
「インドのジャイプールってどんな観光スポットがあるの?」
「フォトジェニックで異国情緒あふれる街を旅してみたい」
そんな方におすすめなのが、街全体がピンク色に染まる「ピンク・シティ」ジャイプールです。
この記事では、世界遺産の宮殿や天文台、伝統工芸が体験できるスポット、ベストシーズンやおすすめのお土産情報まで詳しくご紹介します!
ジャイプール観光を検討されている方は、ぜひ最後までお読みください。
ジャイプールの位置とアクセス
ジャイプールはインド北西部ラジャスタン州の州都で、「ピンク・シティ」と呼ばれる美しい古都です。
まずは街の基本情報や、デリーからの行き方、空港からの移動手段などを見ていきましょう。
ジャイプールの位置と基本情報
ジャイプールは人口440万人を超える大都市で、デリーの南西に位置しています。
首都デリーとタージマハルで有名なアグラと共に「ゴールデントライアングル」と呼ばれるインド観光の定番ルートを形成しています。
街の特徴は、旧市街の建物がピンク色に統一されていること。
1876年に英国王室の訪問を歓迎するため、当時のマハラジャが街全体をピンクに塗装したのが始まりです。
現在も旧市街では建物をピンク色に保つ条例があり、エキゾチックな街並みが訪れる人を魅了しています。
また、ジャイプールの旧市街は2019年にユネスコ世界遺産に登録されました。歴史ある宮殿や寺院、天文台などが残り、インドの王朝文化を肌で感じられる魅力的な観光都市となっています。
デリーからジャイプールへのアクセス方法
デリーからジャイプールへは、鉄道とバスの2つの方法でアクセスできます。
鉄道の場合、デリー駅やニューデリー駅から出発するシャタブディ急行やラジダニ急行が便利で、所要時間は4〜5時間ほど。快適なエアコン付きの座席で景色を楽しみながら移動できます。
チケットはインド国鉄の公式サイトやアプリで事前に予約しておくと安心です。人気路線のため、旅行日程が決まったら早めに予約することをおすすめします。
バスでの移動を選ぶ場合は、デリーのカシミリゲートバスターミナルから出発する便が多く出ています。
所要時間は6〜7時間で、料金は鉄道より安め。夜行バスを利用すれば、宿泊費を節約しながら移動できる点も嬉しいポイントです。
ジャイプール空港から市内へのアクセス
ジャイプール国際空港は市内中心部から南に11kmほどの場所にあり、市内までの移動は3つの方法から選べます。
最も手軽なのはタクシーで、所要時間は15〜20分ほど。
空港の到着ロビーにあるプリペイドタクシーカウンターで料金を払ってから乗れば、料金トラブルの心配もありません。
配車アプリのOlaやUberを使えば、さらにお得に移動できます。スマートフォンがあれば簡単に呼べて、事前に料金も分かるため安心ですね。
予算を抑えたい方には、公共バスという選択肢もあります。市内の主要エリアを結ぶ路線バスが運行していて、料金は格安。
ただし本数が少なく、バス停まで徒歩30分ほどかかるため、時間に余裕がある場合に限られます。
初めての訪問であれば、タクシーや配車アプリが便利でしょう。
ジャイプールで訪れたい定番観光スポット
ジャイプールには歴史あるマハラジャの宮殿や壮大な城塞など、見応えたっぷりの観光地が点在しています。
どれも細やかな装飾や美しい建築様式が特徴で、写真映えするスポットばかり。
ここからは、ジャイプール観光で絶対に外せない定番スポットを順番にご紹介していきます。
アンベール城|ゾウに乗って登る壮大な城塞体験
アンベール城は、ジャイプールを代表する壮大な城塞です。
丘の上に建つこの城は、16世紀にラージプート王朝によって建てられ、赤砂岩と大理石で造られた豪華な内装が魅力となっています。
最大の見どころは、ゾウの背中に乗って城まで登る「ゾウタクシー」。
ゆったりとした揺れを感じながら坂道を登っていく体験は、まさにマハラジャ気分を味わえる特別なひとときです。
城内には鏡の間や美しい中庭もあり、細部まで施された装飾に圧倒されるでしょう。
シティ・パレス|今も王族が住む現役の豪華宮殿
シティ・パレスは、ジャイプール市内の中心部にある華やかな宮殿です。
この宮殿の最大の特徴は、今でもマハラジャの子孫が実際に暮らしている現役の宮殿であること。
一部は博物館として一般公開されており、豪華な衣装や武器、美しい絵画などが展示されています。
ムガル様式とラージプート様式が融合した建築も見どころで、繊細な装飾や色鮮やかな壁画に目を奪われるはず。
敷地内には孔雀の門と呼ばれる美しいゲートもあり、撮影スポットとしても人気です。
ハワー・マハル(風の宮殿)|953個の窓が織りなすピンクの美
ハワー・マハルは、ジャイプールのシンボルとして知られるピンク色の宮殿です。
「風の宮殿」という名の通り、953個もの小窓が並ぶ独特な外観が最大の特徴となっています。
この窓は宮廷の女性たちが外の様子を見るために造られたもので、格子状のデザインが美しいハニカム構造を生み出しています。
外から眺めるだけでも圧巻ですが、内部に入って小窓から街を眺める体験もおすすめ。
朝日や夕日に照らされるピンクの外壁は、特にフォトジェニックで必見です。
ジャンタル・マンタル|精密な石造りの世界遺産天文台
ジャンタル・マンタルは、ユネスコ世界遺産に登録された18世紀の天文台です。
マハラジャ・サワーイー・ジャイ・シング2世によって建設され、巨大な石造りの天文観測儀器が並んでいます。
最大の見どころは、高さ27メートルの日時計「サムラート・ヤントラ」。驚くべきことに、今でも2秒単位で正確な時刻を示すことができます。
幾何学的なフォルムの観測儀器は、科学と芸術が融合した美しさ。当時の天文学の高度な技術に触れられる貴重なスポットです。
ジャル・マハル|湖面に映る優美な水上宮殿
ジャル・マハルは、マン・サーガル湖の中央に浮かぶように建つ美しい宮殿です。
「水の宮殿」という名の通り、湖面に映る姿が幻想的で、ジャイプール屈指のフォトスポットとなっています。
18世紀に建てられたこの宮殿は、5階建ての構造ですが、水位が上がると4階部分まで水没する設計。
現在は内部への立ち入りができませんが、湖畔から眺めるだけでも十分にその美しさを堪能できます。
特に夕暮れ時には、オレンジ色に染まる空と宮殿のシルエットが絶景です。
チャンド・バオリ|圧巻の3,500段を誇る階段井戸
チャンド・バオリは、ジャイプール郊外のアバネリ村にある9世紀建造の巨大な階段井戸です。
3,500段もの階段が左右対称に配置され、地下30メートルまで続く幾何学模様は息をのむ美しさ。
乾季の水不足に備えて造られた歴史的建造物で、現在はその独特なビジュアルから世界中の写真愛好家が集まる場所になっています。映画のロケ地としても使われた神秘的な空間です。
ジャイプールの建築・工芸に触れるスポット
ジャイプールは宮殿だけでなく、伝統工芸の宝庫としても有名です。
陶器や染物の工房、博物館など、職人の技に触れられる場所がたくさんあります。
ものづくりの現場を訪れて、文化を体感してみましょう。
ブルーポタリー工房|伝統陶器の製作現場へ
ブルーポタリーはジャイプールを代表する伝統陶器で、青や緑の色彩が特徴です。
街なかの工房では職人が手作業で絵付けする様子を間近で見学でき、実際に製作体験もできます。
花瓶や皿、タイルなど色とりどりの作品が並ぶ工房は、見ているだけでも楽しいもの。
お土産向きの小物も豊富にあるので、お気に入りの作品を探してみてください。
ブロックプリント工房|職人技が光る手染め布の世界
ブロックプリントは木版を使った伝統的な染色技法で、ジャイプール周辺で古くから続く工芸です。
工房では職人が手彫りの木版を布に押し当て、丁寧に模様を作っていく工程を見学できます。
幾何学模様や花柄など、インドらしいデザインの布が次々と生まれる光景は圧巻。
体験コースを設けている工房もあるので、自分でオリジナルのスカーフやバッグを作ることもできます。
アルバート・ホール博物館|ラジャスタンの歴史が詰まった展示館
アルバート・ホール博物館は1887年に建てられたジャイプール最古の博物館で、ラジャスタン地方の歴史や文化を学べる場所です。
建物自体もムガル建築とイギリス様式が融合した美しいデザインで見応え十分。
館内には伝統的な衣装や武器、楽器、工芸品など幅広い展示があり、ジャイプールの成り立ちを知ることができます。
夜間はライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれるのも魅力のひとつです。
ジャワハル・カラ・ケンドラ|伝統と革新が交差するアート空間
ジャワハル・カラ・ケンドラは1993年に開館した文化センターで、伝統芸能と現代アートの両方を楽しめる施設です。
ラジャスタンの民俗芸能や音楽の公演が定期的に開かれ、地元アーティストの作品展示も行われています。
赤砂岩を使った建物は著名な建築家の設計で、ジャイプールの旧市街を模した9つの正方形が特徴的。アートに興味がある方はぜひ訪れてみてください。
パトリカ門|SNS映え必至のカラフルゲート
パトリカ門は2016年に完成した比較的新しいランドマークで、ラジャスタン州の歴史や文化を表現した巨大なゲートです。
鮮やかなピンク、黄色、青などの色彩と細かい装飾が施された9つのアーチが連なり、まるで絵本の世界のよう。
特に夕暮れ時の光に照らされた姿は息をのむ美しさで、写真撮影スポットとして大人気。ジャイプールの新しい顔として、多くの旅行者が訪れています。
ジャイプール観光のベストシーズン
ジャイプール旅行を計画するなら、いつ訪れるのが良いのでしょうか。
インドは季節によって気候が大きく変わるため、旅の快適さを左右する時期選びはとても大切。
ここでは観光に最適な季節と、それぞれの時期の特徴をご紹介していきます。
ベストシーズンは乾季の10月〜3月
ジャイプール観光のベストシーズンは、乾季にあたる10月から3月です。
この時期は気温が15〜30度前後と過ごしやすく、雨もほとんど降りません。
青空の下でアンベール城やハワー・マハルを巡ったり、街歩きを楽しんだりするには最高のコンディションです。
特に11月から2月は朝晩が涼しく、日中は暖かいという理想的な気候が続きます。
フォトジェニックな街並みを写真に収めるなら、この季節が一番おすすめですね。
乾季・雨季の特徴と適切な服装
乾季(10月〜3月)は日中は半袖で過ごせますが、朝晩は冷え込むこともあるため羽織るものが必須。
暑季(4月〜6月)は気温が45度を超える日もあり、観光には厳しい時期となります。
雨季(7月〜9月)はモンスーンの影響で雨が多く、湿度も高め。ですが緑豊かな風景が広がり、旅行者も少ないという利点もあります。
この時期に訪れるなら、雨具と通気性の良い服装を準備しておくと安心です。
宝石も有名!ジャイプールのおすすめお土産

ジャイプールは「宝石の街」としても世界的に知られており、ショッピング好きにはたまらない街です。
伝統工芸品から色鮮やかな布製品、スパイスまで、魅力的なお土産がたくさん揃っています。
自分用の記念品や大切な方への贈り物として、ジャイプールらしい特別なアイテムを探してみてください。
宝石・ジュエリー
ジャイプールは世界最大級の宝石加工地として知られ、エメラルド、ルビー、サファイアなど色とりどりの宝石が手に入ります。
特にジョハリ・バザール周辺には老舗の宝石店が軒を連ね、職人が丁寧に仕上げたジュエリーを見ているだけでも楽しめるでしょう。
価格交渉も旅の醍醐味のひとつ。信頼できるお店を選び、鑑定書付きの商品を購入するのがおすすめです。
リング、ネックレス、ピアスなど、インドらしいデザインの一品を見つけてみてください。
ブロックプリント製品
木版を使った伝統的な染色技法「ブロックプリント」の布製品は、ジャイプールを代表するお土産です。職人が手作業で染め上げる布には、花や動物、幾何学模様など多彩なデザインが施されています。
ストールやテーブルクロス、ベッドカバーなど、日常使いできるアイテムが豊富。
サンガネール村やバザールの専門店では製作過程を見学できる場所もあり、実際に職人の技を目の前で見られます。
軽くてかさばらないので、お土産として持ち帰りやすい点も魅力的です。
ブルーポタリーの陶器や雑貨
鮮やかなターコイズブルーが美しいブルーポタリーは、ジャイプール発祥の伝統陶器です。
ペルシャから伝わったこの技法は、釉薬に独特の輝きがあり、お皿やカップ、花瓶、タイルなど様々な製品に使われています。
旧市街や専門工房では、製作工程を間近で見ながら購入できるお店も。
小さなコースターやアクセサリー入れなら、手頃な価格で手に入ります。インテリアとして飾るだけで、部屋がエキゾチックな雰囲気に包まれるでしょう。
スパイス・チャイ
インド料理に欠かせないスパイスやチャイの茶葉は、実用的で喜ばれるお土産です。
ジャイプールのバザールには、カルダモン、クミン、ターメリック、シナモンなど色とりどりのスパイスが山積みになっています。
チャイ用のマサラミックスや、本格的なダージリンティーも人気の品。
量り売りで購入できるお店が多いので、少量ずつ試してみるのも楽しいでしょう。帰国後、ジャイプールの香りとともに旅の余韻を味わえます。
伝統工芸品・手作り雑貨
ジャイプールには、熟練の職人が作る手作り雑貨がたくさんあります。
刺繍が施されたクッションカバーや革製品、真鍮の置物、ミニチュア絵画など、どれも味わい深い作品ばかり。
特にラクダ革のサンダルやバッグは丈夫で長持ちするため、旅行者に人気です。
バザールを歩いていると、色鮮やかなバングルやビーズのアクセサリーも目に入ってきます。
値段も手頃なものが多く、複数買ってばらまき土産にするのもいいでしょう。自分だけのお気に入りをぜひ探してみてくださいね。
まとめ
この記事では、「ピンク・シティ」と呼ばれるインドのジャイプールについて、観光スポットやアクセス方法、ベストシーズンなどを解説してきました。
街全体がピンク色に染まる美しい景観や、壮大な宮殿・天文台といった世界遺産、伝統工芸の体験など、魅力が盛りだくさん。
デリーからもアクセスしやすく、初めてのインド旅行にもぴったりです。
この記事を参考に、ぜひ異国情緒あふれるジャイプールで心に残る旅を楽しんでみてくださいね!
◇経歴
・インターナショナルプリスクールでの勤務経験あり
・幼児英会話講師としての勤務経験あり
◇資格
・ケンブリッジ英語検定FCE
・実用英語技能検定2級
・幼保英語検定2級
・児童英語インストラクター資格
◇留学経験
・オーストラリア(1年間)
・イギリス(1か月)
◇海外渡航経験
【旅行】
イタリア、オーストラリア、ハワイ、グアム、プーケット、バリ島、セブ島、台湾
◇自己紹介
英語と旅行に魅了され、学生時代にオーストラリアとイギリスへの留学を経験。
異文化との出会いが人生の大きな転機となる。
幼児英会話講師としての経験を積み、現在は英語や異文化の魅力を発信するWebライターとして活動中。
夢は、娘との親子留学といつかは家族で海外移住。
趣味は、週末プチ農業と地元のグルメ探し。