フィリピン留学といえば韓国資本の語学学校、というイメージのある方も多いのでは。
本記事では「韓国資本と日本資本の学校はどう違うの?」という疑問にお答えします。
韓国資本の学校の特徴や学習スタイルなどを詳しく解説しています。
スパルタ・セミスパルタの違いや、おすすめの韓国資本校も紹介していますので、ご自分に合った留学先を見つけるヒントになれば嬉しいです。
韓国資本の語学学校とは?特徴を解説
フィリピンにある語学学校は、おもに日本資本・韓国資本・台湾資本に分かれています。
特に1番多いのが韓国資本の学校です。
韓国人経営の語学学校にはどんな特徴があるのでしょうか。
まずは、韓国資本の学校の一般的な特徴を簡単にお伝えします。
・厳しいスパルタ・セミスパルタ式の学習環境
・グループレッスンよりも個別指導が多い
・日本人の比率は少なめ
・試験対策コースが充実している(IELTS、TOEFL、TOEIC)
・老舗も多い
韓国資本語学学校の1番の特徴が、「スパルタ・セミスパルタ式の学習環境」です。
下記にスパルタ式とセミスパルタ式の違いを簡単にまとめてみました。
項目 | スパルタ式 | セミスパルタ式 |
学習スタイル | 授業・自習・テストが 学校により厳しく管理されている | 自習やテストの強制は少なめで 適度な自由あり |
単語テスト | 毎日実施(合格しないと再テスト) | 週数回または希望者のみ |
授業時間 | 1日8~12時間の長時間 | 1日6~8時間ほど |
自習時間 | 強制自習時間あり 夜間の学習も必須 | 自由参加 |
外出ルール | 平日は外出禁止 週末のみ可 | 平日も外出可能 (夜間の門限あり) |
スパルタ式の場合、「平日は外出禁止・毎日の小テスト実施・強制自習」など厳しいルールがあります。
しかし規則が厳しく生活リズムが整うため、英語力を短期間でストイックに鍛えたいという方には向いています。
マンツーマン授業が多く、講師と1対1で話す機会が多いため英語力が伸びやすいメリットもあります。
生徒の国籍は、韓国資本の語学学校ですのでやはり韓国人の生徒が多く、日本人の比率は少ない傾向にあります。
生活面では、基本は食事付きの寮生活です。
キャンパス内に宿舎や食堂、またジムやプールなどがそろっている学校がほとんどです。
もちろん韓国資本でも自由度の高い学校はありますので、あくまで一般的な特徴とお考えください。
フィリピン留学で人気の韓国資本校5選
この章では、韓国資本の語学学校の中でも人気のある5校をご紹介します。
1.CIA(Cebu International Academy)
・所在地:マクタン島
・学習スタイル:セミスパルタ式
20年以上の実績のある老舗校です。
CIAは、毎朝の単語テストや放課後の自習時間はありますが、厳しすぎず自由すぎないバランスの取れた学習環境が整っています。
韓国資本ですが国籍の比率制限があるため、韓国人が多すぎるということもなく、バランスが取れています。
校内ではEnglish onlyポリシーもあり。
門限はありますが、外出禁止のような厳しい規則はありません。
2022年に新キャンパスに移りフルリニューアルしました。 リゾートホテルのような校舎と寮も学生にとっては魅力的です。
2.CPILS(Center for Premier International Language Studies)
・所在地:セブ市
・学習スタイル:セミスパルタ・スパルタ
15年の実績のあるセブ島で最も歴史のある語学学校の一つ。
CPILSは、セブで最初に設立された学校だそうです。
ネイティブ講師も10名以上在籍し、スピーキング重視のカリキュラムを提供しています。
設備面では、セブの語学学校では1位2位を争うほどの大きなジムがあります。
平日は外出可能なセミスパルタのコースと、平日外出禁止のスパルタコースから選択できます。
3.SMEAG
・所在地:セブ市
SMEAG(エスエムイーエージー)には、セブ市内のキャピタルキャンパス、マクタン島内のエンカントキャンパスの2校があります。
それぞれ異なる学習スタイルやコースで学習ができるのが特徴です。
【キャピタルキャンパス】
学習スタイルは、セミスパルタ式。
入校後の4週間はスパルタクラスへの参加が必須となっています。
門限はありますが、外出禁止のルールはありません。
ESLをはじめとしてビジネスコースやファミリーコースなども含め、すべてのコースが受講可能。
TOEIC、TOEFL、IELTSの試験対策コースも充実しています。
またキャピタルキャンパスは、IELTS公式試験会場にもなっています。
【エンカントキャンパス】
スパルタ授業の提供はありません。
ESLコースとファミリーコースのみが受けられます。
エンカントキャンパスはすべてが新しく綺麗な施設です。
またジムやプールなどの設備も充実。
門限はあるものの、外出禁止ルールはありません。
4.PINES
・所在地:バギオ
・学習スタイル:スパルタ式
6つの総合大学があるフィリピンの教育都市バギオ。
この地区で2001年から運営している老舗校がPINES(パインス) です。
フィリピン屈指のスパルタ校で、学習環境の厳しさには定評があります。
最初の2週間は必ずスパルタコースを受講しますが、その後はセミスパルタを選ぶことも可能。
細かいレベル分けがされているため、自分に合ったレベルで集中して学習ができます。
スパルタの場合、平日の19時以降は外出禁止、土曜は門限なし、日曜は22時と決まっています。
ストイックな環境で「本気で英語力を向上させたい」と思っている方にはおすすめです。
5.Cebu Blue Ocean
・所在地:マクタン島
・学習スタイル:セミスパルタ式
先ほどご紹介した「PINES」の姉妹校です。
長年バギオ留学で培ったノウハウを活かした質の高い授業が受けられます。
授業は9つの豊富なコースから選ぶことができますよ。
リゾートホテルのEGI内にキャンパスがあるため、美しい海を眺めながら勉強!なんてこともできちゃいます。
こちらのホテルを宿泊施設としても利用しているため、快適な環境で生活ができる語学学校です。
門限の設定はありますが外出はできるため、リゾート環境で学びながら適度な自由も確保できますね。
日本資本と韓国資本の違いを比較
授業スタイルの違い
日本資本と韓国資本の学校で1番違いが出るのが、授業スタイルです。
「自由度がある日本資本の学校」「規則のある厳しい環境で英語力を磨く韓国資本の学校」に分かれます。
項目 | 日本資本の語学学校 | 韓国資本の語学学校 |
スパルタ度 | 自由な校風が多い | スパルタ・セミスパルタが多い |
単語テスト | 必要に応じて実施 | 毎日実施、合格しないと再テストなど |
自習時間 | 任意 | 強制の自習時間がある |
授業内容 | バランス重視 (会話・文法・リスニングなど総合的) |
スピーキングやTOEIC・IELTS対策に特化 |
あくまで上記は傾向として分かりやすくまとめました。
日本資本で厳しい学校もあれば、韓国資本で自由度の高い学校もありますので、参考程度にお考えください。
日本人経営校は門限や外出に対して厳しいルールはなく、自由な校風であることが多いです。
強制的ではなく自分のペースで学習できる点はいいですね。
その分、勉強の時間を確保したり放課後の遊び方などは自分で管理する必要があります。
「自由すぎるとサボってしまいそう」と心配な方は、韓国資本のスパルタ・セミスパルタ式の環境を検討するのもいいでしょう。
生活環境の違い
日本人にとって快適で満足できる環境が整うのが日本資本、コスト重視で勉強重視のシンプルな環境が多いのが韓国資本といえます。
留学というとホストファミリーの家へ滞在したり、ルームシェアを募っているアパートを自分で探すというパターンを想像する方が多いと思います。
しかしフィリピン留学では、語学学校の学生寮へ滞在するのが一般的です。
学生寮では食事も付いてくることがほとんどで、学費の中に滞在費と食費が含まれています。
日本人経営の学校は、日本人の感覚をよく分かっているため、サービスの満足度が高い傾向があります。
食事は日本人向けの料理が提供されます。
日本人スタッフがいることで、心強い滞在ができるメリットもあります。
韓国資本の学校はスパルタ式・セミスパルタ式が多いため、門限や外出の制限があります。
その分、キャンパス内の施設(ジムやプールなど)を充実させている学校も多くあります。
食事は韓国料理がメインです。
サポート面では、日本人スタッフがいるとは限らず、日本語が話せる韓国人スタッフという場合もあります。
費用面の違い
一般的に、韓国資本の学校よりも日本資本の学校の方が高い傾向があります。
手厚いサポートを提供していたり快適な設備がある分、料金が上乗せされるためです。
韓国資本の学校では、寮のスタイルは相部屋が一般的です。
ルームシェアをすれば、コストを抑えられます。
韓国はシェアの文化が根付いている国のため、韓国人にとって相部屋へのハードルは高くないのでしょう。
一方、日本人はプライベートな空間を大切にしたいという方も多いです。
日本資本の学校にも相部屋はありますが、ひとり部屋も選択できます。
プライベートルームを選べば、当然費用は上がります。
日本人の比率
フィリピンへ留学に来る学生は、そもそもアジア圏の方が多い傾向があります。
学生のほとんどが日本人・韓国人で、台湾人やベトナム人などが少しいるような状況です。
「英語漬けの環境に身を置きたい」と思っているならば、多国籍な韓国資本は魅力的です。
日本人の比率が低く、英語を使う場面は自然と増えます。
一方で日本資本の学校は、日本人が多くいて安心感を持てるというのも事実です。
ただし、どうしても日本人の生徒が多いため、授業以外の時間は日本語を多く使ってしまいがちです。
また日本人以外の留学生との交流が難しい、と感じることもあるかもしれません。
セブの韓国資本学校での生活とは?
フィリピン留学の滞在先として1番人気のあるセブ島。
フィリピンで語学学校が多く集まるセブの中でも、1番多いのが「韓国資本」の学校です。
そんなセブ島の韓国資本校ではどんな留学生活が送れるのか気になりますよね。
アジア圏のリゾート地として世界的に有名なフィリピンのセブ島。
青い海とすばらしい自然環境でとても人気の観光地です。
フィリピンのリゾート地は他にもありますが、セブ島は日本や韓国から近いのも留学先として人気がある理由の一つといえるでしょう。
日本からセブ島への直行便もあります。
休日にはマリンアクティビティやアイランドホッピングなども楽しめます。
ボホール島にはフェリーで約1時間30分、リゾートアイランドのスミロン島へも高速バスで3〜4時間+ボート15分ほどで行けます。
スパルタ式が多い韓国資本の学校ですが、セミスパルタ環境の学校であれば勉強ばかりでなく、リフレッシュの時間もバランスよく取れますね。
例えば「English Fella 2」はセミスパルタ式の学校ですが、日本人の留学生は外出規定を選択できるんです。
ノーマル規定(外出制限なし・強制自習や単語テストなし・門限あり )とJスパルタ規定(平日3日は外出禁止・強制自習や単語テストの実施)の2種類があり、自分に合った環境が選べます。
セブ島には語学学校がたくさんあるため、自分に合った学校を探しやすく選びやすいというメリットがあります。
勉強だけでなくリゾート気分が味わえるのはセブ島留学の魅力です!
まとめ
フィリピンの韓国資本の語学学校は、スパルタ式・セミスパルタ式の厳しい学習環境が特徴です。
マンツーマン指導が多く、TOEICやIELTSなど試験対策に強い点も魅力。
自由度は低いですが日本人比率も少なめのため、短期間で英語力を鍛えたい方には最適です。
韓国資本・日本資本、それぞれの違いを理解した上で、あなたの学習スタイルに合った充実したフィリピン留学が実現できるといいですね。