フィリピンはカトリック教徒が多い!その理由や割合、滞在時に気をつけるべきことも教えます!

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みなさんは、フィリピンの「宗教」と聞いて、どのような宗教が信仰されているのか、パッと思いつくでしょうか?

フィリピンは、アジア圏の国としてはめずらしく、キリスト教徒(特にカトリック教徒)が多い国なんです……!

そこで今回の記事では、フィリピンにおけるキリスト教徒やそのうちのカトリックの割合、そもそもどうしてフィリピンにはキリスト教徒・カトリック教徒が多いのか、キリスト教はフィリピンの生活にどのように根付いているのか、カトリックならではの文化・禁止事項、カトリックの多いフィリピンで気をつけることなどをわかりやすく丁寧にご紹介します。

また合わせて、フィリピン旅行や留学に行った際にぜひ訪れてほしい美しいカトリック教会をいくつかご紹介します。

フィリピンの宗教や文化に興味がある方、これからフィリピンに行く予定のある方などは、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。

フィリピンにおけるキリスト教徒・そのうちのカトリックの割合

まずは、フィリピンにおける宗教事情をチェックしていきましょう!

フィリピンには、1億903万5,343人(2020年フィリピン国勢調査)の人が暮らしています。ASEANのなかで唯一のキリスト教国であり、国民の83%がカトリック、10%がその他のキリスト教徒、5%がイスラム教徒となっています。

なお、ミンダナオ島(とくに南部)ではイスラム教徒が人口の2割以上となっています。

国民の約9割がキリスト教を信仰していることになります。

フィリピンでキリスト教が信仰されている理由

フィリピンではキリスト教徒が圧倒的に多いことがわかりましたね。

他のアジア圏の国では仏教やイスラム教が信仰されている場合が多いですが、フィリピンではどうして主にキリスト教が信仰されているのでしょうか?その理由に迫ってみましょう!

古くは別の宗教が信仰されていた

もともとフィリピンに住んでいた現地の人々は、アニミズムを信仰していました。その後、13世紀末ごろから、インドネシアからイスラム教徒の入植者が増え、フィリピンにイスラム教が広まりました。

スペイン植民地時代に大きな転換点が訪れる

フィリピンにキリスト教が広まったのは、16世紀中ごろから始まったスペインの植民地支配です。統治は約330年続き、その間にキリスト教が浸透していきました。

なお、中にはキリスト教への改宗に抵抗した人々もいましたが、迫害された彼らはミンダナオ島へと逃げ込みました。これが、ミンダナオ島にイスラム教徒が多い理由です。

フィリピンの生活に根付いているキリスト教

フィリピンでキリスト教が広まった理由がわかりましたね。

ここからは、そんなキリスト教がフィリピンの人々の普通の生活にどのように根付いているのかご紹介していきたいと思います。

日曜日に礼拝に行く

日本でも、キリスト教徒の方が日曜日に教会などに行っているのを見かけたことがある方もいるかもしれません。

フィリピンでは、特に熱心な信者を中心に、多くの人が日曜日にミサ(礼拝)に行っています。街なかにはたくさんの教会がありますので、気になった方は参加してみるのも良いかもしれませんね。

お店などでお祈りのため1分間アナウンスがある

フィリピンのショッピングモールなどでは、1日に何回か(2~3回)決まった時間に、お祈りのため1分間アナウンス・お祈りの詩があることがあります。

このアナウンスが流れると、人々は買い物や歩くのを止めてお祈りをします。

日本をはじめ、欧米のキリスト教が主流の国でもこうした光景はあまり見られるものではありません。このことからも、フィリピンの人々の信仰心の高さがうかがえますね。

キリスト教に関連する休日・祝日が多い

キリスト教はフィリピンの休日・祝日にも影響を与えています。たとえば、「ホーリーウィーク」は3月〜4月ごろの3日間であり、イエスキリストの復活を祝う祭りに関係しています。

休日となる3日間は、それぞれMaundy Thursday(聖木曜日)、Good Friday(聖金曜日)、Black Saturday(聖土曜日)と呼ばれます。

また、11月1日は「オールセインツデー」といい、キリスト教の聖人たちと殉教者を記念する日です。

翌日の「死者の記念日(この紐休日になる事があります)」とあわせて、この2日間フィリピンでは帰省してお墓参りをするのが恒例となっています。

日本でもなじみのある12月24日、12月25日のクリスマスイブ、クリスマスも祝日です。キリストの降誕祭・イブには、多くの人が教会に行き、25日の0時からイエス・キリストの誕生を祝うミサが始まります。

なお、フィリピンの祝祭日は政治的動向によって、急に日程が変更になることがあるので注意しましょう。

クリスマスはフィリピンならではの習慣も

クリスマスは欧米でも大切にされていますが、フィリピンのクリスマスは「世界で一番長いクリスマス」と言われています。

これは、フィリピンでは9月からクリスマスシーズンがはじまり、1月6日まで続くためです。また、フィリピン独特のクリスマスの飾りつけ「パロル」というものもあります。

学校でキリスト教について学ぶ機会もある

フィリピンの学校では、キリスト教について学ぶ授業があったり、授業開始時や食事の前にお祈りが行われる場合もあります。

カトリックならではの文化・禁止事項

ここからは、カトリックならではの文化や禁止事項をご紹介します。

避妊や人工中絶がタブー

カトリックの教えに基づき、避妊や人工中絶がタブーとなっています。子だくさんの家庭が多いのもこうした背景があります。

文化の違いに驚くかもしれませんが、「そういうもの」と受け入れることも大切です。

離婚も禁止

カトリックでは、離婚も禁止されています。なお、離婚は法的にも認められていません(国の法律として「結婚」はありますが「離婚」は存在しません)。

カトリックの多いフィリピンで気をつけること

ここからは、フィリピンを訪れる際に気をつけたいことをご紹介します。

教義を否定するような意見を言わない

キリスト教に限ったことではありませんが、宗教の教義や信仰、文化などを否定するようなことは言わないようにしましょう。

相手の気持ちを傷つけるだけでなく、トラブルに発展してしまう可能性もあります。相手の宗教を尊重するようにしましょう。

教会へ行くときには服装に注意

教会へ行くときには、タンクトップやミニスカート・ハーフパンツなどの露出の多い服装は避けましょう。

なお、トップスについては羽織りを着ていればOKということが多いです。教会の外に服装のアドバイスが絵とともに描かれていることもあるため、行く予定のある方はチェックしておくとよいでしょう。

なお、足元はそれほど厳しいルールがないことが多く、ビーチサンダルなどの人もいます。

おまけ:フィリピンにある美しいカトリック教会

最後に、フィリピンにある美しいカトリック教会をいくつかご紹介します。

アジア諸国ではこうしたカトリック教会を見ることができる機会があまりないため、ぜひ足を運んでみてくださいね。

サンアグスチン教会

マニラで唯一の世界遺産に登録されている建築物です。フィリピン初のスペイン建築様式の教会で、石造りの教会としてはフィリピン最古のものです。パリから取り寄せられたシャンデリアなど、教会内部も美しいですよ。

バクラヨン教会

1595年に建設されたボホール最古級のカトリック教会です。植民地時代の歴史と新古典主義建築が融合した、荘厳な見た目の建物です。内部の祭壇の細かな装飾や天井画も美しいです。

サント・ニーニョ教会

セブ市内にある、1565年にスペインの植民者によって建てられたフィリピン最古の教会です。

教会の守護聖人サントニーニョ (幼きイエスキリスト像)は、ポルトガル人の探検家マゼランがファナ女王に贈ったものと言われています。

まとめ

今回の記事では、留学や旅行先としても常に人気が高いフィリピンについて、宗教(カトリック)に焦点を当ててご紹介しました。

フィリピンにおけるキリスト教徒やそのうちのカトリックの割合、そもそもどうしてフィリピンにはキリスト教徒・カトリック教徒が多いのか、キリスト教はフィリピンの生活にどのように根付いているのか、カトリックならではの文化・禁止事項、カトリックの多いフィリピンで気をつけることなどをわかりやすく丁寧に解説しました。

また合わせて、フィリピン旅行や留学に行った際にぜひ訪れてほしい美しいカトリック教会をいくつかご紹介しました。

記事の中でもご紹介したとおり、フィリピンではカトリックならではの文化や風習、気をつけるべきことがあります。

無用なトラブルを避け、楽しいフィリピン滞在にするためにも、ぜひこの記事でご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。

また、ご紹介したフィリピンの宗教について、「もっと詳しく知りたい」「ネイティブの意見を聞いてみたい」と思った方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。

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