英語を学びたい日本人にとっては想像しづらいかもしれませんが、日本語レッスンを必要としている方も世の中にはいます。「日本の文化に興味があって、より深く学んでみたい」「日本語を学んで日本で働きたい」という方や、なんらかの理由で日本語での日常会話が十分におこなえず、学校での活動に支障をきたしている子どもなどがここに該当します。そして、このような方がどのように日本語を学ぶかというと、私たちが英語を学ぶのと同じように日本語のレッスンを受けるのです。日本語レッスンの中でも、ここ数年で数が増えているのがオンラインで受けられるものです。
オンライン日本語レッスンには対象者や学ぶ目的によってさまざまなものがありますが、今回は子ども向けのオンライン日本語レッスンについてご紹介していきます。「子どもにオンラインで日本語レッスン?!」と驚かれる方もいるかと思います。今回はどのような子どもにとって日本語レッスンが有用なのか、オンライン日本語レッスンとはなんなのかのご説明と、メリットもしっかりあるのでそちらも合わせてお伝えしていきます。
日本語レッスンが必要な子どもとは?
まず、日本語レッスンとはどのような子どもたちに必要なものなのでしょうか?文部科学省によると、日本語指導が必要な生徒とは『海外から帰国した児童生徒、外国人児童生徒、重国籍や保護者の一人が外国籍である等の理由で日本語以外の言語を家庭内で使用しているなどの事情により「日本語で日常会話が十分にできない児童生徒」及び「日常会話ができても学年相当の学習言語能力が不足し、学習活動への取組に支障が生じている児童生徒」』とされています。
なんらかの事情があって日本語を家庭内で使用していないなどして学校での活動や学習に支障が出ている子どもたちには日本語レッスンが必要とされます。
それでは、このような子どもたちにとってオンラインで日本語レッスンを受けることのメリットやデメリットはどのようなものになるのでしょうか。ここからはそちらを解説していきます。
オンライン日本語レッスンのメリット
まずはオンライン日本語レッスンのメリットからご紹介します。
費用が安い
オンライン授業のメリットとして、まずは費用が安いことがあります。対面で受けるタイプのものと違って実物の校舎や教室などの場所代がかからないため運用コストが低く、安い費用でレッスンを提供できるのです。日本語レッスンに通いたいが費用面で躊躇していた方も、これならできるのではないでしょうか。
マンツーマンでレッスンが受けられる
一般的なオンラインではない日本語レッスンでは、グループレッスンでレッスンが行われることが比較的多いです。それに対し、オンラインレッスンでは時間や場所をそれぞれが選び、マンツーマンで行われることが多いです。
言語を習得するためには実際にアウトプットしてみることが非常に大切なため、その機会を増やすことのできるプライベートレッスンのような形で行われるマンツーマンレッスンはメリットとなります。
講師を自分で選ぶことができる
日本語学校などで行われる対面のレッスンでは、自分の日本語レベルに合わせたクラスや講師に担当してもらうことが多いです。
レベルに応じたところに割り振られるとは言え、相性が合わないと感じてしまうこともあるでしょう。講師との相性が合わないと、学習に対するモチベーションが低下したり、理解が完璧じゃないままレッスンが進んでしまったりといいことはありません。
そんなとき、オンラインレッスンではマンツーマンで指導が行われることが多いため、講師を変更したり事前に自分で選んだりすることができます。自分と相性の合う講師から指導を受けることで学習に対するモチベーションを保つことができます。
時間や場所の自由がきく
オンラインで日本語レッスンを受けることの1番のメリットとも言えるのが、時間や場所の自由がきくことではないでしょうか。
日本語をもっと勉強したいという方でも他の習い事が忙しかったり週の中で決まった時間に学習をすることがなかなか難しかったりする方もいると思います。そのような状況では日本語学校に通うのは難しいでしょう。
そんなとき、オンラインで受けられる日本語レッスンであれば個人に合わせたスケジュールを組むことができますし、どこでもレッスンが受けられるため予定の合間に受けることも可能です。
以上4点がオンライン日本語レッスンのメリットとしてあげられるポイントになります。個人個人の状況に合わせてメリットに感じられる点は他にももちろんあるとは思いますが、誰にとっても共通してメリットになりうるものを今回はご紹介しました。
オンライン日本語レッスンのデメリット
ここまでオンライン日本語レッスンのメリットをご紹介してきましたが、反対にデメリットもあるのでそちらもご紹介していきます。デメリットも確認した上でオンライン日本語レッスンが自分に合ったものなのかどうかを判断してみてください。
講師の質が低い場合がある
メリットのひとつとして自分に合う講師を選ぶことができるとお伝えしましたが、マンツーマンレッスンを導入しているところは所属している講師の数が多いことが特徴としてあります。
講師の数が多ければ多いほど自分に合う講師が見つかる確率も高いですが、中には指導がわかりづらかったりプロ意識が低かったりと質の低い講師もいる可能性もあります。
これはレッスンを受ける側ではなく提供する側の問題ではありますが、こういった可能性もあるということだけ頭に入れておきましょう。とはいえ講師が合わなかったりレベルが低かったりすると感じた場合は変更してもらえば問題はありません。
対面の会話ができない
当たり前ですが、オンライン日本語レッスンはオンラインで行われるため対面とは少し違います。このポイントを懸念される方やデメリットと感じる方もいるでしょう。
相手が実際に目の前にいて対話するのと画面越しで対話するのとはまた感じられる雰囲気が違ってきます。
対面で会話をする機会は日常生活の中であるかと思いますので、オンラインレッスンはより多くの情報をインプットしてからアウトプットの練習をする場だと認識するといいと思います。オンラインレッスンで練習を積んで対面の会話の際に思うように会話ができる状態を目指しましょう。
続けることが難しい
オンライン日本語レッスンは時間や場所を選ばずに気軽に始めることができる分、継続するのが難しく感じる方もいるでしょう。
一般的な語学学校のように曜日や時間が決まっていれば、その日その時間になれば強制的に学習をする必要があります。ある程度自分でいつやるかを決められるからこそ、自分で学習計画を立てて管理する力やモチベーションを維持する工夫が必要になるのです。
オンライン日本語レッスンにはさまざまなメリットもありますが、メリットを裏返すとデメリットに感じられるような点もあります。それぞれ考え方や工夫によって解消できるものなので、自分に合った活用方法を考えてみるといいでしょう。
子ども向けのオンライン日本語レッスンサービス
ここまでオンライン日本語レッスンについて解説してきましたが、子ども向けのオンライン日本語レッスンとは一体どのようなサービスがあるのでしょうか。あまり思いつくものはないという方が多いと思いますので、そちらをご紹介していきます。
アルクオンライン日本語スクール
アルクオンライン日本語スクールは、Skypeを用いて日本語が母国語の講師がマンツーマンでレッスンをしてくれるタイプの日本語スクールです。
コースのラインナップが豊富で、ビジネス向けに日本語を学習したい方にももちろんご活用いただけますしこれから日本語を学ぶ方に向けた「日本語入門コース」というものも用意があります。
JapaTalk
JapaTalkは、1レッスン390円から受講可能な質の高いレッスンを提供してくれるオンライン日本語スクールです。特徴としては、決まりきったレッスン内容ではなく本当に使える日常での日本語会話が学べることにあります。講師は全員日本語のネイティブスピーカーです。
コースの内容も幅広く、Skypeさえ使用できればどの年齢の子供でも活用できます。
その他にもオンライン日本語レッスンサービスは多数ありますが、気軽に取り入れやすい2つのサービスをまずはご紹介しました。その他のサービスなどもいろいろ探してみて、自分に合ったものを探してみてください。
オンライン日本語レッスンならネイティブキャンプ!
ここまでいろいろとご紹介してきましたが、オンライン日本語レッスンで1番におすすめしたいのはネイティブキャンプです。というのもネイティブキャンプは、回数無制限かつ予約なしでいつでもどこでも日本語を学ぶことのできるオンラインスクールだからです。
受講回数に制限がないので、学びたいと思ったタイミングで金額を気にせずいつでも学べるのが最大の特徴と言えます。日常会話はもちろん、ビジネス会話含むさまざまなカリキュラムがすべて無料で利用できるので、まずは一度試してみてください!
まとめ
今回は、オンライン日本語レッスンのメリットデメリットと、子ども向けオンライン日本語レッスンサービスのご紹介をしました。
私たちが英語を学ぶのと同じように日本語を学びたいと思っている方もたくさんいて、そのためのサービスも多数あるということがわかりましたね。それぞれ特徴のちがうサービスなので、自分にとって最適なものを選ぶ必要があります。最適なものを選ぶためには自分が持続するため、学びを深めるために必要な要素を事前に絞り込んでおくことが大切です。
それさえできれば、あとはその特徴を持ったスクールを選ぶだけです。とは言っても数多くあるサービスの中から選ぶのは簡単なことではないので、まずはネイティブキャンプを一度試してみてほしいです。無料で何回でも利用できるので、一度やってみて損することはありません!
◇経歴(英語を使用した経歴)
大学時代は英語教育を学んできました。その中で、実際に中学生に対して学校で英語の授業を行ったり塾講師として受験英語の指導を行ったりしてきました。
◇英語に関する資格(資格、点数など)
・英検準1級
・TOEIC865点
・中学校教諭一種免許状(英語)
・高等学校教諭一種免許状(英語)
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
小学3年生〜中学2年生までアメリカのニューヨーク州で過ごし、現地の学校に通っていました。
◇自己紹介
国立大学教育学部英語科を卒業し、現在エステティシャンをしながらWEBライターとして活動をしている五十嵐りんと申します。美容や英語、教育に関する執筆を主にしております。