
イタリア旅行でぜひ手に入れたいのが、現地ならではのセンスの良い雑貨。日常に彩りを加えたり、友人へのギフトとしても喜ばれるアイテムは、食品とは違って日持ちするのも魅力です。
ミラノやフィレンツェ、ローマの街歩きで見つける文房具や革小物、インテリア雑貨など、失敗しない選び方とともにチェックしてみましょう。
センスが光る!お土産に買いたいおしゃれなイタリア雑貨

多彩な観光地と美食の国として知られるイタリアでは、ぜひチェックしたいお土産がたくさんあります。ここではジャンル別に、選び方のコツも合わせてご紹介します。
マグネット
イタリアの観光地を歩いていると、どの店先にも必ずと言っていいほど並んでいるのがご当地マグネットです。旅先の名所や食文化をそのまま切り取ったようなデザインが多く、ひとつ買うだけでも記念になりますが、地域ごとにデザインが異なるため、コレクションとして集めたくなる人も多いアイテムです。ばらまき用のお土産としても人気なので、手軽にイタリアらしさを渡したいときにも重宝します。
特に人気なのは、街の象徴をコンパクトに表現した建造物シリーズです。フィレンツェでは街の中心にそびえるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂を描いたものが定番で、赤いクーポラ(半球状の屋根)は小さなマグネットになっても存在感たっぷりです。
ピサといえば誰もが思い浮かべる斜塔のデザインが王道。建設当時から傾いているユニークな構造がそのまま再現され、思わず手に取りたくなります。
ローマでは、古代ローマ時代の巨大闘技場であるコロッセオのデザインが圧倒的な人気。観光の中心地ということもあり、色使いも素材もバリエーション豊富にそろっています。
ヴェネツィアではサン・マルコ寺院やリアルト橋など、水の都を象徴する場所を描いた華やかなものが多く、街の雰囲気を自宅に持ち帰る感覚で選べます。
最近は、伝統的な平面タイプだけでなく、よりリアルな作りの立体マグネットも多く出回っています。細部まで造形されたデザインは、旅行中に見た迫力を思い出させてくれるアイテム。冷蔵庫やデスクのスチール面に貼るだけで、日常の中に少しだけイタリアの風景が戻ってくるような感覚を楽しめます。
街の空気感をそのまま連れて帰れる気軽なお土産として、初心者でも選びやすい雑貨のひとつです。
革製品
イタリアを代表する名産品といえば、やはり革製品。とくにフィレンツェを中心としたトスカーナ地方は、世界でも指折りのレザー産地として知られています。なめし加工に適したアルノ川周辺で革づくりが発展し、長い歴史の中で職人の技術が磨かれてきました。
お土産選びでは、まず品質の良さを見分けることが大切です。手触りが柔らかく、縫い目がまっすぐであることは基本ポイント。トスカーナで一般的な植物性タンニンなめしは、時間とともに色艶が増すのが特徴で、長く愛用したい人に向いています。また、価格の幅が広いのもイタリア革製品の特徴。街に並ぶ露店は気軽に手に取りやすい一方、品質に差があるので、初めて購入するなら専門店やセレクトショップの方が安心です。
革工房併設のショップでは、職人が一つひとつ仕上げる工程を間近で見ることができます。こうした店舗は直売のため、市場価格より少し手頃になる場合もあり、旅行者にも人気です。なかには刻印サービスを行っている店もあり、名前やイニシャルを入れれば、より特別感のあるギフトに仕上がります。
アイテムの種類も豊富で、財布やカードケースなどの小物類は定番。軽くて実用的なため、スーツケースのスペースを圧迫しない点も嬉しいところです。ベルトはその場で長さ調整をしてくれる店が多く、自分仕様に仕上げられるのが魅力。バッグを選ぶ際は、縫製の丁寧さや革の厚みをチェックすると、長持ちしやすい一品に出会えます。
購入時には「Made in Italy」の表示に注意しましょう。ヨーロッパでは一部工程のみ国内で行い、他国製部品を使用するケースもあります。気になる場合は、店員に製造工程を確認しておくと安心です。
フィレンツェにはアウトレットモールや季節ごとのセール(サルディ)もあり、有名ブランドの革アイテムが値引きされることもあります。タイミングが合えば、ブランド品を日本よりお得に手に入れられる可能性も。
旅の記念にも、誰かへの贈り物にもぴったりのイタリア革製品。職人の手仕事が光るアイテムに出会えれば、日常にふと旅の思い出がよみがえる、そんな特別なお土産になります。
インテリア
イタリア旅行で“ちょっと良いもの”を探すなら、街歩き中に見つける雑貨屋さんは外せません。伝統工芸からデザイン性の高いアイテムまで幅広く、旅の思い出として長く使えるものが見つかるのが魅力です。とくにフィレンツェの中心部・ドゥオーモ周辺には個性豊かなショップが集まり、ウィンドウを眺めているだけでもワクワクするエリア。美術館のような雰囲気をもつ店も多く、気に入ったアイテムがあればスタッフに声をかけると丁寧に説明してくれます。
その中でも印象的なのが、画家ピエロ・フォルナセッティが手がける「Fornasetti」。代表的なモチーフである女性の顔を描いたプレートは“アートを飾る”感覚で手に入れるファンも多く、世界的に人気の高いデザインブランドです。店内の壁一面に並ぶプレートは圧巻で、空間そのものがギャラリーのよう。食器に限らず、香りのアイテムや小さなインテリアオブジェなど、自宅に取り入れやすい雑貨も充実しています。限定品や日本ではほとんど見かけないシリーズが入荷することもあり、旅先ならではの“出会い”を楽しめるのもポイントです。
また、イタリアは家族経営の小さな工房が多いことでも知られています。長年続く店ほど品質管理が徹底されていることが多く、「MADE IN ITALY」の信頼を感じる手仕事に触れられます。職人さんが店内で作業していることもあり、ものづくりの空気を味わえるのも魅力。気になる商品があれば、素材の特徴やお手入れ方法を聞いてみるとより愛着が湧きます。
お土産として選ぶ際は、「軽くて持ち帰りやすい」「実用性がある」「長く使える」という視点で探すと失敗がありません。旅を思い出させてくれるデザイン性の高いグッズは、家に帰ってからも日常をちょっと特別にしてくれます。フィレンツェ、ローマ、ミラノなど都市ごとにテイストが異なるので、街歩きのついでにいくつか店舗を巡ってみるのもおすすめです。
イタリアらしい感性が光る雑貨は、見る人の心を惹きつける魅力があります。自分用にもプレゼント用にもぴったりなので、旅の時間を楽しみながらお気に入りを見つけてみてくださいね。
文房具
イタリアでは、実用性だけでなくデザイン性にも優れた文房具が揃っています。ミラノのガリバルディ地区にある「High-Tech」は、元インク工場をリノベーションした広々とした店舗で、キッチン用品やインテリアグッズに混ざって、個性的な文房具も見つかります。スリムなボールペンやカラフルなノート、塗って完成させるペンケースなど、遊び心のあるアイテムが豊富で、見ているだけでも楽しくなります。英語スタッフが常駐しているので、質問や相談もしやすいのが安心です。
街の中心や生活エリアには、小規模な文房具店も点在しており、学校向けのカジュアルな文房具から、旅行者向けのセンスの良い雑貨まで幅広く取り扱っています。特に「Legami Milano」は可愛いデザインが多く、子どもや文房具好きに人気。大人向けには「Campo Marzio」があり、カラフルで洗練されたデザインの万年筆やボールペンは、お土産としても喜ばれます。フィレンツェ発の「IL PAPIRO」は、伝統的なマーブル紙を用いた手帳やポストカードが特徴で、観光名所付近で立ち寄りやすい店舗があります。
購入時には、実際の使い勝手や質感を確かめることがポイントです。ペンの書き心地やノートの紙質、ペンケースの耐久性など、細かい部分まで確認すると長く愛用できるアイテムを選べます。また、人気メーカーのBICやSTAEDTLERもイタリア国内で多く使用されており、価格も手頃で日常使いに適しています。
イタリアの文房具は、使うたびに旅の記憶がよみがえる特別感があります。デザイン性が高く、実用性も兼ね備えたアイテムは、自分用にはもちろん、贈り物としてもおすすめです。観光とショッピングを兼ねて、街歩きの合間にお気に入りを探してみましょう。豊かな色彩と遊び心あふれる雑貨は、日常に小さな楽しみを加えてくれるでしょう。
キッチン雑貨
イタリアでは、見た目も美しいキッチングッズが豊富に揃っており、料理好きの方へのお土産として人気があります。ワイン栓や鍋敷き、マグカップや小皿など、日常で使いやすいアイテムが多く、鮮やかな色使いや独特のデザインがイタリアらしい魅力を放っています。
購入できる場所は多岐にわたります。観光客向けの土産店では手軽なアイテムが揃いますが、町中の食器専門店や金物屋(Ferramenta)を覗くと、より実用的でデザイン性の高い商品が見つかります。大型デパートや商業施設でもキッチン雑貨を扱っていることがありますので、街歩きのついでにチェックしてみるのがおすすめです。
小物メーカーもいくつか注目したいところがあります。「Guzzini」はカラフルでモダンな食器やキッチンツールを多く手がけており、日常使いにもぴったりです。「Bialetti」はエスプレッソメーカーで知られていますが、マグカップやキッチン用品も展開しており、デザイン性の高さが人気です。「Thun」は可愛らしいモチーフの食器や小物が揃い、インテリアとして飾っても楽しめます。
選ぶ際のポイントは、使う場面をイメージすることです。鍋敷きや鍋つかみは耐熱性を、マグカップや小皿は容量や耐久性を確認しておくと安心です。また、鮮やかな色合いや遊び心のあるデザインは、見た目だけでなく、使うたびに旅の思い出を感じられる楽しみもあります。
都市別のおすすめ雑貨
イタリアは地域によって特色がかなり異なります。訪れた街の名物をお土産に選ぶと、帰国後も素敵な思い出がよみがえりやすいでしょう。
ベネチア|ベネチアングラス
ベネチアを訪れたら外せないのが、世界的に有名なベネチアンガラスです。中でもムラーノ島で生まれる工芸品は、透明感と鮮やかな色彩が魅力で、グラスや花瓶、アクセサリーとして幅広く楽しめます。特にネックレスやイヤリングなどの手作りアクセサリーは、お土産としても人気で、値段も比較的手頃なものが多く、複数購入してばらまき用にすることもできます。
ベネチアンガラスの特徴は、熟練の職人による繊細な手仕事と独自の色付け技法です。光を受けるたびに表情を変える透明感や、気泡や線が生み出す独特の模様は、量産品では味わえない個性を持っています。専門店やムラーノ島の工房を訪れると、職人の作業風景を間近で見学できることもあり、旅の思い出としても価値があります。
持ち帰る際には壊れやすいため、しっかりと梱包することが大切です。軽量で扱いやすいアクセサリーや小さなグラスなら、旅行中でも安心して持ち運べます。美しい色合いやデザインは、自宅のインテリアとしても楽しめ、贈り物としても喜ばれること間違いなしです。
フィレンツェ|マーブル紙
フィレンツェでは伝統的なマーブル紙を使った雑貨が人気です。手作りのノートやフォトフレーム、カードホルダーなど、色鮮やかな模様と滑らかな質感が特徴で、実用性と装飾性を兼ね備えています。特に旧市街には、マーブル紙の専門店が軒を連ね、観光のついでに覗くだけでも楽しい散策になります。PAPERONEやAlberto Cozzi、Giulio Giannini e Figlioといった老舗店では、購入だけでなく製作体験を楽しむことも可能です。イタリアならではの手仕事を感じながら、世界に一つだけのお土産を見つけてみましょう。
まとめ
今回ご紹介したこれらのお土産は、見た目の美しさだけでなく、イタリアの文化や職人技が詰まった逸品です。どれも日常に取り入れるだけで特別感が増すアイテムばかりで、受け取った人の笑顔を想像しながら選ぶのも旅の楽しみのひとつです。
イタリアを訪れた際のお土産選びに、当記事が少しでもヒントとなれば幸いです。
◇経歴
31歳のときに「be動詞って何だっけ?」というところから勉強を始めました。年齢を重ねてからの学習に、難しさや焦りを感じている方の背中を押せたらと思っています。
◇英語に関する資格
TOEIC830点
◇留学経験
セブ島3か月、マルタ共和国2か月
◇海外渡航経験
マルタ共和国滞在中にイタリア人と仲良くなり、お家に招待いただきました。英語学習を始めたころ、海外とは無縁だった私にとって想像もしていなかった経験です。イタリア国内を案内してもらうだけでなく一人でベネチアやヴェローナなどを巡り、度胸もつきました!
◇自己紹介
元々勉強が好きではなかったので、英語も全くと言ってよいほどのレベルでした。でも「英語を勉強する!」と決めてからは、時には泣きながら時には貴重な経験を得ながら、毎日少しずつ努力をしてきました。
今では、英語学習の大切さを日々実感するとともに、一念発起した過去の自分に感謝しています。
これまでの努力を無駄にしないよう、今後も楽しく英語を勉強していきます。