東南アジアの熱帯雨林「ボルネオ島」について!基本情報・観光情報・ジャングルから海中まで【徹底解説】

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今回の記事では、世界で三番目に大きい島としても知られる
ボルネオ島を紹介!

豊かな緑が生い茂るジャングルから透き通った海まで魅力がたくさん詰まった東南アジアの島です。

今回の記事ではマレーシアの土地である「ボルネオ島最北部のサバ州」にフォーカスし、基本情報から観光スポットまで解説します。

ジャングルについては、その中でも特に山岳地域の自然がよく保護されている
「キナバル国立公園」をメインで紹介します。

ボルネオ島の基本情報

ボルネオ島の北部には「キナバル自然公園」という豊かな熱帯雨林の公園があります。

この公園は、2000年にユネスコ世界自然遺産に登録された日本ではなかなか出会うことができない珍しい野生動物・植物に出会える場として知られています。

子供の頃、ジャポニカ学習帳で誰もが一度は目にしたことがあるであろう、世界最大の花ラフレシアやハエを溶かして食べてしまう食虫植物のウツボカズラなど世にも珍しい植物がたくさん生息しています。

そんなボルネオ島ではこの自然を全身で感じられるジャングルツアーや透き通った海でたくさんの魚たちに囲まれるダイビングも大人気です。

島の北部にはサバ州の州都であるコタキナバルがあり、文化や歴史、そしてシーフードをはじめとしたグルメも楽しめるため、人気の観光地の一つともなっています。

ボルネオ島ってどこ?

ボルネオ島は東南アジアの海に浮かぶ世界で3番目に大きな島で、日本の国土の約1.9倍の大きさがあります。

この島はインドネシア、マレーシア、ブルネイ王国の3つの国が領有する世界でも珍しい島です。

マレー語ではボルネオ島、インドネシア語ではカリマンタン島とよばれ、国によって別の名称がついています。

キナバル山をはじめとした山々、雄大な川が流れ、世界最古といわれる熱帯雨林の生い茂る豊かな土地であり、生物多様性のみならず鉱物資源も豊富な土地です。

今回紹介するマレーシア・サバ州の州都コタキナバルまでは日本からマレーシアクアラルンプール空港まで飛んだ後、国内線に乗り継いでアクセスします。トータルの所要時間はおおよそ10時間ほどです。

オランウータンに会える!野生動物とジャングル体験

緑が生き生きと溢れるボルネオ島では、たくさんの野生動物に出会うことができるジャングル探検や、生息地からすぐ近くに作られた、動物たちの保護も行う動物園に出かけるのがおすすめです。こちらのセクションではボルネオ島で出会える動物たちを紹介します。

絶滅危惧種のオランウータンは保護センターで会おう

ボルネオ島の固有種であるオランウータンは、マレー語で森の人を意味します。

その名の通り、以前は森の中を自由にのびのびと暮らしてきていましたが、近年ではパーム油採集のための森林伐採により、急速に住処を追われています。

ボルネオ島ではそんなオランウータンを野生に近い環境下で保護する世界最大規模の施設セピロック・オランウータン・リハビリテーション・センターがあります。

こちらでは、1日2回の給餌の時間にオランウータンたちを間近で見ることができます。
この施設を訪れることでその入館料はボルネオ島の貴重な自然を保全するために活用される仕組みになっています。

【セピロック・オランウータン・リハビリテーション・センター】


位置:https://maps.app.goo.gl/tfdRDsEnW3bGyo6Y7


公式HP:https://wildlife.sabah.gov.my/index.php/20-protected-areas/50-sepilok-orangutan-rehabilitation-centre

動物園でジャングルにいる動物たちに会おう

野生動物たちの多くは、怖がりで基本的に人間には近づいてきません。

また夜間に活動する動物も多くいます。

どうしても動物たちに会いたい!そんな方は、ここ「ロッカウイワイルドライフパーク」に足を延ばしましょう。

先ほど紹介したボルネオオランウータンをはじめ、数々の動物たちが保護されており、動物たちの多様性を学ぶことができます。
例えばボルネオゾウやテングザル、マレーグマにマレートラ、マレーシアの国鳥であるカラフルなサイチョウに出会うことができます。

訪れる上で忘れてはならないのが、ここにいるのは、人間たちによるジャングルの開発により怪我をしたり生息地を奪われたりして保護されている動物たちであるということ。

だからこそ、ただ楽しむだけでなく、彼らの背景やこの場所の意味もふまえて訪れたいですね。

小さな哺乳類や鳥たち

キナバル公園内の木々をじっと見てみるとボルネオ島の固有種である小さなリスたちが枝を伝って走り回っている様子が見られることがあります。

また、森の中でじっと耳を澄ませば、野鳥たちの奏でる美しい歌が聴こえてきます。鳥たちは木の上の方で休んでいたり、木と木の間を飛び回っていることも。

ボルネオ島には、青や黄色、緑色に赤など鮮やかな色をまとった鳥たちがたくさんいるので、双眼鏡を片手に鳥たちを探してみるのも楽しいですよ。

必見!世界遺産「キナバル山」の観光情報


キナバル公園の象徴であるキナバル山の標高はなんと富士山よりも高い4,095メートル。

頂上から山のふもとまでは約20度以上の気温差があるため、生態系の幅がとても広く、かつ希少種やボルネオ島の固有種が今も多く生息しており、国立公園として自然が保護されてきました。

ここでは、トレッキングや自然観察を楽しむことができます。

標高の高さを聞いただけで足がすくんでしまいますが、上級者向けの本格的なトレッキングコース以外にも、気軽にハイキングを楽しめるコースもあります。
また休憩所が短い間隔で設置されているので、いつもより少し足を延ばして高い場所を目指してみるのもいいですね。

以下にキナバル山の中にあるおすすめスポットを紹介します。

キャノピーウォーク

熱帯雨林の中には、高さ20メートルのキャノピーウォークがあります。

下から見上げるだけでも圧巻の熱帯雨林ですが、ここでは、森林は上から見るとまた違った迫力が楽しめます。木の上に住む動物たちと同じ視線で景色を楽しみましょう。

ボーリン温泉

公園内には、なんと天然の温泉が存在します。

熱い湯につかってリラックスをするのが好きな日本人にとっては、大自然の中でトレッキングの疲れをいやせる最高の場所です。

水着着用必須でかつ混浴ではありますが、温泉を楽しむことができます。水着を持っていない人でも、足湯を楽しむことができます。

ダイバー憧れ!シパダン島・マブール島の海中世界

ボルネオ島の周辺には美しい島がいくつもあります。これらの島をめぐるアイランドホッピングは人気の観光アクティビティのひとつです。その中でも、ボルネオ島の北東部に浮かぶシパダン島とマブール島はダイバーたちに大人気のダイビングスポットです。

※現在は外務省より渡航中止勧告が出ています。

無人島のシパダン島

豊かな生態系を守るために全ての宿泊施設が撤去されている無人島のシパダン島。

1日に島を訪れることができる人数にも制限があるため、事前にツアー等を予約して訪れるのがベターです。

アクセスするのにもいくつものバリアがある島ではありますが、その分美しい海の世界が見られることがダイバーたちをひきつけてやまないポイント。

きらきらと銀色に輝くアジやタイの大群は圧巻です。なにより優雅に泳ぐウミガメを目にするチャンスが多いことでも知られています。

マブール島

マブール島は漁村として栄えてきた島で、新鮮なシーフードを楽しみながら、ダイビングを楽しむことができます。

シパタン島と同様に海はとても透明度が高く、魚の群れ、サンゴ礁、ウミガメたちを間近で見ることができます。

また、シパタン島とは異なり、リゾート地として一部開発もされているのでホテルに滞在してのんびりと休みながら何度も海に潜ることもできます。

注意!渡航はやめてください

どちらの島も現在は外務省よりレベル3の渡航中止勧告が出ています。

この地域では暴力事件や襲撃事件、海賊による事件などが多く発生しています。

この記事では、2つの島の紹介をしてはいますが、これらの地域に渡航を推奨するものではありません。

ベストシーズンはいつ?

ベストシーズンは、雨の少ない3月から9月ごろ。

今回紹介した熱帯雨林で自然を浴びるトレッキングやマリンアクティビティは、特に晴れの日が多い4〜5月に計画するのがおすすめです。

6月ごろからは時々雨が降る日が増えていきます。

レインシーズンにあたる11月から2月は、その名の通り雨の日が多いものの、しっとりした雰囲気の熱帯雨林を楽しむことができます。また、オフシーズンであるため、年末年始を除けば航空券も比較的安価に手に入れることができます。

おすすめのモデルプラン3選

せっかくの海外旅行。熱帯雨林の大自然だけでなく、グルメも文化もたっぷりと楽しめるよう、周辺の観光地をセットでめぐるのがおすすめです。こちらのセクションでは3つのモデルプランを紹介します。

①思いっきり身体を動かしたい人はキナバル山登山

アウトドア派の方には、先ほどまでに紹介した「キナバル山登山」がおすすめです。

山岳ガイドとともに生態系や地形の豊かさを学びながらトレッキングを楽しみましょう。

登山には最低でも1泊2日が必要なので、時間に余裕を持ったスケジュールを組むこと、乾季の3〜9月ごろに訪れるようにしましょう。

②のんびりと自然に触れたい人はジャングルをウォーキング

普段はインドア派だけど、せっかくボルネオ島に行くなら、自然に触れてみたいという方には、キナバル山を見ながら標高の低い場所でのハイキングに温泉体験や動物園訪問を加えた行程がおすすめです。

先ほど紹介したロッカウイワイルドライフパークなどは、キナバル山からは離れた場所にあるので、送迎の含まれたツアーの利用が良いでしょう。

ツアーの予約は事前予約がおすすめです。オンライン決済でカード利用可能な会社も多いので、現地の旅行会社で申し込むよりも便利ですよ。

➂雨季にボルネオ島を訪れるなら文化を楽しもう

今回の記事では多くを紹介できませんでしたが、ボルネオ島には、豊かな自然を舞台に昔から人々が暮らしを営んできました。

レインシーズンに旅行に行くなら、そんな歴史や文化を学ぶことができる文化施設をメインに旅程を組むのがおすすめです。

例えば、「ボルネオ文化村」では伝統舞踊や伝統料理の試食体験、伝統芸能に触れることができますし、マレーシアの国教であるイスラム教徒の宗教施設「市立モスク」は外からのみの見学とはなりますが、日本ではなかなか見ることができないイスラム建築に間近で触れることができるチャンスです。

「サバ州立博物館」もおすすめですが、現在臨時休館中です。開館時にはボルネオ島の自然に加え、サバ州内の少数民族の歴史や文化を学ぶことができます。

グルメも楽しもう!

上記で紹介した3つのプランに合わせて、グルメも存分に楽しみましょう。

コタキナバルではおいしい新鮮なシーフードが食べられることでも有名です。

レストランに行ってもよいですし、ローカルも日常的に訪れるイキイキとしたナイトマーケットでは、屋台グルメだけでなく伝統工芸を生かした雑貨やお土産も購入できるので、ボルネオ観光の際にはぜひ訪れましょう。

【ナイトマーケット】https://maps.app.goo.gl/3eoxYHYwMfFEoVcBA

まとめ

今回の記事では、山から海まで大自然に囲まれて楽しめるボルネオ島の熱帯雨林の基本情報から見どころまでを紹介しました。

日本ではほとんど見られない希少な動植物や美しく透き通った海を楽しめるのは、自然がしっかりと保護されたボルネオ島だからこそ。

もうすぐ今年のベストシーズンは終わってしまいますが、来年の春休み・夏休みに向けて、今から旅程を立てれば余裕を持って準備ができますよ。

 

 

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