- 語学留学とワーキングホリデーの違いは何があるの?
- 語学留学とは
- 語学留学の期間と費用
- 語学留学のメリット
- ワーキングホリデーとは
- ワーホリの対象国と条件
- ワーホリでの仕事について
- ワーホリの生活費について
- ワーホリのメリット
- ワーホリの課題点
- どちらが自分に合っているの?
- まとめ
語学留学とワーキングホリデーの違いは何があるの?
海外で新しい生活を始めたい、英語力を伸ばしたい、異文化を体験したい...そんな夢を持っている方も多いのではないでしょうか。海外で暮らす方法として、よく比較されるのが「語学留学」と「ワーキングホリデー(通称:ワーホリ)」です。
一見すると似ているように思えるこの2つの制度ですが、実は目的や特徴が大きく異なります。今回は、それぞれの特徴や魅力を詳しく解説していきます。海外生活を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
語学留学とは
語学留学は、その名の通り「語学を学ぶことを主な目的とした留学」です。英語圏の国々を中心に、世界中の様々な国で語学留学のプログラムが用意されています。
語学留学の特徴
語学留学の最大の特徴は、「集中的に語学を学べる」という点です。平日は毎日数時間の授業があり、レベルに応じたクラスで効率的に語学力を伸ばせます。
授業は少人数制で行われることが多く、世界中から集まった留学生たちと交流しながら学習を進めていきます。文法や読み書きはもちろん、ネイティブスピーカーの先生との会話を通じて、生きた言葉を学べます。
また、多くの語学学校では、放課後や週末にアクティビティやイベントを開催しています。現地の観光地を巡ったり、スポーツを楽しんだりと、楽しみながら自然に語学力が身につきます。
語学留学の期間と費用
語学留学の期間は、2週間という短期のものから、1年以上の長期のものまでさまざまです。多くの方は、3ヶ月から6ヶ月程度の留学を選択しています。
費用面では、授業料、滞在費(ホームステイや学生寮)、生活費などが必要となります。例えば、オーストラリアの場合、3ヶ月の語学留学で150万円前後かかることが一般的です。ただし、国や都市、プログラムの内容によって費用は大きく変動します。
語学留学のメリット
短期間で効率的に語学力を伸ばせる
語学学校では、経験豊富な講師陣が体系的なカリキュラムに沿って指導してくれます。また、同じ目標を持つ仲間たちと切磋琢磨しながら学べる環境が整っているため、モチベーションを保ちやすいです。
安心・安全な環境で過ごせる
語学学校には、留学生のサポート体制が整っています。困ったことがあれば、スタッフに相談することができます。また、ホームステイや学生寮での生活は、現地の文化や習慣を学ぶ絶好の機会となります。
国際交流の機会が豊富
クラスメイトは世界中から集まった留学生たち。様々な国の文化や考え方に触れることで、グローバルな視野を広げられます。また、共に学び、生活する中で、かけがえのない友人関係を築くことができます。
語学留学の課題点
もちろん、語学留学にも課題はあります。最も大きな課題は「費用」です。授業料や滞在費など、まとまった資金が必要となります。また、留学中は基本的にアルバイトができないため、すべての費用を事前に準備する必要があります。
また、「現地の生活に深く入り込めない」という点も挙げられます。語学学校での生活が中心となるため、現地の人々との交流が限られてしまう可能性があります。
ワーキングホリデーとは
ワーキングホリデー(ワーホリ)は、「観光」と「就労」を組み合わせた制度です。日本と協定を結んでいる国において、最長1年間(国によっては2年間)の滞在が認められ、その間に観光や就労を行うことができます。
ワーホリの特徴
ワーホリの最大の特徴は、「働きながら」現地での生活を楽しめる点です。観光ビザと違い、正式に就労が認められているため、現地でアルバイトや仕事ができます。そのため、滞在費用の一部を現地での収入でまかなうことが可能です。
また、ワーホリは比較的自由度の高い制度です。語学学校に通うことも、フルタイムで働くことも、観光に時間を使うことも可能です。自分の目的や興味に合わせて、柔軟にスケジュールを組み立てられます。
ワーホリの対象国と条件
日本からワーホリに行ける主な国には、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、イギリス、フランスなどがあります。国によって年齢制限や申請条件が異なりますが、一般的には以下のような条件があります。
・18歳以上30歳以下(国によっては35歳まで)であること
・有効なパスポートを持っていること
・一定額以上の資金を保有していること
・健康であること
・犯罪歴がないこと
ワーホリでの仕事について
ワーホリでの仕事探しは、現地に到着してから始める方が一般的です。カフェやレストランでのサービス業、農場での収穫作業(ファームワーク)、ホテルでのハウスキーピング、オフィスでの事務職など、様々な仕事の機会があります。
仕事を見つけるためには、現地の求人サイトやSNS、人材紹介会社などを活用します。特に、日本人コミュニティのFacebookグループやLINEグループは、貴重な情報が得られる場合が多いです。また、現地の日系企業で働くチャンスもあります。
ただし、最初から希望する仕事に就けるとは限りません。特に英語力が不十分な場合は、選択肢が限られる可能性があります。そのため、渡航前から英語の勉強をしっかりと行い、できるだけ多くの選択肢を確保しておくことをお勧めします。
ワーホリの生活費について
ワーホリでの生活費は、滞在する国や都市、生活スタイルによって大きく異なります。例えば、オーストラリアのシドニーの場合、以下のような費用が目安となります。
・家賃(シェアハウス):週150-200豪ドル
・食費:週100-150豪ドル
・交通費:週40-60豪ドル
・携帯電話代:月40-60豪ドル
・娯楽費:週50-100豪ドル
これらの費用をまかなうため、多くのワーホリ参加者は週20-40時間程度働いています。オーストラリアの場合、最低賃金が比較的高く設定されているため(時給20豪ドル以上)、適切に管理すれば生活費を賄いながら、観光や趣味の時間も確保できます。
ワーホリのメリット
長期の海外生活が経験できる
最長1年間(場合によっては2年間)という長期間、海外で生活できます。その間に、言語はもちろん、文化や習慣、価値観なども深く理解できます。
現地での就労経験が得られる
海外での就労経験は、グローバル化が進む現代社会において貴重な財産となります。職場でのコミュニケーション力や異文化理解力は、帰国後のキャリアにも活かすことができるでしょう。
自己資金を抑えられる
現地で働けるため、語学留学と比べて必要な自己資金を抑えられます。また、滞在中の収入で生活費をまかなえるため、長期の滞在が可能です。
現地の人々と深い交流ができる
職場での同僚との交流や、シェアハウスでのルームメイトとの生活など、現地の人々と深い関係を築くことができます。これは、観光や短期留学では得られない貴重な経験となります。
自分のペースで生活できる
語学学校のような決められたスケジュールがないため、自分の興味や目的に応じて柔軟に時間を使えます。仕事と勉強、観光のバランスを自分で決められます。
ワーホリの課題点
言語力が不十分だと苦労する
特に初期は、言語の壁に直面することが多いです。仕事探しや日常生活で困難を感じることもあるため、ある程度の語学力を身につけてから渡航することをお勧めします。
生活基盤の確立に時間がかかる
仕事探しや住居探し、銀行口座の開設など、生活基盤を整えるまでに時間と労力が必要です。特に渡航直後は、予想以上に苦労することもあります。
収入が不安定な場合がある
季節や景気によって仕事の量が変動することがあり、安定した収入を得られない場合もあります。そのため、ある程度の貯金を持って渡航することをお勧めします。
どちらが自分に合っているの?
語学留学とワーホリ、どちらを選ぶべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。以下のポイントを参考に、自分に合った選択をしてみてください。
語学留学が向いている人
短期間で集中的に語学力を伸ばしたい
語学学校では、体系的なカリキュラムに沿って効率的に学習を進められます。3-6ヶ月という比較的短い期間で、確実に語学力を向上させたい方に適しています。
学生のうちに海外経験を積みたい
在学中の留学は、将来のキャリアにプラスとなります。また、学生ならではの視点で異文化を体験できることも魅力です。
安全で安定した環境を求めている
語学学校には、留学生のサポート体制が整っています。初めての海外生活でも、安心して過ごすことができます。
十分な資金的余裕がある
語学留学には、まとまった費用が必要です。奨学金制度もありますが、基本的には自己資金での準備が必要となります。
ワーホリが向いている人
長期の海外生活にチャレンジしたい
1年以上という長期間、海外で生活できます。言語や文化を深く理解したい方に適しています。
実践的な環境で語学力を伸ばしたい
仕事や日常生活を通じて、実践的な語学力を身につけられます。教室での学習だけでなく、リアルな場面での経験を積みたい方に向いています。
海外での就労経験を積みたい
将来のキャリアにつながる経験を得たい方や、海外での働き方に興味がある方に適しています。
自由度の高い生活を送りたい
仕事と観光、勉強のバランスを自分で決められます。自分のペースで海外生活を楽しみたい方に向いています。
費用を抑えて長期滞在したい
現地での収入で生活費をまかなえるため、初期費用を抑えて長期の海外生活が可能です。
まとめ
語学留学とワーホリ、どちらも素晴らしい海外経験となりますが、重要なのは、自分の目的や状況に合わせて選択することです。語学留学は、短期間で効率的に語学力を伸ばしたい方に適しています。一方、ワーホリはより自由度が高く、長期の海外生活が経験できます。どちらを選ぶにせよ、海外での生活は必ず自分を成長させてくれます。ぜひ、自分に合った方法で、夢の海外生活にチャレンジしてみてください。
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。