
海外旅行をする際に、必ず利用する場所が「空港の国際線ターミナル」です。
その中でも、東京都内からアクセスが良く利便性の高い「羽田空港」は、国内外の多くの人に利用されている空港といえるでしょう。羽田空港の国際線ターミナルは、空の玄関口としての機能だけでなく、観光スポットとしても楽しめる充実した施設が整っています。
本記事では、羽田空港国際線ターミナルについて徹底解説します。また、羽田空港国際線ターミナルへのアクセス方法やおすすめの過ごし方についても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
- 羽田空港国際線ターミナル(第3ターミナル)とは?
- 羽田空港国際線ターミナルへのアクセス
- 羽田空港国際線ターミナルのフロア情報
- 羽田空港国際線ターミナルでのおすすめの過ごし方:レストラン・ショップ等
- 羽田空港国際線ターミナルの便利なサービス:外貨両替・シャワールーム等
- まとめ
羽田空港国際線ターミナル(第3ターミナル)とは?
羽田空港国際線ターミナルは、2010年に開業した比較的新しい国際空港です。正式には「第3旅客ターミナル」と呼び、世界主要都市を結ぶ多くの国際線が発着しています。
ここでは、羽田空港国際線ターミナルの特徴について詳しく解説します。
24時間オープンしている海外への玄関口
羽田空港は東京都・大田区に所在する日本の国際空港の1つで、国際線(第3)ターミナルは24時間開館しています。そのため、早朝・深夜便を利用する場合も快適に過ごせるよう、24時間営業している飲食店や休憩所などが充実しているのが特徴です。羽田空港の国際線ターミナルに発着する主なフライトは、以下のような都市があります。
・ロサンゼルス
・ハワイ
・パリ
・ロンドン
・ソウル
・トロント
・シンガポール
・デリー
・バンコク
・北京
・上海
羽田空港では、基本的に「第1・2」ターミナルが国内線、「第3」ターミナルが国際線のため、迷うことなく利用できる点がメリットです。ただし、利用する航空会社によっては第2旅客ターミナルに発着する国際線もあるため、航空券を予約後に必ずターミナルをチェックするようにしましょう。
「和」と「近未来」を感じる日本らしいモダンなデザイン
羽田空港の国際線ターミナルの大きな魅力として、洗練された美しいデザインが挙げられます。国際線ターミナルは「和」と「近未来」を融合したモダンなデザインになっており、日本らしさを感じられる空間が特徴です。羽田空港の各ターミナルには、以下のようなデザインコンセプトがあります。
・第1ターミナル:陸
・第2ターミナル:海
・第3ターミナル:空
国際線ターミナルは世界中からの旅行客が快適に利用できるよう、シンプルなゾーニングと導線設計、ユニバーサルデザインを徹底しています。
また、日本の各地方都市とのハブ空港でもあるため、スムーズに移動できるよう設計されている点も魅力といえるでしょう。
羽田空港国際線ターミナルへのアクセス
羽田空港は東京湾に面しており、東京都内だけでなく、神奈川県や埼玉県、千葉県からのアクセスも非常に便利な立地にあります。ここでは、羽田空港国際線ターミナルへのアクセス方法について詳しく解説します。
電車でのアクセス方法
電車でのアクセス方法としては、「京急線」または「東京モノレール線」が羽田空港の各ターミナル駅と直結しています。東京モノレール線では浜松町駅から「空港快速」で約13分、京急線では品川駅から「京急線エアポート快特」で約13分です。また、羽田空港から主要駅への所要時間は以下の通りです。
| 成田空港駅 | 約1時間45分 |
| 東京駅 | 約30分 |
| 新宿駅 | 約50分 |
| 渋谷駅 | 約45分 |
| 上野駅 | 約40分 |
| 舞浜駅(東京ディズニーリゾート) | 約50分 |
バスでのアクセス方法
バスでのアクセス方法は、関東の各地域の駅から発着する空港リムジンバスを利用するのがおすすめです。主な路線には、以下のようなものがあります。
・東京方面(東京駅、新宿駅、聖蹟桜ヶ丘駅、池袋駅など)
・神奈川方面(新横浜駅、たまプラーザ駅、本厚木駅など)
・埼玉方面(浦和駅、所沢駅、坂戸駅、川越駅など)
・千葉方面(成田空港、東京ディスニーリゾート、柏駅、津田沼駅、木更津駅など)
・茨城・栃木・群馬方面(水戸駅、佐野駅、つくばセンター、高崎駅など)
・静岡・山梨方面(御殿場、河口湖駅、甲府駅など)
・長野・福島・仙台方面(猪苗代、裏磐梯、仙台駅など)
空港リムジンバスはエリアによって運行会社が異なるため、利用する駅から発着するバスがどの運行会社なのかを羽田空港の公式サイトでチェックしましょう。また、時刻表も各運行会社のWebサイトに記載されているので、バスを利用する際は余裕を持った時間に到着するように予約するのがおすすめです。
車でのアクセス方法
車でのアクセス方法は多岐に渡りますが、首都高速湾岸線や首都高速1号羽田線を利用するのが一般的です。特に、土日祝日は高速道路および羽田空港内が混雑するため、車やタクシーを利用する場合は余裕を持って出発すると良いでしょう。なお、車で送迎する場合は、駐車場入庫後30分まで無料になっています。
ターミナル間の移動には無料連絡バス
第1・第2・第3ターミナル間の移動には、無料連絡バスの利用がおすすめです。京急線や東京モノレールでも移動可能ですが、無料連絡バスは5:00〜20:00の間であれば4分間隔で運行しています。そのほかの時間帯の場合、以下のようなスケジュールでの運行です。
| 時間帯 | 運行間隔 |
| 0:00〜5:00 | 一部時間30分間隔 |
| 5:00〜20:00 | 4分間隔 |
| 20:00〜24:00 | 8分間隔 |
羽田空港国際線ターミナルのフロア情報
羽田空港国際線ターミナルは、1階から5階までのフロアがあります。ここでは、羽田空港国際線ターミナルのフロア情報について詳しく紹介します。
羽田空港国際線ターミナルのフロア一覧
以下は、羽田空港国際線ターミナルのフロア一覧です。
| 階 | 内容 |
| 5階:レストラン&ショップ | TOKYO POP TOWN、展望デッキ |
| 4階:レストラン&ショップ | EDO MARKET PLACE、江戸小路 |
| 3階:出発ロビー | チェックインカウンター、保安検査場、駅入口 |
| 2階:到着ロビー | バス乗り場連絡通路、P5駐車場、駅入口 |
| 1階:エントランスプラザ | ターミナル連絡バス、リムジンバス、タクシー |
3階の出発ロビーにはチェックインカウンターのほか、運航状況をチェックするための掲示板、宅配や外貨両替などのサービスがあります。主なレストランやショップは4階〜5階に多く揃っていますが、1階〜3階にもドラッグストアやコンビニ、カフェなどのお店があります。
国際線直結の「羽田エアポートガーデン」とは?
羽田エアポートガーデンとは、2023年に開業した国際線ターミナルに直結した大型複合施設であり、ホテルやレストラン、イベントホール、さらに展望天然温泉まで揃っています。
国際線ターミナルからは2階にある連絡通路を通って行けるため、出発まで時間がある方や、羽田空港の送迎待ちの方にもおすすめです。
保安検査場を抜けたあとは?
飛行機の搭乗口に向かうための保安検査場を抜けると、免税店やラウンジが利用できます。遅延などで搭乗時間や搭乗口が変更になることも多いため、運行状況をチェックしながら、出発前の買い物やラウンジでのひとときを楽しむと良いでしょう。
羽田空港国際線ターミナルでのおすすめの過ごし方:レストラン・ショップ等
早めに空港に到着したら、食事や買い物などを楽しんだり、エンターテイメントを満喫したりして過ごすのがおすすめです。国際線ターミナルならではの見どころも多いため、事前に知っておくことで何倍にも楽しめます。
ここでは、羽田空港国際線ターミナルでのおすすめの過ごし方について詳しく紹介します。
4階:江戸小路で手土産や限定グッズを買う
国際線ターミナル4階にある「江戸小路」は、伝統の日本式工法を再現した「江戸の町並み」そのものであり、日本の魅力を発信するための店舗が並んでいます。和小物などの日本土産屋や江戸前寿司などを味わえるレストランもあり、日本の文化を楽しめるスポットです。
4階:有名グルメも食べられるレストラン街で腹ごしらえ
国際線ターミナル4階には人気グルメ店が多く立ち並んでおり、食事時になると長蛇の列ができることも多いです。中でも、本格讃岐うどんを味わえる「つるとんたん」や、卵黄おにぎりで有名な「こんが」、あっさりした喉越しの良い麺とスープが魅力のラーメン屋「せたが屋」など、海外旅行前・後に食べたいグルメが目白押しです。
5階:展望デッキで東京を一望する
24時間開放されている5階の展望デッキでは、航空機の離着陸を間近で見られるだけでなく、東京の景色を一望できます。夜になると、滑走路のライトアップと東京の夜景が融合し、幻想的で美しい空間になるのでおすすめです。
5階:TOKYO POP TOWNでエンタメを楽しむ
5階にある「TOKYO POP TOWN」は、日本サブカルチャーを楽しめるショッピングエリアです。マンガやアニメ、絵本、おもちゃなど、子どもから大人まで夢中になれるアミューズメントスポットなので、お子さま連れの方に特におすすめです。
羽田空港国際線ターミナルの便利なサービス:外貨両替・シャワールーム等
羽田空港は旅行者に便利なサービスが充実しており、特に早朝・深夜便を利用することの多い国際線ターミナルならではの施設もあります。ここでは、羽田空港国際線ターミナルの便利なサービスについて詳しく紹介します。
2階:24時間使えるシャワールーム
24時間営業しているシャワールームには、シャワー室・洗面台のある部屋が21室、リクライニングチェア付きの部屋が5室あります。シャワールームの利用料金は30分で1,500円とお手頃なので、早朝・深夜便でスッキリしたいときなどに利用するのがおすすめです。タオル、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ドライヤーも各部屋に備え付けられているため、手ぶらで立ち寄れるのも嬉しいポイントです。
3階:外貨両替所・宅配・Wi-Fi レンタル
3階の出発ロビーには、海外旅行で必要な外貨両替所や、空港宅配サービス、Wi-Fiレンタルサービスを利用できます。外貨両替はトラベレックス、SBJ銀行、日本空港ビルディング外貨両替所などがあり、両替所によって取り扱い通貨やレートが異なる場合があるため、時間があれば比較してから利用するのが良いでしょう。
また、各主要都市銀行のATMも揃っているため、手持ちの現金がなくても引き出しできるのが便利です。
3階:ザ ロイヤルパークホテル東京羽田
3階出発ロビー直結のホテル「ザ ロイヤルパークホテル東京羽田」は、ラグジュアリーで洗練された空間が魅力のホテルです。ホテル内には朝食ブッフェやランチ、ディナーも楽しめるレストランもあり、空港外に出ることなく快適に過ごせます。
また、ザ ロイヤルパークホテル東京羽田にはトランジットホテルも用意されており、乗り継ぎの合間や出発までの数時間を過ごせるのが特徴です。リフレッシュルームは1時間単位、予約不要で利用できることがあるため、「長期フライト前にゆっくり過ごしたい」という方におすすめです。
まとめ
本記事では、羽田空港国際線ターミナルについて、フロア情報からおすすめの過ごし方まで紹介しました。
羽田空港は、国内の各都市から東京へアクセスするのに非常に利便性の高いハブ空港であるとともに、世界各国の主要都市ともつながっている日本を代表する国際空港といえます。
さらに、国際線ターミナルには利用者が快適に過ごせるような施設やエンターテイメントも充実しているため、羽田空港で過ごす時間は旅の良い思い出の1つとなるでしょう。
羽田空港を利用して海外旅行を検討している方や、送迎のために行く予定のある方はぜひ本記事を参考にして、国際線ターミナルを存分に楽しんでくださいね!
◇経歴
・英米文学科卒業
・George Brown College卒業(カナダ・トロント)
・カナダ現地のパティスリーにてパティシエとして働く
・現在はWebライターのほか、SNS運用やコンテンツクリエイターとして活動しています。
◇資格
IELTS General 6.0
◇留学経験
・ニュージーランド(2週間)
→高校留学でホームステイ体験
・カナダ(13年)
→ワーキングホリデー→カレッジ留学→現地就職→永住権取得
◇海外渡航経験
長期滞在:カナダ、韓国(3ヶ月)
旅行:ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、
イタリア、タイ、インドネシア、シンガポールなど
◇自己紹介
英語学習や留学に関する記事を書いているWebライターです。
幼少期から英語や海外に興味があり、子ども英会話教室に通ったり、ニュージーランドへ短期留学したり、大学は英米文学を専攻したりと英語に関わる人生を過ごしてきました。
現在はカナダ在住13年め、海外で子育て奮闘中です。
英語学習や海外生活に興味のある方に、役立つ情報をお届けできたらと思っています。どうぞよろしくお願いします!