韓国・清州(チョンジュ)はどんな都市? アクセスや観光スポットを教えます!

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ソウルやプサンといった定番の観光地とはひと味違う「通な韓国」を楽しみたいなら、韓国・清州(チョンジュ)がおすすめです。歴史的な建造物も多く、サムギョプサル発祥の地ともいわれる清州(チョンジュ)は、散策にぴったり。

この記事では、清州(チョンジュ)へのアクセス方法や観光スポット、美味しいグルメをご紹介。ゆったりとした、素朴な韓国旅行を楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

韓国・清州(チョンジュ)ってどんな街?

韓国・清州は、韓国忠清北道の西部にある都市。「道」とは、日本の都道府県にあたり、「忠清北」は韓国のほぼ中央に位置します。

忠清北道の道庁所在地が清州で、清州は行政や文化施設の集まる地方都市。ソウルからは南東に約130km離れています。

ソウルのような華やかさはないものの、都会×自然が程良く融合しており、穏やかな雰囲気の中で観光が楽しめるのが特徴です。最近は日本からの直行便が増え、日本人観光客も訪れやすい場所となりました。

清州には清州国際空港があり、LCCのエアロKのハブ空港となっています。なお、清州国際空港から日本にはエアロKの他、LCCのティーウェイ航空が就航しています。

エアロKは、成田や関西に就航を開始し、2025年になってからは、名古屋や福岡、茨城などにも就航しています。

清州国際空港はコンパクトにまとまっている空港です。ターミナルがひとつしかないため、迷うこともありません。外国人も少ないため入国審査もスムーズ。そのため、清州国際空港を起点としてソウルや各地へ移動しても◎でしょう。

仁川国際空港までの飛行機の空席がない場合や、仁川国際空港の混雑を回避したい場合などは、清州国際空港→ソウルもおすすめです。

清州(チョンジュ)はソウルからのアクセスも良好

清州はソウルから高速バスで約1時間半。アクセス良好なので、ソウルからの日帰り旅行にもおすすめです。

ソウルから清州への移動方法は、高速バス、鉄道、レンタカーの3通り。便利で安いのは高速バス、速さを求めるのであれば鉄道、柔軟に動きたいのであればレンタカーがおすすめです。

高速バスで移動

最もおすすめなのが、便利で安い高速バスでの移動です。韓国の高速道路には、バス専用レーンがあるので、ほぼ定刻通りに運航されます。特に清州行きは直行便が多く、途中の経由地なしに目的地まで運んでくれます。

ソウル―清州の所要時間は1時間半~2時間。価格は片道約2,000円で、リーズナブルなのもポイントです。

ソウル高速バスターミナル駅(セントラルシティ)から清州国際空港ターミナルや、清州高速バスターミナルへ便が出ています。東ソウル総合バスターミナルや、ソウル南部バスターミナルからも清州行きのバスが出ているので、路線図を見て確認すると良いでしょう。

高速バスの乗車券はオンラインやアプリで予約購入するか、バスターミナルの窓口でも購入できます。決済は現金の他、クレジットカードや電子マネーが利用できます。

ソウル高速バスターミナル駅(セントラルシティ)⇔清州国際空港ターミナル間の高速バスは多くがLuxuryシートで運行されているので、シート配列は2列+1列のゆったり仕様。バスによっては、無料のWiFi充電器の設備などもついています。

Kobusの公式HPKlookなどから予約ができます。

2025年11月現在の時刻表は以下です。

ソウル高速バスターミナル駅(セントラルシティ)→清州国際空港ターミナル
出発時刻08:20、10:50、11:50、13:50、14:45、16:50、18:20、19:00

清州国際空港ターミナル→ソウル高速バスターミナル駅(セントラルシティ)
出発時刻:08:55、09:35、11:35、14:25、14:55

ソウル高速バスターミナル駅(セントラルシティ)→清州高速バスターミナル
出発時刻:早朝夜5:50~夜23:59まで、約10~30分おきに運航

清州高速バスターミナル→ソウル高速バスターミナル駅(セントラルシティ)
出発時刻:早朝5:50~夜23:30まで、約30分おきに運航

鉄道で移動

ソウルからは鉄道(KTX)で移動することもできます。清州市内には鉄道は走っていませんが、五松(オソン)駅を利用すると移動に便利です。ソウルからは1時間~1時間半で着くので、速さを優先させたい方におすすめです。

ルートは、
ソウル駅→(KTXで約50分)→五松駅→(バスorタクシーで20~30分)→清州市内となります。

ソウル⇔五松駅は、通常は普通席18,500W(約2,000円)グリーン席25,900W(約2,750円)ですが、時間帯によって価格が変動するようです。

早朝から深夜まで運行しており、便利。こちらもオンラインでの予約購入と駅窓口での購入ができます。

レンタカーで移動

柔軟に動きたいのであれば、レンタカーでの移動が便利です。ソウル―清州までは約120km。東京からに例えると、宇都宮や甲府あたりまでの距離になります。京釜高速道路(1号線)を使って約1時間半です。

清州(チョンジュ)で訪れたい観光スポット

清州には歴史と自然が融合した魅力的なスポットが数多く存在します。観光地としての派手さはありませんが、そのぶんじっくりと落ち着いて回れるのがポイントです。ここでは、はじめての清州でぜひ訪れたい観光スポットを3つご紹介します。

上党山城(サンダンサンソン)

上党山城は忠清北道 清州市郊外の史跡に指定されている山城。山の地形を生かして建てられており、城壁の長さは約4.2km、敷地面積は約22万坪(東京ドーム約15個分)という大きさです。

正確な築城年は不明ですが、統一新羅(紀元前57年~935年)初期に築城されたとの記録が残っています。

東門・西門・南門はほぼ現存のまま残っており、韓国時代劇のロケ地としても利用されています。

時間に余裕があるのであれば、ぜひおすすめしたいのが城壁ウォーキング約1時間半で城壁を1周でき、清州市内と田園風景を見渡しながらの散策が可能です。

城壁の中には、飲食店が集まる「韓屋マウル土俗飲食村」があるので、散策の途中で食事を楽しめるのも魅力です。パジョンやビビンバなど、韓国の家庭料理に出会えます。

項目 内容
住所 忠清北道 清州市 上党区 城内路 70
アクセス ・清州の忠清北道庁近くからバス乗車→相当山城で降車(約30分)
・車の場合は、中部高速道路西清州IC→清州→36番国道→ウアム山循環道路
営業時間
休業日
料金 無料

清州古印刷博物館

清州古印刷博物館には、現存する世界最古の金属活字本「直指(直指心体要節)」が展示されています。

「直指」は清州興徳寺で1377年に刊行されました。地方の小さなお寺が活字を作り、本を印刷したことから、その当時の韓国の金属活字技術の高さがうかがえます。

その発明が韓国のみならず、人類文化の発展に多大な貢献したと評価され、2001年にユネスコ世界記憶遺産に登録されました。

博物館では、韓国の印刷文化がどのように発展してきたのかを学ぶことができます。子供や大人向けの印刷体験教室も開催されており、学びながら楽しめるでしょう。

項目 内容
住所 忠清北道清州市興徳区直地通り713
アクセス 高速バスターミナル前バス停から813番バス乗車→「芸術の殿堂」下車→徒歩5分
営業時間 9:00~18:00
展示解説は10:00~17:00
当日予約又は電話予約が必要
休業日 月曜日(その他祝日など)
料金 無料

寿岩谷(スアムゴル)

市街地からは少し離れますが、ゆったりと清州の自然とアートを楽しみたいなら寿岩谷がおすすめです。

もともとは朝鮮戦争後に避難民が住み始めた町ですが、その後始まったアートプロジェクトによって、町のいたるところに壁画が描かれるようになりました。カラフルな壁画やオブジェは、まさに路地裏ミュージアム。つい足を止めて写真を撮りたくなる映えスポットばかりです。

坂を上っていくと展望台があり、清州市内を一望できます。特に夕方の時刻はおすすめ。オレンジ色に染まりゆく街を見ることができます。

かわいらしいカフェやスイーツ店も点在しています。ドラマのセットを利用したお店も。アート散策の合間の休憩にぴったりです。

ローカルな雰囲気×アート×自然が楽しめる、不思議な魅力を持つスポットです。

項目 内容
住所 忠清北道 清州市 上党区 寿岩路56番キル
アクセス 清州市外バス北部停留所 タクシー約3分

清州(チョンジュ)で楽しむグルメ・ショッピング

清州はローカルグルメの宝庫。地元の人が愛してやまない料理がたくさんあります。ここでは、清州でぜひ味わっていただきたいグルメと、お土産選びにおすすめのショッピングエリアをご紹介します。

清州式醤油サムギョプサル

清州は韓国の定番グルメ、サムギョプサルの発祥地といわれていますが、清州のサムギョプサルは、お肉を特製の醤油ダレ「チランムル」に浸してから焼くスタイル。こうすることで、豚肉に下味をつける&臭みを取り除く意味があるとか。

醤油ダレはお店によってさまざまで、月桂樹などの薬草を加えるお店もあります。

西門(ソムン)市場には、「サムギョプサル通り」と呼ばれる通りがあり、サムギョプサルのお店がズラリと並んでいます。その数は30軒以上。価格もリーズナブルで、地元の人にも親しまれています。

ぜひ清州式の醤油サムギョプサルを味わってみてください!

発酵味噌の鍋料理「チョングッチャン」

チョングッチャンは、発酵させた大豆。納豆のような匂いと粘り気があります。これを使った鍋料理もチョングッチャンと呼ばれ、濃厚な旨味と優しい味わいは、一度ハマるとクセになる美味しさです。

清州は昔から大豆の生産加工が盛んだったため、おふくろの味として定着してきた経緯があります。

チョングッチャンはご飯との相性◎。鍋から具材をすくってご飯にのせたりして、混ぜながら食べると美味しさがUPします。

地元の人々でにぎわう「ユッコリ総合市場(六巨里市場)」周辺の食堂や、韓定食屋で味わうことができます。看板の「청국장」(チョングッチャン)の文字を探してみましょう!

豚の腸に野菜を詰めた「スンデ」

スンデは韓国式ソーセージ。豚の腸にモチ米や香味野菜、豚の血などを混ぜたものを詰めた料理です。そのまま食べるよりも、スープで煮込んで「スンデグッ」(スンデのスープ)や、「スンデクッパ」(スンデのクッパ)として食べるとさらにうまみが引き立ちます。

スープの中にごろりと転がるスンデは臭みもなく、プリプリとした食感です。腸に詰める具はお店ごとに違うので、食べ比べてみても楽しいでしょう。

「ユッコリ総合市場(六巨里市場)」周辺の食堂などで食べられます。南門付近にある「새가덕순대」(セガドクスンデ)というお店も評判です。

ローカルなものを買いたいならユッコリ総合市場(六巨里市場)

地元の食材や生活雑貨が並ぶユッコリ総合市場(六巨里市場)は、清州を代表する市場。およそ1,600店舗が軒を連ね、農産物や特産品、食料品などが並びます。

食堂や屋台もたくさん。トッポギチヂミなどを片手に食べ歩きも良いですね。

お土産におすすめしたいのが韓国のり。日本でよく見るペラペラの韓国のりではなく、しっかりとした厚みがあるのが特徴です。軽いので持ち運びにも便利です。

色々そろう現代百貨店周辺エリア

2025年6月にオープンしたConnect Hyundai(コネクト現代)清州は、現代百貨店が運営する大型の複合モール。約180のブランドが入っており、お土産選びにおすすめです。

その近くにはロッテアウトレット清州があり、アウトレット価格で買い物できます。

カフェやレストランもたくさんあるので、買い物がてらの休憩場所にも困りません。旅の最終日に訪れてみてはいかがでしょうか?

清州(チョンジュ)で行われる注目イベント

清州では2年ごとに「清州工芸ビエンナーレ」が開催されます。1999年に始まり、今年で27年目。毎回約60ヶ国から30万人以上の来場者を迎え、陶磁器繊維金属など工芸品が展示されます。

2025年9月から2ヶ月にわたって開催される「第14回清州工芸ビエンナーレ」のテーマは「세상 짓기(セサンジッギ): Re_Crafting Tomorrow」。工芸の可能性を探ります。

まとめ

通な韓国を楽しめる清州。歴史的な建造物や博物館で文化を学び、市場で地元の人が愛するグルメに舌鼓、さらに現代百貨店でのショッピングと、文化、グルメ、ショッピングをバランス良く楽しめるのが特徴です。

日本からの直行便も増えて、より身近になった清州で、ぜひゆったりとした、素朴な韓国旅行を楽しんでください。

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