「台湾からフィリピンへ行く予定があるけど、飛行機の所要時間やビザの有無、時差が気になる…」
という方に向けて、渡航に必要な情報をまるっと解説します!
この記事では、台北からマニラなど主要都市への飛行機事情、ビザの必要の有無、そして気になる時差まで、出発前に知っておきたい基本情報をご紹介します。
初めてのフィリピン渡航でも安心して準備ができるよう、出発前に知っておきたいポイントをわかりやすくまとめました。
台湾からフィリピンへ渡航を計画中の方や周遊旅行をしてみたい方はぜひご一読ください!
- 地図で見ると一目瞭然。2国の位置と関係
- ビザ情報を整理。台湾からフィリピン渡航時
- 移動は空路が主流。飛行機での行き方を解説
- 時差は1時間。現地到着後の過ごし方に注意
- 安全保障にも影響。台湾有事とフィリピン
- まとめ
地図で見ると一目瞭然。2国の位置と関係
フィリピンは東南アジアに位置し、7,100以上の島々から構成される島国で、首都はマニラです。
台湾は東アジアに位置する島で、首都は台北です。
そんなフィリピンと台湾は地理的に非常に近い位置にあり、ともにアジア太平洋地域に属しています。
この2国はおおよそ約1,200kmの距離で隔てられており、地図で確認すると、フィリピンの北部から台湾までバシー海峡を挟んで、飛行機で約1時間半という短い時間で移動できることもわかります。
この地理的な近さは、両国間の歴史、経済、文化など、様々な面で深い結びつきを生み出してきました。
古くから海上交易の要衝として、人々や物資が行き交い、互いの文化に影響を与え合ってきた歴史があります。
現代においても、その関係性は非常に重要です。
経済面では、貿易や投資が活発であり、観光客がお互いの国を訪れるのはもちろんのこと、労働者や留学生の往来も活発です。
特に、台湾はフィリピンにとって重要な投資国の一つであり、雇用創出にも貢献しています。
そのため、台湾からフィリピンへの渡航は比較的手軽であり、観光やビジネスでの交流も盛んです。
特に、台湾の豊かな文化やフィリピンの美しいビーチは、両国間での旅行者を引きつけ続けています。
また、日本からであれば、フィリピンや台湾を組み合わせた旅行プランも人気があります。
地理的な近接性はこの2国間の経済的・文化的な関係を深める要因となっています。
ビザ情報を整理。台湾からフィリピン渡航時
日本国籍の方が台湾からフィリピンへ渡航する場合、観光や親族訪問などの目的であれば、一定期間はビザなしで滞在することが可能です。
ただし、滞在期間や滞在目的によってはビザが必要な場合もありますので、事前の確認が重要です。
日本国籍を持つ人がフィリピンに入国する際、基本的には最大30日間の無査証滞在が認められています。
ただし、滞在期間をカバーする有効なパスポートを所持していること(滞在終了日から6か月以上の有効期限が必要)や有効な往復航空券または第三国への航空券を所持していることが条件とされています。
また、台湾国籍の方も同じ入国条件となっているので、台湾人のパートナーや友人とフィリピンに渡航する場合にも厳しい要件が課されることはないので安心です。
必要な手続きを怠ると、マニラや他のフィリピン主要空港での入国審査に時間がかかる場合があります。
また、ビザ免除の条件や期間は予告なく変更される場合があります。
渡航前に必ず最新の情報を在フィリピン日本国大使館または在日フィリピン大使館のウェブサイト等で確認してください。
移動は空路が主流。飛行機での行き方を解説
フィリピンから台湾への移動は、空路が一般的であり、飛行機での渡航が主流となっています。
両国間の主要な都市では定期便が運航されており、特にフィリピンの首都であるマニラと台湾の首都である台北を結ぶ直行便が広く利用されています。
これらの路線は、所要時間が約2時間程度と短時間で移動できるため、ビジネスや観光に便利です。
航空会社によっては午後や夜の便も運航しているため、旅行プランに合わせてフライトスケジュールを調整することもできます。
フィリピン国内では、マニラのニノイ・アキノ国際空港をはじめ、セブやダバオなど複数の主要都市にも国際空港があり、それぞれから台湾行きの便が運航されています。
一方、台湾では桃園国際空港が主要な国際空港として機能しており、多くの便がこちらに発着します。
台湾南部に位置する高雄国際空港も一部の便が利用可能です。
航空券の費用については、旅行時期や予約のタイミングによって大きく異なります。
この2国間を運航している主要な航空会社は、フィリピン航空、セブパシフィック航空、エバー航空、チャイナエアラインなどです。
Expedia、Booking.com、Skyscannerなどのオンライン旅行代理店を利用すると、複数の航空会社の航空券を比較検討できます。
また、時期によってはセールやキャンペーンを利用できる場合もあります。
オフシーズンの平日であれば、格安航空会社(LCC)の利用により、比較的安価に航空券を購入することができます。
一方、繁忙期(年末年始、夏休みなど)や週末のフライトは料金が上がる傾向があるため、旅行計画を立てる際は早めの予約を心がけると良いでしょう。
また、航空券購入時には、往復航空券や第三国への航空券が必要な場合があるため、忘れずに準備することが求められます。
トランジット便で渡航する場合
もし直行便の利用が難しい場合や、より安価な航空券を探している場合は、第三国を経由するトランジット便も選択肢の一つとなります。
主な経由地としては、香港やマカオなどが挙げられます。
トランジット便のメリットとしては、直行便よりも運賃が安くなる可能性があることや、経由地で短時間の観光を楽しめる場合があることが挙げられます。
しかし、総移動時間が長くなる、乗り継ぎに手間と時間がかかる、遅延のリスクが高まるなどのデメリットも考慮する必要があります。
トランジット便を利用する際は、乗り継ぎに必要な時間を十分に確保し、乗り継ぎ空港のターミナルや乗り換え方法を事前に確認しておくことが重要です。
また、経由地によってはトランジットビザが必要となる場合もあるため、事前に確認を怠らないようにしましょう。
航空会社や予約によっては、出発地で最終目的地までの搭乗券が発行され、荷物も最終目的地まで預けられるスルーチェックインが可能な場合もありますので、事前に確認することをおすすめします。
フィリピンと台湾間の空の旅は、直行便を利用すれば比較的快適かつ短時間で移動できますが、トランジット便を含めると、より多様な選択肢があります。
自身の旅のスケジュール、予算、そして利便性を総合的に考慮して、最適な移動手段を選ぶようにしましょう。
そして、渡航前には必ず最新の情報を関係機関のウェブサイトなどで確認することを忘れないでください。
時差は1時間。現地到着後の過ごし方に注意
フィリピンと台湾の時差は1時間です。
フィリピンが標準時であれば台湾はそれよりも1時間進んでいます。
この違いは比較的少ないものの、現地での予定やスケジュールを組む際には注意が必要です。 特に、飛行機や電車などの交通機関を利用する場合は、事前に現地時間を確認することをおすすめします。
例えば、マニラから台北へ旅行する際のフライト時刻を調べるとき、航空券に表示される時間は現地時間に基づいているため、台湾到着後の予定を立てる際にはこの時差を考慮する必要があります。
また、深夜便や早朝便を利用する場合は、フィリピン側と台湾側の時間感覚のギャップを理解しておくと安心です。
現地到着後、時差が少ないため大きな体調への影響は少ないとされていますが、特に短期旅行での渡航時にはスケジュールに無理をしないようにしましょう。
例えば、日本からの旅行でマニラを経由して台北へ行く際、1時間の時差でも予定が詰まっている場合には移動の疲れが影響する可能性があります。
そのため、初日は軽めの観光や早めのチェックインを優先するのがベストです。
また、台湾滞在時には主要観光地を訪れる時間帯にも気を配りましょう。
台北の観光スポットや市場は夜遅くまで営業している場所もありますので、渡航中に現地の時間感覚に慣れるためにも夜のアクティビティを楽しむのも一つの手段です。
安全保障にも影響。台湾有事とフィリピン
近年、国際情勢はかつてないほど不確実性が増しています。
特に、米中間の貿易摩擦に端を発し、関税措置を頻繁に打ち出すトランプ大統領の政策などは、グローバルなサプライチェーンや経済秩序を大きく揺るがしています。
このような予測不可能な事態は、安全保障の分野においても例外ではありません。
東アジアにおける潜在的なリスクとして常に注目されている台湾情勢は、その最たる例と言えるでしょう。
もし台湾を巡る武力衝突が発生した場合、その影響は地域全体に波及し、地理的に近いフィリピンの安全保障にも深刻な影を落とすことは想像に難くありません。
安全保障面で両国が影響を受ける主な要因として、台湾有事の際にはフィリピンが経済的・物流的にも重要な立場にある点が挙げられます。
両国を挟むバシー海峡は、南シナ海と太平洋を結ぶ重要なシーレーンであり、エネルギー資源や貿易物資の輸送において不可欠なルートです。
台湾有事が勃発した場合、この海峡は紛争の影響を直接的に受ける可能性が高く、フィリピンの海上交通や経済活動に大きな混乱をもたらすことが懸念されます。
これに伴い、渡航時のビザ要件が追加されたり、国際航空券の運行スケジュールが大きく変更される可能性もあります。
また、フィリピンはアメリカ合衆国との間に相互防衛条約を締結しています。
台湾有事がアメリカの介入を招く事態となれば、フィリピンは後方支援基地の提供や、自国領土が紛争に巻き込まれるリスクに直面する可能性があります。
近年、南シナ海における中国の海洋進出が活発化している現状を踏まえると、台湾有事はフィリピンにとって決して対岸の火事とは言えないのです。
このように、台湾とフィリピンが地理的・経済的に緊密であるからこそ、台湾有事が発生した際の影響は重大なものになります。
そのため、旅行や渡航を計画する際には、両国のビザ情報や航空券の最新状況、さらには安全情報を事前に確認し、必要な準備を行うことをおすすめします。
まとめ
今回の記事では、台湾からフィリピンへの渡航に必要な情報を、飛行機のアクセス方法からビザの要件、そして気になる台湾有事発生時まで、幅広く解説しました。
地理的に近い台湾とフィリピンは、空路を使えば比較的短時間で移動が可能であり、日本国籍の方であれば短期の観光目的であればビザなしで訪れることができます。
しかし、渡航の際には常に最新の情報を確認することが重要です。
航空券の予約、パスポートの有効期限、そしてビザの条件など、事前にしっかりと準備をすることで、よりスムーズで快適な旅が実現できるでしょう。
美しいビーチや活気ある都市、そして温かい人々との出会い が待っているフィリピンへの旅は、きっと素晴らしい思い出となるはずです。
この記事が、あなたのフィリピン旅行や滞在の計画を立てる上で少しでもお役に立てたなら幸いです。

◇経歴
高校は日本国内の文部科学省グローバル教育指定校に通学。
高校卒業後、タイの国立タマサート大学に1年間正規留学。
その後、転入先であるチェコの国立マサリク大学で政治とメディア学を専攻。
イギリスの企業でマーケティングインターンを経験し、その後ジュニアマーケターとして採用され、英語での実務経験もあります。
◇資格
・TOEIC 800(高校2年次取得
・ IELTS 6.5(高校3年次取得
・ CEFR C1 (大学2年次取得)
◇留学経験
・アイルランド・ダブリンで2週間のホームステイ (高校2年次)
・タイ国立タマサート大学(1年間正規留学)
・チェコ国立マサリク大学(現在3年目で政治とメディア学専攻)
◇海外渡航経験
・25カ国訪問済み(例:ギリシャ、ベトナム、アルバニアなど)
・現地での留学やインターンシップの経験あり
・現在は30歳までに30カ国訪れることが目標
◇自己紹介
旅行が大好きで、異文化交流や新しい経験を大切にしています。これまでの経験を活かし、留学の良さを伝えていけたらと嬉しいです。