マニラ空港は4つのターミナルから構成されており、日本航空や全日空、フィリピン航空などさまざまな航空会社が就航する国際空港です。
この記事では、マニラ空港で乗り継ぎをする方に向けて、空港の概要や特徴、ターミナルの移動方法などについて解説しています。
また、乗り継ぎを快適に行うためのポイントも取り上げているため、ぜひ参考にしてください。
マニラ空港の基本情報とターミナルの特徴
フィリピンの国際空港であるマニラ空港は、正式にはマニラ・ニノイ・アキノ空港(空港コード:MNL)といいます。
マニラの南側約10kmの場所に位置しているこちらの空港はマニラの中心地までは車で20〜30分程度です。多尺、朝や夕方のラッシュアワーのタイミングだと1時間程度はかかるため、到着時刻によっては注意が必要です。
日本からマニラ空港に就航している航空会社は、日本航空、全日空、フィリピン航空をはじめとして、ヘットスター航空、セブ・パシフィック航空、エアアジア、ジップエアなどがあります。そのほかにも、世界各国のさまざまな航空会社が就航しており、国際的な空港だといえます。
なお、マニラ空港には、4つのターミナルがあり、それぞれの概要は以下のようになっています。
なお、第1ターミナルは2015年にリニューアル工事が行われているため、建物自体は新しく内部も清潔感があります。また、第3ターミナルは4つの中でも最も新しいターミナルです。
ターミナル間の移動方法と注意点
ここではターミナル間の移動をする際の具体的な方法と注意点を紹介します。マニラ空港での移動や乗り継ぎなどが発生する方はぜひ参考にしてください。
国際線と国内線が同じ航空会社の場合
日本からの国際線とフィリピンでの国内線が同じ航空会社の場合、フィリピン航空もしくはセブ・パシフィック航空を利用しているケースが想定されます。
フィリピン航空を利用する場合、第1ターミナルもしくは第2ターミナルに到着したらまず入国審査を行なってください。入国審査を経て荷物を受け取ったら、税関審査を受けた荷物をTransfer Deskに預けます。その後、第2ターミナルの国内線ターミナルに移動し、搭乗します。
セブ・パシフィック航空の場合は、流れは同じですが、利用するターミナルが第3ターミナルとなります。
国際線と国内線が別の航空会社の場合
日本からの国際線とフィリピンでの国内線が異なる航空会社の場合はさまざまな航空会社の組み合わせが考えられます。
それでも、日本からの国際線は基本的に第1もしくは第3ターミナルに到着するため、荷物を受け取ったうえで荷物を持って国内線のターミナルへ移動してください。フィリピン航空であれば第2ターミナル、セブ・パシフィック航空であれば第3ターミナル、エアアジアやそのほか航空会社であれば第4ターミナルです。その後、ターミナルで搭乗手続きを行います。
乗り継ぎ時の手続きと必要な時間
乗り継ぎ時の手続きは以下の流れで行います。
マニラ空港に到着したら、まず次に乗る航空便のターミナルがどこなのか確認してください。先述の通りマニラ空港には4つのターミナルがあり、場合によってはターミナル間の移動が必要となります。
ターミナルが同じ場合は、そのままセキュリティチェックを受けます。セキュリティチェックは「Transfer(乗り換え)」の案内に従って歩いていけば、チェック場所に到着するため、そのままチェックを受けてください。
ターミナルが異なる場合は、まず入国審査を受けてから再度搭乗手続き等を行い、セキュリティチェックを受けます。なお、再入国に伴う荷物の受け取りに関しては、日本で搭乗手続きをする際に確認しておきましょう。荷物を受け取る必要がある場合は、受け取ったうえで入国してください。
セキュリティチェックを終えたら出発ゲートに移動して、搭乗を待つだけです。
ターミナルの移動手段には、シャトルバスとタクシーがあります。
シャトルバスは無料であり、尚且つ空港敷地内を走行するため渋滞に巻き込まれる心配がないためおすすめです。シャトルバスは24時間運行しており30分間隔で走行していますが、深夜になると50分に1本となるため注意してください。
マニラ空港はターミナル間の距離があるため、乗り継ぎ時間が短い場合はタクシーの利用も検討しましょう。また、航空券を購入する段階で、乗り継ぎ時間に余裕を持たせられるようにするのもおすすめです。
航空会社別の乗り継ぎガイド
ここでは航空会社別の乗り継ぎ方法を解説しています。具体的にどの航空会社からどの航空会社に乗り継ぐのかといった点を取り上げているため、ぜひ参考にしてください。
フィリピン航空同士の乗り継ぎ
フィリピン航空同士で乗り継ぎを行う場合、国内線は第2ターミナル、国際線は第1ターミナル利用となるため、マニラ空港内でターミナル間を移動しなければなりません。乗り継ぎの際は、荷物を一旦受け取ったうえで、税関申告を行い、荷物を再度預けてからシャトルバスなどでターミナルを移動します。
エアアジア同士の乗り継ぎ
エアアジア同士の乗り継ぎを行う場合、国内線は第2ターミナル、国際線は第3ターミナル利用となるため、こちらもマニラ空港内でターミナル間を移動しなければなりません。エアアジアの場合、荷物を一旦受け取ったうえで、荷物を持ったままシャトルバスなどでターミナルを移動し、移動した先で再チェックインを行います。なお、再チェックインの際に、重量オーバーしている場合、例え日本ですでに超過料金を支払っていたとしても、マニラでも別途支払うこととなるため注意してください。
セブ・パシフィック同士の乗り継ぎ
セブ・パシフィック航空は、すべて第3ターミナル発着であるため、乗り換えに伴うターミナル移動は不要です。入国審査を行なったうえで荷物のピックアップを行い、税関を通ってTransfer Deskへ向かってください。そこで荷物を預けたうえで出発ゲートへ行きます。
乗り継ぎ時のトラブルと対処法
乗り継ぎを行う際にトラブルが起こる可能性はゼロではありません。特に海外の場合、日本とは勝手が違って手続き等に時間がかかってしまうケースもあるでしょう。
例えば、乗り継ぎの際に荷物の受け取りをするのかどうかは、航空会社によって異なります。また、受け取った上でターミナルを移動して再度預けるのか、荷物を預けてからターミナルを移動するのかといった違いもあるため注意が必要です。荷物の受け取りに関しては、日本で手続きをする際に事前に確認しておくことをおすすめします。
また、マニラ空港の場合、ターミナルに入る際に航空券を見せるように求められるケースもあります。そのため、すぐに提示できるように取り出しやすい場所に携帯しておきましょう。
そのほかにも、マニラ空港は敷地が広いため、慣れていないと迷ってしまって乗り継ぎ時間に間に合わなくなる恐れがあります。そのため、時間に余裕を持った行動を心がけてください。
シャトルバスが遅れている、タクシーが捕まらない、渋滞にハマるといったケースも想定されます。特に格安航空の場合、チェックイン時刻に少しでも遅れると搭乗できなくなるため時間厳守でなければなりません。想定外のトラブルが起こる可能性もあるため、乗り継ぎ時間に余裕を持たせられるような航空券を購入しておくことをおすすめします。
快適な乗り継ぎのためのヒント
ここでは、乗り継ぎを快適に行うためのポイントを紹介します。乗り継ぎ時間が長い場合でも、楽しく過ごせる方法を取り上げているため、ぜひ参考にしてください。
観光する
乗り継ぎ時間が長い場合、入国してマニラ市内を観光するのも1つの方法です。ただし、マニラは交通網がそれほど整備されているわけではなく、市内に行くとなると渋滞にハマる恐れがあるため時間には注意してください。7時間程度の乗り継ぎ時間があれば、観光する余裕があるでしょう。
また、空港から出なくてもフィリピンを楽しむことも可能です。例えば、マニラ空港の第3ターミナルにはリゾートワールドマニラという大型のカジノ施設があります。
空港内で食事やショッピングを楽しむ
観光するほどの時間はないものの、ゆっくりと過ごすだけの時間がある場合、空港内で食事を楽しむのも1つの方法です。空港内にはフィリピン料理を扱うレストランをはじめ、ファーストフードチェーンや日本食レストランなどさまざまなお店があります。フィリピン料理はニンニクを使ったものも多いなど、日本人好みの味付けの料理もあるため、料理を楽しむのもおすすめです。
また、ターミナル内にはお土産店や免税店もあるため、そこでショッピングを楽しむこともできます。また、入国する余裕がある場合は、第3ターミナルからニューポートシティに行き、ショッピングをすることも可能です。
ラウンジでくつろぐ
日本からの移動で疲れた人、次の搭乗に向けて休みたい人などは、ラウンジでくつろぐのもおすすめです。マニラ空港には各ターミナルにラウンジが用意されているため、国内線、国際線に関係なくラウンジを利用できます。
まとめ
今回は、マニラ空港での乗り継ぎについて解説しました。マニラ空港は日本をはじめとした各国の航空会社が就航している空港で、4つのターミナルから構成されています。
乗り継ぎを行う場合、ターミナル間移動を伴うケースもあるため、事前に使用するターミナルを確認し、乗り継ぎにあたって荷物の受け取りが必要なのかどうかについても把握しておくことが大切です。また、空港自体が大きいため乗り継ぎには時間の余裕を持たせておきましょう。