フィリピンの気候を徹底解説!マニラ・セブの年間天気と最適な服装

フィリピン、天気、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

「フィリピンって1年中暑いの?」
「雨季は観光できない?」
フィリピンへの旅行や留学を考える際、現地の天気や気候に不安を感じている方は多いのではないでしょうか。

そのような方に向けて、本記事では「フィリピンの天気の特徴や月別の気候」「おすすめの服装」を詳しく解説します。

人気観光地のセブ島の気候についても紹介していますので、旅行や留学の計画にぜひ役立ててください。

フィリピンの気候と年間を通じた天気の特徴

フィリピンは東南アジアに位置する島国で、熱帯モンスーン気候に属しており、年間を通じて高温多湿な気候が特徴です。

年平均気温は26℃と非常に安定しており、日本のような四季の変化はほとんど感じられません。

この安定した高温環境は、豊かな自然生態系を育む一方で、訪問者には適切な暑さ対策が求められます。

1年は主に、気温と降水量の違いから大きく3つの季節で区分されます。

乾季(12月〜2月)
比較的涼しく、湿度が低いため観光に最適な時期です。
酷暑期(3月〜5月)
乾季の後半にあたり、降水量が少なく日射量が多いため、気温が一年で最も高くなります。
雨季(6月〜11月)
短時間で激しく降るスコール型の雨が特徴的で、台風の影響も受けやすい季節です。

熱帯モンスーン気候が育む安定した高温

フィリピンの気候は、季節風の影響を受ける熱帯モンスーン気候に分類されます。

最も暑い月と最も涼しい月の平均気温の差は4℃程度しかなく、一年を通して気温の変動が少ないのが大きな特徴です。

ただし、標高は気温に大きく影響します。

低地の都市部では高温が続きますが、ルソン島北部のバギオ(標高約1,500m)などの高地では年間平均気温が19.2℃程度と、かなり涼しく、フィリピン国内の避暑地としても知られています。

気温だけでなく「湿度」が体感温度に影響する

フィリピンでは気温だけでなく湿度も年間を通して高いため、実際の体感気温は気温計の示す数値よりも高く感じられることが多いです。

特に雨季には湿度が90%以上になることも珍しくなく、体感温度が実際の気温より5℃ほど高く感じる場合もあります。

日本の夏の方が湿度が高いと言われることもありますが、フィリピンでは暑季(酷暑期)・雨季を通じて、高温多湿に備えた水分補給や通気性の良い服装が必須です。

首都マニラの月別天気と気候の特徴

フィリピンの首都マニラの年間天気を1ヵ月ごとに解説します。マニラはフィリピンを代表する気候の一例であり、乾季と雨季が比較的はっきり分かれるのが特徴です。

平均気温(℃) 最高気温(℃) 最低気温(℃) 降水量(mm) 天気の特徴と過ごし方
1月 26.0 30.0 23.0 20 乾季で最も涼しい時期。観光に最適。日中は半袖でOK。
2月 26.5 31.0 22.0 10 乾季の真っ只中。快晴が多く屋外アクティビティ向き。日差しが強い。
3月 27.7 32.0 22.0 10 酷暑期(暑季)に移行。暑さが増し始めるが湿度は低め。
4月 29.0 33.0 24.0 30 酷暑期のピーク手前。日中の暑さが本格化し、エアコンが必須に。
5月 29.1 33.0 25.0 120 1年で最も暑い月。体感温度は40℃近くになることも。
6月 28.2 32.0 25.0 260 雨季の到来。スコールが増え湿度も上昇。蒸し暑さを感じる日が増える。
7月 27.4 31.0 24.0 400 雨季の本格化。台風シーズン開始。雨対策グッズが必須。
8月 27.0 30.0 23.0 360 台風シーズンのピーク。雨の日が特に多く、交通機関への影響に注意。
9月 27.6 31.0 23.0 340 雨季の真っ只中。徐々に気温が下がり始めるが、台風の影響下にあり雨具必須。
10月 27.4 30.0 23.0 190 雨季の終盤。過ごしやすい気候に戻り始めるが、雨は続く。
11月 27.1 30.0 23.0 130 乾季への準備期間。雨の日が減り、晴れが多くなる。観光シーズン到来。
12月 26.1 30.0 22.0 60 過ごしやすい乾季の始まり。クリスマスシーズンで街が賑わう。

※気温・降水量のデータはマニラの年間平均です。

乾季(12月~5月)の過ごしやすさと注意点

マニラの乾季のうち12月~2月は、日本の春〜初夏に近い気候です。

比較的降水量が少なく湿度が低いため、27℃でも体感としては日本ほどの不快な暑さは感じにくいでしょう。

そのため、1年の中でも観光や留学に最適な過ごしやすい時期とされています。

一方で、4月・5月の酷暑期は、最高気温が35℃を超えることも珍しくありません。
この時期は特に紫外線が強く、日中の直射日光は肌をヒリヒリさせるほどです。

外出時は通気性の良い服装と、サングラス、帽子、日傘など徹底した紫外線対策が不可欠です。

雨季(6月~11月)のスコールと台風への備え

雨季といっても、日本の梅雨のように一日中しとしとと雨が降り続く日は基本的になく、明け方や夕方にスコールと呼ばれる局地的な激しい雨が1〜2時間降っては止むパターンが多いのが特徴です。

特に7月〜10月にかけては降水量が多く、ゲリラ豪雨のような大雨が短時間に降るケースも少なくありません。

7月〜9月は台風シーズンのピークにも入るため、旅行中は天気予報の確認が欠かせません。

フィリピンは台風の進路上にあるため、日本よりも多くの台風に襲われます。 台風の影響で道路が冠水したり、土砂崩れが発生したり、飛行機が欠航になるケースもあるため、雨季に旅行する際は余裕のあるスケジュールを組むことが大切です。

フィリピンの台風シーズン・雨季を詳しく解説

フィリピンの雨季はスコールや台風に注意が必要ですが、観光客にとってメリットもあります。

ここでは、雨季ならではの特徴と、事前に知っておきたい情報を深掘りします。

雨季にフィリピンへ行くメリットとデメリット

雨季はオフシーズンとなるため、観光客が少ない環境でゆったりと観光を楽しめるというメリットがあります。

旅費を抑えられる
オフシーズンなので、飛行機やツアー料金が通常よりも安く設定されています。
特に台風シーズン前の5月~6月は穴場です。
観光スポットが混雑しない
屋内で楽しめる場所も多く、ゆっくりと見て回ることができます。
平均気温が下がる
酷暑期を過ぎて平均気温が少し落ち着くため、暑さでバテてしまうのが心配な人には比較的楽に観光できます。

一方、デメリットとしては、突然のスコールや台風による交通機関のストップ、屋外観光が楽しめないといった点が挙げられます。

特に台風シーズンには、帰国便の遅延や欠航に備えて、旅行後に1日余裕を持つことが推奨されます。

雨季の降水量には地域差がある

フィリピンは島国であり、降水量には地域差があります。

地域 気候特性 降水量の傾向
ルソン島付近(マニラなど) 乾季と雨季がはっきり分かれる。 雨季(7月〜9月)は月間300mm以上の大雨。特に山岳地域のバギオは年間平均降水量が多い。
セブ島付近 他の地域よりはっきりとした雨季がないのが特徴。 6月〜10月は雨が多くなるが、スコールが中心で一日中降り続くことは稀。
ミンダナオ島付近(ダバオなど) 雨季と乾季の区別があまりなく、台風の影響も少ない。 年間を通して雨量が少ないが、雨季には月間200mm程度。

特に首都マニラがあるルソン島付近は、台風シーズンになると雨量が非常に増えるため、旅行計画時には最新の天気予報の確認が不可欠です。

フィリピンの気候に適した服装と持ち物

フィリピンの気候に対応するためには、暑さ対策、雨対策、そして室内での冷房対策の3つを考慮した準備が必要です。

乾季・酷暑期を快適に過ごすポイント

乾季は日中の日差しが非常に強いため、日焼け対策と通気性を重視しましょう。

服装の素材
コットンやリネンといった通気性・吸湿性の良い素材を選びましょう。
汗をかいても速乾性のあるTシャツなどは不快感を抑えられます。
紫外線対策
UVカットパーカーなどを着用して肌を保護する、または広いつばのついた帽子やサングラスで直射日光を避けることが重要です。
乾季におすすめのアイテム
半袖、タンクトップ、ハーフパンツ、スカート(トップスは基本的に半袖でOK)、サングラス、日焼け止め(ウォータープルーフ推奨)、帽子

雨季のスコールに対応するポイント

雨季はいつ雨が降っても対応できるよう、防水性と速乾性を備えたアイテムを用意しましょう。

服装の対応
多少濡れてもすぐに乾く速乾性の高いシャツが便利です。足元は、道路の冠水に備えて濡れても問題ないサンダルや防水シューズがあると安心です。
雨季に役立つ持ち物
折りたたみ傘(日本製の高性能なものがおすすめ)
レインジャケット/ポンチョ(軽いスコールなら傘で対応できますが、激しい雨や荷物保護のためにあると便利)防水シューズまたはサンダル(濡れた地面で滑らないものを選びましょう)

冷房対策とその他の便利アイテム

フィリピンの室内は、外の暑さとの温度差を考慮して冷房が非常に強く効いていることが多いです。

この温度差で体調を崩さないよう、冷房対策が必須です。

冷房対策のアイテム
薄手のカーディガンやストール、長袖のシャツは、ショッピングモールやレストランで重宝します。
その他の便利アイテム
モバイルファン(小型扇風機)、冷却タオル(水に濡らして体を冷やせる冷感素材のタオル)

フィリピンの人気観光地セブ島の気候について

次に、フィリピンのなかでも特に人気の高いセブ島の気候を解説します。

セブ島は海に囲まれているため、マニラと比べると気温の日内変動が小さいのが特徴です。年間平均気温は約27.8℃で、マニラとほぼ変わりません。

乾季のセブ島(12月~5月)

セブ島の乾季は晴天が続き海も穏やかなため、マリンアクティビティに最適なシーズンです。

特に、降水量が少なく気温が適度な2月から4月頃がベストシーズンと言われています。

この時期は平均水温も28℃と温かく、ジンベエザメやウミカメに遭遇できる可能性が高まります。

ただし、3月〜5月は気温が上昇し日差しも強くなるため、日焼け止めやラッシュガードなどの日よけ対策は必須です。

雨季のセブ島(6月~11月)

セブ島は地理的な位置関係から、台風の直撃を受けることは比較的少ないです。

雨季もスコールのような雨が短時間降る程度で、一日中雨が降り続くことは稀です。

7月〜11月は雨季にあたりますが、気温が少し下がるため、屋内でのリラックスアクティビティ(ショッピング、スパ、マッサージなど)を目的とする観光には最適な時期です。

ただし、9月〜11月は近海で台風が発生する可能性が高まり、離島への渡航やマリンアクティビティが制限される場合があるため、余裕を持った旅程の計画が大切です。

雨季も楽しめる観光アクティビティ

雨季のフィリピン旅行では、突然の雨に見舞われる可能性があります。
雨でも十分に楽しめる、マニラやセブ島周辺のおすすめ屋内観光スポットを紹介します。

教会や美術館を訪れる

フィリピンには歴史的な価値のある美しい教会や美術館、博物館が数多くあります。

サント・ニーニョ教会(セブ島)
1565年に建てられたフィリピン最古の教会。連日多くの信者が訪れる人気の観光スポットです。
フィリピン国立博物館(マニラ)
リサール公園の隣にある白亜の博物館で、フィリピンの歴史や文化、自然に触れることができます。

水族館やショッピングを楽しむ

雨を気にせず楽しめる、大規模な海洋テーマパークやショッピングモールも充実しています。

マニラ オーシャンパーク
2008年開園の海洋テーマパークで、様々なアトラクションが楽しめる体験型水族館です。
セブオーシャンパーク
2019年8月オープンのフィリピン最大の水族館。巨大ショッピングモールSMシーサイドから徒歩圏内です。
SMシーサイド(セブ島)
東京ドームの約10倍という広大な敷地を持つセブ島最大のショッピングモール。お土産探しやフィリピン料理を楽しめます。
グリーンベルトモールズ(マニラ)
緑豊かな庭園におしゃれなブランド店やレストランが並ぶ人気の観光スポットです。

スパやマッサージでリラックスする

フィリピンはマッサージ料金が比較的リーズナブルなため、旅の疲れを癒すのに最適です。

アイム・オンセンスパ(マニラ/マカティ)
5つ星ホテル内にあるラグジュアリーなスパ。
ゴールドムーンスパ(マクタン島)
落ち着いた雰囲気でゆったりと癒されることができるスパです。

まとめ

フィリピンは熱帯モンスーン気候に属し、全体としての年平均気温はおよそ26〜27℃前後と一年を通して温暖な気候が特徴です。

季節は主に、乾季(12〜2月)、酷暑期(3〜5月)、雨季(6〜11月)の3つに分けられます。

しかし、地域によって気候条件に若干の違いがあり、マニラでは明確な雨季と乾季のパターンが見られる一方、セブ島では年間を通してより均一な降水パターンが見られます。

フィリピンへの訪問を計画する際は、気温だけでなく湿度や降水量、台風シーズンなどの気候データも考慮することが重要です。

適切な服装や日焼け止めの使用、こまめな水分補給などの対策をしっかりとおこない、フィリピンでの旅行や留学を存分に楽しみましょう。

 

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