
常夏の国・フィリピンと チョコレート。フィリピンは海やビーチだけでなく、実は カカオの生産地としても知られています。フィリピン産のカカオを使用したチョコレートは、地元の人々に愛されているだけでなく、観光客にも人気。まさに、フィリピンならではの味わいを提供しています。
今回は、そんな フィリピンのチョコレート事情やその歴史を紐解きながら、 おすすめのチョコレートブランドやお菓子を紹介し、さらに 地元でしか味わえないユニークなローカルフードまで、たっぷりとフィリピンの魅力をお届けします!
- フィリピンのチョコレート事情
- フィリピンにおけるチョコレートの歴史
- フィリピンのおすすめチョコレートブランド
- フィリピンの伝統的なチョコレート粥「チャンポラード」とは?
- フィリピンで買える日本のチョコレート
- まとめ
フィリピンのチョコレート事情
カカオの栽培には、 年間を通じての降雨量と高温多湿な気候が不可欠であり、赤道を中心とした南北緯20度以内の地域が主な生産地とされています。
フィリピンでは、その条件にぴったり合致する ボホール島やミンダナオ島に、大規模な カカオ・プランテーションが集中しています。
また、近年チョコレート業界で広がっている 「Bean to Bar」ムーブメント(カカオ豆の選定からチョコレートになるまでの全工程を一貫して行うスタイル)はフィリピンでも広がりを見せています。
作り手の背景などストーリー性のこもったチョコレートブランドとして「Auro」や「Malagos」といったブランドが人気を集めています。
フィリピンにおけるチョコレートの歴史
アジアで初めてカカオ豆が伝わった国が、実は フィリピンです。その歴史は古く、今から約350年前のスペイン統治時代にさかのぼります。
フィリピンでのカカオ産業は1980年代に活発化し、政府の税制優遇政策を受けて、大規模な生産体制が整いました。その結果、1990年代には フィリピンは世界で15番目のカカオ生産国となりました。
しかしその後、害虫被害や政策の不足により、生産量は一時的に停滞。けれども2000年代後半から少しずつ回復し始め、2019年にはフィリピンのカカオ農家が、 国際的なカカオ豆の賞「Cocoa of Excellence Awards」を受賞しました。
この快挙をきっかけに、フィリピン産チョコレートへの注目が世界中で高まっています。
フィリピンのおすすめチョコレートブランド
こちらのセクションでは、フィリピンに行ったらぜひ試してほしいチョコレートブランドを、スーパーやコンビニなどで手軽に手に入れられるものから、生産のストーリーにこだわったブランドチョコレートまで、紹介します。
Goya(ゴーヤ)
Goyaは、フィリピンの スーパーやコンビニで手軽に購入できる人気のチョコレートブランドです。
板チョコをはじめ、アーモンドチョコレートやパンに塗るタイプのチョコレートペーストなど、バリエーションも豊富。味もビター、ミルク、ホワイトはもちろん、ミント味なども展開されており、気軽にいろんな味を楽しめるのが魅力です。
カラフルでポップなパッケージデザインも可愛らしく、 ばらまき用のお土産にもぴったり。
Choco Mucho(チョコムーチョ)
Choco Muchoは、 スーパーやコンビニで1つ約15円ほどととてもリーズナブルに手に入る、ローカルに人気のおやつチョコです。
クランチとキャラメルがたっぷり詰まったバータイプのチョコレートで、サクサクとした食感がクセになります。味のバリエーションも豊富で、ミルクチョコレート、ダークチョコレート、ホワイトチョコレートなど好みに合わせて選べるのも嬉しいポイント。
お手頃な価格なので、全種類を試してみるのもおすすめ。
Auro Chololate(オーロチョコレート)
オーロチョコレートは、フィリピンのカカオ生産地の一つ、ダパオを拠点としたチョコレートブランド。いくつもの 国際的な賞を受賞している 「Bean to Bar」ブランドの一つです。
オーロチョコレートの最大の特徴は、その フルーティーでトロピカルな香り。フィリピンならではのカカオ豆を使用し、 他の地域では味わえない独自の風味を楽しめます。
また、オーロチョコレートのパッケージデザインも魅力的。ブランド名の 「Au(金の元素記号)」を連想させる金色を基調に、カカオやボタニカルな模様があしらわれたパッケージは、 見るからに高級感があります。
フィリピン国内のオーロチョコレートの店舗では、カフェも併設されており、おしゃれな店内でチョコレートドリンクやチョコレートを使ったパン、さらにはフィリピン料理まで楽しむことができます。チョコレート好きにはたまらない、贅沢なひとときを提供してくれる場所です。
Malagos Chocolates(マラゴスチョコレート)
こちらもAuro Chocolateと同じく、 「Bean to Bar」ブランドの一つで、 数々の国際的な賞を受賞しているフィリピンを代表するチョコレートブランドです。
栽培から発酵、焙煎、製造までのすべての工程を自社で一貫して行うことで、味と品質へのこだわりを徹底しています。
マラゴスチョコレートの魅力は、その 「深い味わい」にあります。甘すぎず、 大人の味わいを楽しめる上質なチョコレートです。
また、旅行や留学でフィリピンに滞在している人におすすめしたいのが、その製造工程を実際に見学・体験できる、マゴラスリゾート内にある 「マラゴスチョコレートファクトリーアンドミュージアム」。
食や農業、フェアトレードなどに関心のある方にとっても、深い学びが得られる貴重な体験ができると観光地としても人気が高まっています。こちらでは、自分でオリジナルのチョコレートを作る体験もできますよ!
Tigre y Oliva(ティグレ・イ・オリーバ)
こちらのチョコレートブランドは、 イタリア人のショコラティエと フィリピンのカカオ農家と協力する社会的起業家とのコラボレーションから生まれたブランドです。
石臼で何時間も練り上げられたチョコレートはきめ細やかで、カカオ本来の風味をしっかりと感じられます。
また、バータイプのチョコレートだけでなく、 チョコレートを贅沢に使ったクッキーやブラウニー、ケーキなどの焼き菓子も人気。どの商品も見た目にこだわっており、カラフルで洗練されたパッケージは、手に取った瞬間から気分を高めてくれます。自分用はもちろん、プレゼントやお土産にもぴったり
のブランドです。Theo and Philo(セオアンドフィロ)
こちらのチョコレートブランドは、ダバオ産のカカオバコロド産サトウキビから作られた砂糖、 ローカルの素材だけを使用したBtoBブランドのひとつです。
マンゴーやココナッツ、コーヒーなど、 フィリピン産の新鮮な素材を使った個性豊かなフレーバーチョコレートが人気。口に入れた瞬間、 トロピカルな風味が広がります。
また、パッケージにはフィリピンの動物や植物が美しく描かれており、 カラフルで目を引くデザインは、お土産やプレゼントにもぴったりです。
フィリピンの伝統的なチョコレート粥「チャンポラード」とは?
チョコレートと長い歴史を持つフィリピンでは食文化にもチョコレートが。 「チャンポラード」と呼ばれるチョコレート粥が、朝食の定番メニューのひとつです。
使われる材料はとてもシンプルで、もち米と「タブレア」と呼ばれる発酵させたカカオ豆、そしてミルクや練乳。冷たいバージョンと温かいバージョンがあり、どちらも塩漬けの干物(たとえば「トゥヨ」など)と一緒に提供されることが多いです。
「ご飯にチョコレート…?」と驚く方もいるかもしれませんが、 日本のお汁粉に塩昆布を添えるスタイルを思い浮かべてみてください...!甘さと塩気のバランスがクセになる、まさに“甘じょっぱい”魅力が詰まった一品です。
フィリピンで買える日本のチョコレート
特に長期留学やワーケーションなどでフィリピンに滞在していると、「やっぱり日本の慣れ親しんだチョコレートが食べたい…」と感じることもあるかもしれませんね。
でもご安心を。実はフィリピンのスーパーやコンビニでも、 「キットカット」や「ガーナ」といった日本でもおなじみのチョコレートが販売されています。味もほとんど変わらないので、 “日本の味”を楽しむのにぴったりです。
ただし、輸入品のため日本で買うより少しお高め。せっかくフィリピンにいるなら、先ほど紹介した 現地ならではのチョコレートにもぜひトライしてみてください! 新しいお気に入りに出会えるかもしれませんよ。
まとめ
今回は、フィリピンで楽しめるチョコレートについて、その歴史から現在のカカオ事情、そして注目のローカルブランドまで、たっぷりとご紹介しました。お気に入りの一枚やブランドに出会えたら、家族や友人にもお土産に持って帰ってあげてくださいね。
甘くて奥深いフィリピンのチョコレートの世界、きっとあなたの留学や旅の思い出のひとつになるはずです!
①経歴
日本の公立中高を卒業後、理系の大学に進学。
現在は、タイの大学院に留学しています。
②資格
・TOEIC 805点
・IETLS Academic 6.0
③留学経験
・オーストラリア(2週間)→中学3年次にホームステイ
・タイ(1年)→修士課程に在学中
④海外渡航経験
長期でのんびりと滞在する旅行スタイルが好きで、シンガポール(1か月)、タイ(1年)、アメリカ(1か月)に滞在。
ほかにも、マレーシア、カナダ、オーストラリア、韓国、台湾、香港などを旅行しました。
⑤自己紹介
これまで長期の語学留学経験はなく、日本の公立中高に通いながら、ほぼ独学で英語を学んできました。英語を使うことで、世界中の最新の研究やデザインに触れる機会が増え、自分の視野が大きく広がったと感じています。特に東南アジアの都市が好きで、現在はタイの大学院で学んでいます。この経験を活かしながら、多くの方に英語を学ぶ楽しさや魅力を伝えていけたらと思っています。