海外留学は、語学力の向上や異文化体験、キャリアアップなどができて、夢として見据えている方も多いです。しかし、その一方で費用面での不安も大きいのではないでしょうか。「留学したいけど、お金がかかりすぎるのでは?」「どの国が費用的に適しているのか分からない」といった声をよく耳にします。
この記事では、海外留学にかかる費用を国ごとに詳しく比較し、語学留学、大学留学、高校留学のそれぞれについて解説します。また、留学費用を抑えるためのアドバイスもご紹介します。これから留学を考えている方は、参考にしてみてくださいね!
海外留学の費用を国ごとに比較
海外留学の費用は、留学先の国や都市、プログラムの種類、滞在期間などによって大きく変わります。ここでは、主な留学先国の費用を比較してみましょう。
アメリカ
アメリカは世界中から多くの留学生を集める人気の留学先です。しかし、その費用は比較的高めです。
学費(年間):語学学校:約100〜200万円 大学:約300〜500万円(州立大学)、約500〜1000万円(私立大学)
寮費(年間):約100〜200万円
アメリカの中でも、ニューヨークやサンフランシスコなどの大都市は特に物価が高く、地方都市と比べると20〜30%ほど費用が上がる傾向があります。
イギリス
イギリスも人気の高い留学先ですが、費用はアメリカと同様に高めです。
学費(年間):語学学校:約80〜150万円 大学:約200〜400万円
寮費(年間):約80〜150万円
ロンドンは特に物価が高く、他の都市と比べて30〜40%ほど費用が上がります。
オーストラリア
オーストラリアは比較的リーズナブルな費用で留学できる国として知られています。
学費(年間):語学学校:約70〜120万円 大学:約200〜300万円
寮費(年間):約70〜120万円
シドニーやメルボルンなどの大都市は、他の地域と比べて費用が高くなります。
カナダ
カナダは、安定した物価と質の高い教育で注目を集めています。
学費(年間):語学学校:約60〜100万円 大学:約200〜300万円
寮費(年間):約70〜120万円
トロントやバンクーバーなどの大都市は、他の地域よりも費用が高くなる傾向があります。
ニュージーランド
ニュージーランドは、美しい自然と安全な環境で知られ、費用を抑えて留学できます。
学費(年間):語学学校:約50〜90万円 大学:約150〜250万円
寮費(年間):約60〜100万円
オークランドやウェリントンなどの主要都市は、他の地域と比べて10〜20%ほど費用が高くなります。
アイルランド
アイルランドは、英語圏でありながら比較的費用が抑えられる留学先として注目を集めています。
学費(年間):語学学校:約60〜100万円 大学:約150〜250万円
寮費(年間):約70〜120万円
首都ダブリンは他の地域と比べて費用が高くなります。
フィリピン
フィリピンは、アジアの中でも安い英語留学先として人気です。
学費(年間):語学学校:約30〜60万円 大学:約50〜100万円
寮費(年間):約30〜60万円
マニラやセブなどの主要都市は、他の地域と比べて費用が高くなる傾向があります。
これらの費用はあくまで平均的な目安であり、ライフスタイルやプログラムによって大きく変わる可能性があります。また、為替レートの変動によっても費用が変わるので、留学を計画する際は最新の情報を確かめてください。
語学留学の費用
語学留学は、短期間で集中的に言語を学びたい人におすすめです。費用は留学先や期間によって大きく異なりますが、ここでは一般的な費用の内訳と、期間別の目安をご紹介します。
2週間の短期留学欧米圏:約30〜50万円
アジア圏:約20〜35万円 1ヶ月の留学
欧米圏:約50〜80万円
アジア圏:約30〜50万円 3ヶ月の留学
欧米圏:約100〜150万円
アジア圏:約60〜100万円 6ヶ月の留学
欧米圏:約150〜250万円
アジア圏:約100〜180万円 1年間の留学
欧米圏:約250〜400万円
アジア圏:約150〜250万円
これらの費用はあくまで目安です。例えば、ニューヨークやロンドンなどの大都市では費用が高くなる傾向にあり、地方都市を選べば費用を抑えることができます。また、フィリピンやマレーシアなどのアジア圏の国々は、欧米圏と比べて大幅に費用を抑えられるため、安く留学したい方におすすめです。
大学留学の費用
大学留学は、語学力の向上だけでなく、専門知識の習得や異文化体験などができます。しかし、その一方で費用面での負担も大きくなります。主な留学先国の大学留学にかかる費用を詳しく見ていきましょう。
アメリカ
私立大学:年間約500〜1000万円以上
生活費:月額約10〜20万円
アメリカの大学は世界的に高い評価を受けていますが、その分費用も高いです。特に私立大学はかなり高額になる傾向があります。ただし、奨学金制度が充実しているため、成績優秀者は費用面でのサポートを受けられる場合もあります。
イギリス
生活費:月額約12〜18万円
イギリスの大学は3年制が多く、4年制のアメリカと比べると総費用は抑えられるかもしれません。ただし、ロンドンなどの大都市では生活費が非常に高くなるので注意が必要です。
オーストラリア
生活費:月額約8〜15万円
オーストラリアは、比較的リーズナブルな費用で質の高い教育を受けられます。また、学生ビザで週20時間までのアルバイトが認められているため、生活費の一部を現地で稼ぐことも可能です。
カナダ
生活費:月額約8〜15万円
カナダは、アメリカと比べてやや費用が抑えられる傾向にあります。また、卒業後の就労ビザ取得が他の国に比べて簡単なため、長期的なキャリアプランを考えている学生に人気があります。
ニュージーランド
生活費:月額約7〜13万円
ニュージーランドもリーズナブルな費用で留学できる国として注目されています。自然豊かな環境も魅力の一つです。
高校留学の費用
高校留学は、若いうちから異文化体験や語学力を上げられる貴重な経験です。しかし、未成年者の留学ということもあり、安全面への配慮や手厚いサポートが必要となるため、費用面では他の留学形態と比べて高くなることもあります。
アメリカ
私立高校:年間約300〜600万円以上
生活費(ホームステイ含む):月額約10〜15万円
アメリカの高校留学は人気が高く、良い環境で学べます。ただし、私立高校を選ぶとかなりの費用が要ります。
カナダ
私立高校:年間約250〜450万円
生活費(ホームステイ含む):月額約8〜13万円
カナダは比較的安全で教育水準も高く、アメリカよりもやや費用を抑えられる傾向があります。
イギリス
私立高校(パブリックスクール):年間約400〜800万円以上
生活費(寮費含む):月額約10〜20万円
イギリスの伝統的な教育を受けることもできますが、特に名門パブリックスクールは非常に高いです。
オーストラリア
私立高校:年間約250〜450万円
生活費(ホームステイ含む):月額約8〜13万円
オーストラリアは他の国と比べてリーズナブルです。
ニュージーランド
私立高校:年間約200〜350万円
生活費(ホームステイ含む):月額約7〜12万円
ニュージーランドは治安が良く、自然豊かな環境で学べることから近年人気が高まっています。費用を抑えられるのも魅力です。
留学費用を節約するには?
留学は確かにお金がかかりますが、節約方法を知っていればかなりの費用を浮かせられます。一般的な費用節約のヒントをまとめました。
留学費用を抑えるためには、まず留学先をどこにするかが一番重要です。物価の低い国や地方都市を選べば、生活費を大幅に削減できるでしょう。こだわりがなければ、英語圏以外の国、例えばフィリピンでの英語留学も検討してみてはいかがでしょうか。
次に、奨学金の活用が鍵となります。政府系や民間団体、留学先の学校が出してくれる奨学金を探し、応募することをおすすめします。
ライフスタイルが違えば、留学費用にも大きな差が出てきます。安く抑えたければ、ホームステイや学生寮、ルームシェアなどの選択肢を検討しましょう。
留学時期も重要です。オフシーズンや学期途中からの入学を考えるという手もあります。早めに準備をし、申込めば早期割引や安価な航空券を確保することもできます。
現地では、学生ビザで認められた範囲内でアルバイトをするのも良いでしょう。自炊や学食の利用、公共交通機関の活用など、日々の生活費を抑える工夫も大切です。
また、格安SIMの利用や中古の教科書を使ったり、無料イベントを選んで遊ぶなど、小さな節約も積み重ねると大きな違いとなります。留学エージェントの利用や為替レートへの注意、保険選び、クレジットカードの使用なども、総合的な費用削減につながります。これらの方法を組み合わせれば、留学費用はかなり抑えられるはずです。
まとめ
留学は確かに大きなチャレンジですが、その経験や得られる知識、スキル、人脈は、お金にできない価値があります。自分にとってベストと思える留学プランを見つけられれば、それは間違いなく人生を変える素晴らしい経験となると思います。費用面での不安は多くの人が感じることですが、それを理由に留学を諦めてしまうのは惜しいことです。この記事で紹介した方法を参考に、自分に合った留学プランを粘り強く探してみてくださいね!
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。