オーストラリアでの
ワーキングホリデーは、近代文化とアボリジナル文化の両方に触れられため、幅広い世代に人気があります。
移民を積極的に受け入れてきた歴史から英語教育に力を入れてるのがオーストラリアの特徴で、社会人向けに夜間学校がある点も人気です。
そんなオーストラリアでのワーキングホリデーを実現するために知っておくべき最低費用を、費用内訳や期間別の目安でご紹介します。
- 【期間別】オーストラリアワーホリの最低費用：3ヶ月
- 【期間別】オーストラリアワーホリの最低費用：半年
- 【期間別】オーストラリアワーホリの最低費用：1年
- オーストラリアワーホリ費用の内訳
- オーストラリアワーホリ費用を抑えるコツは
- まとめ
【期間別】オーストラリアワーホリの最低費用：3ヶ月
3ヶ月のオーストラリアワーキングホリデーは、ワーホリ期間の中では短期に当たります。
短期留学であるがゆえに注意したいのが、現地での収入と宿泊費用・生活費用です。
オーストラリアでの給与額は、渡航前の語学力によっても変わります。
そこでまずは3か月間で最低限必要な費用を算出してみましょう。
滞在期間3ヶ月の最低費用
滞在期間中の費用で大きな負担となるのは、宿泊費用です。
費用の節約にはシェアハウスがおすすめですが、滞在地によって費用も大きく違います。
人気のシドニー近郊は高いイメージがありますが、東京の相場より若干安い程度です。
しかし物価が安い地方の郊外はシェアハウスで月額1000豪ドルが相場なので、地方かつ郊外を選ぶことで費用はかなり抑えられます。
食費（自炊）と通信費はあわせて月額250豪ドルですが、交通費が120豪ドル程度必要です。
語学学校に通う場合は、これらとは別に入学金・授業料・教材費がかかります。
語学学校の費用の平均金額は4000豪ドルですが、都心と地方では約1000豪ドルの差があります。
ただし働きながら英語を学べば、学校にかかる4000豪ドルはいりません。
できるだけ早くバイト先を見つけるためにも、渡航までに意思疎通ができる程度の英語力は身につけましょう。
3ヶ月ワーホリでおすすめな仕事
3ヶ月の短期ワーホリで職を見つけるには、中級レベルの英会話力が必要です。
3ヶ月の短期バイトだと求人もそれほど多くありませんが、即戦力として認められれば、安定した給与が人気の和食レストランでウェイターも狙えます。
さらに短期だからこそおすすめなのは、オーペアと呼ばれるベビーシッターです。
基本は住み込みなので、宿泊費用が節約できます。
お小遣い程度の給与も支払われるので、娯楽費や交通費などは貯金を使わずに過ごせるようになるでしょう。
【期間別】オーストラリアワーホリの最低費用：半年
半年のオーストラリアワーキングホリデーは、1つの雇用主の下で働ける最長期間（例外もあり）での語学留学におすすめです。
語学学校に通いながら実践的な英語に触れられますし、ワーホリ（帰国）後のブランクも影響は少ないので、20代後半に人気があります。
滞在期間半年の最低費用
半年の滞在期間の場合、最初の1ヶ月は語学学校に通いながら生活の基盤を整えるのが一般的です。
この期間は単に語学力を高めるだけでなく、バイト先や住む場所、現地での知り合いを作ることが重要になります。
特に現地での人間関係作りは重要で、人とのつながりから現地で暮らすためのさまざまな情報が得られます。
そこで1ヶ月分の学費と滞在費として、5000豪ドルが必要です。
残りの5ヶ月は、宿泊費用が4800豪ドル、生活費（食費・交通費・交際費）が5000豪ドルで計算します。
5ヶ月分の費用はアルバイトの収入を充てることで、渡航前に準備すべき費用が抑えられます。
ただしアルバイトで得た収入には税金（15％）が差し引かれるので、税金分も忘れずに計算しましょう。
半年ワーホリでおすすめな仕事
半年の短期ワーホリの場合、語学力に自信がなくても働ける求人を探すのが、費用節約のポイントです。
シドニーのような都会では高級レストランも多いですし、時給も高くなります。
しかし都会の高級レストランは、意思疎通程度の語学力では採用につながらないのが現状です。
地方の場合は日本人観光客向けのレストランもあるので、初級レベルでも求人はあります。
そのほかにも地方なら、リゾートバイトも人気があります。
有名リゾートホテルの客室清掃員なら初級レベルの英語力で問題ないですし、ワーホリビザもOKなので、短期アルバイトの求人も多くおすすめです。
【期間別】オーストラリアワーホリの最低費用：1年
1年という長期間での海外生活は、ワーキングホリデー制度で留学体験をするのにおすすめです。
1年滞在すれば、語学学校に通わなくとも仕事を通じて実践的な英会話が身に付きます。
また農業体験や文化交流など、興味のある分野に深くかかわれるのも人気です。
滞在期間1年の最低費用
1年滞在する場合は、語学学校に通うか、通わずに働きながら英語を学ぶかで最低限必要な費用が変わります。
語学学校に通う場合は、1ヶ月分の学費に5000豪ドル、宿泊代に4800豪ドル、生活費に5000豪ドルが必要です。
2か月目以降からは宿泊費用に約1万豪ドル、生活費に1万1000豪ドルを足した金額が最低限必要になります。
語学学校に通わず働きながら英語を学ぶ場合は、学費を除く金額が最低限必要な費用です。
働き口や滞在先が早めに確保できれば、最初の1ヶ月にかかる費用も収入の一部で賄えます。
しかしすぐに見つからないことも多いので、1ヶ月分の宿泊費用・生活費は事前準備すべき費用に含めるのがおすすめです。
1年ワーホリでおすすめな仕事
1年間の長期ワーホリでは、住み込みが可能な仕事を選ぶのが費用の節約におすすめです。
ファームビズであれば1年間の雇用も可能なので、生活の基盤を心配することなく留学生活が楽しめます。
地方リゾートエリアのホテルでは、長期ワーホリのアルバイト先におすすめです。
リゾートホテルでは、住み込みのアルバイトもあります。
職種によっては下級レベルの英語力でもOKなので、語学力に自信がない人でも応募しやすいでしょう。
オーストラリアワーホリ費用の内訳
オーストラリアでのワーキングホリデーは、渡航前の費用と渡航後の費用の合計が実際に準備すべき費用になります。
渡航前の費用は初期費用なので、滞在期間にかかわらず必要です。
生活費は期間ごとの最低費用でふれたとおりですが、どの地域に滞在するかで大きく違いが出ます。
収入は現地での経費を補うことができますが、渡航後すぐに働き口が決まることは稀です。
渡航後の費用を計画する際は、一定期間収入がないことも考慮しましょう。
初期費用(ビザ取得・海外旅行保険・残高証明）
ビザ取得費用は、ワーホリビザを取得する際の申請料です。
2025年時点では650豪ドルですが、申請料は年単位で変更があります。
申請料はクレジットカード払いのみなので、カード手数料が別途必要です。
海外旅行保険は、保険会社のプランで金額に違いがあります。
安価なプランもありますが、保証内容が充実していた方が安心して留学生活が送れるでしょう。
残高証明は、ワーホリビザ取得時に必要です。
現地での滞在費用と帰国時の飛行機代の所持を証明するもので、残高として原則5000豪ドルの入金証明が必要になります。
生活費（宿泊代・交通費・食費・その他）
生活費は、渡航後の日常生活にかかる費用で想定します。
宿泊代・交通費・食費が主ですが、その他には通信費や交際費などが含まれます。
宿泊代を抑えるためにシェアハウスを希望するケースが多いですが、実際には渡航後すぐ契約につながるケースは少ないです。
そのため費用を計算する際には、1ヶ月は安い宿などを利用することを想定し、宿泊代として計算するのが良いでしょう。
シェアハウスの家賃相場は週300豪ドルですが、立地や物件の条件が良いと地域相場よりも高いという点は、日本国内の賃貸物件と同じです。
なお近年オーストラリア国内の賃貸住宅は、シェアハウスも含め年々家賃が上昇しています。
予算オーバーにならないためにも、最新情報のチェックをおすすめします。
収入（アルバイト収入）
オーストラリアの雇用形態は、フルタイム・パートタイム・カジュアルの3つに分かれ、それぞれに最低賃金が決められています。
フルタイムは週38時間以上勤務となり、最低賃金は24.10豪ドルです。
福利厚生が充実していますが、短期のワーキングホリデーの場合は難しいでしょう。
アルバイトで安定した収入が欲しい人に人気なのがパートタイムで、最低1日3時間・週20時間以下の労働が一般的です。
最低賃金はフルタイムと同じく24.10豪ドルですが、柔軟な働き方ができるので、ワーキングホリデーのアルバイトに適しています。
カジュアルは労働時間が不定期なアルバイトで、日本国内でいえば期間限定アルバイトに似ています。
雇用は安定しませんが、最低賃金は30.13豪ドルと高時給です。
オーストラリアワーホリ費用を抑えるコツは
オーストラリアは、英語圏で人気の留学先の中で比較すると、生活費が安い国に分類されます。
それでも勝手のわからない海外生活ですから、できるだけ費用を抑えたいのが本音でしょう。
そこでオーストラリアでのワーホリで試してほしい費用を抑えるコツを、厳選して4つ紹介します。
滞在先は郊外を選ぶ
渡航後の費用で負担が大きい滞在費用を抑えるには、地方の郊外物件を選ぶのがコツです。
地域によっても家賃相場は異なりますが、同じ地域でも近郊と郊外では、圧倒的に郊外が安くなります。
また物件周辺の条件によっても異なります。
交通アクセスが便利な場所やインフラの整備が整っている地域は人気もあるので、シェアハウス物件でも家賃が高いです。
近年はオーストラリア国内の賃貸住宅数が減少しているため、家賃が値上がりする傾向にある点も注意しましょう。
日常英会話は渡航前に習得する
ワーホリビザ取得に英語力は関係ありませんが、働くためには最低限の日常英会話ができることは必須です。
渡航後に語学学校に通う方法もあります。
しかし少なくとも意思疎通ができる程度の日常英会話は、渡航前にきちんと習得するのが費用を抑えることにつながります。
住み込みで働ける仕事を探す
渡航後の費用の負担を少しでも抑えるには、宿泊費用をいかに安くするかが重要です。
ホームステイも宿泊代を節約する一つの方法ですが、長期滞在であれば住み込みの仕事に就く方が、節約だけなく安定した収入を得るためにおすすめです。
往復航空券は早割で入手する
ワーホリビザ取得には帰国時の航空券代を含めた残高証明が必要ですが、航空券代は片道よりも往復で購入がお得です。
正規料金はシーズンで価格が変わりますが、航空会社によっては正規料金よりもお得な早割チケットの販売があります。
そのため費用を抑えるなら、往復航空券の早割チケットがおすすめです。
まとめ
オーストラリアでは留学ビザ・ワーホリビザのどちらでも、働きながら語学留学ができる人気の国です。
しかし滞在期間や滞在地で最低費用に違いがあるのも、オーストラリアワーホリでは大事なポイントになります。
なお職種によっては英語力が初級レベルでもOKなので、自分の語学力や滞在期間にあわせてバイト先を決めるのも、ワーホリを成功させるポイントです。
