高校留学の費用が安い国はどこ?留学の種類や節約術も解説

高校留学、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

高校留学は、英語力を鍛えたり、国際的な視野を広げたりする絶好のチャンスです。

しかし、「高校留学はお金がかかるのでは?」と心配する人も多いでしょう。
実際に、国やプログラムによって費用は大きく異なります。

本記事では高校留学の費用が安い国について解説しながら、メリットやタイミング、種類についても触れていきます。

高校留学の費用が安い国

高校留学を検討する際、できるだけ費用を抑えたいと考える人も多いかと思います。
留学先の国によって学費や生活費が大きく異なるため、安価で質の高い教育を受けられる国を選ぶことが重要です。

費用が安い国の特徴として、学費や生活費が比較的低いことに加え、奨学金制度や留学生向けのサポートが充実している点が挙げられます。

また、物価の安い国では、滞在費や食費を抑えながら充実した留学生活を送ることが可能です。

本章では、特にコストパフォーマンスが良い国をいくつか紹介し、それぞれの特徴やメリットについて詳しく解説していきます。

フィジー

フィジーは、英語圏の中でも特に学費や生活費を安く抑えられる国の一つです。

温暖な気候とフレンドリーな国民性が魅力で、リラックスした環境で英語を学びたい人に最適です。現地の人々との距離が近く、英語学習と並行して異文化交流も存分に楽しむことができます。

メリット:費用が圧倒的に安い、英語環境が整っている、リラックスして学べる
費用:年間90~160万円(学費50~80万円、生活費30~50万円)

フィリピン

フィリピンは、英語を公用語とする国であり、マンツーマンの授業が充実しています。

学費が比較的安く、生活費も低いため、コストを抑えつつ英語力を向上させたい人に最適です。語学学校と提携している高校もあり、集中して学べる環境が整っています。また、親日国であるため、日本人留学生へのサポートも手厚いです。

メリット:マンツーマン授業が豊富、学費・生活費が安い、短期間で英語力を伸ばせる
費用:年間100~200万円(学費50~120万円、生活費50~80万円)

マルタ

マルタは、ヨーロッパの中で比較的費用が安く、英語を学ぶ環境が整っています。

イギリスの教育システムを採用しており、質の高い授業を低コストで受けられます。また、地中海に面した美しい景観と温暖な気候が魅力で、留学生活を楽しみながら英語を学べるのもポイントです。さらに、ヨーロッパ圏へのアクセスが良いため、異文化交流の機会も多くあります。

メリット:ヨーロッパ圏内で費用が安い、英語環境が整っている、美しい自然と快適な気候
費用:年間150~250万円(学費80~150万円、生活費70~100万円)

主要国の高校留学にかかる費用

ここでは、高校留学における代表的な国の教育システムや留学の特徴を解説した上で、費用やメリットを詳しく紹介します。

アメリカ

アメリカは、多様な教育プログラムを提供する国であり、学業だけでなくスポーツや芸術活動も盛んです。

留学生向けのプログラムが充実しており、世界中から多くの学生が集まります。

学費:公立高校(交換留学)100~200万円、私立高校300~500万円
生活費:年間150~250万円(寮費・食費・交通費)
その他の費用:教材費・保険料・ビザ申請費(50~100万円)
特徴:幅広いカリキュラムと選択科目
メリット:名門大学進学への道が開かれる

オーストラリア

オーストラリアは、温暖な気候と高い教育水準が特徴の国です。

公立高校と私立高校の選択肢があり、留学生向けのサポートが充実しています。

学費:公立高校200~300万円、私立高校350~450万円
生活費:年間120~200万円
その他の費用:ビザ費用、健康保険、教材費(50~80万円)
特徴:リラックスした学習環境、治安の良さ
メリット:ワーキングホリデー制度を活用できる

カナダ

カナダは、教育水準が高く、バイリンガル教育を提供する学校もあります。

特に、英語とフランス語の両方を学ぶ機会があるのが特徴です。

学費:公立高校150~250万円、私立高校300~400万円
生活費:年間100~180万円
その他の費用:医療保険、教材費、アクティビティ費用(40~70万円)
特徴:英語とフランス語の教育環境
メリット:治安が良く、留学生の受け入れ体制が整っている

ニュージーランド

ニュージーランドは、少人数制の授業が特徴で、個別指導の機会が多いです。

教育の質が高く、学費も比較的リーズナブルです。

学費:公立高校150~250万円、私立高校300~400万円
生活費:年間100~180万円(寮費・食費・交通費)
その他の費用:教材費・医療保険・ビザ申請費(40~70万円)
特徴:自然に囲まれた落ち着いた学習環境
メリット:親しみやすい国民性、アウトドア活動が豊富

イギリス

イギリスは、伝統的な教育システムがあり、ボーディングスクール(寄宿学校)が多いのが特徴です。

AレベルやIBプログラムを受講できるため、大学進学に有利です。

学費:公立高校250~400万円、私立高校450~700万円
生活費:年間150~250万円
その他の費用:教材費・医療保険・ビザ費用(50~100万円)
特徴:名門校が多く、進学実績が高い
メリット:大学進学への道が広がる

高校留学の種類

高校留学にはさまざまな種類があり、それぞれ目的や期間、費用に違いがあります。

主に「交換留学」「正規留学」「短期留学」の3つのタイプがあり、それぞれのメリットと特徴を理解することが大切です。

それぞれの留学スタイルを比較し、自分の目標や予算に合わせた最適な選択をすることが成功の鍵となります。

交換留学

交換留学は、日本の高校に在籍したまま、1年間海外の高校に通う制度です。

交換留学生はホストファミリーと生活することが一般的で、費用が比較的安く抑えられるのが特徴です。

メリット:学費が比較的安い(奨学金制度がある場合も)
デメリット:成績や語学力による選考がある
費用の目安:年間100~200万円(渡航費・保険料・滞在費含む)

正規留学

正規留学とは、海外の高校に正式に入学し、卒業を目指す留学です。

現地の学生と同じカリキュラムを学びながら、大学進学を視野に入れられるのが特徴です。

メリット:海外大学進学の可能性が広がる
デメリット:学費や生活費が高額になりがち
費用の目安:年間200~500万円(国による)

短期留学

短期留学は、夏休みや冬休みを利用して数週間から3か月程度海外で学ぶプログラムです。

語学学校や高校の特別プログラムに参加することが多く、異文化を体験しながら学べます。

メリット:比較的手軽に留学体験ができる
デメリット:短期間のため、語学力の向上には限界がある
費用の目安:10~50万円(滞在費含む)

高校留学の費用を節約するポイント

留学費用を抑えるためには学費の安い国を選ぶだけでなく、準備段階での手続きの工夫が不可欠です。多くの人がエージェント任せにしてしまいがちな航空券や保険、そしてエージェント選びを見直せば、総額を大きく節約できます。以下では、高校留学の費用を節約する具体的なポイントを解説します。

奨学金制度を活用する

高校留学の費用を節約したい場合は、返済不要の給付型奨学金を活用しましょう。

高校生向けの奨学金は意外と多く、成績優秀者のみならず意欲や将来のビジョンを重視するものも増えています。具体的に、高校留学で利用できる主な奨学金制度は以下のとおりです。

制度・機関名 特徴・内容
トビタテ!留学JAPAN(文部科学省) ・高校生留学支援の代表格で、家計基準による手厚い支援あり
・倍率は高いが、挑戦する価値は十分にある
地方自治体の国際交流協会 ・都道府県や市区町村が独自に実施する地域に密着した支援制度
・知名度が低く、全国区より競争率が低い
留学エージェントや語学学校の奨学金制度 特定の学校への申込で適用され、学費の一部が免除される

奨学金の多くは、留学開始の半年〜1年前に募集が始まります。

高校留学に行きたいと思った直後から情報収集を始めないと、申請期限に間に合わない可能性があるため注意が必要です。

航空券・保険を自分で手配する

航空券・保険を自分で手配するのも、高校留学の費用を抑えるポイントです。

エージェントが提示するセットプランには航空券・保険の手配手数料が含まれているケースが多く、割高になりがちです。

航空券・保険を自己手配に切り替えるだけで、高校留学の費用の節約につながります。航空券・保険を自身で手配する具体的な方法は、以下のとおりです。

項目 具体的な節約方法
航空券 ・SkyscannerやGoogleフライト等の比較サイトで最安値を検索する
・直行便ではなく経由便を選ぶ
海外留学保険 セット商品は不要な補償まで含まれているケースが多いため、必要なものだけを選んで契約する

手数料無料のエージェントを利用する

手数料無料のエージェントを利用するのも、高校留学の費用を抑えるポイントです。

留学エージェントには、サポート料として手数料を請求する有料エージェントと一切かからない無料エージェントの2種類が存在します。

費用を抑えたいなら、迷わず手数料無料のエージェントを選んでください。無料エージェントは生徒を紹介した語学学校から紹介料を受け取って運営しているため、利用者からサポート料を取る必要がありません。

ただし、手数料無料と謳っていても授業料を支払う際の為替レートに自社レートを上乗せしている会社があります。無料エージェントと契約する前は、必ず支払い時の適用レートを確認しましょう。

ボーディングスクールとは?安い国はある?

ボーディングスクールとは、学生と教師が寝食を共にする全寮制寄宿学校です。

単なる学校教育だけでなく、寮生活を通じて自立心やリーダーシップ、協調性を養う全人教育を特徴としています。

一般的に年間500万円〜1,000万円かかるエリート進学校のイメージが強いのが、ボーディングスクールです。しかし、留学先の国選びを工夫すると半額以下の費用で質の高い教育を受けられます。

欧米のボーディングスクールはなぜ高額なのか?

アメリカ・イギリス・スイスなどの伝統的なボーディングスクールは、世界中の富裕層の子女が集まる場所です。

単に学費が高いだけでなく、以下のような費用が含まれる包括的なパッケージになっているため、年間費用は高額になります。

・広大なキャンパスと最高水準の施設
・24時間体制の寮管理と食事
・少人数制のエリート教育

そのため、一般的な家庭の予算では奨学金なしでの欧米におけるボーディングスクールでの留学は非常にハードルが高いのが現実です。

安さを重視するならアジアの英国式ボーディングスクールがおすすめ

全寮制で学びたいけれど予算は抑えたい方におすすめするのが、マレーシアを中心としたアジア圏のボーディングスクールです。

近年、マレーシアにはイギリスの名門校が分校を設立しており、本校と同じカリキュラム・教育水準を安い費用で提供しています。

マレーシアを中心としたアジア圏のボーディングスクールが安い理由は、以下のとおりです。

・物価と人件費の違い:施設維持費やスタッフの人件費が欧米より安く済む
・寮費の安さ:居住コストが低いため、トータルの学費が圧縮される

欧米のトップ校と同等の教育環境を、アジアならではのリーズナブルな価格で享受できるコストパフォーマンスの高さが最大の魅力です。

高校生が留学するメリット

高校留学には多くのメリットがあります。英語力の向上はもちろん、異文化体験を通じて広い視野を持つことができるため、将来の選択肢が広がります。

英語力が飛躍的に向上する

海外の高校に通うことで、英語漬けの環境に身を置くことができます。

授業や日常生活を通じて英語を自然に習得でき、リスニングやスピーキング能力が大幅に向上します。

さらに、プレゼンテーションやディスカッションの機会が増えるため、アカデミックな英語スキルも身につきます。

国際的な視野が広がる

異なる文化や価値観に触れることで、固定観念にとらわれない広い視野を持つことができます。

世界中の友人と出会い、異文化理解が深まることも魅力です。

また、異なるバックグラウンドを持つ人々と接することで、柔軟な考え方や多様性を受け入れる姿勢が育まれます。

自立心や適応力が身につく

親元を離れて生活することで、自立心が養われます。

また、新しい環境に適応する力が身につき、困難な状況にも柔軟に対応できるようになります。

特に、ホームステイや寮生活を経験することで、自己管理能力や問題解決能力が向上します。

進学や就職に有利

海外留学の経験は、大学進学や就職活動で大きなアピールポイントとなります。

特に、グローバルな企業では留学経験を重視する傾向があります。また、留学中に培った語学力や異文化理解能力は、国際的なキャリアを目指す上で大きな強みとなります。

高校生が留学できるタイミング

高校留学を考える際に重要なのは、いつ行くのが最適なのかを知ることです。高校生が留学できるタイミングは、学年や目的によってさまざまですが、それぞれの時期に異なるメリットがあります。

どのタイミングが最適かは、自身の目標や将来設計に合わせて慎重に選ぶことが重要です。

中学卒業後の進学先として

中学を卒業後に海外の高校へ進学することで、現地の教育システムに早く適応できます。

早い段階で海外に慣れることで、言語や文化の壁を乗り越えやすくなります。

高校1年生または2年生の途中

交換留学などで一定期間海外で学ぶ方法です。

帰国後、日本の高校へ復学できます。

1年間の留学を経験することで、日本と海外の教育の違いを体験できるため、進学や将来のキャリア選択に役立ちます。

高校3年生の卒業後

日本の高校を卒業後、海外の高校で1年間学ぶギャップイヤープログラムも選択肢の一つです。

この期間に語学力を向上させたり、異文化経験を積んだりすることで、大学進学や将来のキャリアに活かすことができます。

短期留学での体験

夏休みや冬休みを利用して、短期間のプログラムに参加することで、海外生活を体験できます。

短期留学は、長期留学を検討している人にとって、事前に現地の環境を知る良い機会となります。

まとめ

高校留学は、英語力の向上や国際的な視野を広げる絶好の機会ですが、費用がネックになることもあります。

一口に「留学」と言っても、国ごとにメリット・デメリットはもちろんあり、自分の目的と、現地でどんな生活を送りたいか希望に合わせて選んでいく必要があります。

高校生という早い段階での留学は多くの経験をもたらしてくれますが、その分しっかり計画と吟味をして、最高のハイスクールライフを過ごしてください!

nativecamp.net

nativecamp.net

nativecamp.net