
イギリス留学や、観光を考えている場合、お金についての知識はとても大切です。
この記事では、イギリスポンドの歴史や現在の使用状況について詳しく解説し、さらに現地で役立つ情報や英語フレーズもご紹介します。
- イギリスの通貨について
- イギリスポンドの歴史
- イギリス4大銀行
- イギリスポンドを日本円に換算すると?
- 両替のポイント
- 現地で両替するときに使える英語フレーズ
- 現地で銀行口座を開設するときに使える英語フレーズ
- まとめ
イギリスの通貨について
イギリスの通貨は「ポンド(Pound)」と呼ばれ、通貨記号は£です。
このポンドは世界中で知られる通貨の一つで、イギリス国内で取引や決済に使用される基本単位です。
イギリスポンドの歴史
イギリスポンドは、世界で最も長い歴史を持つ通貨の一つであり、その起源は約1,200年前にまで遡ります。
ポンドという名称はラテン語の "Libra" に由来しており、重さの単位を意味します。誕生から今に至るまでを見ていきましょう。
ポンドの誕生と中世の貨幣制度
イギリスポンドの歴史は8世紀にさかのぼります。当時、ポンドは銀の重量を基準としており、240ペンス(ペニー硬貨)に分割されていました。この制度は長い間、イギリス国内で採用され、後に金本位制の時代に移行します。
中世のイギリスでは、1ポンドの銀は当時の標準的な馬の価格に相当すると言われていました。つまり、馬一頭が文字通り「1ポンド」の価値があったのです!このように通貨の価値が直接的に生活と結びついていた時代がありました。
金本位制と紙幣の導入
1816年、イギリスは正式に金本位制を採用しました。この制度では、ポンド紙幣が金の価値と連動しており、安定した経済基盤を築く役割を果たしました。その後、第一次世界大戦を契機に金本位制は廃止され、現代的な貨幣制度に移行しました。
ナポレオン戦争中、金の供給が不安定になったため、イギリス政府は紙幣を発行しましたが、当初は不人気でした。
人々は紙幣ではなく、実際の金貨や銀貨での取引を好んでいたからです。紙幣は「偽物」と揶揄され、取引所で嘲笑の対象となることもありました。
現代のポンド
第一次世界大戦の勃発により、イギリスは金本位制を維持できなくなり、紙幣が主要な通貨形態となりました。この時期を境に、ポンドは近代的な貨幣制度へと進化します。
現在のポンドは「スターリングポンド(Pound Sterling)」として知られ、イギリスおよび一部の海外領土で使用されています。最近では、紙幣の素材がポリマーに変更され、耐久性やセキュリティ機能が向上しています。
例えば、新しいポリマー紙幣には、紫外線ライトでしか見えない隠れたメッセージやデザインが含まれています。
例えば、5ポンド紙幣には「女王の肖像」が隠されており、特定の角度でライトを当てると浮かび上がる仕様になっています。このような細部への工夫は、ポンドの技術的進化を象徴しています。
紙幣には著名な人物が描かれ、ウィンストン・チャーチルやジェーン・オースティンなどが登場しています。
さらに、エリザベス女王の肖像は、イギリス以外にも、カナダやオーストラリア、ニュージーランド、ケイマン諸島などの紙幣に使われています。これは、かつてイギリスが「大英帝国」として広大な領土を持っていた歴史に由来しています。
イギリス4大銀行
イギリスには主要な銀行がいくつか存在し、日常生活や金融サービスに欠かせない存在です。特に有名な4つの銀行を見ていきましょう。
HSBC(Hongkong and Shanghai Banking Corporation)世界的に展開する大手銀行で、留学生や外国人にも親しみやすいサービスを提供しています。 Barclays(バークレイズ)
歴史のある銀行で、最新のオンラインバンキングサービスが充実しています。 Lloyds Bank(ロイズ銀行)
イギリス国内に多くの支店を持ち、個人向けサービスが豊富です。 NatWest(ナットウェスト銀行)
地元住民に信頼される銀行で、初心者向けの銀行口座開設サポートが充実しています。
これらの銀行はイギリス生活に欠かせない存在であり、特に留学生や旅行者にも多く利用されています。
イギリスポンドを日本円に換算すると?
現在、1ポンドはおおよそ150円〜200円の間で変動しています(為替レートにより異なります)。
具体的なレートを確認したい場合は、オンラインの取引ツールを活用するのがおすすめです。(XE Currency Converter)
両替のポイント
日本国内での両替
事前に日本の銀行や両替所でポンドに交換しておくと便利です。しかし、空港内の両替所は、街中の銀行よりも手数料が高いことが多いので、なるべく市内の銀行や大手両替所を利用しましょう。
必要な金額以上を両替しすぎると、余ったポンドを再び円に戻す際に手数料がかかる可能性があります。
現地での両替
空港や市内の両替所で可能ですが、手数料については事前に情報をチェックしておきましょう。
主要都市(ロンドン、マンチェスターなど)には、競争率の高い両替所が多く、比較的良いレートで両替できます。
ただし、手数料の有無("No commission":手数料なし)と表示されているか確認し、また、レートが不明瞭な場合は利用を避けましょう。
クレジットカード
イギリスではクレジットカードが広く普及しており、多くの店舗で利用できます。
特にVISAやMastercardは使いやすいです。しかし、一部の小さな店舗やタクシーでは現金のみの場合があるので、少額のポンドを持っておくと便利です。
現地で両替するときに使える英語フレーズ
イギリスで両替する際、以下のようなフレーズが役立ちます。
すみません、お金を両替できる場所はどこですか?
このフレーズは丁寧で一般的です。他にも、より具体的なシチュエーションで使える表現があります。
よりフォーマルなニュアンスで、観光案内所やホテルのフロントなどで使うときに適しています。
より具体的に「最寄りの両替所」を尋ねたい場合に便利です。
カジュアルな表現で、親しい雰囲気で使うことができます。
両替手数料はいくらですか?
両替手数料について尋ねるときには、以下の表現も役立ちます。
「手数料」を具体的に指す "commission rate" を使った表現で、ややフォーマルな印象を与えます。
手数料が発生するかどうかを直接確認する表現で、疑問を明確に伝えたい場合に適しています。
両替レートに手数料が含まれているかどうかを尋ねる際に便利です。
小さい単位でお願いできますか?
このフレーズは、両替後に手渡される紙幣の単位を調整したいときに使います。ニュアンスや目的に応じて以下のような表現も利用できます。
「notes(紙幣)」を使うことで、特に紙幣に焦点を当てた表現になります。
既に大きな紙幣を持っている場合に、「小さな紙幣に崩す」というニュアンスで使えるカジュアルな表現です。
「おつり」として小額紙幣を求める場合に役立つ表現です。
これらのフレーズを覚えておくと、現地でのコミュニケーションがスムーズになります。
現地で銀行口座を開設するときに使える英語フレーズ
イギリスで銀行口座を開設する際は、以下のフレーズが便利です。
銀行口座を開設したいのですが。
丁寧な表現で、初対面のスタッフに好印象を与える基本的な言い回しです。状況に応じたバリエーションとして、以下もチェックしておきましょう。
より親しみやすいトーンで、「手助けしていただけますか?」というニュアンスを加えています。
より直接的かつ簡潔な表現で、意図をはっきり伝えたい場合に適しています。
必要な書類は何ですか?
具体的な書類について尋ねる際のフレーズです。以下の表現も使えるので、あわせてチェックしておきましょう。
"documents" を "paperwork" に置き換えることで、より日常的なニュアンスになります。
銀行口座開設でよく求められる身分証明書や住所確認書類に焦点を当てた質問です。
学生向けの口座はありますか?
留学生や学生向けの特典付き口座を尋ねる際には、以下も要チェックです。
学生向けの特別な口座があるかをより広い意味で尋ねる表現です。
具体的にどのような特典があるのかを掘り下げて聞きたい場合に使えます。
特に留学生や長期滞在を予定している場合、現地で銀行口座を作っておけば、決済や投資に利用でき、日常生活がぐっと便利になります。
まとめ
イギリスポンドは長い歴史を持つ通貨であり、イギリス国内だけでなく世界的にも重要な存在です。イギリス滞在中も安心して生活ができるよう、銀行情報、為替の取引についてチェックしておきましょう。
また、現地で役立つ英語フレーズを覚えておけば、スムーズなコミュニケーションでお金のやり取りができるので安心です。イギリスのお金についてしっかり理解し、現地での滞在をさらに充実したものにしましょう!