お子様に楽しく英語を学んで欲しい保護者の方や、将来的に海外留学を視野に入れているという方が近年増えていますが、国内で開催されている、学生向けの
「イングリッシュキャンプ」はご存知でしょうか。
イングリッシュキャンプは、英語キャンプや英会話キャンプとも呼ばれ、子どもたちが安全な環境の中でさまざまなアクティビティを楽しみながら、生きた英語を学ぶことができる人気のプログラムです。
海外でも多数開催されていますが、本記事では国内におけるイングリッシュキャンプの特徴や、メリット、参加する際の準備や注意点について紹介していきます。
- イングリッシュキャンプとは？その目的と基本的な仕組み
- 国内で体験できるイングリッシュキャンプのメリット
- イングリッシュキャンプのプログラム内容
- 参加者の年齢層と対象別のプログラム選び
- イングリッシュキャンプ参加前の準備と注意点
- まとめ
イングリッシュキャンプとは？その目的と基本的な仕組み
イングリッシュキャンプは、英会話スクールや教育サービス企業などが主催する、英語学習とアクティビティが組み合わさった、体験型の英語学習プログラムとなります。
数日間かけて行われる宿泊型のものと日帰りのものがあり、主なプログラム内容は、ただ英語のレッスンを受けるだけではなく、農業や料理、ハイキングや謎解き等のアクティビティを全て英語で行いながら、英語力はもちろん、参加者とのチームワークを通じてコミュニケーション能力も身に付けることができるものとなっています。
また、異文化体験も重要な要素として組み込まれているので、アクティビティを通じて、他国の文化や価値観を学ぶこともできるでしょう。
後ほど詳しく紹介しますが、年齢層や英語レベルに応じたプログラムが用意されているので、キャンプを楽しみながら効果を最大化できるよう、お子様やご自身に合ったものを選びましょう。
国内で体験できるイングリッシュキャンプのメリット
まずは、国内で体験できるイングリッシュキャンプのメリットについて紹介します。
そして先ほど述べた通り、イングリッシュキャンプには宿泊型と日帰りの通学型があるので、それぞれのメリットについても紹介していきましょう。
国内イングリッシュキャンプのメリット
・費用が抑えられる
海外留学や海外で開催されるキャンプと比べて、低コストで、航空券やビザなどを準備する必要がない
・治安の心配が少ない
日本国内で開催されるため、比較的安全に体験できる
・日本にいながら英語漬けの時間を過ごせる
オールイングリッシュの環境で楽しく学びながら、英語を日本語に翻訳せずに理解する「英語脳」を育成しやすい
・異文化理解が深まる
外国人講師や参加者との国際交流を体験しながら、海外の文化や習慣について学べる
・アクティビティを通じて成長できる
参加者と一緒にアクティビティに取り組むことで、団結力やコミュニケーション力、リーダーシップ等のスキルを習得できる
宿泊型キャンプのメリット
・集中して英語を学習できる
数日間、朝から晩まで英語漬けの環境に身を置くことで、短期間で集中的に英語力をアップすることができる
・実践的な「生きた英語」を習得できる
朝起きてから寝るまで英語で生活をすることで、学校では習わないような実践的な英語を習得することができる
・友情や協調性が深まる
外国人講師や他の参加者と寝食を共にすることで、異文化に触れながら、協調性を育むことができる
・自立心を養うことができる
しばらくの間、親元を離れて生活することで、自立心を身に付けることができる
通学型キャンプのメリット
・費用が抑えられる
宿泊型よりも安価なため、コストが抑えられる
・安心感が高く、気軽に参加しやすい
自宅から通えるため、初めての子どもでも参加しやすい
・気持ちの切り替えをしやすい
他人との共同生活で緊張したり、英語漬けの環境にストレスを感じたりしても、一旦家に帰ることでリラックスし、翌日に向けて気持ちを新たにすることができる
イングリッシュキャンプのプログラム内容
多くのイングリッシュキャンプは、英語学習とアクティビティを効果的に組み合わせて設計されており、参加者が楽しみながら自然に英語を習得できるプログラムとなっています。
まず英語学習については、参加者の英語レベルに合わせたコースが複数用意されており、初級者向けには、英語に慣れ親しむことを目的とした入門プログラム、中・上級者向けにはロールプレイングやプレゼンテーションなどを取り入れた高度なプログラムがあります。
また座学だけでなく、実践的に行われるように工夫されているものが多く、例えば午前中に英会話の練習や発音強化のレッスン、作文などの座学を行い、午後から学んだ内容を実践するためのアクティビティを行うといったように、双方を組み合わせることで、それぞれの効果が最大化できるようなプログラム設計となっています。
学んだ英単語やフレーズを、アクティビティやロールプレイングの中で実際に使うことで、頭の中に残りやすく、知識が定着しやすいので、実践的な英語を効率よく習得することができるでしょう。
次に具体的なアクティビティについて、いくつか例を挙げてみましょう。
・農業体験：外国人の先生と一緒に畑を耕す、野菜を収穫するなど、都会ではなかなかできない体験を楽しむ
・料理：料理を通じて、「皮をむく」や「混ぜる」など、日常的に使う英単語や表現を学ぶ
・ハイキング：仲間と一緒に自然と触れ合うことで、五感を刺激しながら豊かな英語表現を学び、団結力を高める
・謎解き：参加者と一丸となって共通のミッションを遂行していくことで、英語でのコミュニケーション能力や協調性を養う
・異文化体験：講師や参加者による外国の文化紹介や民族ダンスを通じて、国内にいながら異文化体験を楽しむ
学校の授業ではなかなか体験できないようなユニークなアクティビティがたくさん用意されているので、長期休みの思い出作りや、海外留学の疑似体験としてもおすすめです。
参加者の年齢層と対象別のプログラム選び
イングリッシュキャンプは、小学生から参加できるものが多く、年齢や英語レベルに応じてプログラム内容が構成されているものがほとんどです。
英語ができない人でも参加できるプログラムが多いですが、緊急時以外は日本語NGのものや、環境問題などのテーマを基にしたプレゼンテーションの訓練が学習に含まれているものなど、上級者向けのプログラムもあるので、事前によく調べてから最適なものを選ぶようにしましょう。
英検コースを組み合わせたプログラムやシェアハウスに滞在する形のイングリッシュキャンプもあります。
英語初心者向けプログラムの傾向
プログラムは基本的に英語で進められますが、日本語のサポートがあるコースもあり、お子様やご自身が英語に興味を持つきっかけを作りたい、とにかく楽しみながら英語を学びたいという方におすすめです。
料理やマリンスポーツ、ハイキングなどの楽しいアクティビティと、初心者向けの英語のレッスンがセットになっているコースが多いので、英語が通じない悔しさと、通じる喜びの両方を味わいながら、英語をもっと学びたいというモチベーションにつなげていきましょう。
英語中・上級者向けプログラムの傾向
レッスンもアクティビティもすべて英語で行われ、まさに英語漬けの時間を過ごすことができます。
グループワークやプレゼンテーションがセットになったものが多く、インプットとアウトプットの両方を英語で行うことで、短期間でも大幅な英語力アップが期待できるでしょう。
事前に英語のレベルチェックがあるケースが多く、海外留学を検討されている方や、日常的に英語学習をしている方におすすめです。
参加メンバーとして外国人が同行することもあるので、異文化交流や、国際感覚の醸成も期待できるでしょう。
イングリッシュキャンプ参加前の準備と注意点
イングリッシュキャンプは、宿泊型であっても短期間で終わってしまうので、効果を最大化するためには、以下のような事前準備をしておくことが大切です。
特に初めて親元を離れて生活をするお子様は、期待と同じくらい不安も大きく、新しい環境に慣れるまでに時間がかかってしまうケースが多いので、一緒にしっかり準備をして、自信を持ってキャンプに参加できるようにしておきましょう。
参加前に準備しておくこと
・ゴールの設定と共有
イングリッシュキャンプに参加する目的を明確にし、それをキャンプの主催者や講師と共有しておくことで、必要なサポートを受けやすくなります。
・英語学習の準備
参加するアクティビティで使いそうな単語やフレーズを勉強したり、オンライン英会話などを受講して日常会話の事前準備をしたりしておくことで、スムーズにキャンプに参加することができるでしょう。
・自己紹介の練習
自分の名前や、出身地、趣味などを英語で紹介できるように練習しておくことで、初対面の人でも自信を持って会話を進めることができるでしょう。
あわせて、相手の自己紹介や関連する話題を引き出す質問の練習をしておくことも大切です。
・生活リズムを整える
キャンプ中は早寝早起きが基本。寝不足でキャンプに集中できなかったということがないよう、規則正しい生活に慣れておき、健康管理に気をつけましょう。
・持ち物の準備
キャンプ主催者に必要な持ち物を確認の上、忘れ物がないように事前に準備しておきましょう。
衣類、洗面用具、常備薬など、快適なキャンプ生活を送る上で必要なものをリストアップしておくといいでしょう。
イングリッシュキャンプに参加する上での注意点
・イングリッシュキャンプは小中学生が対象のものが多いですが、実際には年齢層がバラバラな場合もあります。1人だけ年齢層が違ってキャンプを楽しめなかったという場合もあるので、お子様が参加する場合は、事前に参加者の年齢層を確認しておくことをおすすめします。
・参加者の英語レベルのチェックを事前に行うコースもありますが、さまざまなレベルの方が参加するものもあるので、お子様やご自身が無理なく楽しめる内容であるかしっかりと確認しておきましょう。
日本語厳禁のコースもあり、場合によってはキャンプから退出せざるを得ないケースもあるので注意が必要です。
・参加したいキャンプの安全面に問題がないかどうか、口コミや主催者の過去実績などを参考にして、比較検討しておきましょう。何かあった時の対応方針や連絡体制等も確認しておくと安心です。
・参加費用がどこまでカバーされているかも大切なポイントです。食費や滞在費に加えて、現地までの送迎費用や保険など、追加費用が発生しないかどうか確認しておきましょう。
まとめ
イングリッシュキャンプは、非日常的な環境の中で、さまざまなアクティビティを楽しみながら英語を習得できる、大変魅力的なプログラムです。
短期間でも集中して英語脳を刺激することで、英語力の向上が期待できますし、親元を離れて新しい仲間と生活を共にした経験は、自信につながり、記憶に定着しやすいでしょう。
また国内で開催されるイングリッシュキャンプは、治安や時差の心配がないので、初心者や小さいお子様であっても気軽に参加することができます。
事前にしっかり下調べをした上で、英語のレベルや目的に合わせて最適なプログラムを選択し、安全に楽しく英語を学ぶ機会にしてください。
