オーストラリアの学校はどんな感じ?教育システムや学校生活は日本とこんなに違う!

南半球にある国オーストラリア。日本とは赤道を挟んで反対側に位置するため、四季や生活スタイル、食生活など、さまざまな部分が日本とは異なります。そんなオーストラリアの学校にはどんな特徴があるのでしょうか?また、日本の教育システムや学校生活との違いはどんな所なのでしょうか?

この記事では、そんなオーストラリアの学校教育システム、学校生活についてお伝えしていきます。

オーストラリアの学校教育システム

オーストラリアの学校の特徴

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シドニーやゴールドコーストなど綺麗な海が広がるエリアや、自然溢れるエリアなど、日本の約20倍の敷地面積を持つ国オーストラリア。授業で日本語教育が盛んな学校も増えてきており、親日家のオーストラリア人が多いのも特徴のうちの1つです。

オーストラリアでは、7割程の生徒が公立校、3割程が私立校に通っています。どちらも4学期制で教育カリキュラムは各州の教育省管轄となっています。

各学期の始めから入学が可能な公立校(学年により4学期目を除く)と異なり、私立高は1月下旬の新学年開始時からの入学となっていますが、空きがあれば各学期の始めからの入学が可能となっています。

各学期の期間は10週間程で、学期の間毎に2~3週間の休暇があります。

オーストラリアの教育システム

プライムリースクール(小学校)は州によって異なりますが、初等教育期間は1年生から6~7年生までとなります。

男女共学が一般的な公立の小学校は、読み・書き・算数の基礎3科目を中心に、州によって定められた基礎学習分野を学びます。

次に、セカンダリースクール(中学校・高校)についてお話していきます。セカンダリースクールは4分の3は公立校、4分の1が私立校となっています。ほとんどの公立校が共学で、まずは地元の生徒の入学が優先的に受け入れられますが、留学生の受け入れを積極的に行っている州もあります。

一方で、私立校は宗教的なバックグラウンドがあるのが特徴となっています。日本の私立高と同様に、その学校独自の教育方針があり、芸術系やスポーツ系など、専門性に特化したコースを持つ学校も少なくありません。

オーストラリアでは中高一貫教育が実施されているため、セカンダリースクールはYear10(高校1年生)までの義務教育である前期中等教育(ジュニア)と、Year11(高校2年生)、Year12(高校3年生)の後期中等教育(シニア)に分けられています。

Year10を無事に修了後は義務教育修了書(School Certificate)が授与され、大学進学を希望する生徒たちはYear11、12 に進み、生徒それぞれの進路に合った科目を履修するようになっています。

Year12を修了する前に各州の統一試験を受験し、その試験結果と高校での成績により評価が決まり、卒業資格が授与されます。その先の大学への進学などは、これらの資格や評価にて決定するシステムになっています。

オーストラリアと日本の学年はどう違う?

ここでは、オーストラリアと日本の学年の違いについてお伝えしていきます。

日本では、小学校1年生~6年生、中学校1年生~3年生、高校1年生~3年生という分け方になっており、中学校までが義務教育となります。

一方でオーストラリアでは、初等教育・中等教育前半・中等教育後半という分け方になっています。初等教育がYear1~Year6、中等教育前半がYear7~Year10、中等教育後半がYear11~Year12となっており、Year10までが義務教育となっています。

そして日本では文部科学省が教育制度を管轄していますが、オーストラリアでは州政府が教育制度を管轄しているため、小中高の学期日程は州によって若干異なるのも違いのうちの1つです。

オーストラリアの学校生活

ここまではオーストラリアの教育制度関連についてお話してきましたが、次に学校生活についてお話していきます。

オーストラリアの学校の時間割

オーストラリアの学校は、9時に始まり、15時~15時半に終わるのが一般的です。

州や学校によって違いはありますが、小学校や中学校・高校(セカンダリースクール)でも午前中に1度、10分~15分の休み時間があり、その時間に生徒たちは自宅からから持参したスナック(軽食)を食べたり、校庭で遊んだりと自由に過ごすことができます。

昼休みは12時半頃に始まるのが一般的で、40分~1時間くらいの時間設定になっています。オーストラリアの学校には「タック・ショップ」と呼ばれる売店があり、サンドイッチやピザ、パイやサラダ、巻き寿司やハンバーガーなどの食事系や、チョコレートやグミ、チップスなどのお菓子系を買うことができます。「タック・ショップ」は子供たちに人気ではありますが、大半の子供たちは家からスナックやランチを持参しています。

日本の小学校・中学校ではお昼休み後に生徒たちが掃除をするのが一般的ですが、オーストラリアの学校では定期的な清掃は専門の業者が行っているため、日常的に掃除当番といった清掃活動を行うことはないのも日本との違いのうちの1つです。

放課後の過ごし方

オーストラリアでは、放課後に生徒たちが学校で活動することはなく、授業終了と共に下校するのが一般的です。

徒歩で帰る生徒もいれば、自転車や電車、トラムや専用バスなどを利用したりと、生徒によって異なります。小学校では、保護者が車で送迎することが一般的です。

また、日本の学校のように部活・クラブ活動というものは一般的ではないのも特徴です。

オーストラリアの学校は週休2日制で、セカンダリースクールの生徒は宿題も多く、平日の夜のみならず週末も机に向かいますが、日本のように学習塾などはほとんどないのも特徴です。

オーストラリアの留学生サポート体制

多国籍国家でさまざまな国からの留学生を受け入れているオーストラリア。海外の中でも治安が良く、留学先として人気のある国のうちの1つです。

親日家でもあるオーストラリアを、留学先として選択する日本人もたくさんいます。そんなオーストラリアの留学生サポート体制を紹介していきます。

多国籍国家のオーストラリアの学校には、さまざまなルーツを持った子どもたちが在籍しています。その割合が高い学校になると25%以上、つまり5人に1人以上となります。

そんなオーストラリアでの教育には、「違いを受け入れ、認め合う文化」が浸透しているのが特徴的です。

短期間から長期間にかけて留学生の受け入れが一般的に行われています。そして、各州の教育省が定めている「留学生サポート体制」をそれぞれの教育機関が遵守して運営されています。

内容は州によっても異なりますが、オーストラリア到着時のオリエンテーションや在学期間中の就学や生活、個々のトラブルなどを幅広く支援する留学生コーディネーターと呼ばれるスタッフや、各学年でのキャリアプランニング、適切な進学コースの選択、就職への準備などの分野にて相談できるキャリアカウンセラー・アドバイザーなどが在籍しています。

また、高校の選択科目の中にはフランス語やスペイン語、ドイツ語や日本語など、英語以外の言語を学べる授業があるのも一般的です。

また、困った時は日本語が話せる職員に相談するのもいいでしょう。オーストラリアには、日本語が話せるスタッフが在籍している学校も多いため、まだ英語力に自信のない日本人生徒にとっても心強いですね。

オーストラリアの資格フレームワーク

オーストラリアの資格フレームワークは、どんな特徴があるのかを見ていきましょう。

「The Australian Qualification Framework(AQF)」オーストラリア資格フレームワークは、政府が制定しており、オーストラリアの教育水準認定機関にあります。

国内の高校・専門学校・大学・大学院などで取得できる資格について、ひとつの枠組みに統合する全国的なシステムとなっています。

AQFは、教育の質を高め適切な資格へ導くことが目的のうちのひとつとなっています。

AQF level 1-4 criteria 職業教育訓練(VET)とは?

AQFは下記のように、修了証1から博士号までの10段階となっており、高等教育がレベル5~10となっています。

■Level 1 Certificate Ⅰ
■Level 2 Certificate Ⅱ
■Level 3 Certificate Ⅲ
■Level 4 Certificate Ⅳ

AQF level 5-10 criteria 高等教育(大学などを含む)と職業教育訓練(VET)について

■Level 5 Diploma(日本の大学1年次相当)
■Level 6 Advanced Diploma(日本の大学1年次相当)/ Associate Degree(日本の大学1~2年次相当)
■Level 7 大学 Bachelor Degree(学士号)
■Level 8 大学院 Bachelor Honors Degree / Graduate Certificate / Graduate Diploma
■Level 9 Master Degree(修士号)
■Level 10 Doctor Degree(博士号)

職業教育とトレーニングについて

学生に実践的なスキルと経験を提供することが主な目標である職業教育訓練(VET)

日本の専門学校と同じように専門分野に関して実践的なスキルを学ぶことができ、ビジネスやホスピタリティー、IT、介護などさまざまな種類のコースがあります。

Australian Skills Quality Authority (ASQA) にて教育の質が保証されており、RTO(Registered Training Organization/登録訓練機関)と呼ばれています。

VETは中等学校で始めることが可能で、VET機関には正式な経路があるのも特徴です。政府資金による州立の職業訓練専門学校(TAFE=Technical and Further Education)、成人およびコミュニティの教育センター、民間の登録訓練機関(RTO)など、幅広い雇用分野にわたり効果的かつ安全に教育を実行しているのが特徴です。

まとめ

本記事では、オーストラリアの学校教育システム、学校生活についてお伝えしてきました。

日本の学校や教育システムとの違いもたくさんありますが、特に留学サポート体制に関しては、多国籍国家ならではの特徴があることが分かったのではないでしょうか。

特にこれからオーストラリアへの留学を考えている人や留学先をどこにしようか悩んでいる人は、是非、参考にしてみていただけると嬉しいです。

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