
セブ島があるフィリピンにワーキングホリデーはあるのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
結論から言うとフィリピンにワーキングホリデーの制度はありませんが、留学先として、また、インターン先として日本人に人気の国です。
この記事では、ワーキングホリデー前の留学先という観点でセブ島の魅力を解説します。セブ島でのインターンについても紹介するので、ぜひ内容を確認してみてください。
- フィリピンのセブ島でワーキングホリデーはできる?
- 他国でのワーキングホリデー準備としてセブ島留学する
- セブ島でワーキングホリデーコースがある語学学校
- フィリピンのセブ島留学で基礎を固めてからワーキングホリデーに行ったほうがいい人の3つの特徴
- フィリピンのセブ島留学なしで直接他国へワーキングホリデーに行ったほうがいい人の3つの特徴
- フィリピン本島やセブ島で働きたいならインターンシップがおすすめ
- まとめ
フィリピンのセブ島でワーキングホリデーはできる?
セブ島があるフィリピンに、日本人がワーキングホリデーを使って渡航することはできません。
フィリピンと日本はワーキングホリデーの協定を結んでいないので、観光ビザや就労ビザ、学生ビザを使って渡航するのが一般的です。
フィリピンと日本の間にワーキングホリデー協定がない理由
ワーキングホリデーとは、2つの国の協定に基づいて、20代を中心とする青年が相手国で最長1年滞在できる制度です。
観光や異文化交流が主な目的ですが、期間中にアルバイトをしたり語学学校に通うことができます。
フィリピンと日本の間にワーキングホリデー協定が結ばれていない理由は、政治的な背景があるようです。協定を結ぶ際には、滞在中の社会保証などの体制や治安なども細かく規定する必要があります。
フィリピンは、自国から海外への出稼ぎ労働者が多いことも、ワーキングホリデー協定が結ばれにくい理由のようです。
日本とワーキングホリデー協定を結んでいる国
日本とワーキングホリデー協定を結んでいる国は、2025年1月の時点で30ヶ国あります。
外務省のホームページによると、ワーキングホリデー制度が導入されている国は以下のとおりです。
ビザを申請できる年齢は基本的に18歳以上30歳以下ですが、国によって年齢や条件が異なります。
ワーキングホリデーの利用を考えている人は、外務省のホームページや各国の駐日外国公館などのホームページを確認しましょう。
フィリピンのセブ島で海外経験や英語学習はできないの?
フィリピンのセブ島にはワーキングホリデーを使って行けませんが、他の国へのワーキングホリデー準備としてセブ島に留学する人も多いです。
また、フィリピンのセブ島は、インターンシップとして働きながら滞在することもできます。
他国でのワーキングホリデー準備としてセブ島留学する
ワーキングホリデーの前に留学しておけば、日本以外の国で暮らすことに対する不安を軽減させたり、ワーキングホリデー中の仕事の選択肢を増やしたりできます。
ワーキングホリデー協定国の多くは英語圏です。渡航前に英語力を上げておくことで、現地での生活や仕事探しをスムーズに行えます。
高い英語力があれば、条件のいい仕事につける可能性も高まるので、英語力が不安な人にはワーキングホリデー準備としての留学が特におすすめです。
セブ島の語学学校には、ワーキングホリデーコースがある学校もあります。マンツーマンレッスンが基本な上、学費や生活費、飛行機代が比較的安いので、欧米の語学学校よりもコスパよく英語を学べます。
セブ島はリゾート地としても有名なので、はじめての留学でもリフレッシュしながら勉強できるでしょう。
セブ島でワーキングホリデーコースがある語学学校
セブ島でワーキングホリデーコースがある語学学校には、以下の5つがあります。
それぞれについて、特徴を詳しく見ていきましょう。
CIA マクタン校
CIA マクタン校は、セブ島の東に位置するマクタン島の語学学校です。セミスパルタ方式と呼ばれる、一般的な語学学校よりも規則が厳しい環境で英語を学べます。
日本人スタッフも在籍しているので、はじめて留学する人も安心です。
ワーキングホリデーの準備コースでは、通常コースのマンツーマンクラスの半分がワーキングホリデー対策の授業に置き換わります。現地に到着してから変更することも可能です。
I.Breeze メイン校
I.Breeze メイン校は、セブシティの中心部にある語学学校です。他の語学学校に比べてマンツーマンクラスのコマ数が多く、スピーキングをたくさん練習できます。
大型ショッピングモールまでタクシーで数分という立地の良さも魅力です。ワーキングホリデーの準備コースは、オプションとして準備されています。
スタンダードコースを8週間以上受講する人は、2週間無料でマンツーマンクラスをワーキングホリデー準備の内容に変更できます。
TARGET
TARGETはセブシティにある日本人経営の語学学校で、日本人向けの食事をはじめとする生活サポートが充実しています。
土日にマンツーマン授業を追加できる上、夜には無料でグループ授業を受けられるので、英語学習に集中したい人におすすめです。
ワーキングホリデーコースでは、ワーキングホリデーにおける就職活動で役立つ英語を学べます。ワーキングホリデー準備のコースですがマンツーマンクラスが1日5コマ確保されているので、英語力の底上げにもぴったりです。
CELLA Premium
CELLA Premiumは、セブ島の中でもレストラン街やショッピングモールが集まるエリアにあり、立地が特にいい語学学校です。門限も24時などゆるめに設定されているため、観光も楽しみながら英語を学べます。
ワーキングホリデー準備コースでは、1ヶ月単位でワーキングホリデーに向けた授業を毎日6コマ受けることが可能です。マンツーマンクラスとグループレッスンが半分ずつ行われます。
3D Academy
3D Academyは、日本資本が運営する老舗の語学学校です。セブ島で人気のスパルタ方式ではなく、自由な校風で英語学習と文化交流ができます。
4人部屋と6人部屋はセブ島の語学学校の中でも最安値水準で、費用を節約したい人にもおすすめです。
3D Academyにあるワーキングホリデー準備コースは、世界一周・ワーキングホリデー英語コースです。
ワーキングホリデーや世界一周する人向けのコースで、スピーキングに特化したマンツーマンクラスや、観光英語を学ぶグループクラスがあります。
フィリピンのセブ島留学で基礎を固めてからワーキングホリデーに行ったほうがいい人の3つの特徴
セブ島留学をしてからワーキングホリデーに行った方がいい人の特徴は、以下の3つです。
それぞれについて、詳細を解説していきます。
英語の基礎をしっかり固めたい英語初心者・中級者の人
英語初心者の人には、セブ島留学を経てワーキングホリデーに行くことをおすすめします。1年間海外で生活する上で、必要最低限の英語力が求められます。
ワーキングホリデーで現地に到着すれば、家や仕事を探す必要があります。英語が全く話せないとなると不当な家賃で契約してしまったり、法外に低い賃金で働くことになってしまったりする可能性が高まります。
近年は翻訳アプリの精度が向上していますが、現地で生活する以上、ある程度の英語力は必要です。セブ島留学はマンツーマンレッスンが基本なので、英語初心者でも短期間での英語力向上が期待できます。
ほとんどの学校で入学時にレベルチェックがあり、自分の英語レベルに応じたレッスンを受けられます。
海外に行ったことがない人
セブ島留学を経てワーキングホリデーに行ったほうがいい人には、海外に行ったことがない人も挙げられます。
海外生活でホームシックになる人も多いので、1年間の長期間で行く前に短期留学で慣れておくことがおすすめです。
日本は単一民族で独自の文化を持つ国なので、日本人は異なる文化や習慣、言葉を持つ人の中で生活することに慣れていません。渡航前は楽しみに感じていても、いざ渡航すると不安なことがたくさんあります。
フィリピンのセブ島は日本から飛行機で4〜5時間程度と、比較的すぐに行ける国です。日本が好きな人も多い上に治安もそれほど悪くなく、日本との時差も1時間なので、はじめての海外生活に最適の場所です。
ワーキングホリデー中に英語を使った仕事をしたいがまだ自信がない人
ワーキングホリデー中に英語を使った仕事をしたい人も、先にセブ島へ留学する方がいいでしょう。高い英語力がないと、現地で英語を使った仕事につくことは難しいです。
現地の雇用主からすると、英語を話せない外国人を雇うのであれば現地の人を雇う方がいいでしょう。実際にワーキングホリデー先でつく仕事として多いのは、英語を使わない農作業や日本食レストランと言われています。
これらの仕事ではなく英語を使った仕事をしたい人は、ワーキングホリデー前に英語力を上げておくことが必須です。
セブ島留学では、自分の目的に応じて授業内容をカスタマイズすることができます。英語を使う仕事につきたい人は、特に会話中心のレッスンを多く選ぶことで、スピーキング力を効率的に上げられます。
履歴書で英語力を証明したい人は、TOEICなどの資格試験対策コースもあるので活用しましょう。
フィリピンのセブ島留学なしで直接他国へワーキングホリデーに行ったほうがいい人の3つの特徴
セブ島留学なしで直接他国へワーキングホリデーに行った方がいい人の特徴は、以下の3つです。
それぞれについて、詳細を解説していきます。
すでに十分な英語力を持つ上級者
英語上級者で、すでにTOEICや英検で十分なスコアのある人、または、帰国子女やインターナショナルスクール出身者は、直接ワーキングホリデーに参加しても大丈夫です。
現地に到着するとすぐに、自分の英語力を生かして仕事を始めることができるはずです。
しかし、英語といえど、発音や訛りの強い国もありますので、ワーキングホリデー前に下調べをしておくことをお勧めします。
ネイティブ環境での生活や就労にこだわりがない人
ワーキングホリデーとして選ぶ国にこだわりがなく、英語環境であればいい、海外で暮らせるならどこでもいいという方は、セブ島での留学なしに渡航されてもいいかもしれません。
しかし、英語でのコミュニケーションレベルが低いことから、仕事の選択肢が極端に少なくなったり、賃金が低くなることが多いようです。
日本人は真面目なので、採用を得られる機会も多いようですが、英語力不足だとせっかくのチャンスを逃してしまうかもしれません。
「どんなふうに海外で暮らしたいのか?」「ワーキングホリデー後にどんな自分になりたいのか?」を考えてみることをお勧めします。
時間的な制約があり、短期集中でワーキングホリデー経験を積みたい人
ワーキングホリデーは国によって変わりますが、基本1年間の滞在になります。
その間、働いたり旅行したりと、自分の目的に沿って英語力をブラッシュアップしながら過ごします。ワーキングホリデーに行く人の中には、大学を休学したり、仕事を休職したりして参加する方もいられると思います。
ワーキングホリデーに行きたいけど滞在期間が長く取れない方は、ワーキングホリデー先で語学学校に通いながらアルバイトをしたりすることをお勧めします。
オーストラリアやカナダなどは、働きながら語学学校に通えますよ。
フィリピン本島やセブ島で働きたいならインターンシップがおすすめ
留学ではなくフィリピン本島やセブ島で働きたいという人には、インターンシップがおすすめです。
近年、日本資本の語学学校がセブ島で増えており、日本人のインターン生を募集している語学学校も少なくありません。
語学学校でのインターンでは、留学生の支援や留学相談などの日本人対応業務を任される場合が多いです。
語学学校によって業務内容は異なりますが、現地スタッフと英語でコミュニケーションを取りながら仕事ができます。
インターンシップで得られるキャリアへのメリット
インターンシップを経験することでのメリットはとても多いです。インターンシップでは、実際の会社業務を通して、実践的な経験を積むことができます。
特にフィリピンやセブ島では、現地の人と英語でコミュニケーションを取りながら仕事を進めていくので、英語でのビジネスレベルのコミュニケーションスキルを得られるようにもなるでしょう。
そういった経験は、将来のキャリアにおいて大きな強みになるでしょう。
フィリピンでのインターンシップ探し方とビザの種類
フィリピンのインターンシップは、インターンシップ紹介サイトや留学エージェントを利用して見つけられます。
ビザの種類は、大学が提携しているプログラムを通して発行されるビザや、現地の企業や団体が発行してくれるビザがあります。
いずれにしても、インターンシップの募集を見つけたら、ビザの発行についてしっかりと確認することをお勧めします。
まとめ
この記事では、ワーキングホリデー前のセブ島留学について解説しました。
セブ島のあるフィリピンへはワーキングホリデーを利用して渡航できませんが、ワーキングホリデー前に英語力を向上させたり海外生活に慣れたりするために留学する人も多いです。
セブ島に留学してからワーキングホリデー制度を使った方がいい人の特徴は、以下の3つです。
セブ島留学では比較的安く、効率的に英語を学べます。留学以外にも、語学学校などでのインターンシップもあるので、英語を使って働きたい人にはセブ島がおすすめです。
事前に英語力をアップさせて、ワーキングホリデーを有意義なものにしましょう。
◇経歴
学習塾での英語指導経験、英語を使用した外国人への日本語指導経験あり
◇資格
TOEIC 835点、英検準1級
◇留学経験
フィリピン・セブ、3週間、IDEA ACADEMIA
◇海外渡航経験
旅行で台湾、韓国、語学留学でフィリピンへの渡航経験あり
2025年8月にニュージーランドへ移住予定
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
小学校のALTがきっかけで英語に興味を持ち、英語の専門学校へ入学。
在学時から学習塾で子供たちに英語を指導してきました。
現在は日本語教師として英語で外国人に日本語を教えながら、私生活では海外移住に向け英語を勉強中。