
今回のネイティブキャンプのコラムでは、近年そのコストパフォーマンスの良さや日本からのアクセスの良さなどから留学先として人気の高いフィリピンについて特集していきます。
ただし、今回フォーカスするのは大人のための留学ではありません。対象は日本人の、中学生です!留学というと、現地高校への留学や大学生の交換留学や正規留学、語学留学などを思い浮かべる方が多いかと思います。
しかし近年では、コロナ禍も明け、英語をはじめとする外国語を学ぶための素地を作るために中学生のうちから国際交流や異文化体験をするご家庭が増えてきています。
そこでこのコラムではまず、中学生からフィリピン留学をすることのメリット・デメリットを比較していきましょう。その上で、中学生から挑戦可能で、フィリピンの中でも留学先として人気の高いセブ島留学の種類を解説していきます。
また、中学生が1人で留学をする時に気をつけた方がいいポイントをしっかり解説するので、未成年の留学も安全に経験する準備ができますよ。
コラムの最後には、セブ島留学をする際に選択する語学学校の選び方をお伝えしていきます。この記事を読めば、中学生のうちからセブ島へ留学しに行きたくなること間違いなしです!
- 中学生がフィリピン・セブ島留学するメリット
- 中学生がフィリピン・セブ島留学するデメリット
- 中学生ができるセブ島留学の種類
- 中学生のセブ島留学にかかる費用
- 中学生が単独でセブ島留学する際の注意点
- 中学生がセブ島留学する際の学校の選び方
- 中学生のセブ島留学でおすすめの学校4選
- まとめ
中学生がフィリピン・セブ島留学するメリット
年齢でいうと12歳〜15歳にあたる中学生。まずは未成年の中学生だからこそフィリピンのセブ島留学に挑戦するメリットを紹介していきます。
① 費用を安く済ませることができる
まず一つ目のメリットは、なんといっても留学費用の安さでしょう。これから大学受験や大学生活が待っているのに、同じように英語力や異文化経験のために欧米圏の国に留学するとなった時にかかる費用はあまりお財布に優しくないですよね。
そんな中、フィリピンへの留学は欧米圏への留学にかかる費用の約半分程度で行けるといわれています。
現地の物価が安いことや、同じアジア圏なので往復の渡航費も安く済ませられることが理由としてあげられます。
② マンツーマンの英語授業が受けられる
他の欧米圏の国々にはあまりないフィリピン留学だけの特徴は、マンツーマン授業というものが存在することです。むしろ、フィリピンの英語語学学校では先生とのマンツーマンの授業が主流なのだとか。
そのため、一度も海外経験や人前で英語を話した経験のない中学生でも先生との一対一の授業なので自分だけのレベルにあった授業を受けることができます。
③ 高校受験の前に楽しい英語を経験できる
まだ12歳〜15歳という青春真っ盛りの若い時期に海外での生活を経験するということは、その子のその後の英語学習や海外への価値観にとても大きな影響があります。
中学生のほとんどは高校受験を経験しますね。その際に受験英語にどっぷりと浸からなければいけない時期がやってきます。その際、フィリピン留学で経験した楽しい英語学習が素地となっているので、英語の勉強へのモチベーションが常に保たれている状態を作ることができるでしょう。
④ 若いうちに心身ともに成長できる
中学生という若さで親元を離れて海外で生活をするという経験自体が、その子の心と体を強くさせます。ほとんどのフィリピン留学挑戦者の中学生は、親元を長く離れて暮らすのは初めてなのではないでしょうか。
帰国後に保護者や学校の先生、友達と再会した時に「精神面が自立している!」「なんだか考え方も行動も逞しくなったね。」といわれる生徒さんがたくさんいるほど、多くの方がその子の成長を実感するようです。
参考資料:中学生のフィリピン留学!メリット・デメリットや注意点を解説!U-GAKU Media
https://u-gaku.jp/media/philippines/junior-philippines-studyabroad/#i-0
中学生がフィリピン・セブ島留学するデメリット
中学生という若さで親元を離れて海外で生活する以上、渡航前に必ずその国で留学することのデメリットについても知っておく必要があります。
なぜなら、行く前にデメリットを知っておくことでそれらに対する対処法を見つけられるからです。
① ガーディアン費用が必要
未成年である中学生や高校生が単身で海外留学をする際には、通常の留学費用に加えて「ガーディアン費用」というものがかかる学校がほとんどです。
ガーディアン費用とは、現地での生活の保護者として生活面のサポートや体調不良時の病院の手配などを行ってくれる人に払う費用のこと。
選択する語学学校によってガーディアン費用は異なりますが、基本的には1週間で5000円〜10000万円ほどが相場といわれています。
② 現地での行動に制限がかかる
特に東南アジアのフィリピンでは、特定の地域や区域での犯罪発生率が高いこともあり、中学生が現地で外出する際に1人で行動することは危ないとされています。
基本的にはガーディアンや先生が必ず同行した上で外出することと決められていることが多いようです。
③ 保護者の方の不安
やはり未成年の自分の子供をフィリピンに1人で留学させたはいいものの留学中は親の心配は尽きないもの。もちろん留学中には親と子供がしっかりと連絡を取れるようにしておくなどの最低限の準備は必須です。
ただし、現地について語学学校の授業中だったり、アクティビティに夢中になっていると子供から返信がすぐに返ってこないということも念頭には入れておきましょう。
「夜の◯時には必ず毎日LINEを送ること」などといった約束事をしておくとお互いに安心かもしれませんね。
また、子供を送り出す際には、何よりも信頼して子供を預けられる語学学校を選ぶことが非常に大切です!
参考資料:中学生のフィリピン留学!メリット・デメリットや注意点を解説!U-GAKU Media
https://u-gaku.jp/media/philippines/junior-philippines-studyabroad/#i-0
中学生ができるセブ島留学の種類
ここからは、中学生からでも挑戦できるフィリピンのリゾート地「セブ島」での留学の種類を解説していきます!
実は、フィリピンでは15歳未満の単身での入国は原則認められていませんが、WEG(Waiver of Exclusion Ground)という手続きを事前に行うことで親以外の成人と同伴、または単身でもフィリピンへの入国をすることができます。
① 単身でのセブ島語学留学
セブ島にある一部の語学学校では、中学生の単身留学を許可しています。ただし、行きと帰りには保護者のフィリピンへの同伴が必須になっています。また、WEGの申請を渡航より前に済ませておきましょう。
参考資料:未成年者のフィリピン入国方法【WEG】手続き方法を解説!
https://www.hub1234.com/minors.html
② 夏休みなどに開催されるセブ島ジュニアキャンプ
セブ島の語学学校には、「ジュニアキャンプ」というイベントを開催しているところがあります。
ジュニアキャンプとは、小学生から15歳までが対象となっています。春休み、夏休み、冬休みなどの長期休みに開催される子供たちだけの英語キャンプになります。
こちらはWEGの手続きさえすれば保護者の付き添いなしで子供たちのみで留学が可能になります。詳しくは「セブ島 サマーキャンプ」で検索してみるとイベントを開催している語学学校の情報を得ることができますよ。
③ 親子留学
三つ目の方法は、「親子留学」という方法です。保護者の方もお子さんと一緒に留学すれば「親子留学」という留学プランでの渡航が可能になります。実は最も手続きが少なく、自由に日程を決めていけるフレキシブルなプランになっています。
WEGなどの手続きの必要もなく、しかもお子さん単身で渡航させるといった際に考えられる危険性や心配事もなくて済みますね。
ただし、保護者の方の留学費もかかるので、金銭面に関しては余裕を持った計画が必要となります。
参考資料:中学生のためのフィリピン留学完全ガイド!おすすめの語学学校を紹介
https://www.hub1234.com/category/junior-high-school#index_id1
③ 親子留学
三つ目の方法は、「親子留学」という方法です。保護者の方もお子さんと一緒に留学すれば「親子留学」という留学プランでの渡航が可能になります。実は最も手続きが少なく、自由に日程を決めていけるフレキシブルなプランになっています。
WEGなどの手続きの必要もなく、しかもお子さん単身で渡航させるといった際に考えられる危険性や心配事もなくて済みますね。
ただし、保護者の方の留学費もかかるので、金銭面に関しては余裕を持った計画が必要となります。
④ 入国のみ保護者が同伴
フィリピン・セブ島で中学生が語学留学をする際、入国時のみ保護者が同伴する方法があります。フィリピン出入国法で15歳未満は原則、保護者の付き添いが必要と定められているためです。
具体的には日本出発時に親が同行し、入国審査を一緒に受けて審査通過後は子供だけで学校や寮に向かう流れです。ただし、WEGの申請を事前に行っておけば、15歳未満でも単独でフィリピンに入国できます。
※学校や時期により単身留学が制限される場合があるため、渡航前に必ず受け入れの可否を確認しておきましょう。
中学生のセブ島留学にかかる費用
中学生がセブ島で語学留学をする際の費用の目安は、以下のように期間によって変動します。
| 期間 | 想定費用(目安) | 含まれる主な費用項目 |
| 1週間 | 約10万~26万円 | 授業料、宿泊費、食費 |
| 1ヶ月 | 約30万~48万円 | 入学金、授業料、寮費、SSP申請費、光熱費、教材費、航空券、海外保険 |
| 2ヶ月 | 約67万円 | 上記に加え、ビザ延長費、ACR-Iカード費用 |
| 3ヶ月 | 約98万円 | 同上 |
| 半年 | 約185万円 | 同上 |
1週間の場合、授業料・宿泊費・食費を合わせて約10万〜26万円が目安です。1ヶ月滞在では入学金・寮費・授業料などに加え、SSP申請費用・航空券・保険を含めて概ね30万〜48万円程度となります。
2ヶ月以上だと、期間延長に伴うビザ延長費やACR‑Iカード費用も必要です。さらに未成年の単独留学では現地サポートとして滞在中のガーディアン費用が発生し、1週間で5,000円〜1万円程度が相場とされています。
中学生が単独でセブ島留学する際の注意点
先ほどからお伝えしているように、未成年の子供が単身でフィリピンに単身で入国することや、現地で生活する際には最新の注意を払う必要があることや、事前に準備をしておくことがあります。
WEGの事前申請が必要
15歳未満の子供が単独で渡航する際には、戸籍上の保護者以外との同伴による渡航が禁止されています。ただし、WEG (Waiver Exclusion Ground)という申請を渡航前に行うことで、単独でも入国が可能になります。
未成年者のフィリピン入国方法【WEG】手続き方法を解説!
https://www.hub1234.com/minors.html
中学生の生活やメンタル、体調面のサポート体制
学校選びをする際にしっかりと確認しておきたい点が、日本人スタッフが数名勤務しているかどうか、市内に外出する際に同伴してくれるスタッフがいるかどうか、スタッフとの待機面談があるかどうか、健康面でのケアがされる制度はあるかどうかなどです。
候補としている学校のホームページや資料をよく確認して、現地での生活が安心して送れるように下調べをしておきましょう。
学校や住む場所の周辺環境と治安
フィリピンは現在、経済的な急成長を遂げているものの、まだまだ地域によって治安がいいところとそうでないところの差がはっきりと分かれています。
中学生が単身で現地で生活する場合、本人ができるだけ安心して生活を送れる生活環境を選択することをおすすめします。
語学学校や住む場所を決める前に、しっかりと留学エージェントやフィリピン現地駐在の留学の専門家に治安についての意見を聞くようにしましょう。
参考資料:中学生単独でも留学できるフィリピンお勧め語学学校6選 |セブ島留学バディー
https://cebu-buddy.com/juniorhigh-study/
中学生がセブ島留学する際の学校の選び方
最後に、中学生がセブ島留学をする際の語学学校の選び方を伝授いたします!学校選びをする前にチェックするべきことや、学校の施設や制度について確認するべき点をお伝えします。
入国条件を満たしているか確認
まず最初にするべきことは、フィリピンへの入国条件をお子様が満たしているかどうか確認することです。
渡航時点で15歳未満のお子様が単身でフィリピン留学する場合、WEGを必ず申請しましょう。ただし、個人での手続きは難易度が少々高いため必要書類を用意したら、公証人役場でのお手続きをおすすめします。
スタッフのサポート体制の確認
現地の語学学校のスタッフからどんなサポートが受けられるかを詳しくチェックしましょう。そもそも中学生を単身で受け入れているセブ島の語学学校は多くないので、限られた選択肢の中から最もサポートの手厚い学校を選ぶのがおすすめです。
基本的には現地のフィリピン人講師が中学生のお世話をするパターンが多く、日本人のスタッフが常に勤務している学校は少ないようです。
日本人のサポートを望む場合は、単身留学ではなく親子留学やジュニアキャンプへの参加を検討してみましょう。
航空券手配
中学生が単身でフィリピンへ渡航する場合、飛行機に乗ること自体初めてという人も多いのではないでしょうか。
そのため、日本からの直行便でフィリピンに行くことを強くおすすめします。成田空港からセブパシフィック、フィリピン航空、エアアジアが運行しています。
12歳以上であれば1人での搭乗は認められていますが、その場合チェックインから搭乗手続き、入国審査を1人で行う必要があります。可能であれば保護者の方が行きと帰りの飛行機を一緒に付き添う形をおすすめしています。
参考資料:セブ島で中学生の留学にお勧めの学校一覧
https://www.ceburyugaku-master.com/purpose/junior_high_school.html
中学生のセブ島留学でおすすめの学校4選
ここでは、中学生のセブ島留学でおすすめの学校を4つピックアップして紹介します。
CIA(Cebu International Academy)
CIA(Cebu International Academy)は2003年創立の老舗で、シティキャンパスとマクタンキャンパスを展開する語学学校です。中学生対象のジュニアキャンプを実施しており、グループとマンツーマン授業を組み合わせ、多面的に英語を学べるプログラムが組まれています。
現地のフィリピン人ガーディアンが24時間付き添うため、安全面に関しても十分に対策がされている点も特徴です。
キャンパスにはプール・ジム・カラオケ・図書館・食堂・体育施設など設備も充実しており、生徒間の国際交流も活発です。さらに、毎週スピーチ大会・ライティング・ボランティアなどの多彩なイベントが行われ、自信と実践力が着実に育つ環境が整っています。
GLC(Global Language Cebu)
GLC(Global Language Cebu)は、週次アクティビティと施設の充実が魅力の英語学校です。最大7名の少人数制グループとマンツーマン中心の授業を基本に、CELTA資格保持教師が在籍するなど教育の質にもこだわっています。
年齢別プランとしては5〜14歳対象のキッズ&ジュニア英語コースがあり、中学生も初心者から上級者まで幅広く対応が可能です。校舎内にはプール・ジム・ゲームルームなどの施設が整い、学びと遊びをバランス良く実現できます。
また、現地ではナースが常駐し、週1回ドクターが来校する体制が整備されているなど医療面も充実している点も特徴です。週末のアイランドホッピングや学校主催のイベントも豊富で、学習以外の体験も充実しています。
First English
First English Global Collegeは、日本人向けに最適化されたカリキュラムで知られる語学学校です。13歳以上から受講でき、少人数グループとマンツーマン授業を組み合わせたスタイルが基本で日本語によるサポートやバディ制度も導入されています。
Junior Campも定期開催され、春・夏休みを活用した中高生向けプログラムでは現地日本人スタッフが空港送迎から生活まで手厚くフォローします。宿泊施設は学校敷地内や近隣コンドミニアムで清掃サービスも完備しており、快適な生活環境も魅力です。
CELLA Premium
CELLA Premium CampusはTESDA認可の本格派キャンパスで、2014年竣工の高級感ある学習施設が特徴です。中学生向けには、集中型のジュニアプログラムが用意されており、豊富なイベントを通じて実践的な英語力を育成します。
英語講師は大学卒&TESOL保持者で、質の高いマンツーマン授業を提供している点も魅力です。設備面では、ジムやサウナ付きの寮施設に加え、共用ラウンジや図書室、学習カフェなど学習意欲を高める環境が整備されています。
まとめ
このコラムではここまで、中学生のためのフィリピン留学について詳しくお伝えしてきました。いかがでしたでしょうか?
まだ親元を離れて暮らした経験のない中学生がフィリピンで留学生活を送ることに不安を覚える保護者の方もいらっしゃるかと思いますが、通学する語学学校や生活をする地域の情報を事前にしっかりとチェックして留学自体のメリットとデメリットを比較しておくことで、対策を立てて出発の日を迎えることができますよ。
何よりも、中学生という多感な時期にフィリピンでたくさんの異文化体験と英語学習を積み重ねたお子さんが帰ってくるのを迎えるのは、かけがえのない瞬間でしょう。中学生のお子さんがいる方でフィリピン留学を検討されている方はぜひ、今回のコラムを参考にしてみてくださいね!
◇経歴
大学時代に、外国語がどのように学ばれるのかについて興味を持ち、日本の大学院で第二言語習得論•応用言語学の研究に励む。
修了後はインターナショナルスクールの先生や、小学生オンライングループ英会話のバイリンガル講師、日本の文化を海外に広める音楽スクールで活躍中。
◇資格
IELTS Academic module 6.5
(speaking 6.5 reading 7.0 listening 6.5 writing 6.0)
◇留学経験
高校時代、春休み中にニューヨークにある姉妹校のタウンゼント•ハリス高校へ研修に参加。
その後大学時代にニュージーランドに一学期間の留学を経験。語学学校に通ったのち、主に応用言語学を中心に学ぶ。
◇海外渡航経験
つい数ヶ月前、高校ぶりに訪れたニューヨークの空港でみつけたストリートピアノ。
つい弾きたくなりニューヨーク出身の作曲家ジョージ•ガーシュインの「ラプソディーインブルー」を弾いたら、メキシコのカンクン行きの搭乗を待っていた皆さんから盛大な拍手を貰いました!とてもいい思い出です。
◇自己紹介
これまでの海外経験や、日本で出会った留学生たちとの交流から、英語をはじめとした外国語を使うことで、私たちの視野や価値観はどんどん広がっていくと確信しています!
英語が好き!と言う気持ちを大切に、英語を学び続けられる燈を見つけられるよう行動すると、英語学習が楽しくなります!