
セブシティの中心、フィリピンで最も古いナショナルロードとして知られ、長い歴史と活気に満ちた「コロン・ストリート」。
スペイン統治時代から続くこの通りは、商業や娯楽の中心地として発展し、現在も地元フィリピン人や観光客で賑わいを見せています。
ローカル市場やナイトマーケット、歴史的スポット、ストリートフード、ショッピングモールまで多彩な魅力が詰まっており、セブ留学中の学生や旅行者にイチオシの観光スポットです!
本記事では、そんなコロン・ストリートの歴史や散策方法、食の楽しみ方まで徹底ガイドします。
- フィリピン最古のナショナルロード:コロン・ストリートとは?
- 商業と娯楽の旧中心地:今も残る映画館や店舗
- ショッピング天国:掘り出し物を探すコツ
- ストリートフードの魅力:夜市・定番メニューを堪能
- 周辺の歴史スポットもあわせて巡る
- 安全面・服装・写真映えタイム:訪問前の注意点
- まとめ
フィリピン最古のナショナルロード:コロン・ストリートとは?
コロン・ストリートの概要
セブ市旧市街の中心に位置するコロン・ストリート(Colon Street)(コロン通り)は、フィリピンで最も古い通りとして知られています。16世紀後半のスペイン統治下で建設されて以来、商業と交通の要所としてセブの発展を支えてきました。
諸説ありますが、その名は探検家のコロンブス(スペイン語名:Cristóbal Colón)に由来しているとも言われています。
決して長くはないコロン・ストリートですが、通りの両側にびっしりと店舗や路上マーケット、多彩な屋台が並ぶ様子は、いかにもフィリピンらしく観光にうってつけ。常に人の往来と活気に包まれています。
昔ながらの商店と新しいショップが混在し、手頃な衣料品や雑貨、家電製品から、地元グルメ、スマートフォンのアクセサリーまで、あらゆる品が揃うショッピングストリートです。
コロンとセブの歴史
コロン・ストリートの歩みは、そのままセブ島の都市発展の歴史を物語っています。
始まりは16世紀後半のスペイン統治時代までさかのぼり、スペイン人がこの地に植民地都市を築いた際、都市計画の中心軸として整備されました。
その後植民地時代から20世紀初頭にかけて、コロン・ストリートは行政機関や商店、劇場が集まる政治・経済・文化の中心地として発展。
特に戦前から戦後にかけては映画館や百貨店、老舗レストランが立ち並び、「セブの銀座」と呼ばれるほどの華やかさだったと言います。
ところが1980年代以降に、「アヤラセンター」や「SMシティ」といった大型ショッピングモールが新市街に台頭、商業の中心は徐々にそういった大型施設へと移っていきました。
そんな中でもコロン・ストリートは現在に至るまで、手頃な価格と幅広い品揃え、そしてローカル色豊かな商売スタイルで、今も多くの人々を惹きつけています。
コロンの現在の姿
コロン・ストリートを歩けば、戦前から続く商店が古い建物にひっそりと佇むすぐ隣に、現代的なチェーン店や昔ながらの屋台が肩を並べているといったような、不思議な情緒と魅力を感じることができます。
古さと新しさが同居する景観が、セブの“過去”と“現在”が交わる独特の空気を生み出していると言えるでしょう。
この通りはダウンタウン地区の経済活動を支える大動脈でもあり、観光地としてだけでなく、地元の生活に欠かせない存在です。
歴史的価値がありながら、現在のセブの人たちの生活に根付いた利便性もあるため、昼夜を問わず人の流れが絶えることのない賑やかなエリアとなっています。
商業と娯楽の旧中心地:今も残る映画館や店舗
コロン・ストリートでレトロを感じる
コロン・ストリートには、戦後〜昭和の日本を思わせるようなレトロな映画館が残っています。
今ではフィリピン全土で最新型のショッピングモール併設シネマが主流ですが、コロンの映画館は独立型で、現地の人たちが安価に映画を楽しめる場として親しまれています。
観光客にとっても、古き良きフィリピンの娯楽文化を体験できる貴重な場所なのです。
現在まで残るローカル店舗
現在はショッピングモールやチェーン店に押され、古い映画館は数を減らしましたが、昔ながらの衣料品店や雑貨屋、時計修理店などは現在も営業を続けています。こうしたローカルなお店は、観光客にとって珍しい掘り出し物が見つかる場所でもあります。
コロンは「通り」全体が巨大なショッピングモールのような存在。日用品を扱う店から、布地やアクセサリー、電子機器、土産品まで何でも揃えることができます。
特に老舗店舗は現地のフィリピン人に長年愛され、代々家族で営まれているケースも多く、観光客との値段交渉も日常茶飯事。こうしたローカルなやりとりは、コロンならではの醍醐味ですね。
ショッピング天国:掘り出し物を探すコツ
路面店とマーケットの魅力
コロン・ストリートの魅力の一つが、いろんなものが格安で手に入ることです。
道路沿いには小さな店や露店が連なり、衣類、靴、アクセサリー、電子機器まで幅広く販売されています。野菜や果物、香辛料などの食材も豊富で、マンゴーやバナナなど南国フルーツを安価に購入できます。
賢い買い物テクニック:値段交渉の文化とコツ
掘り出し物を探すなら、午前中の比較的空いている時間帯が狙い目です。
値札がない商品も多く、値段交渉は必須。現地の人の買い物風景を観察し、同じくらいの価格帯で交渉すると成功率が高まります。
貴重品は目立たないように持ち歩き、観光客とわからないような服装を意識すると安心です。
フィリピンの市場文化では値段交渉が基本なので覚えておきましょう。コロンも例外ではなく、初めに提示される価格は観光客向けに高めの場合があります。
交渉する際は笑顔と礼儀を忘れず、相場を事前に知っておくと有利でしょう。また、まとめ買いや現金払いで割引してもらえることも多いです。現地通貨を小額紙幣で持ち歩くと便利です!
ローカル市場で買う?ショッピングモールで買う?
コロン・ストリートには、屋台や路面店が集まるローカル市場と、屋内の大型ショッピングモールの両方があります。
ローカル市場では掘り出し物や手作りの工芸品、格安ファッションが見つかりますが、品質は自分で確認する必要があります。一方、メトロコロンなどのモールは安心感があり、クレジットカードも利用可能。
一概にどちらがいいと言えるものでもないので、好みや目的に応じて使い分けるのが賢い方法でしょう。
ストリートフードの魅力:夜市・定番メニューを堪能
ナイトマーケットの雰囲気
コロンは、夜になると別世界に変わります!
金曜〜日曜に開かれるナイトマーケットでは道路が歩行者天国となり、色とりどりの屋台が並ぶマーケットに。ここではグリルした肉や魚、焼きそば、春巻き、甘いスイーツまで、多種多様なストリートフードが楽しめます。マンゴーやスイカのシェイクも人気で、暑い夜にぴったり。もちろん、SNS映えも狙えます。
ストリートフードの他にも、衣類や靴、アクセサリー、地元で作られた工芸品などさまざまな商品がリーズナブルな価格で売られています。
露店に混ざってパフォーマーが観客を楽しませているなど、昼間とはまた違ったお買い物体験を楽しむことができますよ。
絶対に食べたい5つの屋台料理
「バロット」:孵化直前のアヒルの卵を茹で、酢や塩をかけて食べるローカル珍味。
「シシグ」:豚のほほ肉や耳を細かく刻んで鉄板で炒めた料理。
「トゥロン」:バナナとジャックフルーツを包んで揚げたスイーツ。
「マンゴーシェイク」:フィリピンの甘いマンゴーを使ったデザートドリンク。
「プト・ブンボン」:フィリピンではクリスマスの時期に人気のあるお菓子。バター、すりおろしたココナッツ、砂糖を使った紫色の餅米ケーキ。
周辺の歴史スポットもあわせて巡る
コロン・ストリート観光の際は、周辺の歴史的スポットもぜひ訪れたいところ。徒歩圏内にはセブの歴史とキリスト教伝来の背景を感じられるスポットがありおすすめです。このエリアは古い街並みと現代的な建物が混在しており、カメラを持ってただ散歩するのも楽しいですよ。
サントニーニョ教会
コロン通りから徒歩圏内には、フィリピン最古の教会であるサントニーニョ教会があります。観光名所であると同時に歴史的価値の高い建造物としても知られ、これまでに2度の火災で焼失しながらも、1740年に現在の姿へと再建されています。歴史に興味がなくても、その荘厳な雰囲気と建築美は一見の価値があります。
周辺にはコロンストリートやカルボンマーケットといったスポットもあり、教会観光とあわせてショッピングを楽しむことができておすすめ。
ちなみに、宗教的な理由により、女性は肌の露出が多いノースリーブやショートパンツでは入場できません。
マゼランクロス
サントニーニョ教会の正面に位置するマゼランクロス。ポルトガル出身でスペインに仕えた探検家フェルディナンド・マゼランが、フィリピンのセブ島に到着した際に建立した十字架です。
現在も多くの人々から信仰を集めており、十字架はセブ市中心部のマゼラン通りに面したサントニーニョ教会隣の小さなチャペル内に安置され、奇跡をもたらす力があると信じられています。
チャペルの天井には、フィリピンで最初にキリスト教の洗礼を受けたフマボン王とファナ女王の洗礼の様子が色鮮やかに描かれており、精緻な天井画と長い歴史を刻んだ十字架が醸し出す雰囲気は、その場に立つ人に不思議な力を感じさせます。
安全面・服装・写真映えタイム:訪問前の注意点
防犯のポイント
コロンは観光地として魅力的ですが、スリや置き引きといった軽犯罪が発生することもあります。このエリアは特に路上や公共の空間で生活する子どもたち(ストリートチルドレン)が多いエリアなので、身の回りには気をつけましょう。
特に、夜間や人混みでは注意が必要。貴重品は最小限にし、夜遅くの一人歩きは避けましょう。
服装・持ち物のコツ
動きやすい服装と歩きやすい靴が基本で、日差しが強い日中は帽子やサングラスも役立ちます。見るからに観光客です、という装いは避けた方が無難でしょう。
写真映えの時間帯
コロンは昼も夜も写真映えします。昼間は新旧入り混じった建物の色彩や人々の生活が鮮やかに写りますし、夜は屋台の明かりやネオンが魅力的。ただし、夜間の撮影は機材の管理に注意しながら行うことが大前提となります。
まとめ
コロン・ストリートはセブの歴史と文化、そして日常生活が凝縮されたダウンタウンの象徴。
買い物、食べ歩き、歴史散策など多彩な楽しみ方ができるこの通りは、短期の旅行でも長期のフィリピン留学でも訪れる価値があります。
特に他では味わえないショッピングの体験が大きな魅力のひとつ!他の観光スポットと組み合わせながら、お土産品の購入にたっぷり時間を使うのも楽しそうです。
ぜひ、現地のリアルな息遣いを感じられるコロンで、安全面には配慮しつつ、ローカルな空気を全身で感じて特別な思い出をつくってくださいね。
◇経歴
幼稚園時代をシンガポールで過ごし、現地の友達と英語でよく遊んでいました。小学校からは日本で暮らし、中学生の時にカナダにホームステイした経験から海外での暮らしに魅了され、東京外国語大学に進学。
在学中にバンクーバーへの留学を経て就職し、新卒で入った会社では外資系クライアントと英語でやり取りをしていました。
現在は仕事で英語を使う機会はほとんどないものの、趣味として楽しく勉強し続けています!
◇資格
TOEIC940点、TOEFL iBT 90点
◇留学経験
バンクーバー(カナダ)、半年間、ILSC vancouver
◇海外渡航経験
・シンガポール(居住・旅行)
・マレーシア(旅行)
・モルディブ共和国(旅行)
・サイパン(旅行)
・カナダ(ホームステイ・留学)
・グアム(旅行)
・タイ(旅行)
・ドイツ(旅行)
・イタリア(旅行)
・トルコ(旅行)
・インドネシア(旅行)
◇自己紹介
英語が話せるだけで、世界中の「私が自分の言葉で会話できる人」の母数がぐんと広がったことが、私にとってはいちばん面白いポイントでした!これからも英語を通じていろんな地域のいろんな文化や人に触れ、知らないことを知っていきたいと思っています。