「セブ島のトイレにトイレットペーパーがない?ペーパーは流していいの?」
「日本と違うセブ島のトイレ事情を知っておきたい」
このような疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
日本とは大きく異なるセブ島のトイレ文化。
事前に現地の習慣を理解しておけば、旅の快適さが格段に向上し、思わぬトラブルも避けることができます。
この記事では「CR」と呼ばれるトイレの探し方から、トイレットペーパー事情、便座の有無、水の流し方まで、セブ島渡航前に知っておきたいポイントについて詳しく解説していきます!セブ島への旅行や留学を控えている方は、ぜひ最後までお読みください。
- 1.「CR」って何?セブ島でのトイレの呼び方と探し方
- 2.トイレットペーパー事情:持参が基本!
- 3.便座がない!?セブ島のトイレスタイル
- 4.使用済みペーパーは流さずゴミ箱へ
- 5.水洗方法の違い:手動で流すトイレも
- あると便利!トイレ利用のための持ち物リスト
- まとめ
1.「CR」って何?セブ島でのトイレの呼び方と探し方
セブ島を含むフィリピンでは、トイレのことを「CR」と呼ぶことをご存知でしょうか。
この略語と現地でのトイレ事情を知っておくことで、旅行中のトイレ探しがスムーズになります。
ここではセブ島でのトイレの呼び方や見つけ方について詳しく説明していきます。
セブ島でのトイレの呼び名
セブ島では、トイレのことを「CR(Comfort Room)」と呼びます。
これはフィリピン英語の表現で、アメリカが統治していた時代から使われている言葉です。
道に迷ったときは
「Where is the CR?」と尋ねると、すぐに案内してもらえます。
表示も「CR」と書かれていることが多いので、この略語は覚えておきましょう。
日本語の「トイレ」は通じないので要注意!
性別表示は一般的な「Men/Women」のほか、
ローカルエリアではタガログ語で「Lalaki(男性)」 「Babae(女性)」と書かれていることもあります。
観光中のトイレ探し:場所別ガイド
セブ島で観光中にトイレが必要になった場合、場所によって設備や清潔さが大きく異なります。
場所別のトイレの特徴を見ていきましょう。
◆ショッピングモールとリゾートホテル
SMシティセブやアヤラセンターなどの大型モールのトイレは清潔で、洋式トイレや自動水洗、洗面台も完備されています。
高級リゾートホテルも日本の標準に近い設備が整っていることがほとんどです。
◆ファストフード店とカフェ
マクドナルド、ジョリビーなどのファストフード店やスターバックスなどのカフェも比較的清潔なトイレが使えます。お客さんなら無料で利用できるので、急なトイレ時に便利です。
◆観光地と公園
セブシティ内の人気観光スポットにもトイレはありますが、設備は簡素なことが多いです。
公園や路上の公共トイレは汚いことが多いので、できれば避けた方が無難でしょう。
また一部の観光地では5〜10ペソ程度の利用料がかかる有料トイレもあります。
入口の係員に支払うか、トイレットペーパーと引き換えにお金を払うシステムになっています。事前に小銭を用意しておくと安心です。
◆アイランドホッピング
島々を巡るツアーでは、ボートにトイレがない場合もあるので、出発前に済ませておきましょう。
島の施設は非常に簡素な場合が多いです。
2.トイレットペーパー事情:持参が基本!
セブ島のトイレを利用する際、最も驚くことのひとつがトイレットペーパー事情です。日本では当たり前のように備え付けられているトイレットペーパーが、セブ島ではほとんど見当たりません。
これから訪れる方は、必ずポケットティッシュなどを持参しましょう。
トイレットペーパーがない理由
セブ島でトイレットペーパーが備え付けられていない背景には、現地ならではの事情があります。
まず配管システムが日本と違って細く、紙を流すと詰まりやすいこと。
また、水道代が高いフィリピンでは
「タボ」という小さな桶を使って水で洗浄する習慣が一般的です。
そのため現地の人々にとって、トイレットペーパーはそれほど必須ではありません。
加えて公衆トイレではペーパーの盗難や無駄遣いを防ぐ目的もあり、備え付けないケースが多くなっています。
こうした理由から、セブ島を訪れる際はトイレットペーパーを持参するのが基本マナーとされています。
滞在期間別:必要なティッシュの量
セブ島旅行では滞在期間に合わせてティッシュを準備しましょう。
◆短期旅行(2〜3日)
ポケットティッシュ5〜6個あれば十分です。
◆1週間程度の旅行
ポケットティッシュ10個とコンパクトなトイレットペーパー1ロールがあると安心です。
◆長期滞在(2週間以上)
最初は少し持参して、足りなくなったら現地のスーパーやコンビニで買い足すのがよいでしょう。
かさばらないように小分けにしてバッグに入れておくのがコツ。ジップロックなどの密閉袋に入れておくと便利です。
施設ランク別のペーパー事情
セブ島では施設によってトイレットペーパー事情にも大きな差があります。
◆高級施設
5つ星ホテルやリゾート施設、高級ショッピングモールでは、トイレットペーパーが備え付けられていることが多いです。
日本と同様の設備が整っていることがほとんどです。
◆一般施設
一般的なレストランや観光地のトイレではペーパーがないことが普通です。
お店によっては有料の場合もあります。
◆ローカル施設
市場や屋台付近のローカルトイレに至っては、ペーパーだけでなく水や石鹸もない場合があります。
どんな場所に行くにもティッシュを持参しておけば安心して旅行を楽しめるでしょう。
◆語学学校
日本人経営や大手チェーンの学校では比較的設備が整っていますが、多くの現地経営の学校ではトイレットペーパーの備え付けがありません。
長期留学者は学校見学時にトイレ環境もチェックしておくとよいでしょう。
3.便座がない!?セブ島のトイレスタイル
セブ島のトイレで最も驚くのが、
便座がないトイレが多いことです。
日本の和式トイレに近いスタイルですが、使い方に少し違いがあります。
とくに初めてセブ島を訪れる方は、事前に知っておくと焦らずに済むでしょう。
また、どこで洋式トイレが見つかるのかも把握しておくと安心です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
便座がない和式スタイルのトイレ
セブ島では便座のないトイレがよく見かけられます。
とくに公共施設やローカルなお店では、このタイプが主流です。
床に少し高くなった部分があり、その中央に穴が開いているシンプルな構造。日本の昔ながらの和式トイレに似ていますが、足を置くスペースがやや狭めです。
残念ながら、地元の小さなお店などでは清掃が行き届いていないこともあります。
現地の人にとっては当たり前の光景なので、びっくりせずに対応できるよう、旅行前に心構えをしておくとよいですね。
便座なしトイレの使い方のコツ
便座のないトイレは、最初は戸惑うかもしれませんが、ちょっとしたコツで快適に使えます。
まず大切なのは貴重品対策。ポケットから落としやすいので、首掛けポーチなどに入れておくと安心です。
次に姿勢のポイントですが、両足をマークされた場所にしっかり置き、バランスを取りながらしゃがみましょう。
慣れないと太ももが疲れるので、長居は禁物です。
トイレットペーパーは事前に手元に準備しておくと便利ですし、床が濡れていることも多いので、ズボンの裾を少し折り上げておくと汚れ防止になります。
洋式トイレが確実にある場所
洋式トイレを確実に利用できる場所をご紹介します。
◆高級ホテル
セブ島で便座付きトイレを探すなら、高級ホテルが最も確実です。
◆大型ショッピングセンター
SMモールやアヤラモールなどの大型ショッピングセンターも洋式トイレを完備していることがほとんどです。
◆外資系飲食店
スターバックスなどの外資系カフェやファストフード店も洋式トイレが多いです。
◆空港とリゾートエリア
マクタン・セブ国際空港や、マクタン島の高級リゾートエリアも便座付きトイレが多いので安心して利用できます。
ただし、アイランドホッピングツアーの島々では和式タイプが多いため、観光地では事前に確認しておくとよいでしょう。
4.使用済みペーパーは流さずゴミ箱へ
セブ島を含むフィリピン全土では、使用済みのトイレットペーパーを便器に流さずにゴミ箱に捨てるのが一般的なルールです。
このルールを守らないと、トイレの詰まりなど思わぬトラブルになることもあるので注意しましょう。
トイレットペーパーを流せない理由
セブ島でトイレットペーパーを流せない主な理由は、現地の下水道システムの構造にあります。
フィリピンの下水管は日本より細く作られているため、紙を流すと簡単に詰まってしまうのです。
また、下水処理設備も十分整っていない地域が多く、紙を分解する能力が限られています。
高級ホテルなど一部の施設では流せる場合もありますが、とくに 「Do not flush paper.」という表示がある場所では絶対に従いましょう。
迷ったときは安全のため、ゴミ箱に捨てる習慣をつけておくと安心です。
誤って流してしまった時の対処法
トイレットペーパーを誤って流してしまった場合でも、心配する必要はありません。
一回分の少ない量であれば、ほとんどの場合は重大な支障が生じることはないでしょう。
ただ、何度も繰り返すとトイレが詰まる原因になるので気をつけましょう。
もし水の流れが悪くなってきたら、近くにあるトイレブラシや棒で軽く押してみると解消することもあります。
それでも直らないときは、恥ずかしがらずにホテルのスタッフに 「Toilet is clogged.」(トイレが詰まっています)と伝えて助けを求めるのがベスト。
現地の人は慣れているので、気軽に相談しましょう。
ゴミ箱を使う際の衛生対策
ここでは、ゴミ箱を使う際の衛生面での工夫をいくつかご紹介します。
使用済みのトイレットペーパーをゴミ箱に捨てるという習慣は、日本人にとって不慣れで心理的ハードルを感じることがあるかもしれませんが、ご安心ください。
セブ島では文化の違いを考慮して、ほとんどのトイレには衛生面に配慮された蓋付きの専用ゴミ箱が標準的に設置されています。
小さな工夫として、使ったペーパーはなるべく小さく折りたたんでから捨てると見た目も清潔に保てます。
持参した除菌スプレーをゴミ箱に軽く吹きかけるのも効果的です。
数週間以上の滞在を予定している方は、ジップロック式の密閉可能な小袋があると便利です。
このような簡単な工夫ひとつで、現地でのトイレ利用がずっと心地よくストレスフリーになるでしょう。
5.水洗方法の違い:手動で流すトイレも
セブ島のトイレは水洗方法も日本とは異なる場合があります。 レバーやボタンで流す自動水洗方式だけでなく、桶を使って手動で流すタイプのトイレも珍しくありません。
このセクションでは、セブ島での様々な水洗方式とその正しい使い方について解説していきます。
桶を使った手動水洗の方法
セブ島では「タボ」と呼ばれる水の入った桶でトイレを流す方式に出会うことがあります。
トイレの横に置かれたこの桶の水を、便器に一気に流し込むだけでOK。水の勢いで汚物を押し流してくれる仕組みです。
最初は戸惑うかもしれませんが、水の量を調整して2〜3回に分けて流すとスムーズにいきます。
使用後は次の人のために、近くの蛇口から桶に水を補充しておきましょう。
自動水洗がない場合の対応策
セブ島のトイレで自動水洗が使えないときは、まず周囲をよく見渡してみましょう。
水を流す方法は様々で、桶を使う以外にも、壁の高い位置にあるレバーや引っ張る紐タイプもあります。
何も見つからない場合は、近くに設置されたホースやシャワーで直接水を流すこともできます。
とくに混雑した公共トイレでは、自分で対処する心構えが大切です。
不安なときは現地の人に尋ねるか、ショッピングモールなど設備の整った場所のトイレを利用しましょう。
シャワーホースの正しい使い方
セブ島のトイレにはシャワーホースが付いていることも多いです。
シャワーホースはトイレットペーパーの代わりに体を洗うための便利な設備。日本でいうウォシュレットです。
使い方は簡単で、ホース先端のレバーを押すと水が出ます。最初はそっと押して水圧を確認してくださいね。
シャワーホースは便器の洗浄にも非常に便利で活用できます。
とくに手動で水を流すタイプのトイレでは、このホースを使って便器内部を清潔に保つことができます。
使用を終えたら、周囲を水浸しにしないよう、ホースをきちんと元の保管場所に戻すことが現地のエチケットとされています。
初めて使う時は少し離れて操作すると、服が濡れるトラブルも防げます。
あると便利!トイレ利用のための持ち物リスト
セブ島でのトイレ利用をより快適にするための持ち物をご紹介します。 日本とは大きく異なるセブ島のトイレ事情に対応するためのアイテムをチェックしておきましょう。
◆ポケットティッシュ
トイレットペーパーが設置されていない場所が多いため、常に数個持ち歩くことをおすすめします。
◆ウェットティッシュ
衛生面が気になる時に便利です。除菌効果のあるタイプがベストです。
◆除菌ジェル
洗面台に石鹸がないことも多いため、小さなボトルを携帯しておきましょう。
◆使い捨て便座シート
便座がある場所でも衛生面が気になる場合に役立ちます。軽くてかさばらないので便利です。
◆小銭
公共トイレは有料の場合が多いので、細かいお金を用意しておきましょう。
◆携帯用トイレットペーパー
コンパクトタイプのものがリュックやバッグに入れやすくおすすめです。
◆防臭ポーチ
使用済みのティッシュを入れるのに便利です。ゴミ箱に捨てるまでの一時保管に役立ちます。
◆折りたたみ式簡易便座
長期滞在の方や和式タイプに不慣れな方にはとくにおすすめです。
まとめ
この記事では、セブ島のトイレの呼び名から探し方、トイレットペーパー事情、便座の有無、ペーパーの捨て方、水洗方法までのポイントについて紹介してきました。
セブ島のトイレ事情は日本と大きく異なりますが、事前の知識と準備があれば心配無用です。
「CR」と呼ばれるトイレでのマナーを守り、必要なアイテムを持参することで、トイレの違いも旅の楽しい思い出に変わるでしょう。
この記事を参考に、清潔なトイレを見つけるコツや使い方のポイントを押さえて、文化の違いを楽しみながらセブ島での素敵な旅行を満喫してくださいね!

◇経歴
・インターナショナルプリスクールでの勤務経験あり
・幼児英会話講師としての勤務経験あり
◇資格
・ケンブリッジ英語検定FCE
・実用英語技能検定2級
・幼保英語検定2級
・児童英語インストラクター資格
◇留学経験
・オーストラリア(1年間)
・イギリス(1か月)
◇海外渡航経験
【旅行】
イタリア、オーストラリア、ハワイ、グアム、プーケット、バリ島、セブ島、台湾
◇自己紹介
英語と旅行に魅了され、学生時代にオーストラリアとイギリスへの留学を経験。
異文化との出会いが人生の大きな転機となる。
幼児英会話講師としての経験を積み、現在は英語や異文化の魅力を発信するWebライターとして活動中。
夢は、娘との親子留学といつかは家族で海外移住。
趣味は、週末プチ農業と地元のグルメ探し。