
ネイティブキャンプのコラムをご覧の皆さん、こんにちは!今回のネイティブキャンプのコラムでは、少々変わった海外での長期滞在の方法をご紹介していきたいと思います。
海外に長期で滞在するとなると、多くの方が語学留学や交換留学、正規留学やワーキングホリデー、もしくは海外への就職などを思い浮かべるかと思います。海外の多くの国で、これらの方法で長期滞在をする日本人もたくさんいます。
今回のコラムでは、日本人から特に人気のある海外留学・移住先のオーストラリアで行う「ファームステイ」について深堀していきたいと思います!「ファーム (farm)」とは「牧場」という意味の英語で、「ステイ(stay)」は「滞在(名詞)」や「滞在する(動詞)」といった意味がある単語です。つまり、オーストラリアの牧場に滞在するという事なんです!
オセアニアにあるオーストラリアやニュージーランドは酪農大国。国内には多くの牧場があり、馬や羊、牛や鶏などさまざまな動物を育てて生計を立てています。近年、世界中からオーストラリアへファームステイをしにやって来る方が増えているのだとか。
そこでここからはまず、ファームステイとは一体どのような滞在方法なのか、その基本情報を学びましょう。その後、その魅力や具体的な仕事内容、ファームステイでオーストラリアに滞在するために必要なビザについて解説していきます。
このコラムを読めば、あなたもオーストラリアのファームステイに挑戦してみたくなっちゃうかもしれませんよ?!
ファームステイとは?
日本にいたらあまり聞き慣れない言葉「ファームステイ」。そもそもどのような滞在方法なんでしょうか。
ファームステイとは数多くある留学の方法の一つです。海外にある農場や牧場に滞在して、現地の言語を学び生活しながら、野菜や果物の収穫、また牧場の場合は、動物のお世話などをします。
オーストラリアに限らず、ファームステイには大きく分けると3つの種類があります。
ホリデータイプ(観光タイプ)
農場や牧場にゲストとして滞在させてもらい、仕事は強制ではなく、のんびりとファームの作業を手伝うタイプのファームステイです。海外の農場や牧場の仕事をアクティビティとして経験してみたいという方にピッタリのタイプ。このタイプの滞在方法では、こちらがファームステイを農場や牧場で「体験させてもらう」観光タイプです。そのため、滞在費用や食費を支払う必要があります。
多くのホリデータイプのファームステイでは乗馬体験、羊の毛刈り、カヤッキング、牛の乳しぼり、果物の収穫、ワインの試飲などの体験ができます。
エクスチェンジタイプ
エクスチェンジタイプとは、農場や牧場を経営している家庭にお部屋と食事を無料で提供してもらう代わりに、その農場や牧場で働くタイプの滞在方法です。オーストラリアとニュージーランドをはじめとするオセアニアではWWOOF(ウーフ)という制度が最もポピュラーです。労働する人をウーファーと呼び、事前に公式Webサイトから登録して受け入れてくれる滞在先のファームを探します。
農場や牧場を経営しているホスト側が、受け入れを承認してくれれば、契約が成立しプログラムに参加できます。
労働タイプ
3つ目のタイプは「労働タイプ」です。こちらはワーキングホリデービザや就労ビザなどを取得して、自ら現地の農場や牧場に就職をして働き、お給料をもらう方法です。多くの場合一日の作業時間は4〜6時間程度です。お給料に関しては固定給の場合と歩合制の場合があります。固定給だと安定して稼ぐ事ができますが、歩合制の場合はある程度の動物の世話のスキルや植物を育てたりピッキングするスキルが必要とされる場合も。事前にどのような仕事内容かしっかり確認してから応募したいですね。
参考資料:
【2025年まとめ】ファームステイを体験 | 自然好き、動物好きにお勧めのスローライフ
https://www.ryugaku-voice.com/farmstay.html
オーストラリアのファームステイの特徴
ここからは、オーストラリアでのファームステイの特徴を紹介していきたいと思います。日本の約21倍の面積を持つ広大なオーストラリアにはたくさんの農場、牧場があります。土地の気候を活かした植物、果物や野菜の栽培や、伸び伸びと自由に動物たちを育てる牧場が多いのが特徴としてあげられます。オーストラリアのファームステイで主流のWWOOF(ウーフに)について
先ほど少しご紹介したWWOOF(ウーフ)というファームステイの制度が、オーストラリアでは最近とてもポピュラーです。このウーフの特徴についてご紹介します。 まず、ウーフを利用するためには利用登録が必要になります。まず、オーストラリアのウーフ団体に名前を登録します。登録が終わるとオーストラリア全土でウーファー(農場や牧場にステイして働く人)を募集している農場や牧場の情報が載っている情報ブック(ウーフブック)がもらえます。
この、ウーフブックが、ウーフに登録してある人という証明書になりますので大切に保管しましょう。
ウーフに登録するのにかかるお金は5000円です。かかる費用はそれだけで、その後はウーフブックを見て気になる農場や牧場と直接やりとりを始めましょう。滞在期間や仕事内容の確認をしていきましょう。
ウーファーになると、宿泊費や食費がすべて無料で、ホストの牧場や農家で生活することができます。その代わり、観光やツアーではないので、受け入れ側のホストが経営している農業のお手伝いをします。
滞在費や食費を支払う必要がない分、牧場や農家のお手伝いをすることが費用の代わりになります。
滞在できる期間は本当にさまざまで、交渉次第なところもあります。最短では数日、長くて1年間など、多岐にわたります。これも、ホスト側との話し合いで決める必要があるので、ある程度の英語での交渉力は必要でしょう。
参考資料:
ファームステイ | トラトラブログ
https://tora-tora.net/log/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A4#:~:text=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A4%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%A0,%E3%81%99%E3%82%8B%E4%BA%8B%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
オーストラリアのファームステイの魅力
ここで、オーストラリアでファームステイをすることによって得る事ができるメリット、感じることのできる魅力についてご紹介します。オージーイングリッシュを学べる
オーストラリアへの留学と聞くと、都市部であるシドニーやメルボルン、ゴールドコーストをイメージする方が多いのではないでしょうか。もちろん、このような都市部には多くの商業施設や娯楽、教育機関が揃っているため語学留学や交換留学などで英語や専門分野を学びたい人にはピッタリです。しかし、都市部には多くの移民が住んでおり、本物のオージーイングリッシュを聞く機会は田舎に比べて多くありません。むしろ、さまざまな言語のアクセントのある英語を聞く機会の方が多いので、多種多様な英語に耳を慣らせたい人にはピッタリです。
逆に農場の多い田舎や郊外に滞在すると、オーストラリア生まれオーストラリア育ちのオージーイングリッシュを聞く機会が増えます。ピュアなオージーイングリッシュに触れる事ができるのはオーストラリアのファームステイの魅力でしょう。
オーストラリア滞在を延長できる可能性がある
実は、オーストラリアのワーキングホリデービザを取得して政府が指定した地域や職業で働くと、セカンドビザ、サードビザのように滞在期間を延長する事ができます。結果として、オーストラリアに2〜3年ほど連続して滞在する事が可能になるのです。ちなみに世界でも、ワーキングホリデービザで最大3年滞在できるのはオーストラリアのみです。ファームステイでの仕事はこのセカンドビザ、サードビザに繋がりやすいのでお勧めです。
お金を稼ぎやすい
実は、オーストラリアは世界でも最低賃金が高い国として有名です。2023年時点の最低賃金は21.38AUドルでしたので2025年現在ではさらにアップしています。21.38AUドルは、日本円に換算すると約1900円になります。ですので、日本でアルバイトをするよりも安定してお給料を稼ぐ事ができます。特に労働タイプの滞在方法を選べばフルタイムで働くこともできることに加え、農場の周りには商業施設などのお金を使う場所がほとんどないのであっという間にお金が貯まります。
オーストラリアのファームステイの仕事内容
続いて、オーストラリアでのファームステイを実際に行いたいと考えている方に向けて、農場や牧場での具体的な仕事内容を紹介していきます。ホリデータイプの場合
短期のステイとなるホリデータイプでは主に、馬や牛、羊の餌やりなどのお世話や果物や野菜の収穫作業がメインとなります。エクスチェンジタイプ or 労働タイプ
一方、長期間の滞在となる労働タイプの場合は仕事内容もたくさん用意されています。例えば、以下のような作業があるでしょう。薪を集めて割る
ヤギや牛の乳搾り
鶏の卵の回収
牧場のフェンスの修理
果物や野菜の収穫と梱包
畜産物の加工
オーストラリア・ファームステイ【徹底解剖】費用、メリット、稼ぎやすさは?
https://ceburyugaku.jp/157100/#3-3
オーストラリアのファームステイに必要なビザ
ここからは、オーストラリアでファームステイをするために必要なビザの種類について解説していきます。先ほどから申し上げている①ホリデータイプ ②エクスチェンジタイプ ③労働タイプそれぞれに必要なビザを紹介します。
ホリデータイプ
短期で滞在する事が目的のホリデータイプは「観光ビザ」を取得しましょう。ETASという名前の観光ビザの申請が必要で、公式サイトから登録ができます。滞在が3ヶ月未満の場合は観光ビザで滞在できます。エクスチェンジタイプ
エクスチェンジタイプで滞在する場合は、3ヶ月以上の滞在であれば無給であってもビザの発給が必要な場合がありますので、滞在先と必要なビザの種類を確認をしましょう。多くの場合はワーキングホリデービザを発給してもらいます。労働タイプ
滞在が半年〜一年以上となる長期の労働タイプの場合は、主にワーキングホリデービザを発給してもらいます。一年目をワーキングホリデービザで過ごし、一年目滞在中にセカンドビザの申請をすれば2年目もオーストラリアでファームステイをする事が可能です。オーストラリアのファームステイの費用目安
オーストラリアでファームステイをしたい場合、期間別の必要なおおよその費用は以下になります。
3ヶ月:約40〜80万円
6ヶ月:約50〜100万円
1年間:約100〜130万円
先ほど紹介した3つの滞在方法(ホリデータイプ・エクスチェンジタイプ・労働タイプ)のどれを選ぶのかと、滞在する期間によって必要となる費用は大きく異なります。
ちなみに、短期でファームステイを行う場合は一つ目のホリデータイプを選択する方がほとんどです。長期の場合はエクスチェンジタイプ、もしくは労働タイプを選びましょう。この場合、滞在費用や食費が浮いたり、お給料をもらうため費用を安く済ませることもできます。
参考資料:
オーストラリアのファームステイで自然や動植物と触れ合おう♪ できる仕事や必要な費用、ビザなど | 留学くらべーる
https://ryugaku.kuraveil.jp/countries/australia/purposes/farm-stay
まとめ
このコラムではここまで、オーストラリアでのファームステイについて特集してきました。いかがでしたでしょうか?オーストラリアへの留学方法は、語学留学や交換留学のみではないということをお分かりいただけたでしょうか?酪農大国ならではのお仕事やアクティビティを直接現地の人と関わりながら、現地の暮らしをともにしながら体験できるという素敵な留学方法として、ファームステイを選んでみてもいいですね。
コラム内で紹介したように、ファームステイにも滞在する期間や仕事内容によって種類が異なります。まずは自分が滞在したい期間や従事したい仕事を明確にして、最適なファームステイのプランを見つけられるといいですね!
◇経歴
大学時代に、外国語がどのように学ばれるのかについて興味を持ち、日本の大学院で第二言語習得論•応用言語学の研究に励む。
修了後はインターナショナルスクールの先生や、小学生オンライングループ英会話のバイリンガル講師、日本の文化を海外に広める音楽スクールで活躍中。
◇資格
IELTS Academic module 6.5
(speaking 6.5 reading 7.0 listening 6.5 writing 6.0)
◇留学経験
高校時代、春休み中にニューヨークにある姉妹校のタウンゼント•ハリス高校へ研修に参加。
その後大学時代にニュージーランドに一学期間の留学を経験。語学学校に通ったのち、主に応用言語学を中心に学ぶ。
◇海外渡航経験
つい数ヶ月前、高校ぶりに訪れたニューヨークの空港でみつけたストリートピアノ。
つい弾きたくなりニューヨーク出身の作曲家ジョージ•ガーシュインの「ラプソディーインブルー」を弾いたら、メキシコのカンクン行きの搭乗を待っていた皆さんから盛大な拍手を貰いました!とてもいい思い出です。
◇自己紹介
これまでの海外経験や、日本で出会った留学生たちとの交流から、英語をはじめとした外国語を使うことで、私たちの視野や価値観はどんどん広がっていくと確信しています!
英語が好き!と言う気持ちを大切に、英語を学び続けられる燈を見つけられるよう行動すると、英語学習が楽しくなります!