セブ留学は、留学先としておすすめされやすいエリアの1つです。
英語が学べる上に日本から近く、留学費用が押さえられアクティビティも豊富だからです。
メリットが大きいセブ留学ですが、同時にセブ島ならではのデメリットや注意点、トラブルなどのおすすめできない理由も存在します。
本記事では、そのような留学前に知っておくべきポイントを紹介し、対処方法なども解説していくのでぜひ参考にしてみてください。
セブ基本概要
セブ島の基本概要は以下の通りです。
面積 | 4,422㎢ |
人口 | 約300万人 |
言語 | タガログ・セブアノ語・英語 |
気候 | 熱帯性 |
セブ島は、ビサヤ諸島と呼ばれるフィリピン中部の海域にある島々の1つです。
周囲には多数の島々がありますが、セブ島自体はフィリピンの中でもマニラに次ぐ大都市圏となっています。
特にセブ市やマンダウエ市付近は大型ショッピングモールや病院・大学・行政機関などが立ち並ぶ主な経済圏になっていますが、セブ市にビーチはありません。
セブ島はビーチリゾートとして人気が高く移住者も多いですが、リゾートと言えば隣のマクタン島を指す場合が多いです。
アクセス
セブ島にアクセスする場合は、セブ・マクタン国際空港に飛行機で行くことが一般的です。
日本からは、平均5時間程度で直行便が出ています。
出発地や時期にもよりますが、3万円〜6万円ほどでアクセスすることが出来るでしょう。
マニラのニノイ・アキノ国際空港からアクセスする場合は、飛行機で平均1時間半程度で到着できます。
この場合は、1万円前後でアクセスすることが可能です。
マクタン島とセブ市の間には橋が掛けられています。
タクシーやバスで移動ができ、距離も車で30分程度と近いですが、実際には渋滞が激しく1時間半前後かかることが多いので注意してください。
気候
フィリピンは熱帯性のため、基本的には1年を通じて暖かいです。
25度〜30度前後が多く、半袖・短パン・サンダルといった日本の夏の服装で問題はないでしょう。
12月〜5月は乾季とされており、ビーチリゾートを楽しむためにピッタリの季節です。
雲一つない南国らしいビーチで、リゾートを十分に満喫できるでしょう。
6月〜11月は雨季とされていますが、雨は短時間で止むことが多いです。
夜に降る場合も多く、アクティビティが中止になる心配はありません。
航空券が比較的安い場合が多いので、あえて雨季を選ぶこともおすすめな選択肢の1つです。
セブ島留学のメリットとデメリットを比較する
セブ島のメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
・日本人が多い ・勉強・リゾート・観光をすべて楽しめる ・物価が安い |
・勉強に集中しにくい ・治安が日本と比べると悪い ・英語ネイティブが少ない |
メリット①:日本人が多い
セブ島は日本から近く安価で行けるため、比較的日本人が多いエリアです。
日本人向けのサポートや日本食レストランも多くあります。
日本の食品を販売しているスーパーも多いため、ローカルフードが合わなかったとしても心配はありません。
また、日本人経営の語学学校も増加傾向にあります。
カウンセリングや現地対応などのサポートがあるだけでなく、日本人留学生も多い傾向にあるため、初めての留学でも不安を軽減できるでしょう。
ただし語学留学の場合は、日本人同士でずっと交流できることがメリットとは言えません。
安心感はありますが、日常会話で英語を使うか日本語を使うかは、英語力が上達するかどうかの大きなポイントになります。
そのため、英語力アップを重視したい場合は、日本人留学生が少ない語学学校を選択することがおすすめです。
メリット②:勉強・リゾート・観光をすべて楽しめる
セブ島には数多くのリゾート施設や語学学校が存在します。
特にマリンアクティビティは非常に多いです。
・ダイビング
・シュノーケリング
・アイランドホッピング
・パラセーリング
・ジンベイザメと泳ぐ
・ジェットスキー
・キャニオニング
上記以外にも様々なマリンアクティビティが存在し、充実した休暇・留学を楽しめるでしょう。
語学学校も多いため、新しい友人を作って英語を使いながらマリンアクティビティを楽しめることは、セブ島の大きな魅力です。
メリット③:物価が安い
アメリカ・オーストラリア・ヨーロッパなどと比べれば、セブ島の物価は非常に安いです。
特にマリンアクティビティ・リゾート施設・マッサージ・交通費などは、比較的安く済みます。
基本的な価格は日本の3分の1と言われており、現地のローカル食堂やスーパーなどを利用すれば、必要資金は格段に抑えられるでしょう。
とはいえ、日本人が頻繁に利用するようなファストフードや日本食は特別安くはありません。
おおよそ日本と変わらない価格で販売されています。
宿泊施設は安い場合が多いですが、実際にはリゾート施設に泊まる人も多いので、お金の消費は激しくなりやすいことに注意してください。
デメリット①:勉強に集中しにくい
留学の場合は、勉強に集中しにくい点がデメリットになりやすいです。
セブ島は観光地として有名で、ビーチリゾートならではのアクティビティが数多くあります。
そのため、遊ぶ回数が増えてしまいがちで、自身が遊んでいなくても周囲との温度差を感じやすいです。
ただ、語学留学の場合は、英語を使って異文化交流をすることも十分な勉強になります。
遊びと勉強のバランスをコントロールできれば、充実した留学ライフを送ることができるでしょう。
デメリット②:治安が日本と比べると悪い
セブ島は比較的安全なエリアと言われています。
女性の一人旅・一人歩きも多く見られ、特にリゾートエリアのマクタン島であれば、より安全に楽しめるでしょう。
フィリピンの首都マニラでは、繁華街などで拳銃強盗などが発生していますが、セブ島では非常に少ないです。
とはいえ日本と比べると治安は悪く、スリや置き引きなどの軽犯罪は相次いでいます。
人の多い繫華街や飲食店などで発生しやすいので注意してください。
また、夜間の一人歩きには十分注意した方が良く、特に女性の夜間の一人歩きは制限した方が良いでしょう。
デメリット③:英語ネイティブが少ない
セブ島では英語を話せる人が非常に多いですが、あくまで第2言語です。
アメリカ・イギリス・オーストラリアといった英語ネイティブスピーカーの国ではないため、フィリピン特有のアクセントが強くあります。
そのため、ネイティブスピーカーの国のスラングや独特な言い回しなどを身に着けることは難しいでしょう。
また、フィリピン人講師の場合は、独特な訛りを持っている可能性があります。
とはいえ、アメリカ・イギリス・オーストラリアなどに留学した場合でも、その国の訛りの影響を受ける可能性が高いです。
また、フィリピン人は第2言語として習得しているため、英語初心者でもわかりやすい英語を話しくれます。
つたない英語力だったとしても意図を汲み取ってくれやすいため、英語を話すモチベーションを高く維持しやすい点はメリットです。
セブ島留学中に遭遇しやすいトラブル事例
セブ島留学中は、下記のようなトラブルが発生します。
・アリが多い
・スリやぼったくりが多発する
・トイレットペーパーを流せない
・トイレの便座がない/水を流せない
これらはセブ島に留学していたら必ず経験するトラブルです。
対処方法も解説していくので、留学に行くときには覚えておいてください。
セブ島留学でのトラブル事例とその対策
上記で紹介したトラブル事例の対策について解説していきます。
アリが多い
セブ島は温暖な気候ということもあり、そこら中にアリが発生します。
語学学校でアリが多くいることも珍しくありません。
留学費用を抑えたい場合、まず家賃を節約することを考えるでしょう。しかし、家賃の安い物件ではアリが多発する可能性が高く、寝ている間に身体の上を歩かれることもあります。
ゴミを放置していれば、すぐにアリが寄ってくる可能性が高いです。
ただ、アリ用の虫除けスプレーや置くタイプの製品は多く売っているため、それらを活用すればある程度防止できます。
スリやぼったくりが多発する
スリやぼったくりは非常に多いです。
そのため、タクシーに乗る時はGrabを使うかメーターを必ず回してもらい、鞄を持つときは必ず前側に持ちましょう。
リュックを持つときは、鍵が付いているリュックを使用することもおすすめです。
夜間の一人歩きは避け、危ない地域には行かないようにしてください。
トイレットペーパーを流せない
セブ島では、トイレットペーパーを流せないことが一般的です。
フィリピン全体では、高級ホテルなどでトイレットペーパーを流せるところも増えていますが、基本的には流せないと考えた方が良いでしょう。
これは、水圧が弱く紙が詰まってしまうことが原因です。
そもそもトイレに備え付けられていないことも多いので、外出の際にはトイレットペーパーを常に持ち歩くようにしてください。
トイレットペーパーはゴミ箱に捨てるようにしましょう。
トイレの便座がない/水を流せない
セブ島では、盗難防止のために便座が付いていないことが多いです。
この場合は、便座のふちに足を乗せるか、お尻を浮かせるかしか対処法がありません。
足を乗せる場合は滑りやすいので注意してください。
また、水を流すレバーやボタンがないことも多いです。
その場合は、便器の横にバケツが用意されているので、洗面台などでバケツに水を汲んで流すようにしましょう。
セブ島留学を検討する際の注意点
セブ島留学をする場合は、まず治安に気を付けてください。
ぼったくりやスリ、強盗に気を付けることはもちろん、相部屋やホテルに泊まる場合は部屋の中でも貴重品を管理しましょう。
セキュリティボックスは安全ではないため、キャリーバッグの中に入れてキャリーバッグごとロックしておくことが重要です。
ローカルフードが合わない人は多いです。
日本食は比較的高価になりやすいため、お金を多めに持っていくか自炊するようにしてください。
虫とトイレの生活環境問題はセブ島留学の大きな関門で、慣れるまでは大変ということは覚えておきましょう。
まとめ
セブ島は日本と比べると治安は悪いですが、世界的には治安は悪くないエリアです。
ビーチリゾート・マリンアクティビティが豊富で、観光でも留学でも満喫できるでしょう。
ただ、食事や虫、トイレ問題がどの程度許容できるかは考える必要があります。
これはアジア圏で留学する場合は避けられない問題なので、覚えておいてください。
留学した後はまず先生や留学生などから情報収集するようにすると、英語も使える上により具体的な情報が手に入るためおすすめです。