
「一生に一度はモアイ像を見てみたい」
「イースター島ってどうやって行くの?何日あれば回れる?」
南太平洋の絶海に浮かぶ神秘の島、イースター島は、想像以上に奥深い魅力があります。
この記事では、日本からのアクセス方法やモアイの歴史、必見スポット、滞在日数の目安まで、訪問前に知っておきたい情報をまとめました。
イースター島旅行を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
イースター島の基本情報
イースター島は南太平洋に浮かぶチリ領の火山島で、約900体ものモアイ像が点在しています。
まずは、イースター島の位置や人口、気候、時差といった基本的な情報を見ていきましょう。
イースター島はどこにある?位置と地理
イースター島は、チリの首都サンティアゴから西へ3,700km離れた南太平洋に浮かぶ火山島です。
最も近い有人島のピトケアン諸島までも2,000km以上あり、まさに絶海の孤島。
現地ではラパ・ヌイと呼ばれ、1722年の復活祭(イースター)の日にオランダ人探検家が訪れたことから「イースター島」の名が付きました。
島全体がラパ・ヌイ国立公園として保護されており、1995年には世界遺産にも登録されています。
人口・言語・通貨
イースター島には約8,000人が暮らしており、その多くがポリネシア系のラパヌイ人です。
島で使われているのはスペイン語とラパヌイ語ですが、ホテルやレストランなど観光客が訪れる場所では英語も通じます。
通貨はチリ・ペソ(CLP)が基本ですが、米ドルも広く受け入れられています。現地での買い物や食事には、どちらの通貨でも対応できる便利な環境です。
気候とベストシーズン
イースター島は海洋性亜熱帯気候で、南半球にあるため季節は日本と逆になります。
12月〜3月が夏、6月〜9月が冬。年間を通してスコールが降り、特に4月〜6月は雨が多めです。
平均気温は夏23℃、冬18℃ほどですが、夏の日中は30℃近くまで上がることもあります。
観光のベストシーズンは、晴天率が高い1月〜3月の夏。この時期は青空の下でモアイ像をゆっくり観光できるでしょう。
また、比較的雨が少なく過ごしやすい10月〜12月もおすすめです。2月上旬には島最大の祭り「タパティ・ラパヌイ」も開催されます。
日本との時差
イースター島と日本の時差は15時間。日本のほうが先に進んでいるので、たとえば日本が正午なら、イースター島は前日の夜9時です。
サマータイム期間中は14時間に縮まりますが、実施時期は年によって変わることもあるため、出発前に確認しておきましょう。
モアイ像に隠された歴史
南太平洋の孤島に佇む巨大なモアイ像。一体誰が、何のために造ったのでしょうか。
ここでは、ポリネシアの航海民族が築いた独自の文明と、その繁栄から衰退までの歴史を紐解いていきます。
ポリネシア人の移住とモアイ文化の誕生
イースター島に最初の人類が到達したのは、西暦1200年頃と考えられています。
ポリネシアの島々から数千キロもの海を渡ってきた人々が、この小さな島を新たな故郷にしました。
彼らは星や波を読む優れた航海術を持ち、島に定着すると農耕と漁業を営みながら独自の暮らしを築いていきます。やがて13世紀頃から、先祖や族長を祀るためのモアイ像が造られ始めました。
島の人口が増えるにつれ、各部族が力を競い合うようになります。より大きく立派なモアイを造ることが権威の象徴となり、最盛期には約1000体が製作されました。
なぜモアイは作られたのか
モアイ像が作られた最大の理由は、先祖を敬う信仰にありました。
島の人々にとって、モアイは亡くなった族長や祖先の霊が宿る神聖な存在です。各部族は祖先を象ったモアイを造り、海岸の祭壇「アフ」に建てました。
モアイは海に背を向け、集落を見守るように配置されています。先祖の霊が子孫を守ると信じられていたのです。
また、モアイ造りには部族間の競争という側面もありました。
より巨大で精巧なモアイを建てることが、その部族の権力や豊かさを示す指標に。最大のものは高さ10メートル、重さ80トンを超えます。
文明が衰退した理由
17世紀頃から、イースター島の文明は急速に衰退していきました。環境破壊と資源の枯渇が原因です。
モアイを運ぶ木材や、生活に必要な燃料として森林が伐採され続けた結果、島の木々はほぼ全て失われます。
森がなくなると土壌が流れ出し、農作物が激減。カヌー用の木材も底をつき、漁業も衰退しました。
食糧不足は部族間の争いを激化させ、各部族は相手のモアイを倒して力を奪おうとしました。
現在倒れているモアイの多くは、この時期の抗争で破壊されたもの。
人口は最盛期の1万人から数千人へ激減し、モアイ文化は途絶えました。環境を顧みない開発が招いた崩壊は、現代への教訓となっています。
ヨーロッパ人の到来とその後
1722年にオランダの探検家がイースター島を発見した時、島の人口は3000人ほどに減っていたと記録されています。
その後、ヨーロッパ人が持ち込んだ疫病で多くの命が失われ、1860年代にはペルーによる強制連行も発生。
約1500人が連れ去られ、島の人口は100人ほどにまで激減します。
1888年にチリ領となってから徐々に復興が進み、現在は世界遺産として多くの旅行者を迎える島となりました。
激動の歴史を乗り越えてきた証人であるモアイは、今も島民の誇りとして守られています。
イースター島への日本からのアクセス方法
イースター島へは日本から直行便がなく、経由が必要です。主なルートはチリの首都サンティアゴ経由です。
経由ルートの特徴、航空便の情報、空港での手続きについて見ていきましょう。
日本からの経由ルート
日本からイースター島へは、北米を経由してチリの首都サンティアゴに入り、そこから島へ向かうルートが一般的です。
移動時間は乗り継ぎを含めて30〜50時間ほどかかりますが、南米の他の観光地と組み合わせた旅程が組みやすいのが魅力。
サンティアゴからイースター島へはラタム航空が毎日運航しており、便数が多いため日程調整もしやすくなっています。
サンティアゴを拠点にすれば、マチュピチュやウユニ塩湖といった南米各地へのアクセスも良好です。
周遊旅行を考えている方には最適なルートと言えるでしょう。
マタベリ空港での入国手続き
イースター島のマタベリ国際空港は、木造平屋建てのコンパクトな空港です。ボーディングブリッジはなく、タラップを降りて徒歩でターミナルへ向かいます。
サンティアゴからの便の場合、出発時に滞在許可証の事前審査が行われるため、島到着時はその書類確認のみとなります。
荷物を受け取ったら税関検査へ。生鮮食品の持ち込みは禁止されています。
ラパ・ヌイ国立公園の入場料は約54,000チリペソまたは80〜100米ドル。
現在は到着前に公式サイトでのオンライン購入が推奨されており、混雑回避にもつながります。
到着ロビーでは宿泊施設のスタッフやレンタカー会社が出迎えてくれるので安心です。
イースター島観光の見どころ5選!
イースター島には約900体ものモアイ像が点在し、それぞれに異なる魅力があります。
ここでは、必ず押さえておきたい5つの名所をご紹介します。
ラノ・ララク
ラノ・ララクは、島にあるほぼすべてのモアイが切り出された製造工場跡です。
直径550メートルの火山噴火口の内外に、約400体ものモアイが今も残されています。
完成したものから製作途中で放置されたものまで、さまざまな状態のモアイに出会える場所。
最大のものは高さ21.6メートル、重さ400トンにも達します。火口の斜面には珍しい正座姿の「モアイ・トゥク・トゥリ」も。
ラパ・ヌイ国立公園の入場チケットで訪問できるのは1回限りなので、天気の良い日を選んで訪れましょう。
アフ・トンガリキ
アフ・トンガリキには、島で最大の15体のモアイが約100メートルの祭壇に並んでいます。
かつて部族抗争で倒され、1960年の津波で内陸まで流されましたが、1990年代に日本のクレーン会社タダノの協力で復元されました。
最大のモアイは高さ約9メートル、重さ86トン。
早朝に訪れれば、モアイの背後から昇る朝日が見られる人気スポットです。太陽がモアイを逆光で照らす幻想的なシルエットが魅力ですが、午後なら表情がはっきり見えるので、時間帯で違った楽しみ方ができます。
アナケナビーチ
イースター島で唯一泳げる白砂のビーチがアナケナビーチです。
ターコイズブルーの海とヤシの木、そして7体のモアイが立つ「アフ・ナウナウ」。まさに楽園のような風景が広がっています。
4体のモアイには赤い帽子「プカオ」がのせられており、ビーチリゾートとモアイ遺跡が同時に楽しめる贅沢な場所です。
ビーチにはレストランもあるので、一日のんびり過ごすのもおすすめ。モアイを眺めながら海水浴ができるのは、世界中でここだけの特別な体験と言えるでしょう。
オロンゴ岬
オロンゴ岬は、島の南西部にあるラノ・カウ火山の火口縁に位置する聖地です。ここでは18〜19世紀に「鳥人儀礼」と呼ばれる儀式が行われていました。
代表者たちが300メートルの断崖を下り、荒波を泳いで沖の島へ渡り、渡り鳥の卵を手に入れて戻ってくる過酷な競争でした。
一番早く戻った者の部族長が1年間島を支配する権利を得ました。
現在は復元された石造りの住居跡が50棟以上並び、岩に刻まれた鳥人のレリーフが数多く残されています。眼下に広がる紺碧の海と3つの小島を望む絶景も見どころです。
アフ・タハイ
ハンガロア村から徒歩15分ほどで行けるアフ・タハイは、気軽に訪れられるモアイスポットとして人気です。
ここには3つの祭壇があり、特に注目したいのがアフ・コテリク。イースター島で唯一、目が再現されたモアイ像で、頭にプカオをかぶっています。
夕方になると、紺碧の海をバックにモアイのシルエットが浮かび上がるため、サンセット鑑賞の名所としても知られています。
イースター島観光の注意点

イースター島は絶海の孤島という特殊な環境にあるため、旅行前の準備が旅の満足度を大きく左右します。
ここからは、押さえておきたい注意点を見ていきましょう。
何泊すればいい?最低滞在日数
イースター島を訪れるなら、最低でも2泊3日、できれば3泊4日は確保したいところ。
島内の移動距離自体は短いものの、1日ですべてを回ろうとすると駆け足になってしまいます。
2泊3日の場合、初日は村周辺、2日目は東側、3日目は西側を巡るのが定番コース。ただし予備日がないので、天気が崩れると計画が狂うリスクも。
一方、3泊4日あれば時間にゆとりが生まれ、朝日や夕日を眺める余裕もできます。モアイをじっくり観察したり、ビーチでゆったり過ごしたり。島の空気感をたっぷり味わえるはずです。
島内の移動手段と選び方
イースター島での移動手段は、レンタカー、現地ツアー、レンタサイクル・バイクの3つが中心です。
レンタカーは自由に動ける反面、主要な遺跡に入るには公認ガイドの同行が必須。
料金は1日80ドルから(オートマ車はやや高め)で、国際免許証も必要です。給油所が村に1〜2か所しかないため、早めの給油を心がけましょう。
現地ツアーへの参加が最も確実で安心です。
日本語ガイド付きツアーもありますが人数制限があるため、事前予約がおすすめ。費用は内容次第で50〜150ドルほどとなっています。
レンタサイクルやバイクは予算重視の方向けです。ただし起伏があるので、体力に自信がある人に限られます。
宿泊はハンガロア村一択?
イースター島の宿泊施設は、ほぼすべてがハンガロア村に集まっています。村の外にはほとんど宿がないため、実質的にここが拠点。
リゾートホテルから民宿、ドミトリーまで選択肢は幅広く、村の中心部なら飲食店や商店も徒歩圏内で便利です。海沿いには波の音が心地よい静かな宿も。
宿泊費はスタンダードなホテルで1泊100〜200ドル、民宿なら50〜100ドルが相場です。
繁忙期(12月〜2月)は予約が埋まりやすいので、早めに押さえておきましょう。空港送迎サービスの有無も、予約時に確認しておくと安心です。
服装と必須の持ち物
イースター島は温暖ですが、日差しが強く風も吹きやすい気候。基本はTシャツとショートパンツで大丈夫ですが、日焼け止め、帽子、サングラスは必需品です。
島内には日陰が少ないため、しっかりした紫外線対策が欠かせません。風が強い日もあるので、薄手の上着を1枚持っていくと重宝します。
足元はスニーカーかトレッキングシューズが安心。舗装されていない道や岩場もあるため、サンダルは避けたほうが無難です。
雨が多い時期(4月〜6月)ならレインウェアや折りたたみ傘も忘れずに。
島内に大きな病院はないので、常備薬、虫除け、水筒も準備しておきましょう。
イースター島の治安状況
イースター島の治安は比較的良好で、観光客が危険な目に遭うケースは少なめだと言えるでしょう。チリ本土の大都市に比べても穏やかな雰囲気です。
ただし観光地なので、置き引きやスリには注意が必要。
レストランでの荷物管理やレンタカーの車上荒らしには気をつけましょう。宿泊施設では貴重品を部屋に放置せず、フロントのセーフティボックスへ。
観光スポットでは複数人での行動がおすすめです。
万が一トラブルに遭った場合は、ハンガロア村中心部にあるカラビネーロス(チリ警察)へ連絡を入れてください。
緊急電話は133(警察)、131(救急)、132(消防)なので、事前に登録しておくと安心でしょう。
モアイに触らない!観光マナー
イースター島のモアイ像は世界遺産に登録された貴重な文化遺産です。
現在、国立公園の遺跡エリアに入場する際は、認定ガイドの同行が義務づけられています。
個人で勝手に入ることはできないため、必ず現地ガイドツアーに参加しましょう。
最も大切なルールは、モアイや遺跡に触れないことです。
長年の風化で傷みやすく、触ると破損の原因になります。モアイに登ったり寄りかかったりするのも厳禁。写真撮影は適切な距離を保ちましょう。
立ち入り禁止エリアのロープや柵内には入らず、ゴミは必ず持ち帰りましょう。現地の人々にとってモアイは祖先の魂が宿る神聖な存在です。
現地の通信環境とお金の準備
イースター島は孤島のため、通信環境には制限があります。
かつて島内のWi-Fiは速度が遅く不安定でしたが、2024年以降、Starlink(衛星インターネット)を導入する宿やカフェが増え、劇的に改善されつつあります。
予約時に「Starlink導入済みか」を確認すると安心です。常時ネット接続が必要なら、サンティアゴでSIMカード(Entel社)やポケットWi-Fiを準備しましょう。
通貨はチリペソ。村のATMは故障していることもあるため、サンティアゴで現金を準備しておくのが賢明です。
クレジットカードやタッチ決済は主要施設で使えますが、小規模店では現金のみの場合も。
島内の物価は本土の1.5〜2倍。ミネラルウォーター1.5Lで400〜500円、外食ランチで3,000〜4,500円ほどです。予算には余裕を持って臨みましょう。
まとめ
この記事では、イースター島の基本情報からモアイの歴史、日本からのアクセス方法、必見の観光スポット、旅行時の注意点まで解説してきました。
南太平洋に浮かぶ絶海の孤島でありながら、モアイ像という人類の偉大な遺産を今に伝える唯一無二の場所。
2〜3泊あれば主要スポットを巡れます。紫外線対策や歩きやすい靴を準備し、モアイに触れないマナーを守りながら、この島でしか味わえない神秘的な時間を楽しみましょう。
この記事を参考に、ぜひイースター島の魅力を心ゆくまで堪能してみてくださいね!
◇経歴
・インターナショナルプリスクールでの勤務経験あり
・幼児英会話講師としての勤務経験あり
◇資格
・ケンブリッジ英語検定FCE
・実用英語技能検定2級
・幼保英語検定2級
・児童英語インストラクター資格
◇留学経験
・オーストラリア(1年間)
・イギリス(1か月)
◇海外渡航経験
【旅行】
イタリア、オーストラリア、ハワイ、グアム、プーケット、バリ島、セブ島、台湾
◇自己紹介
英語と旅行に魅了され、学生時代にオーストラリアとイギリスへの留学を経験。
異文化との出会いが人生の大きな転機となる。
幼児英会話講師としての経験を積み、現在は英語や異文化の魅力を発信するWebライターとして活動中。
夢は、娘との親子留学といつかは家族で海外移住。
趣味は、週末プチ農業と地元のグルメ探し。