
マレーシア旅行というと首都のクアラルンプールのイメージが強いかもしれませんが、ボルネオ島にある
コタキナバルは自然が豊かでまた違った魅力を持っています。
ボルネオ島でしか会うことができない野生動物や生き物たちを見たり、海に沈む夕日を眺めたりと、のんびりした時間を過ごすことができるのがコタキナバルの特徴です。
今回はボルネオ島のコタキナバルの観光について、アクセスの方法からおすすめの観光スポット、そして宿泊エリアまで、実際に私が旅行した時のエピソードも交えながら紹介していきたいと思います。
- コタキナバルの場所とアクセス
- コタキナバルの定番観光スポット
- ユニークな体験を!穴場スポット
- コタキナバルで楽しみたいアクティビティ
- コタキナバルのおすすめ宿泊エリア
- コタキナバル周辺の治安情報
- まとめ
コタキナバルの場所とアクセス

マレーシアの東側、ボルネオ島に位置するコタキナバルは、豊かな自然に加えてショッピングが楽しめるモールもある都会の便利さが融合した都市です。
マレーシア国内からだけではなく、日本からのアクセスも良いので、初めてのボルネオ旅行にもぴったりな場所といえます。
まずはコタキナバルの基本情報と、旅行を計画する上で知っておきたい気候やアクセス方法について解説します。
コタキナバルの基本情報
コタキナバルはボルネオ島北部にあるサバ州の州都です。
熱帯雨林や美しいビーチ、雄大なキナバル山に囲まれており、自然を存分に感じられる観光地となっています。
その一方で、市内中心部にはショッピングモールやお土産屋さんが数多くあり、都市としての便利さもしっかり備わっています。
私がコタキナバルに行った時、翌朝早朝に出発するアクティビティのために急に夜、飲み物を買い足す必要が出たのですが、夜もオープンしている便利なコンビニがホテルの近くにあったので助かりました。
年間を通じて観光を楽しめる気候
また、コタキナバルは一年中暖かい熱帯気候で、日本の夏服のような軽装で観光することができます。
ちなみに11月から2月頃は雨が多くなる雨季、5月から9月頃は晴れが多くなる乾季となります。
雨季の間は屋外の観光中にスコールが降ることも多いので、スケジュールに余裕をもって観光するのがおすすめです。
急な雨に備えて折り畳み傘やレインポンチョ、サンダル等を用意しておくとさらに良いと思います。
日本からのアクセス方法
コタキナバルへの玄関口は「コタキナバル国際空港」です。
マレーシア国内外から多くの直行便が就航しています。
日本からはクアラルンプールやシンガポールなどの都市で乗り継ぎを利用することでアクセス可能です。
空港から市内中心部までは車で15~20分程度かかります。
私がコタキナバルに行った時には空港でオンラインタクシーを呼んで市内に向かいました。
今後変更されるかもしれませんが、オンラインタクシーの乗降場所が空港の出入口から少し離れていたので、タクシーを呼ぶ時にドライバーとの待ち合わせ場所がどこかよく確認するようにしましょう。
コタキナバルの定番観光スポット
コタキナバルには豊かな自然と文化を感じることができる観光名所がたくさんあります。
まずは初めて訪れる人におすすめしたい定番スポットを中心に紹介します。
いずれもボルネオ島ならではの自然や歴史、そしてローカルな生活文化を肌で感じることができるスポットです。
コタキナバル市立モスク
市内中心部から車で10分ほどのところにあるのがコタキナバル市立モスクです。
白と青の外壁が印象的な水上モスクで、サバ州の観光情報をウェブサイトで見ていると、必ずと言っていいほど写真が掲載されているようなとても美しいモスクです。
建物は水辺に建てられていて、晴れた日には水面に美しく反射しているモスクを見ることができます。
入口にはレンタル用のガウンも用意されていて、礼拝の時間を避ければ観光客も内部の見学をすることができます。
ちなみに夕方頃は目の前の道が渋滞になりやすいので、スケジュールを立てる時に注意しましょう。
世界遺産のキナバル公園
コタキナバルから車で約2時間程度の場所にあるキナバル公園は、東南アジア最高峰の標高4,095メートルのキナバル山のある国立公園です。
熱帯雨林から高山植物まで、標高によって多様な自然環境が広がっており、世界最大級の花と言われるラフレシアや食虫植物のウツボカズラ等、図鑑でしか見たことのないような珍しい植物に出会うことができます。
キナバル公園はユネスコの世界自然遺産にも登録されていて、キャノピーウォークウェイ、ポーリン温泉といった自然を満喫できるアクティビティも充実しています。
自力でアクセスするのは少し大変かもしれないので、現地ツアーを利用するのもおすすめです。
タンジュン・アル・ビーチ
コタキナバルで最も美しい夕日が見られる場所として知られているのが、タンジュン・アル・ビーチです。
日中は海水浴を楽しむ観光客や家族連れでにぎわいます。
空港からのアクセスが良いので、飛行機の出発前に訪れる人もいます。
夕方になると屋台が並び、地元グルメを味わいながら夕日が沈むのを見ることができます。
ユニークな体験を!穴場スポット
コタキナバルの観光地はすでに紹介した定番スポットだけではありません。
少し足を延ばして訪れたくなるような穴場も豊富です。
地域の文化を体験できる場所やローカルマーケットの雰囲気を味わうことができる場所など、ユニークな体験ができる3つのスポットを紹介します。
マリマリ文化村
ボルネオ島には先住民族の文化があります。
マリマリ文化村ではサバ州の先住民族5部族の村がリアルに再現されていて、各民族の住居をガイドによるツアー形式で回っていきます。
建物の見学だけではなく、食べ物や飲み物の試食もあり、それぞれの文化を五感で体験できるのが魅力です。
特に見ごたえがあるのは最後に待っている伝統舞踊のショーです。
私もコタキナバルに行った時にマリマリ文化村を訪問したのですが、ショーでは民族衣装を身につけたパフォーマーのダンスの他、伝統的な楽器の演奏もあって見に行って良かったと思いました。
ガヤストリート
コタキナバル中心部にあるガヤストリートは、ローカルな屋台や中華系のレストランが並ぶ通りで、観光客にも地元の人にも人気の場所です。
特に日曜に開催されるサンデーマーケットでは、朝早い時間から数多くのお店が並びます。
伝統工芸品からカラフルな柄の洋服までお手頃な価格で購入できます。
特におすすめなのは、貝殻等の自然素材を使ったキーホルダーです。
まとめ買いするとお得になることもあるので、お土産にぴったりです。
サバ州立博物館
コタキナバル市内からアクセスしやすい場所にあるサバ州立博物館は、サバ州の歴史や文化を総合的に学べる施設です。
博物館の敷地はとても広く、メインの展示の他に伝統的な住居を再現した屋外展示もあります。
館内ではボルネオ島の文化や自然について紹介されていて、サバ州の多様な文化を学ぶのにぴったりです。
またコタキナバルの観光は日中とても暑くなることが多いので、少し涼しい場所で観光したいという時にもおすすめの場所かもしれません。
コタキナバルで楽しみたいアクティビティ
海と山に囲まれたコタキナバルでは、都会の観光地ではなかなか体験できないアクティビティがたくさんあります。
ジャングル、海、川とバラエティ豊かに自然を満喫できる街でおすすめのアクティビティを紹介します。
ラフティング
コタキナバル周辺では熱帯雨林に囲まれた川を下るラフティングが人気です。
流れの緩やかなキウル川からスリルのあるパダス川等、流れの速さや体験の難易度は川によって違います。
大自然の中で水しぶきを浴びながら楽しんだ後は疲れも出やすいですが、送迎付きの現地ツアーで申し込むと、宿泊しているホテルからのアクセスも確保できるので安心です。
マリンスポーツやアイランドホッピング
コタキナバル周辺ではアイランドホッピングやマリンスポーツを楽しむことができます。
特にトゥンク・アブドゥル・ラーマン海洋公園が人気で、サピ島やマヌカン島では、透明度が高い海でシュノーケリングやダイビングを楽しむことができます。
また、ガヤ島とサピ島の間にはジップライン「コーラルフライヤー」が設置されていて、エメラルドグリーンの海を見ながら一気に滑り降りるという、ここだけの体験ができます。
蛍が見られるリバークルーズ
夕方から夜にかけておすすめなのは蛍が見られるリバークルーズです。
ガラマ川、クリアス川、タマウ川等で開催されています。
私はクリアス川のリバークルーズに参加したことがあります。
アクティビティは夕方から始まり、まずはテングザルをはじめとする生き物たちを観察するクルーズ、その後おやつ休憩をはさんでから日が暮れた後の夜の川に蛍を見に行くクルーズに出かけました。
日本の蛍と違って、クリスマスツリーのライトアップのように木にとまってチカチカ光っている蛍が見られます。
カメラの精度が良ければ写真撮影もできますが、肉眼で見るのが一番綺麗だと思ったので、ぜひ現地で見てみてほしいです。
コタキナバルのおすすめ宿泊エリア
コタキナバルの宿泊先選びで大切なのは、観光のしやすさや海へのアクセスの良さです。
特に市内中心部の海沿いのエリアは、グルメやショッピングができるお店やモールに徒歩で移動することができる便利な場所で、初めての滞在にもぴったりです。
ここではそれぞれのエリアの特徴と、おすすめポイントを紹介します。
ガヤストリート周辺のエリア
朝から夜まで開いているお店が多く、人通りが多いガヤストリートエリアは、便利さと人目がある安心感からおすすめの宿泊エリアです。
少し足を延ばせばショッピングモールに歩いていくことができます。
また、朝早いサンデーマーケットに行く時、遠いエリアだと時間帯的にオンラインタクシーを捕まえるのが大変ですが、ガヤストリートに宿泊してしまえばすぐにアクセスすることができるので楽です。
ウォーターフロントエリア
美しいサンセットをホテルの部屋から楽しむことができるのは、海沿いに宿泊施設が立ち並ぶウォーターフロントエリアです。
夕暮れ時に遊歩道を散歩したり、カフェで海風にあたりながら過ごしたりとのんびり過ごすことができます。
お手頃価格のホテルというより、リゾートホテルが多いので若干お値段が張りますが、ゆったりした時間を過ごしたい人におすすめです。
ショッピングモールエリア
スリアサバ等の大型モールの近くのエリアは、ショッピングやレストラン利用に便利です。
またフェリーターミナルも近いので、アイランドホッピングのようなアクティビティを考えている人にもおすすめです。
モールの中にはクーラーの効いた涼しい場所でマレーシア料理を楽しむことができるフードコートや、お土産を買うことができるスーパーマーケットもあります。
観光の合間にショッピングを楽しみたい人にぴったりのエリアです。
コタキナバル周辺の治安情報
最後にコタキナバル周辺の治安情報について紹介します。
コタキナバル市内はマレーシアの中でも比較的安全なエリアの一つとされていますが、訪れる地域によっては注意が必要な場所もあります。
特にサバ州東部に足を延ばす場合には、事前に外務省の安全情報を確認することをおすすめします。
サバ州東海岸エリアの渡航には注意
サバ州の東海岸エリア、特にサンダカンやセンポルナといった地域は、過去にテロや誘拐事件が発生した経緯があり、外務省から注意喚起が行われています。
「渡航中止勧告」にあたるレベル3の指定になっている場所もあるので、旅行先として検討する際にはよく旅行先の状況を確認する必要があります。
観光地ではスリや盗難に注意
コタキナバルの市街地は旅行者にとって比較的安全なエリアということができますが、人の多い場所や夜の観光時にはスリや盗難に注意するようにしましょう。
特に写真撮影を頼んだ際にスマホごと持ち去られてしまうこともあるので、インカメラや自撮り棒を使って自分たちで写真撮影するようにしたり、スマホや財布等の大事なものにはチェーンや紐を付けておくといった工夫をしておくのがおすすめです。
まとめ
今回の記事で紹介してきたように、コタキナバルは都会的なショッピングや観光を楽しめるだけではなく、リバークルーズやマリンアクティビティといった自然を存分に楽しめる体験もたくさんできる魅力的な観光地です。
空港やホテルからの移動はオンラインタクシーや現地ツアーを組み合わせることで快適です。
クアラルンプールと比べるとまだまだ穴場とも言えるボルネオ島・コタキナバル旅行。
ぜひこの記事を参考にコタキナバル旅行を計画してみてはいかがでしょうか?
◇経歴
教育系企業で国際交流事業をサポートする仕事をし、英語でメールや会議をしていました。
◇資格
・英検(実用英語技能検定) 1級
・TOEICスコア 940
・TOEFL iBTスコア 78
◇留学経験
マレーシアのクアラルンプールにある語学学校に1年間留学して勉強しました。また、高校生の時にニュージーランドの現地の高校に2週間滞在して英語研修を受けたこともあります。)
◇海外渡航経験
マレーシア留学中にシンガポール、タイ、ベトナム、ブルネイ・ダルサラーム王国、オーストラリアに旅行しました。その他、大学生の時に国際交流事業に参加して中国に行ったこともあります。
◇自己紹介
私は中高生時代、自分が留学するなんて考えられないくらい英語が苦手でした。高校の語学研修も後ろ向きな気持ちで行ったのを覚えています。
でも大学入学後に留学生の友達ができてから国際交流に興味を持ち、英語の勉強に前向きに取り組めるようになりました。今でも勉強自体は苦手ですが、海外の友達とのコミュニケーションツールとして使いたいという思いをモチベーションに変えて、頑張っているところです。
英語が苦手な人の視点に立てるライターとして、皆様に楽しんで読んでいただける記事をお届けします!