韓国資本のフィリピン留学!特徴や日本資本との違いは?

韓国資本、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

フィリピン留学、特にセブ島留学といえば韓国資本の語学学校を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?本記事では「韓国資本と日本資本の語学学校はどう違うの?」という疑問にお答えします。

韓国資本校ならではの厳しめの学習スタイルや特徴を詳しく解説し、日本資本の学校との違いも比較してみました。

また、おすすめの韓国資本語学学校やセブ島での留学生活についても紹介しますので、ご自身に合った留学先を見つけるヒントにしてくださいね。

 

 

 

韓国資本の語学学校とは?特徴を解説

フィリピンにある語学学校は主に、日本資本・韓国資本・台湾資本の3つに分けられます。中でも韓国資本の語学学校が最も数多く、フィリピン全土に約200校以上ある語学学校のうち7割近くは韓国人経営とも言われています。

そもそもフィリピン留学は1990年代に韓国で生まれた英語留学のスタイルであり、その歴史的背景から韓国人オーナーの学校が多く存在しているのです。

では、韓国資本の語学学校にはどんな特徴があるのでしょうか?まずは一般的な特徴をざっくり挙げてみます。

スパルタ式・セミスパルタ式と呼ばれる厳しめの学習環境

グループレッスンよりもマンツーマン指導が多め

日本人比率が低め(韓国人留学生が多い)

IELTSやTOEFL、TOEICなど試験対策コースが充実

設立から長い老舗校も多い

中でも一番の特徴は、やはり「スパルタ式・セミスパルタ式」の厳しい学習環境です。スパルタ式とセミスパルタ式では具体的にどんな違いがあるのか、簡単にまとめてみました。

項目

スパルタ式

セミスパルタ式

学習スタイル

授業・自習・テストが学校により厳しく管理されている

自習やテストの強制が少なめで適度な自由あり

単語テスト

毎日実施(合格しないと再テスト)

週に数回実施、または希望者のみ

授業時間

1日8~12時間と長時間

1日6~8時間程度

自習時間

強制の自習時間あり(夜間の学習も必須)

自由参加(自習するかは自主性に任せる)

外出ルール

平日は外出禁止(週末のみ可)

平日も外出可能(夜間は門限あり)

スパルタ式では「平日外出禁止・毎日の小テスト・強制自習」などかなり厳しいルールがあるので、平日に遊びに行けないなんて「自分に耐えられるかな…?」と不安になる方もいるかもしれません。

しかし、規則が厳しい分、生活リズムが整いやすく、短期間で英語力をストイックに鍛えたい人にはピッタリの環境とも言えます。

一方で、セミスパルタ式はある程度の自由も確保されており、勉強と息抜きのバランスを取りやすいのが特徴です。とはいえ、どちらの場合も韓国資本校ではグループよりマンツーマン授業の比率が高く、講師と1対1でじっくり話す機会が多いため英語力が伸びやすいというメリットがあります。

また、生徒の国籍構成については韓国人留学生の割合が高く、日本人は少なめです。そのため、校内では公用語の英語や韓国語が飛び交い、必然的に日本語に頼れない環境になります。

生活面では、基本的に学生寮での寮生活(食事付き)となり、キャンパス内に宿舎や食堂、ジムやプールなどの設備が揃っている学校がほとんどです。

例外的に自由度の高い韓国資本校もありますが、以上が一般的な傾向と言えるでしょう。

 

フィリピン留学で人気の韓国資本校5選

この章では、フィリピン留学で人気のある韓国資本経営の語学学校を5校ご紹介します。いずれもフィリピン留学の定番ともいえる有名校ばかりです。

 

1.CIA(Cebu International Academy)

所在地:マクタン島(セブ)

学習スタイル:セミスパルタ式

20年以上の実績を持つ老舗の語学学校です。毎朝の単語テストや放課後の強制自習時間が設けられる一方で、厳しすぎず自由すぎないバランスの取れた学習環境が整っています。

韓国資本の学校ですが、国籍比率の制限を設けており、特定国籍の生徒が多すぎないよう配慮されているため「韓国人だらけで日本人が肩身が狭い…」という心配も不要です。

校内では、イングリッシュオンリーポリシー(母国語禁止ルール)を採用しており、自然と英語漬けの環境になります。門限がありますが、平日の外出禁止といった極端に厳しい規則はなく、2022年に新キャンパスへ移転しフルリニューアルしたため、リゾートホテルのように快適な校舎と学生寮で過ごせる点も大きな魅力です。

 

2.CPILS(Center for Premier International Language Studies)

所在地:セブ市内

学習スタイル:セミスパルタ式コース / スパルタ式コースあり

セブ島で最も長い15年以上の歴史を持つ老舗語学学校の一つです。セブで最初に設立された語学学校とも言われています。

講師陣には、ネイティブスピーカーの先生が10名以上在籍しており、スピーキング重視のカリキュラムを提供しています。

設備面では、セブの語学学校の中でもトップクラスの大きな本格ジムを完備しているため、勉強の気分転換に最適です。

コースは、平日は外出可能なセミスパルタコースと平日外出禁止のスパルタコースから選択でき、自分の希望する厳しさに合わせて留学プランを調整できます。

 

3.SMEAG

所在地:セブ市(+ マクタン島)

SMEAG(エスエムイーエージー)は、セブ市内のキャピタルキャンパスと、マクタン島内のエンカントキャンパスの2校を運営する大規模校です。それぞれのキャンパスで異なる学習スタイルやコースを提供しているのが特徴で、自分の目的に合った校舎を選ぶことができます。

〈キャピタルキャンパス〉

学習スタイルはセミスパルタ式。入学後最初の4週間はスパルタクラスへの参加が必須となっており、その後は通常クラスに移行します。

門限がありますが、外出禁止のルールはなく、平日も決められた時間内であれば外出可能です。開校当初からあるキャンパスで設備も整っており、ESL(一般英会話)からビジネス英語、親子留学向けコースまですべてのコースを受講可能です。

TOEIC・TOEFL・IELTSなど試験対策コースも充実しており、キャピタルキャンパス自体がIELTS公式試験会場にも指定されています。

〈エンカントキャンパス〉

2020年に開校した新しいキャンパスで、こちらはスパルタ授業を一切行わない自由度の高い校風が特徴です。

提供コースは、主にESLと親子留学向けに限られますが、そのぶん施設は新しく清潔で、ジムやプールなどの設備も充実しています。

門限が設けられていますが外出禁止のルールはなく、のびのびとした雰囲気の中で勉強に集中できます。

 

4.PINES

所在地:バギオ(ルソン島北部)

学習スタイル:スパルタ式

フィリピン有数の教育都市バギオに2001年からある老舗語学学校です。フィリピン屈指の超スパルタ校として知られ、学習環境の厳しさに定評があります。

入学後、まず最初の2週間は必ずスパルタコースを受講し、その後は希望に応じてセミスパルタコースへ移ることも可能です。

細かくレベル分けされたクラス編成で、自分の英語レベルに合った授業を受けられるのも魅力のひとつです。

スパルタコース選択時は、平日の夜19時以降は外出禁止、土曜は終日外出OK、日曜は夜22時までに帰校など厳格な規則が課されます。

遊びの誘惑を断ち切ったストイックな環境で「本気で英語力を伸ばしたい!」という方には特におすすめです。

 

5.Cebu Blue Ocean

所在地:マクタン島(セブ)

学習スタイル:セミスパルタ式

先ほど紹介したバギオのPINESが培ったノウハウを活かして運営する姉妹校が、このCebu Blue Oceanです。

長年、バギオで鍛え上げられた質の高い指導メソッドにより、セブ島にいながらPINES同等のハイレベルな授業が受けられます。

コースは9種類と豊富で、自分の目的に合わせて選択可能です。

キャンパスがリゾートホテル(EGIホテル)内にあり、なんと美しい海を眺めながら勉強することもできちゃいます。

宿泊施設も同じホテルの客室を学生寮として利用しているため、快適なリゾート空間で生活できるのが大きなポイントです。

門限が設定されていますが、平日の外出自体は許可されているため、勉強漬けになりながらも南国リゾート気分を味わうことができます。

 

日本資本と韓国資本の違いを比較

ここまで韓国資本の語学学校について見てきましたが、日本人経営の語学学校(日本資本校)と比べると具体的に何が違うのでしょうか?

主な違いを項目別に比較してみましょう。

 

授業スタイルの違い

最も大きな違いが出るのは授業スタイルや校風の厳しさです。ざっくり言うと「自由度が高くのびのびした校風の日本資本校」と「規則が多く厳しい環境で英語力を鍛える韓国資本校」という傾向に分かれます。

項目

日本資本の語学学校

韓国資本の語学学校

校風(スパルタ度)

比較的自由な校風が多い

スパルタ式・セミスパルタ式が多い

単語テスト

必要に応じて実施(頻度は学校による)

毎日実施が基本(不合格時は再テストなど厳格)

自習時間

学生の自主性に任せる(自習強制なし)

強制的な自習時間が設定されている

授業内容

会話・文法・リスニングなど総合バランス型

スピーキング特化やTOEIC・IELTS対策など専門特化型が多い

あくまで傾向を分かりやすくまとめたものですが、実際には日本資本でも厳しい校風の学校もありますし、韓国資本でも自由度が高い学校も存在します。そのため上記は参考程度に考えてくださいね。

一般的に、日本人経営校は門限や外出に厳しいルールがなく、校風も自由なことが多いです。

強制されない分、自分のペースでのびのび学習できる点はメリットです。

ただし、自主性が求められるため、自分で勉強時間を確保したり遊びの誘惑をコントロールしたりする自己管理が必要になります。

「自由すぎるとサボってしまいそう…」と心配な方は、逆に韓国資本のスパルタ式・セミスパルタ式の環境を検討するのもアリでしょう。

 

生活環境の違い

生活環境面では、日本資本校は日本人にとって快適で満足度の高いサービスや設備が整っている傾向があります。

一方、韓国資本校はコスト重視&勉強重視でシンプルな環境が多いようです。

留学と聞くとホストファミリー宅へのホームステイや、自分でアパートを借りてルームシェア…といったイメージを持つ方もいるかもしれません。

しかし、フィリピン留学では学校併設の学生寮に滞在するのが一般的です。寮滞在の場合、多くの学校で1日3食の食事が提供され、学費に滞在費・食費が含まれているのが普通です。

日本人経営の学校は、経営者やスタッフが日本人ということもあり日本人の感覚に合わせたサービスが行き届いています。

例えば、食事は日本人の口に合う味付けの料理が提供されますし、施設面でも日本人が「不便だな」と感じにくい細かな配慮があります。

日本人スタッフ常駐の学校も多く、困ったときに日本語で相談できる安心感は大きいですよね。

一方の韓国資本校は、前述のようにスパルタ式・セミスパルタ式が多いため、門限や外出制限が厳しめです。

その代わりと言ってはなんですが、キャンパス内にジムやプールなど設備を充実させて学生が構内でリフレッシュできるよう工夫している学校もたくさんあります。

食事面では、基本的に毎日韓国料理が中心となります。

日本人の口には辛すぎたり味が濃すぎたりと感じる場合もあるので、韓国料理が苦手な方は注意が必要です。

サポート面では、日本人スタッフが常駐していないケースも多く、日本語のできる韓国人スタッフがサポート担当になることもあります。

そのため、日本資本校のような「困ったときはすぐ日本語で相談」というわけにはいかない可能性もあります。

 

費用面の違い

費用面では、一般的に日本資本校のほうが学費や滞在費が高めと言われます。手厚いサポートや日本人好みの快適な設備が整っている分、どうしても料金に上乗せされるためです。

一方、韓国資本校はサービスをシンプルにして費用を抑えている学校が多い印象です。

また、滞在方法について、日本資本・韓国資本どちらの学校にも個室と相部屋のオプションがありますが、韓国資本校では相部屋(多人数部屋)滞在が基本という学校が少なくありません。

相部屋にすればその分コストを抑えられるためです。韓国ではもともとシェア文化が根付いていることもあり、韓国人学生にとって大部屋での共同生活にそれほど抵抗はないようです。

一方、日本人はプライバシーを重視する方が多く「できれば個室がいいな…」と感じる人も多いでしょう。日本資本校では、最初から個室滞在プランが用意されていることも多いですが、当然ながら個室を選ぶと費用は割高になります。

費用重視なら相部屋のある韓国資本校、快適さ重視なら多少高くても個室プランのある日本資本校、と考えると良いかもしれませんね。

 

日本人の比率

フィリピン留学に来る学生は、アジア圏出身者が大半です。中でも日本人と韓国人が圧倒的に多く、加えて台湾人やベトナム人などが少しいる、といった国籍比率の学校がほとんどです。

英語漬けの環境に身を置きたい!という方には、日本人が少なく多国籍な韓国資本校は魅力的でしょう。

日本語に頼れない環境なので、必然的に日常生活でも英語を使う場面が増えます。

実際「授業以外でも英語を話す機会を持ちたい」と韓国資本校を選ぶ日本人留学生も多いです。

一方で、日本資本校は日本人比率が高く、日本人スタッフによるケアも厚いので安心感があります。

ただ、そのぶん放課後や休み時間につい日本人同士で集まって日本語で喋ってしまいがち…という声もよく聞きます。

「外国人の友達がなかなかできない」「日本語ばかり使ってしまって反省」といった話も耳にするので、海外にいるのに日本人コミュニティに引きこもってしまってはもったいないと考える方は、留学中はぜひ意識的に英語を使う時間を作りたいところです。

 

セブ島の韓国資本校での生活とは?

フィリピンへの語学留学先として最も人気が高いのがセブ島です。

リゾート地として世界的に有名なセブ島は、青い海と豊かな自然環境が魅力で、日本や韓国からのアクセスも良いため留学先として選ぶ人が後を絶ちません。

日本から直行便で気軽に行ける距離感も嬉しいですよね。休日にはマリンアクティビティやアイランドホッピングなど南国ならではのレジャーも満喫できます。

例えば、ボホール島へはフェリーで約1時間30分、ジンベエザメで有名なオスロブへも車とボートで数時間と、週末旅行も思いのままです。

そんなセブ島には語学学校が数多く集まっており、中でも韓国資本の学校が非常に多いことでも知られています。

では、セブ島の韓国資本校で留学生活を送るとどんな感じなのでしょうか?勉強漬けで観光なんてできないのかな…と気になりますよね。 セブ島の透き通る青い海。韓国資本校での留学は厳しい勉強だけでなく、リゾート地ならではの癒しも得られます。

結論から言うと、セブ島の韓国資本校でも上手に息抜きしながら生活できます。 スパルタ式の学校だと確かに平日は観光する暇もなく勉強漬けになりますが、セミスパルタ環境の学校を選べば勉強一筋になりすぎずリフレッシュの時間もバランス良く取ることができます。

たとえば、セブ島の韓国資本校「English Fella 2」はセミスパルタ式ですが、ユニークなことに日本人留学生向けに外出規定を選択できる制度があります。

希望者には、「ノーマル規定」(平日の外出制限なし・強制自習や毎日の単語テストなし・門限あり)と、より厳しい「Jスパルタ規定」(平日3日は外出禁止・強制自習と単語テストあり)の2種類を用意しており、自分に合った環境を選べるようになっているのです。

このように、学校によっては日本人のニーズに合わせて柔軟にルールを設定しているところもあります。

セブ島には本当にたくさんの語学学校があるため、自分に合った学校を探しやすく選びやすいというメリットもあります。

「勉強は頑張りたいけど、せっかく南国に行くなら遊びも楽しみたい!」という欲張りさんでも、学校選び次第で勉強とリゾートの両方を満喫できますよ。

平日は猛勉強、週末はビーチでのんびり…なんてメリハリのある留学生活が送れるのもセブ島留学の醍醐味です!

 

まとめ

フィリピンの韓国資本語学学校は、総じてスパルタ式・セミスパルタ式の厳しい学習環境が特徴です。マンツーマン指導の多さやTOEIC・IELTSなど試験対策に強いカリキュラムも大きな魅力と言えるでしょう。

自由度は低めですが、その分日本人比率も少なく英語漬けの環境に身を置けるため、短期間で英語力を鍛えたい方には最適です。

一方、日本資本校は、サポートの手厚さや生活面での安心感が魅力です。

それぞれの違いを理解した上で、自分の性格や学習スタイルに合った環境を選ぶことが大切ですね。

韓国資本・日本資本どちらであっても、セブ島をはじめフィリピン留学の環境は英語力向上にうってつけです。ぜひ理想の留学プランを見つけて充実したフィリピン留学を実現してください!

 

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