「セブ島は本当に一年中暑いの?」
「旅行するならいつがベストシーズン?」
「気温に合わせて何を着ていけばいい?」
セブ島への旅行や留学を計画中の方なら、気になる方も多いのではないでしょうか。セブ島は「常夏の島」と呼ばれていますが、実際には乾季と雨季があり、季節によって気温や天候が異なります。
この記事では、セブ島への渡航を計画している方に向けて、年間の気温変化や気候の特徴、時期別の服装のポイントを詳しく解説します。セブ島を訪れる際の参考として、ぜひ最後までチェックしてください。
セブ島の気候の特徴
フィリピン中部のビサヤ諸島に位置する美しい島「セブ島」。青い海と白い砂浜が広がるリゾート地として知られ、観光地として非常に人気があります。
そんなセブ島の気候には、大きく3つの特徴があります。
・明確な乾季と雨季の区分
・比較的快適な湿度
これらの特徴について、詳しくみていきます。
一年中続く高温
セブ島は熱帯モンスーン気候に属し、年間を通じて気温が高く維持されます。日本のような四季の変化はなく、一年中、夏のような気候が続きます。
平均気温は約25℃から32℃の間で推移し、特に乾季(12月から5月)には最高気温が33℃に達することも。
こうした気候特性により、セブ島では一年中、海水浴やビーチアクティビティを楽しむことができます。
明確な乾季と雨季の区分
セブ島の気候は、乾季と雨季に分かれています。乾季は12月から5月までの期間で、晴れの日が続き、気温も安定しています。特に3月から5月は1年で最も気温が高くなり、日中は33℃を超える日もあります。
一方、6月から11月は雨季となります。ただし、雨季といってもスコールのような短時間の雨が中心で、1日中雨が降り続くことは珍しいです。
気温は乾季と比べてやや低めですが、平均気温27℃前後の温暖な気候が続きます。
比較的快適な湿度
セブ島は「常夏の島」と呼ばれていることから、湿度も高く常に蒸し蒸ししているのでは?と思う方も多いかもしれませんが、意外にも快適に過ごせる気候です。
熱帯気候に属していますが、島国特有の海風の影響で、気温は高めでも湿度は比較的低く保たれています。
年間の湿度は60~70%程度で推移し、日本の夏のようなジメジメとした蒸し暑さはあまり感じられません。特に乾季は湿度が低く、カラッとした快適な晴れの日が続きます。
セブ島の年間気温
セブ島の年間気温を、月別の平均気温や季節の特徴からみていきましょう。
・乾季(12月~5月)の特徴
・雨季(6月~11月)の特徴
・1日の気温推移
月別の平均気温
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
平均最高気温 | 29℃ | 30℃ | 31℃ | 32℃ | 32℃ | 31℃ | 31℃ | 31℃ | 31℃ | 31℃ | 30℃ | 30℃ |
平均最低気温 | 23℃ | 23℃ | 24℃ | 25℃ | 26℃ | 25℃ | 25℃ | 25℃ | 25℃ | 25℃ | 25℃ | 24℃ |
参考:Cebu City の気候、月別の気象、平均気温(フィリピン)- Weather Spark
乾季(12月~5月)の特徴
乾季のセブ島は気温が安定し、気候は穏やかです。日中の気温は25~32℃で推移し、湿度も低く、快適に過ごせます。降水量が少なく天候が安定していることから、観光や留学で訪れる人が多い季節です。
ただし、3月から5月にかけては徐々に気温が上昇します。特に5月は年間で最も暑い月の一つとなり、日中は32℃を超えることも。強い日差しによる紫外線対策は欠かせません。
一方、12月から2月は朝晩の気温が23℃前後まで下がることがあります。この時期は1日の気温差が大きくなるため、薄手の上着があると便利です。
雨季(6月~11月)の特徴
雨季のセブ島は、気温が27~33℃で、年間で最も蒸し暑い時期となります。7月から9月にかけては特に湿度が高まり、体感温度は35℃を超えることも。
ただし、雨は主にスコール(短時間のにわか雨)で、1日中降り続くことは珍しいです。スコールの後は気温が下がって涼しくなり、過ごしやすい時間が続きます。
9月から11月は台風シーズンと重なりますが、セブ島は地理的に台風の直撃を受けにくい位置にあり、比較的穏やかに過ごせます。
1日の気温推移
セブ島の気温は1日の中でも時間帯によって変化があります。
朝方(6~8時)は25℃前後と比較的涼しく、昼間(11~15時)に向けて気温が上がり、30℃以上になります。夕方から夜(18~22時)にかけて気温は下降し、27℃前後で落ち着きます。
特に、日の出直後と日没時は気温の変動が激しいので、この時間帯に外出する場合は薄手の上着を持参すると安心です。
セブ島の気温に合わせたおすすめの服装
セブ島の気候は独特で、服装選びには気を配る必要があります。服装選びで押さえておきたいポイントは、以下の4つです。
・乾季(12〜5月)の服装と持ち物季節に応じた服装の調整
・雨季(6〜11月)の服装と持ち
・室内外の温度差への対策
順に、それぞれの詳細を説明していきます。
一年中必要な基本アイテム
セブ島での基本的な服装は、年間を通じて軽い素材の半袖と半ズボンが主流です。
快適に過ごすために、首元の開いたTシャツやポロシャツ、膝丈のハーフパンツやスカートがぴったりです。服の素材は、汗を吸収しやすい綿素材か速乾性のある機能性素材がおすすめ。
強い日差しから身を守るため、以下のアイテムも欠かせません。
・UVカット機能付きの羽織もの
・つば広の帽子
・サングラス
・日焼け止めクリーム
セブ島に渡航する際は、忘れずに準備しましょう。
乾季(12月~5月)の服装と持ち物
乾季(12月~5月)は日差しが特に強く、気温も高めです。この時期は日焼け対策が欠かせません。
まず、日中の強い日差しから身を守るため、UVカット機能付きの長袖シャツや薄手のカーディガンの持参をおすすめします。
また、汗をかきやすい時期のため、着替えは多めに用意すると良いでしょう。特に、ビーチやプールでは速乾性のあるラッシュガードや水着が重宝します。
日焼け対策の必需品として、つば広の帽子とサングラスも忘れずに。帽子は首元の日焼け防止に、サングラスは目の紫外線対策として欠かせません。
雨季(6月~11月)の服装と持ち物
雨季(6月~11月)は突然のスコールに備えた準備が必要です。まず、折りたたみ傘や軽量のレインコートは必須アイテム。
スコールは短時間で強く降ることが多いため、すぐに取り出せる折りたたみ傘があると便利です。屋内に入る際も開閉が簡単で使い勝手が良いでしょう。
レインコートは両手が自由に使えるため、フィールドワークや観光中に特に役立ちます。服装は、乾季と同様に軽装で問題ありませんが、速乾性の高い素材を選びましょう。
靴は濡れても乾きやすいサンダルやビーチサンダルが実用的でおすすめです。
その他、以下の持ち物も準備しておくと安心です。
・虫除けスプレー(雨季は湿度が高く蚊が多いため)
室内施設での服装の注意点
セブ島では室内外の温度差が大きいのが特徴です。ショッピングモールやホテル、タクシーやバスの車内では、強めの冷房が効いています。
室温は20℃前後に設定されていることが一般的。外気温との差が10℃以上になることも多く、この急激な温度変化で体調を崩すケースがあります。
そのため、室内での冷房対策として、薄手のカーディガンやストールを持参しましょう。特にホテルやショッピングモールなど、長時間室内で過ごす際は、上着が必需品です。
セブ島の台風シーズンに注意しよう
セブ島の台風シーズンについて、知っておくべきポイントは以下の3つです。
・雨は短時間で止むことが多い
・悪天候でも楽しめる観光スポットが充実
それぞれについて詳しくみていきましょう。
9月から11月は台風の影響を受けやすい時期
セブ島で台風の影響を最も受けやすいのは9月から11月です。この期間はフィリピン全体で台風が発生しやすい時期にあたります。
セブ島は地理的な特性から台風の直撃を受けにくい位置にありますが、2021年の台風22号(オデット)のように、直撃を受けることもあります。多くの場合、台風は島の東側を通過するため、被害は比較的軽微で済みます。
しかし、台風シーズン中は強風や豪雨によって、飛行機や船の運航、屋外でのアクティビティに影響が出ることがあります。旅行を計画する際は、現地の天気予報をこまめにチェックし、天候の変化に注意を払うことが大切です。
雨は短時間で止むことが多い
台風シーズンといっても、毎日が荒天というわけではありません。この時期は、スコールと呼ばれる短時間の激しい雨が頻繁に発生します。
ただし、雨は1〜2時間程度で上がり、その後は晴れ間が覗くことが多いのが特徴です。
長時間雨が降り続くことは稀で、降水量も比較的少ないため、観光やアクティビティを楽しむ時間は十分に確保できるでしょう。気温は台風シーズン中も27〜30℃で安定しており、最低気温も25℃前後を維持します。
湿度は高めで蒸し暑く感じることもありますが、スコールの後は気温が下がり、心地よい涼しさが訪れます。
悪天候でも楽しめる観光スポットが充実
台風シーズンでも、セブ島では室内で楽しめる人気スポットが数多くあります。
セブ市内にある「SMシーサイドシティーセブ」や「アヤラセンターセブ」などの大型ショッピングモールで買い物を楽しんだり、室内型水族館「セブ・オーシャンパーク」で海の生き物たちと触れ合ったりできます。
また、マッサージやスパなどのリラクゼーション施設でゆっくりと過ごしたり、夜はリゾートホテル内のカジノやバーでナイトライフを楽しんだりするのもおすすめです。このようにセブ島では、室内の観光スポットが充実しているため、悪天候でも十分に楽しめます。
セブ島のベストシーズンは?
セブ島のベストシーズンは、季節と目的によって大きく変わります。おすすめのベストシーズンは、主に次の2つの時期です。
・祭りやイベントを楽しむなら12月~2月
それぞれの時期の特徴を詳しくみていきましょう。
マリンアクティビティを楽しむなら3月~5月
セブ島でマリンアクティビティを楽しみたい方には、3月~5月がおすすめです!この時期は乾季の終わりにあたり、気温は30℃前後で安定し、湿度も低め。
年間を通して最も降水量が少なく、晴れの日が続くため、ボートを利用して複数の島を巡るアイランドホッピングやビーチアクティビティには最適です。
また、3月から5月はマンゴーの収穫期。旬の甘いマンゴーを味わえるのも、この時期ならではの楽しみです。さらに、5月はオフシーズンのため、宿泊費が通常より安く、観光地も比較的空いています。
祭りやイベントを楽しむなら12月~2月
セブ島で祭りや季節のイベントを満喫したい方には、12月~2月がおすすめです!セブ島最大のお祭り「シヌログ祭り」は、毎年1月の第3日曜日に開催されます。
500年以上の歴史を持つこの祭りは、幼きイエス・キリストを象徴する「サント・ニーニョ」の像を讃えるもので、毎年約300万人の観光客が訪れる一大イベントです。
12月から2月にかけては気温が穏やかで、様々なイベントも開催されます。クリスマスシーズンは9月から始まり、フィリピン全土で長期間にわたって祝福されるイベント。セブ島の街中もクリスマスの装飾や音楽で彩られ、華やかな雰囲気に包まれます。
また、2月に入るとバレンタインデーのイベントが開催されます。セブ島ではバレンタインには、男性から女性へ花束やプレゼントを贈る習慣があり、レストランの予約も殺到します。食事の予定がある場合は早めに予約しましょう。
このように、12月~2月は様々なイベントを快適な気候の中で楽しめる時期です。
まとめ
この記事では、セブ島の年間の気温変化や気候の特徴、時期別の服装のポイント、おすすめの時期などを解説しました。セブ島は年間を通して楽しめる観光地で、時期ごとの特色があります。
乾季は晴天が多く海のアクティビティに、雨季はイベントや室内観光を楽しむのに向いています。気温や気候の特徴を理解し、それに合わせた準備をすることで、どの季節でもセブ島旅行を満喫できるでしょう。
この記事を参考に、目的や予定に合わせて訪問時期を選び、ぜひセブ島の魅力を存分に楽しんでくださいね!

◇経歴
・インターナショナルプリスクールでの勤務経験あり
・幼児英会話講師としての勤務経験あり
◇資格
・ケンブリッジ英語検定FCE
・実用英語技能検定2級
・幼保英語検定2級
・児童英語インストラクター資格
◇留学経験
・オーストラリア(1年間)
・イギリス(1か月)
◇海外渡航経験
【旅行】
イタリア、オーストラリア、ハワイ、グアム、プーケット、バリ島、セブ島、台湾
◇自己紹介
英語と旅行に魅了され、学生時代にオーストラリアとイギリスへの留学を経験。
異文化との出会いが人生の大きな転機となる。
幼児英会話講師としての経験を積み、現在は英語や異文化の魅力を発信するWebライターとして活動中。
夢は、娘との親子留学といつかは家族で海外移住。
趣味は、週末プチ農業と地元のグルメ探し。