アメリカに行く予定の方は、どんな移動手段を利用する予定ですか?
アメリカでの移動手段は主に車、公共交通機関、タクシーなどがあります。
車社会のアメリカでは、
ウーバー(Uber)は観光客のみならず、多くの人に利用されています。
非常に便利なシステムである一方、事前に知っておかないと戸惑ってしまう点もあります。
この記事では、アメリカでウーバーを利用する方法や利用する際に知っておきたい注意点を紹介します。
旅行や留学などでアメリカに渡航する前に、ぜひ参考にしてください。
- ウーバー(Uber)とは
- アメリカでのウーバー(Uber)の基本的な使い方
- ウーバーを使う時の注意点
- ウーバーとその他の配車サービスの比較:Lyftとの違いと特徴
- ウーバーとその他の配車サービスの比較:Taxiとの違い
- ウーバーといえば、ウーバーイーツも!
- まとめ
ウーバー(Uber)とは
ウーバー(Uber)とは、アメリカ発の配車アプリです。
運営しているのはサンフランシスコに本社を置くウーバー・テクノロジーズ(Uber Technologies, Inc.)で、ライドシェアの他にもフードデリバリーや電動スクーターのレンタル事業も行っています。
アメリカではウーバーは非常に一般的な移動手段です。
アプリひとつで手軽に配車ができ、タクシーよりも安価な乗車料金で乗れるため、観光客や市民の足として、広く利用されています。
ウーバーのドライバーは、乗客に安全なサービスを提供するため、一定の条件を満たしている必要があります。
ドライバーは有効な免許証とスマートフォンを保持し、健康上に問題がないこと、ウーバーに使用するための車の車種や年式についても指定があります。
過去の犯罪歴も確認されるなど、非常に厳格な審査が行われます。
一方、日本では2020年に「Uber taxi」が一部エリアで事業を開始しましたが、アメリカと比較すると普及はまだ限定的です。
日本では公共交通機関が発達しているため、ウーバーを利用するシーンが少ないのが現状です。
また、タクシー業界の影響が大きいことも理由のひとつです。
日本とアメリカは、公共交通機関の整備状況や運行の正確さ、国土の面積や治安などに差があり、これらの要素がウーバーの普及に影響を与えています。
アメリカでのウーバー(Uber)の基本的な使い方
ここでは、アメリカのウーバー(Uber)の使い方を解説します。
事前に使い方を知っておくことで、アメリカに到着したあとにスムーズに配車をすることができます。
1.アプリをダウンロードする
まずはウーバーアプリをダウンロードします。
App StoreまたはPlay Storeからダウンロードできます。
Uber Technology Inc.からはいくつかのアプリがリリースされていますが、配車アプリのものをダウンロードするようにしましょう。
2.アプリに情報を登録する
アプリには名前、電話番号、メールアドレス、パスワード、支払い情報(カード情報)を登録します。
アプリへの登録には電話番号が必要です。 電話番号を確認するためにSMSで認証コードが送られてきます。
日本の電話番号しか持っていない場合は、必ず日本で登録を済ませておきましょう。
3.車を手配する
アプリを利用して目的地を入力し、ピックアップしてもらえるようリクエストを送信します。
この時、必ず位置情報をオンにしておきましょう。
車を停車させやすい場所から依頼すると、運転手からも見つけやすく、スムーズに乗車ができますよ!車を手配する場合は、高評価のドライバーから選択すると安心です。
乗車人数に合った車両を選択し、ドライバーとのマッチングが完了すると、車両情報が送られてきます。
この時、荷物が多い場合は大きめの車を選択しておきましょう。 稀にトランクの中がドライバー自身の荷物で埋まっていることがあり、乗客の荷物が乗らない場合があります。
4.乗車する
指定場所に車が到着すると、アプリに通知が来ます。
ドライバーの位置情報や到着時間もアプリ内で確認ができるので、適宜確認しておくと安心です。
「Are you 〇〇?(名前)」と、ドライバーから尋ねられるので、自分の名前を伝えて双方で確認を行いましょう。
車種やナンバー、目的地に間違いがないかしっかり確認することで、乗り間違いを防ぐことができます。
乗車の際は、「Hello」「Hi」「How are you?」など、挨拶をしましょう。
おしゃべり好きなドライバーもいますので、軽く会話を楽しんでも良いかもしれません。
英語が苦手な場合でも、基本的な挨拶や感謝の気持ちを伝えることは大切です。
5.降車する
目的地に着いたら降車します。 支払い情報を事前に登録しているので、アプリ内で支払いを行います。
その際、チップを入力することを忘れずに行いましょう。
チップもアプリ内で支払いができるため、別途現金を用意する必要はありません。 チップの相場は10~20%です。
ドライバーが道を間違えて時間がかかりすぎたり、暑いのに空調が全く効かなかったり、何かしらトラブルが起こる可能性もあります。
そのため、チップは降車後に入力すると良いでしょう。
6.評価を入力する
降車後、ドライバーの評価を入力します。 この評価が、今後サービスを利用する人たちにとって重要な情報になります。
ドライバーの対応や車両の状態、快適さなどを★で評価します。 この評価システムはドライバーたちにとっても、非常に重要です。
評価が悪ければ、次の仕事を獲得することが難しくなります。
ドライバーたちは車内にドリンクやスナックを用意したり、車内の快適さを乗客に確認したりするなど、快適なサービスを提供できるよう、日々努力を行っています。
ウーバーを使う時の注意点
ウーバーは厳格な審査を通過したドライバーによって運行されていますが、利用者なら知っておきたい注意点があります。
特に初めてアメリカに行く場合は戸惑うことも多いでしょう。 以下の点に注意してウーバーを利用してください。
アプリのインストール及び設定は日本で行う
前に述べた通り、ウーバーのアプリを設定する際には、電話番号が必要です。
アメリカでSIMカードを購入する場合も、日本で設定を済ませておいた方がスムーズに進みやすいでしょう。
アメリカでは電話番号が使いまわされています。
すでにウーバーにアカウント登録をされている電話番号が割り当てられた場合、スムーズに登録が進まない可能性があることが理由です。
SIMまたはWi-Fiに繋ぎ、ネットに接続されている状態でウーバーを呼ぶ
ネット接続がないと、車の位置情報の確認が行えません。 配車した車が何らかのトラブルで到着できないときに連絡がつかず、乗車できないことがあります。
フリーWi-Fiはどこにでもあるわけではありません。
ご自身でSIMを準備するなど、対策をしておきましょう。
すぐに配車できない可能性を想定して予備の手段も考えておく
ドライバー不足で配車ができなかったり、渋滞や道路の封鎖でウーバーがピックアップ場所まで到着できない可能性があります。
あらかじめ別の移動手段を考えておくことも重要です。
予約配車をする方法もありますので、前日から予約をしておくと安心です。
キャンセル料が発生する時間を知っておく
ウーバーは配車から5分が経過するとキャンセル料金が発生します。
事前にキャンセルポリシーをよく確認しておきましょう。
無断キャンセルは厳禁です。
ドライバー事由の場合は発生しませんので安心してくださいね。
ドライバーの評価を確認して予約する
車種で決めたり、近くにいるウーバーを手配してしまうと、評価が低いドライバーが担当になっている可能性があります。
事前に乗客のコメントをよく読み、なるべく評価が高いドライバーを選択しましょう。
乗車時はシートベルトを締め、安全対策をしておく
ドライバーによっては運転が荒い場合があるため、シートベルトは確実に締めておきましょう。
他にも予期せぬ事故に遭遇する可能性もあります。 安全対策は自分自身でも行っておくことが重要です。
子どもはチャイルドシートなしでは乗車できない
小さな子ども連れで旅行をする場合、気になるのが子どもの安全確保です。
州によりますが、基本的にタクシーやバスはチャイルドシートなしで乗車できますが、ウーバーの場合はチャイルドシートに子どもを着席させなければ、運転手が罰せられます。
そのため、予約時にチャイルドシートの有無の確認をしておきましょう。
「自分で用意して」と言われることもあります。
チャイルドシートが設置されているウーバーを見つけることが難しい場合は、タクシーを利用しましょう。
ウーバーとその他の配車サービスの比較:Lyftとの違いと特徴
Lyft(リフト)もアメリカを中心に人気の配車アプリです。
安全性を非常に重視している企業が運営しており、ドライバーの犯罪歴は7年前までさかのぼり審査します。
また、低評価のドライバーはLyftドライバーから外されるため、質の高いドライバーが在籍していると言われています。
Uber | Lyft | |
設立年 | 2010年 | 2012年 |
サービス可能エリア | 世界69カ国 | アメリカ、カナダ |
料金 | タクシーの2/3 | ウーバーよりやや安い |
車のバリエーション | 7種類 | 13種類 |
女性専用マッチング | 有 | 無 |
大きな違いは女性専用のマッチングの有無です。
特に日本人女性が初めてアメリカで配車アプリを利用する場合、「犯罪に巻き込まれないか」と心配な人も多いのではないでしょうか。
この機能は、女性やその他の性別の乗客が、自分と同じ性別のドライバーを選択できる機能です。
ウーバーにはないサービスなので、一人旅の人や女性だけで乗車する場合はLyftを検討してみてはいかがでしょうか。
ウーバーとその他の配車サービスの比較:Taxiとの違い
アメリカでは空港周辺やホテル、都市部の観光地を除いて、頻繁にタクシーが走行しているわけではありません。
そのため、急にタクシーが必要になっても、日本のようにすぐつかまえることができないのです。
ウーバーとタクシーの違いは以下の通りです。
Uber | Taxi | |
配車方法 | 配車アプリ | 街中で拾う、電話、Taxi会社にアプリサービスがあればアプリで手配 |
料金 | 時間帯、混雑状況によって変動する | メーターで時間と距離に基づいて計算される |
支払い方法 | アプリに登録したクレジットカードまたはデビットカード | 現金、クレジットカード |
語学力の必要性 | アプリで完結できる | 予約の電話や乗降車場所、目的地について英語で説明する必要がある |
細かい違いは他にもありますが、これらの違いを理解した上で、自分に合った最適な交通手段を選びましょう。
ウーバーといえば、ウーバーイーツも!
日本でもおなじみのウーバーイーツは、忙しい日や外出したくない日にぴったりのフードデリバリーサービスです。
アメリカでも非常に一般的なシステムで、広く利用されています。
ウーバーの配車サービスと同じように、アプリをダウンロードし、設定してから始めましょう。
利用可能なレストランをチェックし、メニューから選んで注文します。
決まった住所がなくても、滞在先のホテルなどに届けてくれるため、観光中や出張時にも非常に便利です。
こちらも英語を話す必要がないため、レストランでは緊張してしまう人でも安心してお店の味を味わえますね。
アメリカには他にも「DoorDash」や「Postmates」といったフードデリバリーサービスがあります。
手数料などを比較して使ってみましょう。
まとめ
ウーバーは使いこなせば非常に便利なサービスです。
全てアプリで完結できるとは言え、多少なりとも英語を使用する場面は出てきます。
英語に自信がない場合でも、無視はせず、「わからない」や、「もう一度言ってください」など、簡単なフレーズを使ってコミュニケーションを取ることをおすすめします。
タクシーではなく、一般の車に乗って移動することを不安に思うかもしれません。 しかし、ウーバーの運転手は厳格な審査を通過している人たちです。
多くのドライバーはプロフェッショナルとして仕事に取り組んでいます。
賢くウーバーを利用して、快適にアメリカ国内を移動しましょう!

◇経歴(英語を使用した経歴)
・オーストラリアのカフェで半年間勤務
・国内/国際線客室乗務員として5年間勤務
◇英語に関する資格(資格、点数など)
TOEIC、英検受験経験有り
アメリカのコミュニティカレッジにてEarly Childhood Educatorコース修了
◇留学経験
・オーストラリア シドニーへ1か月間の短期留学。
→週5日で語学学校へ通う。
・ワーホリでオーストラリア・ゴールドコーストに1年間滞在。
→Gold Coast Institute of TAFEの語学コースで学ぶ。
・2020年から4年間、家族の仕事でアメリカに滞在。
→州立のコミュニティカレッジでEarly Childhood Educationコース及びアカデミック英語コースを学ぶ。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
仕事→韓国、中国、台湾、香港などアジアを中心とした国
旅行→アメリカ(ハワイ、グアム、サイパン含む)、カナダ、
シンガポール、マレーシア、オーストラリア、ドイツ、イタリア、
ギリシャ、クロアチア、ベトナム、タイ、バハマ、オランダ領セント・マーティン島など
◇自己紹介
旅行、海外生活関連のwebライター。
最初の短期留学の経験のおかげで、人生が変わったと言っても過言ではないと感じています。海外に滞在することがきっかけで、人生の選択肢が大きく広がり、成長を続けていきたいと思うようになりました。海外での長期滞在・留学経験者の視点から、皆さまにわかりやすい記事を書いていきたいと思っています。