
フィリピンにあるシャルガオ島はサーフィンの聖地として知られ、サーフィンを楽しむために訪れる観光客に人気があります。ここではシャルガオ島のおすすめサーフスポットや、現地でのボードレンタル・サーフレッスンについてご紹介します。
シャルガオとは
シャルガオ島はフィリピンの南部に位置するミンダナオ地方の北東にある島です。人口は約15万人で、島の面積は約437 km²で横浜市とほぼ同じ大きさになります。
シャルガオ島は美しい白砂と海、クラウド9をはじめとしたサーフスポットが多いことが特徴で、サーフィンの聖地として有名です。毎年9月末にサーフィンの国際大会が開催されており、多くのサーファーが訪れます。
さらに、2018年に旅行誌「Conde Nast Traveler」で「世界で一番美しい島」に選ばれており、美しい自然と充実したサーフスポットは世界中から注目を集めています。
シャルガオ島を訪れる観光客はほぼ欧米人が占めています。現地のフィリピン人を除いてアジア人はあまり見かけません。
近年、欧米からの旅行者や移住者が増え、バーやクラブなどのお店も充実しています。そのため、サーフィンや食事をしていても日本人観光客を見かけることはあまりありません。
特に英語を学んでいる留学生にとって、シャルガオ島は自身の英語力を実践する場所として最適です。また、日本人観光客が少ないエリアで旅行を楽しみたい方にもおすすめです。
シャルガオへの行き方
ここでは、シャルガオ島へのアクセスについて解説していきます。
最寄りの空港まで
まず残念ながら、日本からサヤク空港(シャルガオ空港)への直行便はありません。日本から出発する場合、マニラもしくはセブを経由する必要があります。
フィリピンからサヤク空港まで行くには、セブパシフィック航空もしくはフィリピン航空の直行便を利用する方法があります。
マニラからサヤク空港行きの直行便は、フィリピン航空が1日2便、セブパシフィック航空が1日あたり最大5便の運行。
また、セブ島からサヤク空港行きの直行便は、フィリピン航空が1日2便、セブパシフィック航空が1日3便運航しています。マニラからサヤク空港まで約2時間、セブ島からは約1時間のフライトになります。
チケットを安く手に入れたい場合はセブパシフィック航空で早めに予約をするのがおすすめです。
空港から市街地に行くには
空港からはチャーターバンという運転手付きのバンを時間単位や距離で貸し切るサービスが利用できます。
料金は基本的に固定で、片道で1人300ペソ(約780円)です。ホテルを予約している人は帰りに空港までチャーターバンを手配することも可能です。
市街地からビーチなどに移動する場合
シャルガオ島にはタクシーやGrabはありません。交通手段はトライシクルという座席がついたバイクがメインになります。
ジェネラ・ルナエリア内の運賃の相場は、日中だと一人20ペソ(約50円)、18時から0時までは一人30ペソ(約80円)、0時過ぎは一人50ペソ(約130円)となります。
ただし、フィリピンでは料金は交渉になる部分が多いので、事前に料金を確認すればトラブルを未然に防ぐことが可能です。
シャルガオのおすすめサーフスポット
フィリピン海に面している波はサーフィンに適しているため、シャルガオ島にはおすすめのサーフスポットがたくさんあります。ここではおすすめのサーフスポットについて紹介していきます。
クラウド9
「神様に一番近い場所でありこの上ない至福の状態」という意味を持つクラウド9はシャルガオ島で一番有名なサーフスポットです。
クラウド9はサーフィンの国際大会が開催されるだけあって、 最も強くて高い波に乗れる上級者向けのポイントとして知られています。
クラウド9では、サーフボードのレンタルショップが充実しており、常駐しているスタッフに声をかければ、サーフボードのレンタルやサーフレッスンを受けることも可能です。
クラウド9に入る時に入場料(環境保護基金)として50ペソ(約130円)を払う必要があります。料金を支払うと腕にスタンプを押してもらえ、それが入場の証となります。大会時には値段が変わるかもしれないので注意しましょう。
Jacking Horse
クラウド9のすぐ隣にあるJacking Horseはサーフィン初心者から中級者向けのサーフポイントです。
Jacking Horseの波は大きさや形状が比較的穏やかなので、サーフィンレッスンでよく利用されます。また、波の形状が良く、連続して波乗りができることもあり、Cloud 9に次いで人気がある場所の一つです。
Quicksilver
Quicksilverもクラウド9の近くにある初心者向けから中級者向けのサーフポイントです。岸側であるインサイドは初心者、沖側であるアウトサイドは中級者以上向きで幅広く楽しむことができます。
Quicksilver周辺にも多くのサーフショップやカフェがあり、サーフィンをせずビーチでのんびり過ごしている人も多いことが特徴です。
Stimpy’s
Stimpy’sはクラウド9からボートで10〜15分ほど離れた距離にある島の西側に位置した上級者向けのサーフポイントになります。
上級サーファー向けの強力なリーフブレイクや大きなチューブと速い波が特徴です。また、観光客向けの施設やアクティビティが少ないため、自然の中でサーフィンに集中したい上級者にとってはおすすめのスポットです。
シャルガオでのサーフボードレンタル・サーフレッスン
ここでは、シャルガオ島でのサーフボードのレンタルやサーフレッスンについて解説していきます。
サーフボードレンタルについて
サーフボードのレンタルは現地のサーフショップだけでなく、近くのビーチにて貸し出しをしているところも多数あります。
サーフボードレンタルの相場は以下の通りです。
・1時間200ペソ(約520円)
・1時間300ペソ(約780円)
・1日500ペソ(約1,300円)
また、5日〜1週間以上長期でレンタルする場合、割引も可能なので交渉することをおすすめします。滑り止めのためのワックスは150ペソ(約390円)ほどで売っていますが、レンタルショップにお願いすれば塗ってもらうことも可能です。
ただし、サーフショップによっては、返却時に傷がついてるなどを理由に不当な請求をしてくるお店もあります。最初に傷がついていないかどうかを確認し、トラブルにならないように注意しましょう。
サーフレッスンについて
シャルガオ島では1時間500ペソ(約1,300円)でサーフレッスンを受けることが可能です。
地元のサーファーが基礎から実践まで丁寧に教えてくれるので、ビギナーでも安心して受講することができます。英語は使用しますがジェスチャーや片言の英語でレクチャーをしてくれるため、英語力に不安な方でも安心してレッスンを受けることができます。
ホテルによってはサーフィンのレッスンプログラムを出しているところもあるため、時間がある方はホテル宿泊の予約の際にサーフレッスンを提供しているか、提携しているサーフスクールがあるかを確認してみるのも良いかもしれません。
注意点として、シャルガオ島には、セブ島のような保険でキャッシュレス診療が可能な設備が整った病院はありません。もしシャルガオ島で病院に行く場合には、自分でローカルのクリニックを探して行く事になりますので、ケガには十分注意してサーフィンを楽しみましょう。
シャルガオのサーフィン以外のおすすめアクティビティ
シャルガオ島ではサーフィン以外にもおすすめできるアクティビティがあります。
アイランドホッピング
アイランドホッピングでは、シャルガオ島周辺の3つの島を巡りながらのんびり過ごすことができるアクティビティです。
アイランドホッピングを申し込むにはオンラインではなく、宿泊先からの斡旋もしくは街のサーフショップやレストランなどで問い合わせをし、直接予約するのが一般的とされています。
アイランドホッピングではいろんなビーチを行き来し、そこで泳いだり、写真をとったり、ご飯を食べたりなどが楽しめ、ビーチで自由にのんびり過ごすことが可能なアクティビティとして人気があります。
ツアーの価格によって用意されるランチやサービスなどが異なるため、事前にどんなことができるかを調べておくとよいでしょう。
ラグーン探検
ゼネラル・ルナから少し離れた場所にあるスグバラグーンでは、ラグーン探検が楽しめます。
スグバラグーンは潟湖と呼ばれる砂州やサンゴ礁により外海から隔てられた水深の浅い水域のことで、日本だと島根県の中海や北海道のサロマ湖がそれに該当します。
濃いエメラルド色が特徴の水の上でパドルボートやカヤックを漕いだり、飛び込み台からダイビングしたりなど、大自然の中でアクティビティを楽しむことが可能です。
予約の方法はアイランドホッピングと同じく、宿泊先の斡旋か、街のお店からの申し込みが一般的です。料金は一人1,800ペソ(約4,700円)になります。
ラグーン探検では近くに食べ物を販売するお店が全くありません。したがって、参加する前に必ず朝ごはんを食べておくとよいでしょう。自然保護が大変厳しいため、現地に向かう前にペットボトルなどのゴミは全て廃棄してからでないとボートに乗ることができません。
スグバラグーンでは、セブ島では見られない景色が体験ができるため、他のアクティビティでは味わえない経験ができます。
まとめ
サーフィンの聖地であるシャルガオ島は欧米人をはじめとしたサーファーから注目を集めています。
観光客向けの施設もできてきていますが、そのままの自然も残っているため、セブ島などの観光地とはまた違った体験ができるでしょう。
そんな最高の場所でのサーフィン体験に是非シャルガオ島を訪れてみてはいかがでしょうか?
◇経歴
学習塾で小学生から高校生までを対象に英語を教えていました。
現在は、英語の学習方法や教育に関する記事を執筆するライターとして活動しております。
◇英語に関する資格
小学校英語指導者資格(J-SHINE)
◇留学経験
大学時代にアメリカでの語学留学を経験。
現地で様々な人とコミュニケーションを取る中で、語学力だけでなく異文化理解の大切さも学び、この経験は私の大きな財産となっています。
◇自己紹介
普段は接客業もしており、外国人のお客様に対応できるよう日々英語力を磨いております。最近はメジャーリーグに夢中で、実況を字幕なしで理解できるよう日々挑戦しています。