2025年版:住みやすさで選ぶ“いい国”ランキングとその理由

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世界の人々は、どんな国を”いい国”だと感じているのでしょうか。

この記事では、住みやすさで選ぶ”いい国”をランキング形式で紹介していき、評価の高い国がどのように魅力的なのかを考察します。

しかし、ひとことで”いい国”といっても、視点によって評価は変わってきます。

たとえば、経済面では”いい国”でも、治安が悪いと評価が下がるということもあるからです。

そこでこの記事では総合評価だけでなく、幸福度、安全性、教育環境、経済的安定など、さまざまな項目に分けてランキングし、移住者に人気の国とその理由についても解説します。

世界の国々の住みやすさや国外への移住に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

総合評価で見る“いい国”ランキング

では早速、総合評価での”いい国”ランキングから紹介していきましょう。

以下は2020年にドイツの調査会社インターネーションズが発表した、駐在員が住みやすく働きやすい海外居住地ランキングの1〜5位です。

基準としては、生活費や雇用機会、気候、交通、医療などの品質や費用をトータルで考慮した上でのランキングとなっています。

順位 居留地 評価が高い理由
1位 スペインのバレンシア 気候が良い、高賃金・低家賃、インフラが整備されている
2位 スペインのアリカンテ 気候が良い、高賃金、低家賃、スポーツやレジャーが盛んである
3位 ポルトガルの首都リスボン 気候が良い、食べ物が美味しい、低家賃、治安が良い、人々が親切
4位 パナマの首都パナマ市 気候が良い、生活費が安い
5位 シンガポール 治安が良い、教育水準が高い、インフラが整備されている
参考:Expat Insider2020

6位以下には、スペインのマラガやアルゼンチンのブエノスアイレス、マレーシアのクアラルンプールなどがランクインしていました。

幸福度が高い国々の共通点

次に、2025年度の世界の国々の幸福度ランキングを確認しましょう。

世界幸福度には、ギャラップ世界世論調査のデータが使用されています。

以下は、2025年の世界幸福度ランキングで5位以内に入った国々です。

順位 国名
1位 フィンランド
2位 デンマーク
3位 アイスランド
4位 スウェーデン
5位 オランダ
参考:ギャラップ(Gallup, Inc.)

1位となったフィンランドは2018年から8年連続で1位を獲得。

また、続くデンマークも2019年から7年連続で2位となっています。

毎回上位にはヨーロッパの国々が多く、今回も上位20カ国のうち14カ国がヨーロッパの国となっていました。

幸福度が上位の国々には以下の共通点が見られます。

・経済水準が高い
・政治が安定している
・教育水準が高い
・医療が普及している
・社会制度が整備されている
・社会支援が充実している

また、ヨーロッパの中でも特に幸福度が高いのが北欧諸国のフィンランドやデンマーク、アイスランド、スウェーデンといった国々です。

幸福度の高い北欧の国々の多くは、前述の共通点に加えて以下のような特徴があります。

・教育費が無料
・医療費が無料
・高い税負担を国民が納得している
・投票率が高い
・労働時間が短い
・女性の社会進出が進んでいる

教育費や医療費がほぼ無料なので、税金が高額であっても国民は納得しています。

高い投票率を維持できるのは、国民が納めた税金が生活に生かされている実感があることも、大きな要因でしょう。

また、労働時間が短いため、個人の生活や家族を大切にすることができます。

さらに、女性の社会進出が進み男女平等社会が実現しているのも大きな特徴です。

安全性で選ぶ“いい国”

住みやすさを基準に”いい国”を考えるとき、安全性は重要な要素になります。

以下は、各国の犯罪被害者数の人口比を低い国から順に示したものです。

犯罪率の国際比較(OECD諸国)2005年

順位 国名 犯罪被害者数の人口比
1位 スペイン 9.1%
2位 日本 9.9%
3位 ハンガリー 10.0%
4位 ポルトガル 10.4%
5位 オーストラリア 11.6%
6位 フランス 12.0%
7位 ギリシャ 12.3%
8位 イタリア 12.6%
9位 フィンランド 12.7%
10位 ルクセンブルク 12.7%
参考:nippon.com

スペイン、ハンガリー、ポルトガルをはじめとする治安の良い安全な国々は、経済が発展していて貧富の差が少ないといえます。

教育や福祉の水準が高く、人々の生活が安定していることが治安の良い国の特徴です。

教育環境が整った国々

海外で子供を育てる場合は、教育環境も考える必要があります。

教育環境が整ったおすすめの国と街は以下の5つです。

・カナダのバンクーバー
・オランダのアムステルダム
・ニュージーランドのオークランド
・マレーシアのクアラルンプール
・シンガポール

カナダのバンクーバー

カナダのバンクーバーは、多様な教育システムを選択できるのが魅力で、高い教育水準が世界から評価されています。

また、治安が良くて過ごしやすい気候や自然豊かな環境も、子育てに理想的だといえるでしょう。

オランダのアムステルダム

オランダのアムステルダムでは、子どもの個性や自主性を尊重しながら創造力を高める教育改革を行っており、国際的にも高い評価を得ています。
犯罪率は都市部でも低く、交通インフラも整備されています。

ニュージーランドのオークランド

高水準の教育が世界から評価されており、子供1人ひとりに合った教育システムが豊富に用意されています。

世界的にも有数の治安が良い国なので安心して子育てができ、子供が自由に屋外で遊べる国です。

マレーシアのクアラルンプール

さまざまな文化を持つ人々が住むマレーシアでは、多文化を経験することができます。

質の高い国際学校で、グローバルな視野を育てられるのが大きな魅力です。

シンガポール

アジア圏の中心であるシンガポールは高い教育水準を誇る国です。

世界から多くの企業が集まる環境で、多文化を経験できるでしょう。
治安の良さは日本以上なので、安心安全に暮らせます。

経済的安定と生活コストのバランスが良い国

経済的に安定していて生活コストとのバランスがとれていると、生活の質が高まります。

以下は、生活の質が高いとされる10カ国をランキング形式でまとめたものです。

このランキングでは「生活の質」として、物価が手ごろであるか、医療の質は高いか、個人の自由は尊重されているか、雇用は安定しているか、などが評価の対象となっています。

生活の質順位 国名 1人当たりGDP その他順位
1位 デンマーク 76,688ドル(約1,000万円) 総合10位、社会的目的1位
2位 スウェーデン 70,207ドル(約990万円) 総合6位、社会的目的2位、ビジネスの開放性3位
3位 スイス 92,980ドル(約1,300万円) 総合1位、ビジネスの開放性2位、起業家精神4位、社会的目的7位、文化的影響力8位
4位 ノルウェー 104,460ドル
(約1,470万円)
総合11位、社会的目的4位、ビジネスの開放性5位
5位 カナダ 61,582ドル(約870万円) 総合4位、敏捷性2位、社会的目的3位、起業家精神6位
6位 フィンランド 65,061ドル(約910万円) ビジネスの開放性4位、社会的目的6位
7位 ドイツ 69,338ドル(約980万円) 総合7位、起業家精神1位、敏捷性4位、国力5位、文化的影響力9位
8位 オーストラリア 69,115ドル(約970万円) 総合5位、社会的目的9位、敏捷性3位
9位 オランダ 78,215ドル(約1,100万円) 総合13位、ビジネスの開放性・社会的目的8位
10位 ニュージーランド 54,110ドル(約760万円) 総合9位、社会的目的・敏捷性5位
参考:U.S.ニューズ&ワールド・レポート

移住者に人気の国とその理由

最後に、日本からの移住者に人気の国と、その理由について解説します。

人気の国は、以下の5カ国です。

・オーストラリア
・マレーシア
・ベトナム
・タイ
・フィリピン

では、それぞれの国の人気の理由を解説していきましょう。

オーストラリア

オーストラリアが移住者に人気がある理由は、何より気候が良い点です。

雨が少なくて湿度が低いため、日本のようなジメジメ感はありません。

マリンスポーツを楽しみたい人には最適ですね。

また、自然災害が少ないことや高度な医療が受けられるのも、安心感があります。

マレーシア

マレーシアの第一の魅力は物価が安いことです。

外食でも150円ほどあれば食事を楽しむことができますよ。

さらに、マレーシアにはスギやヒノキがないので、花粉症が存在しません。

日本で花粉症アレルギーに苦しんでいる方にはおすすめです。

ベトナム

ベトナムは親日国なので日本語を勉強する学校が多くあるため、親しみやすいです。

物価が安いので生活費を抑えることができますが、今後はだんだんと上がる可能性が高く、日本と同程度になるといわれています。

都市部では英語が通じやすいのもメリットのひとつ。

ただし、地方へ行くとベトナム語しか通じない場合がほとんどなので、長期移住を考えるならベトナム語の習得が必要です。

タイ

タイも日本人の移住先として人気の高い国です。
物価が安く、家賃や交通費なども安いため、かなり暮らしやすく感じるでしょう。

都市部では鉄道や地下鉄も整っているので、車がなくても生活できます。

また、日本人が多くて英語やタイ語が苦手でも暮らせるのは、安心ポイントですね。

フィリピン

フィリピンはビザや永住権が取得しやすいため、移住先として人気があります。

観光や旅行ビザで入国しても、延長手続きをすることで3年間まで滞在できますよ。

さらに、60歳以上の方はフィリピン国籍がなくても条件を達成することで「シニアシチズンシップ」という制度の利用が可能。

この制度を利用すれば、スーパーやレストランで最大20%の割引を受けることができます。

まとめ

「住みやすさで選ぶ”いい国ランキング”」の上位に入る国の共通点として、経済力や治安の良さ、安定した気候、教育水準の高さなどが挙げられます。

また、幸福度の高い北欧の国々は教育費や医療費が無料で福祉が整っており、女性の社会進出が進んでいるなどの特徴がみられました。

住みやすさの条件は人それぞれです。
決してこの記事に書かれていることが全てではありませんが、海外移住を考える際のひとつの参考にしていただければ幸いです。

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