アメリカの主要都市の特徴を徹底解説!人口や治安をじっくり紹介

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日本の約25倍の国土を持つアメリカ。カリフォルニア州のみで日本とほぼ同じ面積と、スケールの壮大さに圧倒されるものです。

そんな広大なアメリカの主要都市には、それぞれ異なる魅力や特徴があります。旅行や留学でアメリカに行くと言っても、行く先によって生活スタイルも大きく変わるものです。

本記事では、アメリカの主要都市の特徴や人口・治安について徹底解説し、あわせてアメリカの治安の良い街と悪い街ランキング20もご紹介します。

アメリカの主要都市①:ニューヨーク

アメリカ最大の都市、ニューヨーク。人口は2025年1月時点で、推定約825万人前後とされています。パンデミック以降人口が減少傾向にあるものの、東京の人口1420万人に次いで、世界有数の大都市圏です。

ニューヨークの基本情報

基本情報 ニューヨーク
場所 ニューヨーク州、東海岸

下記5つの行政区で構成
・マンハッタン
・ブルックリン
・クイーンズ
・ブロンクス
・スタテンアイランド
気候 夏は高温・多湿、冬は寒い
治安 やや危険(危険な都市ランキング・ワースト16位)
人口 825万人
主要観光スポット 自由女神、タイムズスクエア、エンパイアステートビル

音楽やファッション、エンターテイメントの中心地

ニューヨークといえばマンハッタン島。

超高層ビルが聳え立つ世界の金融の中心、またアート、音楽、ファッション、エンターテイメントの中心地です。また、国際連合の本部もあり、世界の政治の中心としても機能しています。ちなみに、マンハッタン島には約169万人が住んでいます。

ファッションは5番街、ミュージカルはブロードウェイ、金融街はウォールストリートなど、ニューヨークには世界的に有名な場所が数多く揃っています。

なお、メトロポリタン美術館やニューヨーク近代美術館などをはじめとした美術館や博物館、ヤンキースタジアムやマディソンスクエアガーデンもありますよ!

ニューヨークには自由の女神、ビルボードのある繁華街タイムズスクエア、摩天楼の代表エンパイアステートビルなどたくさんの観光名所が楽しめます。

また、ニューヨークにはコロンビア大学、ニューヨーク大学、ジュリアード音楽院など有名な大学が多数。留学先として考える人も多い街です。

四季がはっきりしたニューヨークの気候

一年の気温の変動が大きく四季がはっきりしているのがニューヨークの特徴。

夏は蒸し暑く、冬は−10℃に達することもあり、雪も降ります。3月から5月と、9月〜11月は比較的気候が穏やかなため過ごしやすいので、観光にぴったりです。特に、秋にはセントラルパークで美しい紅葉を楽しめますよ!

地域によって異なる治安

魅力満載のニューヨークですが、心配なのは治安なのではないでしょうか。

一昔前は銃撃戦が街中であったり、銃を突きつけられたという話をよく聞きましたが、引き続き油断は禁物です。

日本人の多く住むクイーンズやおしゃれなカフェが多いブルックリンは比較的治安が良いと言われていますが、地域によって未だに治安の悪いところもあるので、地下鉄は24時間運行しているとはいえ夜間に一人で外出するのは控えましょう。

アメリカの主要都市②:ロサンゼルス

青い空の広がるカリフォルニアにあるアメリカ西海岸の大都市ロサンゼルス。人口390万人のアメリカ第2の都市です。在留邦人の数は、2023年10月時点で64,457人。海外で一番日本人の住む都市でもあります。

ロサンゼルスの基本情報

基本情報 ロサンゼルス
場所 カリフォルニア州、西海岸
気候 一年通じて温暖、年間平均気温は約20.6°C
治安 やや危険 (危険な都市ランキング・ワースト18位)
人口 390万人
主要観光スポット ディズニーランド、サンタモニカビーチ、ビバリーヒルズ

ハリウッドなどのエンターテイメントの中心地

ロサンゼルスは、ハリウッドを擁するエンターテイメント産業の中心地。

ディズニーランドやユニバーサルスタジオハリウッド、ビバリーヒルズのロデオドライブやハリウッドのウォーク・オブ・フェイムなどたくさんの観光スポットがあることでも知られています。

太平洋に面しているため、サンタモニカビーチやベニスビーチなど美しいビーチも楽しめます。ロサンゼルスの気候の特徴は、一年通して温暖で雨があまり降らないこと。夏も湿気が少なく、一年中過ごしやすいです。

スポーツや学業も盛ん

ロサンゼルスはスポーツや学業の拠点でもあります。

野球の大谷翔平選手が所属するロサンゼルス・ドジャース、バスケの八村塁選手が所属するロサンゼルス・レイカーズやロサンゼルス・クリッパーズをはじめ、アイスホッケーやアメフトの強豪チームが本拠地を置いています。

また、アメリカ有数の大学がたくさんあるのもロサンゼルスの特徴です。カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA)やカリフォルニア工科大学、南カリフォルニア大学などの有名大学があり、日本人留学生からも高い人気を誇っています。

治安を考えると移動は車が安全

街の治安はニューヨークよりも良いと言われているものの、ホームレスや麻薬中毒者は多め。

治安が良くない場所もあるため、注意が必要なエリアには極力行かないようにしましょう。

ロサンゼルスの市内はメトロ(地下鉄と軽便鉄道)で移動できますが、公共交通機関の治安はあまり良くないため、車での移動が安全です。

アメリカの主要都市③:シカゴ

アメリカ5大湖のひとつ、ミシガン湖畔に位置するシカゴ。人口272万人を有する、アメリカ第3の都市です。

シカゴの基本情報

基本情報 シカゴ
場所 イリノイ州、中西部
気候 大陸性気候、冬が長く厳しい
治安 やや危険
人口 272万人
主要観光スポット ミレニアムパーク、ウィリスタワー、シカゴ美術館

都会と自然が調和した環境

都会的なライフスタイルとアウトドアライフの両方が味わえるのが、シカゴの魅力です。

アメリカの経済の中心地のひとつとして発展してきたシカゴ。ダウンタウンには摩天楼の超高層ビル群が聳え立ちます。「街自体が建築博物館」と言われるほど、名だたる建築家による多種多様な近代建築が溢れています。

観光ではミレニアムパークと呼ばれるアートの楽しめる公園が人気。アメリカ3大美術館のひとつである、シカゴ美術館も楽しめます。なんと、シカゴ美術館はルーブル美術館以外では印象派の最大コレクションを誇るのです!

気候は典型的な大陸性気候で、長い冬には気温がマイナス20°C近くになることもあります。観光は5月〜6月、あるいは、9月〜10月がおすすめです。

ちなみに、シカゴ市内の移動にはLと呼ばれる公共交通機関を使うと便利です。高架鉄道や地下鉄、バスが網羅されているので、アクセスもスムーズです。

学術文化都市

シカゴには、全米有数の学業や芸術、スポーツが盛んな一面も。

名門のシカゴ大学やノースウエスタン大学があります。またブルースとジャズの街として知られるシカゴの街には、ライブハウスも豊富です。

なお、メジャーリーグのシカゴ・カブス、アメリカンフットボールのシカゴ・ベアーズ、バスケのシカゴ・ブルズなどアメリカの5大メジャースポーツが揃っています。

場所や時間帯で異なる治安の良さ

元々はマフィアの街として知られていたシカゴですが、現在も場所や時間帯によっては治安状況は異なります。

観光地やストリータービル(Streeterville)やオークパーク(Oak Park)のような高級住宅街は比較的安全ですが、一部の地域では犯罪率が高い状況です。特に夜間は一人で外出することがないようにしてください。

アメリカの主要都市④:シアトル

日本に一番近いアメリカの都市と言われるシアトル。人口は78万人と全米第18位で、ワシントン州の最大の都市です。

東京から飛行機で約8時間45分で到着するシアトルには、日系スーパーがあり、日本の食べ物や日用品や本が比較的手に入りやすいため、日本人にとって住みやすい街として知られています。

シアトルの基本情報

基本情報 シアトル
場所 ワシントン州、北西部
気候 温暖な気候に恵まれ、夏は湿気が少なくからっとしており、冬は緯度の割には寒くない。冬に雨が多い
治安 比較的良い
人口 78万人
主要観光スポット スペースニードル、スターバックス1号店、パイクプレイスマーケット

テクノロジー最先端企業が集合し、スポーツや学業も充実

若い起業家が集まる活気のあるシアトルは、最先端企業の中心はもちろん、スポーツや学業の中心としても勢いがある都市です。

マイクロソフトが生まれたことに始まり、IT関連企業が台頭したシアトル。アマゾンやマイクロソフト、コストコ、エクスペディアなどの本拠地としてテクノロジー最先端企業が集まっています。

なお、シアトルはイチロー選手が長く活躍した大リーグのシアトル・マリナーズの本拠地。大学はパブリックアイビーと呼ばれる名門州立大学群の1校のワシントン大学シアトル校があるなど、スポーツや学業も盛んです。

アウトドアスポーツを楽しめる気候

豊かな自然と都市機能の調和したエメラルドシティーと言われるシアトルは、レーニア山という美しい山や海、湖などの自然が街のそばにあるため、アウトドアスポーツが楽しめます。

なお、レインシティーと呼ばれるシアトルは冬でも雪が降ることは珍しく、あまり寒くありません。

住みやすい街トップ10入りする治安の良さ

シアトルの治安は全米で比較的良く、毎年のように全米の『住みたい街トップ10』にランクインしています。

2024年のエコノミスト誌のランキングでは、全米4位でした。シアトルのダウンタウン周辺は、バス、ライトレール、モノレール、ストリートカーなどの交通網が充実していて比較的安全に移動できます。

また余談ですが、シアトルといえばシアトルコーヒー。スターバックスやタリーズコーヒーを生んだコーヒーの街で、美味しいコーヒーが楽しめます。なお、シアトルは海に面しているので新鮮な海産物などのグルメを楽しむのもおすすめですよ!

アメリカの主要都市⑤:ワシントンD.C.

アメリカ合衆国の首都、ワシントンD.C.。人口は70万人で、全米第20位の規模を誇る都市です。

ワシントンD.C.の基本情報

基本情報 ワシントンD.C.
場所 コロンビア特別区、アメリカ東部
気候 温暖湿潤気候
治安 比較的安全
人口 70万人
主要観光スポット ホワイトハウス、議会議事堂、リンカーン記念堂、スミソニアン博物館

アメリカの政治の中心・首都

アメリカの政治の中心である、首都ワシントンD.C.。

三権機関のホワイトハウス、議会議事堂、連邦最高裁判所が所在する政治の中心地です。なお、リンカーン記念堂やワシントン記念塔など、アメリカの歴史を物語る記念碑も点在しています。

また、ワシントンD.C.は政治だけでなく、文化や教育の面でも重要な役割を果たしています。世界最大級の博物館群であるスミソニアン博物館や自然史博物館、航空宇宙博物館など11の博物館があり、ジョンズ・ホプキンス大学そしてジョージ・ワシントン大学などの名門大学もあります。

四季がはっきりした温暖湿潤気候

ワシントンD.C.の気候は日本の本州と同じ温暖湿潤気候で、四季がはっきりしています。

ただし、冬はマイナス1℃くらいになることも多く、雪がよく降ります。春にはアメリカにいながら、日本から贈られた桜を楽しむことができます。

治安はおおむね良好

ワシントンD.C.の治安はおおむね良いですが、一部の地域では要注意です。

観光地は比較的安全なものの、夜間の一人歩きは避けるべきです。政治の中心地であるがゆえの厳重な保安検査にも備えておくことが重要です。

ちなみに、ワシントンD.C.の公共交通機関は非常に発達しているため、観光の際にはスムーズに移動できます。主な移動手段は地下鉄(メトロ)とバスでアメリカの他の都市よりも安全です。メトロとバスの両方で使用できるSmarTripカードを持っておくと、必要な金額をチャージしながら目的地に向かえます。

アメリカの治安の良い都市トップ20

以下では、2024年版のフォーブスを参考にアメリカの治安の良い都市トップ20を紹介します。

・サウスバーリントン (バーモンド州)
・キャスパー(ワイオミング州)
・ウォーウィック(ロードアイランド州)
・バーリングトン(バーモンド州)
・ボイシ(アイダホ州)
・ヨンカーズ(ニューヨーク州)
・シーダー・ラピッズ(アイオワ州)
・コロンビア(メリーランド州)
・ポートランド(メイン州)
・バージニアビーチ(バージニア州)
・アーバイン(カリフォルニア州)
・ファーゴ(ノースダコタ州)
・チェサピーク(バージニア州)
・ミズーラ(モンタナ州)
・ナシュア(ニューハンプシャー州)
・ジュノー(アラスカ州),
・バンクーバー(ワシントン州)
・ホノルル(ハワイ州)
・マディソン(ウイスコンシン州)
・ハンツビル(アラバマ州)

《参照:The Safest Cities In The U.S., Ranked In A New Report - Forbes

ニューハンプシャー州、メイン州、バーモンド州などアメリカの北東部にある州が治安の良いと考えられています。

アメリカで治安の悪い都市ワースト20

Safe and Sound Security 2025年版によると、アメリカで治安の悪い都市ワースト20は以下の通りです。

・メンフィス(テネシー州)
・セント・ルイス(ミゾーリ州)
・リトル・ロック(アーカンソー州)
・ミネアポリス(ミネソタ州)
・デトロイト(ミシガン州)
・カンザスシティー(ミズーリ州)
・ニューオーリンズ(ルイジアナ州)
・クリーブランド(オハイオ州)
・バーミンガム(アラバマ州)
・ヒューストン(テキサス州)
・ミルウォーキー(ウイスコンシン州)
・オーランド(フロリダ州)
・バルティモア(メリーランド州)
・アトランタ(ジョージア州)
・ストックトン(カリフォルニア州)
・ニューヨーク(ニューヨーク州)
・フェニックス(アリゾナ州)
・ロサンゼルス(カリフォルニア州)
・ラスベガス(ネバダ州)
・マイアミ(フロリダ州)

《参照:20 Most Dangerous Cities  in the US today 2025 update

ニューメキシコ州、ルイジアナ州、アーカンソー州、ミシシッpi州などアメリカ南部には治安の悪い州が多いと考えられています。

おまけ:アメリカ都市間の移動は飛行機か車が一般的

アメリカは国土が広大なので、国内の主な移動方法は飛行機または車です。

また、長距離移動方法として、長距離の電車やバスもあります。長距離電車はアムトラック、都市をつなぐバスはグレイハウンドです。

アムトラックはシカゴを中心に路線が東西南北へ放射状に広がり、アメリカ横断し大都市をカバー。速度は新幹線のように速くありませんので、ゆっくりと旅行したい方向けです。

アメリカは車社会でフリーウェイと呼ばれる高速道路がアメリカ全土に張り巡らされています。なお、フリーウェイの一部は有料なので利用の際は事前に有料エリアを確認しましょう。

色々な都市を巡りながらアメリカを横断するならば車がおすすめですが、一番便利な都市間の交通手段は飛行機です。航空会社も多く、路線もたくさんあります。

ロサンゼルスからニューヨークまで車では44時間かかりますが、飛行機ではたったの5時間!日本の国内線より安い価格で移動できます。

大陸を横断するときは飛行機を活用し、空港から目的地まではレンタカーなどで移動という方法が効率的なのではないでしょうか。

まとめ

最先端の文化と活気のニューヨーク、ビーチとエンターテイメントのロサンゼルス、美しい建築のシカゴ、コーヒー文化とIT最先端のシアトル、政治と歴史の中心ワシントンD.C.。アメリカの主要都市は、それぞれが異なる魅力を放っています。

アメリカは広大なため、都市によって気候も違います。また、アメリカは銃社会のため、住むところや訪れる場所の治安も気になります。

留学や旅行の際には、自分の興味や好みに合わせてどの都市を訪れるのかしっかり検討してくださいね!

本記事をきっかけに、アメリカの主要都市にて有意義な体験を送れることを願っています。

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