
近年、定年退職や早期退職後の新たなライフステージとして、
語学留学を選ぶシニア層が増えています。
中でも、温暖な気候とコストの低さ、治安の良さで知られるフィリピン・セブ島は、シニアにとって非常に人気の高い留学先です。
特に現在シニア層に当たる人々は、これまで忙しく過ごしてきた世代です。
忙しい日常から解放され、自由に何かに挑戦できる環境になり、新たな趣味や自己成長として留学を選ぶ方が増えてきています。
「この年齢で留学にチャレンジは遅い?」
「欧米に留学するのは勇気がいる…」
といった疑問や不安を抱えている方は多くいます。
本記事では、シニアに人気の「セブ留学」についてくわしく解説します。
シニア留学ならではの注意点や、おすすめの語学学校についても紹介しています。
留学したいけれど勇気が出ない、とお悩みの方はぜひ最後までお読みください。
セブ留学がシニアにおすすめな理由
フィリピン中部・ビサヤ諸島に位置するセブ島は、近年、60代以上のシニア世代から注目されている留学先のひとつです。
海外留学と聞くと若い世代のイメージが強いかもしれませんが、実はシニア層にとっても非常に魅力的な環境が整っています。
ここでは、なぜセブ島がシニアにおすすめなのか、その理由をご紹介します。
日本との時差が少なく、体への負担が軽い
日本とセブ島(フィリピン)との時差はわずか1時間です。
時差が少ないメリットは、
②時差ボケ対策が不要
時差が少ないと、家族や友人とも日本時間とほぼ同じ感覚で連絡が取れるため、安心感があります。
また、時差ボケの心配がほとんどなく、到着直後からアクティブに動けるのは、体力に不安を感じる方にとって心強いポイントではないでしょうか。
日本から近く、移動がラク
セブ・マクタン国際空港へは、日本の主要都市から直行便で4時間半と比較的近い距離であることが魅力です。
シニア層にとって飛行機での長時間のフライトは体力的な負担が大きく、ストレスになることもあります。
欧米と比較すると短いフライトで到着できる点が、シニア層に人気のポイントです。
費用が安い
セブ留学の大きな魅力の一つが、全体的な留学費用の安さです。
授業料や滞在費、生活費が抑えられるうえ、航空券も欧米行きに比べて安価です。
円安や物価高で海外留学を諦めかけていた方にも、現実的に実行できる選択肢として注目されています。
短期でも長期でも、コストパフォーマンスの高い留学が可能です。
フレンドリーな国民性
フィリピンの語学学校の講師陣はフレンドリーで陽気な人が多くいます。
これはフィリピン人の国民性であり、温かく親しみやすい雰囲気の人々が多いため、年齢を気にせず、自然に溶け込める空気感があるのも、シニアにとって嬉しいポイントです。
アクティビティが豊富
セブ島は美しいビーチリゾート地として人気がある場所で、観光客に向けたさまざまなアクティビティが用意されています。
学校のない週末には、観光ツアーに申し込んでショートトリップを楽しむこともセブ島留学の醍醐味です。
また、スパやマッサージなど、疲れを癒す施設も充実しているため、学びながらリフレッシュすることができます。
勉強だけでなく、人生を豊かにする体験ができるのが、セブ留学の大きな魅力です。
シニアに適したセブ留学の期間
海外留学をするにあたって、多くの方が悩むのが「どのくらいの期間行くのがベストか?」という点です。
「できれば長期で学びたいけれど、仕事や家庭の事情がある」
「短期間でも効果はあるのか?」など、それぞれ悩みがあるのではないでしょうか。
ここでは、シニア世代に適したセブ留学の期間について、目的別にご紹介します。
1ヶ月以内の短期留学
セブ島の語学学校では最短1週間からのプログラムを設けているところが一般的です。
仕事を休んでセブ島留学に行きたいと考えている方でも、超短期留学が可能です。
「1週間では英語力が身に付かないのでは‥」と不安に思う方もいるでしょう。
セブ島の語学学校にはマンツーマンレッスンを受けられるコースがあり、朝から講師と1対1でレッスンをし、語学力を向上させることができます。
ただし、1週間程度だと観光の時間が取れなかったり、航空券が割高に感じる場合もあるでしょう。
短期間に集中して学びたい方向けですが、「もう少し時間が欲しかった」と感じる方もいるかもしれません。
3ヶ月の中期留学
語学をじっくり習得したい方は3ヶ月程度の中期留学がおすすめです。
「とにかく英語力をつけたい」と考えている方は、3ヶ月間の間で基礎から応用までしっかり学べるだけでなく、現地での生活を通じて英語を使う機会も自然と増えていきます。
また、観光や趣味などの時間も十分に取れるため、勉強とリフレッシュのバランスが取りやすい点も魅力です。
3ヶ月以上の長期留学
退職後に自由な時間が増えたシニア層は、3ヶ月以上の長期留学を選ぶ方も多くいます。
語学学校での授業と並行して、日常生活の中で英語を使う機会を増やすと、実践的な英語が身に付くだけでなく、自分の英語力に自信を持てます。
3ヶ月以上の留学を考えている方は、卒業までに達成したい目標を明確に持ち、その目標に向けて学習を進めることが重要です。
長期滞在中はモチベーションの維持が課題になることもありますが、長い期間一緒に授業を受けることで、講師陣との信頼関係も深まるはずです。
学習に関しての相談がしやすくなり、明確なアドバイスをもらえることもあるでしょう。
自分なりの目標を持ち、その達成を目指して取り組むことで、学びの成果をより実感できるはずです。
シニアに適した語学学校の選び方
留学期間が決まったら、次に悩むのが語学学校の選び方です。
初めての留学の場合、何を基準に学校を選べばいいのかわからない方も多いでしょう。
ここでは、シニアの方が学校を選ぶ際、押さえておきたいポイントを紹介します。
サポート体制がしっかりしているか
海外生活では、思いがけないトラブルや不安を感じる場合、すぐにサポートしてくれる体制が整っているかを確認しておきましょう。
特に、初めてフィリピンに滞在する方にとっては、日本語で相談できるスタッフがいるだけで安心感が大きく変わります。
日本人経営の語学学校は、日本人による手厚いサポートが充実していることが多くあります。
一方、日本人以外が経営している語学学校を選ぶ場合は、日本人スタッフ、あるいは日本語が話せるスタッフが常駐しているか、サポート体制が整っているかを確認しておくと安心です。
滞在する部屋のスタイル
語学学校では一般的に、1人部屋から最大4人部屋までの寮タイプが用意されています。
シニア層にとって、他人との共同生活はストレスを感じることがあるかもしれません。
プライベートな空間を保ちたい方は、希望する留学期間中に1人部屋に入れるかを確認しておきましょう。
生徒の年齢層や国籍
学校に通う生徒の年齢層を重要視する方も多くいます。
学校の施設やプログラムは良くても、実際に通ってみると若い世代ばかりだと落ち着いて学びにくいと感じる人もいるでしょう。
できるだけ近い年齢層の方がいる学校で勉強したいと考える方は、学校に通う生徒の年齢層を確認しておきましょう。
また、日本人が少ない環境で勉強したいと考える方は、生徒の国籍についてもチェックしておくと良いでしょう。
医療体制の充実度
体調への不安は、シニアの留学で特に気になるポイントです。
慣れない海外で生活することは、ストレスも重なり体調に影響を及ぼすことがあります。
万が一に備えて、医療体制がしっかりしているかを確認しておきましょう。
学校の近くに日本語で診療が受けられる病院があるか、学校内に看護師が常駐しているかといった点も、事前に調べておくと安心です。
セブ留学でシニアにおすすめの語学学校
セブ島には、シニア世代にとって安心して学べる語学学校がいくつもあります。
ここでは、設備やサポート体制、学習環境などから見て、特におすすめの語学学校を3校ご紹介します。
CLC(Bai hotel campus language center)
少し贅沢な環境でゆったりと学びたい方におすすめなCLCは、2022年にできた新設校です。
4つ星ホテル内にキャンパスがあり、施設内の設備が充実。
ジム、サウナ、プールのほかにもスパやルーフトップバーも完備されており、学びながらリゾート気分も味わえます。
インフラ面で不安が多いフィリピンですが、CLCは安定した環境で留学生活を送れる点が魅力です。
| 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 | |
| シニアイングリッシュコース8コマ(1人部屋) | ¥101,000~ | ¥342,000~ | ¥679,000~ |
Howdy(ハウディー)
Howdyは、2014年に設立された日本人経営の語学学校。
病院、ホテルに併設しているため、体調に不安がある方でも、万が一の際に医療が近い点は大きな安心材料です。
シニア層や社会人が多く通い、スピーキング力を向上したいと考えている方におすすめです。
学校で提供しているランチは日本人の口に合うと評判なので、食事面が心配な方でも安心ですね。
日本人の生徒が多いため、多国籍の生徒と交流する機会が少ないかもしれませんが、マンツーマンレッスンに特化している学校なので、気にならない方も多いでしょう。
| 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 | |
| 1日5コマコース(1人部屋) | $875~ | $3,720~ | $7,510~ |
| 1日7コマコース(1人部屋) | $930~ | $6,460~ | $13,020~ |
Universe English(ユニバースイングリッシュセブ)
Universe Englishは、シニア世代や親子留学向けに特化した語学学校です。
少人数制でアットホームな雰囲気が魅力で、講師も毎回同じ担当がつくため、安心して学習に集中できます。
滞在先はホテル寮かコンドミニアム寮から選ぶことができます。
※費用は滞在先により異なります。
シニアがセブ島留学する時の注意点
海外留学には、若者には若者特有の注意点があるように、シニアにはシニアならではの注意点があります。
セブ島に留学を考えているシニアの方々に向けて、事前に知っておきたい注意点を紹介します。
無理のないコースやカリキュラム選び
英語をしっかり学びたい気持ちが強いあまり、ついハードなカリキュラムを選んでしまうシニアの方も少なくありません。
張り切って1日8コマのコースを選んだけど、実際に授業を受けてみると思った以上に疲れがたまったり、集中力が続かなかったりすることがあります。
シニア向けに1日4コマ程のコースを用意している学校もあります。
まずは無理のないペースで始めて、徐々に増やしていくことも可能です。
ただし、変更手数料が発生することもあるため、コース選びは慎重に行いましょう。
セブ島の不便さも理解しておく
セブ島を含むフィリピンは、日本のように便利で快適な国とは言えません。
シニア層の中には、外国の不便さに慣れることができず、不満を感じてしまう方も多くいます。
事前に不便さについて理解し、対策を考えておくことで、ストレスを軽減できます。
例えばセブ島では以下の点に不便さを感じています。
・水道やシャワーの水圧が弱い
・衛生面が日本ほど整っていない
・電力供給の不安定さ
・渋滞や信号のない交差点など交通環境の違い
こうした状況を理解したうえで、快適な生活のために準備や心構えをしておくことが大切です。
慎重な留学期間選び
留学期間選びもシニアの留学にとって重要な要素です。
長期留学を選択してしまい、体力的な負担が大きくなったり、反対に短すぎて十分な学びが得られなかったりすることがあります。
自分の体調、予算、家庭の状況などをよく考慮して、無理のない期間を選んでください。
まとめ
この記事では、シニア世代の方向けにセブ島での語学留学について詳しくご紹介しました。
セブ島は日本からのアクセスが良く、物価や留学費用も安いため、年齢を問わず多くの日本人に人気の留学先です。
語学学習以外にも、観光に出かけやすい環境であるため、学びながら現地の文化を知ることができ、シニアの方にとって大きな魅力です。
英語を学びながら異文化に触れることで、より豊かな留学生活が実現できるでしょう。
ただし、留学を成功させるためには、期間や学校、コース選びに慎重に行うことが大切です。
セブ島特有の不便さや生活環境の違いについても、事前にしっかりと情報収集をしておくことで、不安を減らし、より快適な留学が可能になります。
年齢を重ねたシニア層だからこそできる、
ゆとりある学びの時間を、ぜひセブ島で体験してみてください。
◇経歴(英語を使用した経歴)
・オーストラリアのカフェで半年間勤務
・国内/国際線客室乗務員として5年間勤務
◇英語に関する資格(資格、点数など)
TOEIC、英検受験経験有り
アメリカのコミュニティカレッジにてEarly Childhood Educatorコース修了
◇留学経験
・オーストラリア シドニーへ1か月間の短期留学。
→週5日で語学学校へ通う。
・ワーホリでオーストラリア・ゴールドコーストに1年間滞在。
→Gold Coast Institute of TAFEの語学コースで学ぶ。
・2020年から4年間、家族の仕事でアメリカに滞在。
→州立のコミュニティカレッジでEarly Childhood Educationコース及びアカデミック英語コースを学ぶ。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
仕事→韓国、中国、台湾、香港などアジアを中心とした国
旅行→アメリカ(ハワイ、グアム、サイパン含む)、カナダ、
シンガポール、マレーシア、オーストラリア、ドイツ、イタリア、
ギリシャ、クロアチア、ベトナム、タイ、バハマ、オランダ領セント・マーティン島など
◇自己紹介
旅行、海外生活関連のwebライター。
最初の短期留学の経験のおかげで、人生が変わったと言っても過言ではないと感じています。海外に滞在することがきっかけで、人生の選択肢が大きく広がり、成長を続けていきたいと思うようになりました。海外での長期滞在・留学経験者の視点から、皆さまにわかりやすい記事を書いていきたいと思っています。