
南半球にある国、オーストラリア
日本とは赤道を挟んで反対側に位置するため、四季や生活スタイル、食生活など、さまざまな部分が日本とは異なります。
そんなオーストラリアの学校にはどんな特徴があるのでしょうか?
また、日本の教育システムや学校生活との違いはどんな所なのか気になりますよね。
この記事では、そんな オーストラリアの学校や教育システム、学校生活についてお伝えしていきます。
- オーストラリアの学校教育システム
- 知らなかった!オーストラリアと日本の学校の意外な違い5つ
- オーストラリアの学校生活
- オーストラリアの学校制度は進路を広げる!職業教育とトレーニングについて
- オーストラリアの学校制度は進路を広げる!資格のフレームワーク
- まとめ
オーストラリアの学校教育システム
まずはじめに、オーストラリアの学校教育システムについて詳しく見ていきましょう。
広い国ならでは!オーストラリアの学校の特徴
オーストラリアの学校教育は、「自由」と「対話」を大切にする文化が根付いています。
日本ではあまり見られませんが、オーストラリアの授業では、生徒は自分の意見を積極的に発言し、ディスカッションが盛んに行われます。
そうして生徒たちは、新しい視点やアイデアを作り出していくのです。 この自由さは挑戦しやすい環境を作り、さらに他者の意見を尊重し、思いやる姿勢も培われます。
オーストラリアでは、7割程の生徒が公立校、3割程が私立校に通っており、どちらも基本的には4学期制です。
教育カリキュラムは各州の教育省が統括しています。
公立校(学年により4学期目を除く)は、各学期の始めから入学が可能ですが、私立高は1月下旬の新学年開始時はもちろん、空きがあれば各学期の始めからの入学が可能となっています。
また、多文化国家であるオーストラリアでは、外国語教育にも力を入れているのもポイント。
中でも日本語は人気が高く、オーストラリア全体で約40万人が学習しています。
その約96%が初等・中等教育段階の生徒です。
初等教育では歌や工作など文化体験を通じた学びが多く、学年が上がるにつれて言語学習が本格化します。
一部の学校では日本語によるバイリンガル教育も行われており、カリキュラムの20〜30%を日本語で学ぶケースもあるほどです。
ここが面白い!オーストラリアの小学校から高校までルート
プライムリースクール(小学校)は州によって異なりますが、初等教育期間は1年生から6~7年生までとなります。
一般的な公立の小学校は、読み・書き・算数の基礎3科目を中心に、州によって定められた基礎学習分野を学びます。
次に、セカンダリースクール(中学校・高校)についてお話していきます。
セカンダリースクールは4分の3は公立校、4分の1が私立校です。
ほとんどの公立校が共学で、まずは地元の生徒の入学が優先的に受け入れられますが、留学生の受け入れを積極的に行っている州もあります。
一方で、私立校は宗教的なバックグラウンドがあるのが特徴となっています。
日本の私立高と同様に、その学校独自の教育方針があり、芸術系やスポーツ系など、専門性に特化したコースを持つ学校も少なくありません。
また、オーストラリアでは、日本のような一発勝負の大学入試はほとんどありません。
ATARは、Year11-12の間に「ATARコース」を受講し、評価に必要な課題やテストを受け、この際の成績と政府が行うATARの共通試験(筆記試験と何らかの実技試験)の結果とを総合して算出される相対的な学力を示すもの。
大学は入学条件として「ATARスコア●●以上」という基準を設けています。
つまり、受験勉強のために授業を中断する必要はなく、学校生活そのものが進学準備につながる合理的な仕組みです。
オーストラリアの学校は何月から始まる?
オーストラリアの学校は、日本のように4月スタートではなく、1月下旬〜2月上旬に新学年が始まります。
これは南半球に位置するため、季節が日本と逆になることが理由です。
基本的には1学年は4学期制ですが、タスマニア州のみ3学期制をとっています。
各学期が終わると1~3週間の休みになるが、年度代わりの12月中旬~1月下旬または2月中旬には、約6週間の夏季長期休暇があります。
知らなかった!オーストラリアと日本の学校の意外な違い5つ
ここでは、オーストラリアと日本との学校の違いについてお伝えしていきます。
学年の区切りと進学ステップ
日本では、小学校1年生~6年生、中学校1年生~3年生、高校1年生~3年生という分け方になっており、中学校までが義務教育です。
一方でオーストラリアでは、初等教育・中等教育前半・中等教育後半という分け方になっています。
初等教育がYear1~Year6、中等教育前半がYear7~Year10、中等教育後半がYear11~Year12となっており、Year10までが義務教育です。
教育制度の管轄の違い
日本では文部科学省が全国一律で教育制度を管理しており、学習指導要領や教科書の内容、学期の区切りまで全国共通です。
一方、オーストラリアは州や準州ごとに教育制度を管轄しており、カリキュラムや必修科目、評価基準、学期日程などが州によって異なります。
小学生から制服がある
オーストラリアでは、多くの公立・私立の小学校で制服が導入されています。
日本の公立小学校の多くが私服なのに対し、小学生から制服を着るのは大きな違いです。
制服は家庭の経済格差や服装の違いが目立たないようにする目的があります。 ですが、新品で一式そろえると約350豪ドル(3万円以上)と高額です。
そのため、多くの家庭がFacebookのコミュニティやフリマでお下がりを購入し、費用を抑えています。
クラスや担任がない授業スタイル
オーストラリアの高校には、日本のような「クラス」や「担任」という概念がないのが特徴です。
生徒は自分の興味や進路に合わせて科目を選び、科目ごとにクラスメイトが変わります。
授業は原則移動教室で、自分専用の机もありません。
教科書やノートなどの私物は、学校にある鍵付きロッカーに保管し、授業ごとに必要なものを取りに行きます。
日本のように机の引き出しに教科書を入れっぱなし、というスタイルはないということになります。
学校給食がない
オーストラリアの学校には、日本のような全国共通の給食制度がありません。
小学生のときは、自宅からお弁当を持参し、昼休みに教室や屋外で食べるのがほとんどです。
学校によっては、「キャンティーン(canteen)」と呼ばれる食堂が用意されているところもあります。
中学校や高校になると、お弁当か売店が主流で、中には外食するケースもあります。
ちなみに、私立高校では立派なカフェが併設されていることもあるそうです。
オーストラリアの学校生活
ここまではオーストラリアの教育制度関連についてお話してきましたが、次に学校生活についてお話していきます。
オーストラリアの学校の時間割
オーストラリアの学校は、9時に始まり、15時~15時半に終わるのが一般的です。
州や学校によって違いはありますが、小学校や中学校・高校(セカンダリースクール)でも午前中に1度、10分~15分の休み時間があり、その時間に生徒たちは自宅から持参したスナック(軽食)を食べたり、校庭で遊んだりと自由に過ごすことができます。
昼休みは12時半頃に始まるのが一般的で、40分~1時間程度です。
オーストラリアの学校には 「タック・ショップ」と呼ばれる売店があり、サンドイッチやピザ、パイやサラダ、巻き寿司やハンバーガーなどの食事系や、チョコレートやグミ、チップスなどのお菓子系を買うことができます。
「タック・ショップ」は子供たちに人気ではありますが、大半の子供たちは家からスナックやランチを持参しています。
日本の小学校・中学校ではお昼休み後に生徒たちが掃除をするのが一般的ですが、オーストラリアの学校では定期的な清掃は専門の業者が行っているため、日常的に掃除当番といった清掃活動を行うことはないのも日本との違いのうちの1つです。
放課後の過ごし方
オーストラリアでは、放課後に生徒たちが学校で活動することはなく、授業終了と共に下校するのが一般的です。
徒歩で帰る生徒もいれば、自転車や電車、トラムや専用バスなどを利用したりと、生徒によって異なります。
小学校では、保護者が車で送迎することが一般的です。
また、日本の学校のように部活・クラブ活動というものが少ないのも特徴です。
オーストラリアの学校は週休2日制で、セカンダリースクールの生徒は宿題も多く、平日の夜のみならず週末も机に向かいますが、日本のように学習塾などはほとんどないのも特徴です。
オーストラリアの学校制度は進路を広げる!職業教育とトレーニングについて
学生に実践的なスキルと経験を提供することが主な目標である職業教育訓練(VET)。
日本の専門学校と同じように専門分野に関して実践的なスキルを学ぶことができ、ビジネスやホスピタリティー、IT、介護などさまざまな種類のコースがあります。
Australian Skills Quality Authority (ASQA) にて教育の質が保証されており、RTO(Registered Training Organization/登録訓練機関)と呼ばれています。
VETは中等学校で始めることが可能で、VET機関には正式な経路があります。
政府資金による州立の職業訓練専門学校(TAFE=Technical and Further Education)、成人およびコミュニティの教育センター、民間の登録訓練機関(RTO)など、幅広い雇用分野にわたり効果的かつ安全に教育を実行しているのが特徴です。
オーストラリアの学校制度は進路を広げる!資格のフレームワーク
オーストラリアの資格フレームワークには、どんな特徴があるのかを見ていきましょう。
「The Australian Qualification Framework(AQF)」オーストラリア資格フレームワークは、政府が制定しており、オーストラリアの教育水準認定機関にあります。
国内の高校・専門学校・大学・大学院などで取得できる資格について、ひとつの枠組みに統合する全国的なシステムとなっています。
AQFは、教育の質を高め適切な資格へ導くことが目的のうちのひとつとなっています。
AQF とは?
AQFは、修了証1から博士号までの10段階となっており、高等教育がレベル5~10となっています。
AQFのLevel1〜4は「Certificate」と呼ばれる専門教育の初歩段階で、Certificate3以上からは一部の専門職への就労が可能になります。
Certificate4は入学条件が厳しく、Certificate3修了や同等の職務経験が必要なケースも。
Level5〜6は日本の専門学校に相当し、DiplomaやAdvanced Diplomaなどより高度な学習段階です。
これらの資格は雇用条件にも影響し、地元の人も生涯学習として取得しています。
Level7以上が大学教育にあたり、学士号(Bachelor)、修士号(Master)、博士号(Doctor)に該当します。
大学入学には、高校の進学課程(Year11〜12)を修了、またはLevel5〜6に相当する教育を履修していることが必要です。
まとめ
本記事では、オーストラリアの学校や教育システム、学校生活についてお伝えしてきました。
日本の学校や教育システムとの違いがたくさんありますが、特に留学サポート体制に関しては、多国籍国家ならではの特徴があることが分かったのではないでしょうか。
特にこれからオーストラリアへの留学を考えている人や留学先をどこにしようか悩んでいる人は、是非、参考にしてみていただけると嬉しいです。
◇経歴
・大学時代の4年間
(そのうち1年はシドニーのニューサウスウェールズ大学)
・外資系ブランドの接客時代2年間
・外資系ホテルのコンサル営業時代5年間
◇資格
TOEIC870点、英検2級
◇留学経験
オーストラリア・シドニー・1年間ア・ニューサウスウェールズ大学
◇海外渡航経験
・オーストラリア(留学・旅行)
・アメリカ(海外派遣・旅行)
・オランダ、ベルギー、ドイツ、スペイン、ポルトガル、イギリス、インドネシア、バンコク、ドバイ、マレーシア、フィンランド、デンマーク、シンガポール(旅行)
◇自己紹介
小学生の頃から英語が好きで、英会話教室に通っていました。
さまざまな国籍の方々とコミュニケーションをとることも好きです。
休日は国内外問わず旅行やカフェ巡り、ピラティスなど割とアクティブに過ごしております。