
カナダは世界第2位の面積を持つ大国でトロントやバンクーバーといった大都市が注目されますが、これだけの土地を持ちながら人口は約4,000万人と日本の半分以下で様々なエリアに分散しています。
そのため、人口が少なくゆったりとした落ち着いた雰囲気の街が各地に点在しています。
留学やワーホリなどでは大都市に行く方が多いですが田舎暮らしが気になる方もいると思いますし、田舎ならではの魅力もあります。
この記事ではカナダの田舎の良さや注意点などを解説します。
- カナダの田舎町はどこ?特徴と魅力を紹介
- 日本人が少ないカナダの田舎都市ランキング
- カナダの田舎留学・ワーホリのメリット・デメリット
- 田舎 vs 都市!カナダで住むならどっち?
- バンクーバー・トロント近郊の田舎スポット
- まとめ
カナダの田舎町はどこ?特徴と魅力を紹介
カナダの田舎はいくつかありますが田舎すぎると働く場所や学校がありません。
日本人が少なくバンクーバーやトロントほどの規模でなく日本人が少ない地方都市を中心に紹介します。
地方都市ならではの魅力は、広大な自然にアクセスができることやホームステイ先がビジネスライクでなくアットホームな雰囲気であることが挙げられます。
私もカナダのトロントに行ったときは最初ホームステイをしましたがビジネスライクでハウスルールが多くありかなり息苦しく途中で出てしまいました。
少し交通の便が悪い場所もありますが、人の優しさや広大な自然に触れられる魅力がありますね。
日本人が少ないカナダの田舎都市ランキング
日本人が少ない田舎の都市をいくつかピックアップして紹介します。
ウィニペグ
ウィニペグはカナダのマニトバ州最大の都市なので田舎というと語弊がありますが、すぐ北には世界で12番目に大きな淡水湖があり豊かな自然にアクセスがしやすいです。
また、日本人には馴染みのない場所であり日本人留学生が少ない場所でもあります。
国際色豊かな街でフィリピン・フランス・イタリアなどそれぞれのコミュニティが点在しています。
田舎都市にありがちですが、トロント・バンクーバーのように日本食レストランやスーパーが少ないので日本が恋しくなるかもしれませんが、その分多文化で様々な料理を楽しめます。
ハリファックス
大西洋に面したハリファックスはノバスコッシア州の州都で、治安の良さと人の温かさが人気の都市です。
2010年に公開された映画「ハナミズキ」の舞台にもなりました。
小さい州でありながら教育に力を入れている州として知られ様々な大学があります。
気候はカナダ内陸部やトロントのように厳しい寒さではなく比較的過ごしやすいようです。
ビクトリア
ブリティッシュコロンビア州はバンクーバーもある州ですが、実は州都はビクトリアです。
バンクーバー市内からフェリーで3~4時間程度の位置にあり、花の都やガーデンシティと称され多くの庭園や公園があります。
19世紀末の雰囲気を色濃く残した歴史的な建造物が多く残されており、カナダにいながらヨーロッパのような雰囲気を感じられるのも魅力です。
生活費もトロントやバンクーバーと比較して10%程安価だというデータもあるそうで留学でいく方にはありがたいですね。
ケロウナ
ケロウナはバンクーバーから飛行機で内陸側で約1時間程度の場所にあります。
人口は18万人でブリティッシュ・コロンビア州の中でビクトリアに次ぐ3番目に大きい都市ですがとてもゆったりした自然にあふれた街です。
南北には約135km、東西は5kmの大きな湖沿いにあります。
ケロウナにはワイナリーが多くあり、特にデザートワインとして有名なアイスワインの産地としても世界的に注目がされています。
カナダの田舎留学・ワーホリのメリット・デメリット
カナダの田舎都市への留学・ワーホリのメリット・デメリットについて解説します。
カナダ田舎留学・ワーホリのメリット
カナダの田舎留学は下記のようなメリットがあります。
①日本人が少なく強制的に英語を話せる
②大都市にはない大自然を味わえる
③生活費が低く留学生に優しい
トロント・バンクーバーのような大都市は日本人も多く、英語は必要最低限だけで生きていけるので自分で意識しないとほとんど日本語で過ごしてしまいます。
その反面、田舎は日本人が少なめなので強制的に英語を使う環境にできます。
また、生活費の安さや大自然を味わえるのも田舎の魅力です。都市部と比べると5~15%程物価が安価な傾向なので大きなお金を使わなくても生活ができます。
カナダは日本にはない広大な自然が魅力なのでトレッキングや散策、自然を活かしたスキーや水上スポーツを楽しみたい方は田舎留学が向いていると思います。
カナダ田舎留学・ワーホリのデメリット
カナダの田舎留学・ワーホリのデメリットは下記4つです。
①仕事探しがしづらい可能性
②イベント・コミュニティが少ない
③日本食レストラン・スーパーが少ない
④選ぶ学校の数が限られる
日本でもそうですが田舎は仕事が探しづらいです。
最後の頼みの綱である日本食レストランも少ないため、英語がある程度できないと仕事を見つけられないかもしれません。
トロント・バンクーバーはインターネットでオンラインコミュニティを探して現地のコミュニティにアクセスしやすいですが田舎は数が少ないです。
意識的にリアルで声をかけていかないとなかなか英語を話す機会を作れないかもしれません。
また、語学学校・カレッジが田舎は少ないので学校選びのレパートリーが少なく、希望条件にあった学校が少ないかもしれません。
トロント・バンクーバーであればアクティビティの多い学校や缶詰で英語漬けの学校などバラエティ豊富な学校があったりします。
田舎が良かったとしても、デメリットをどの程度許容できるかや、あなた自身でどれくらい克服できそうかを考えたいですね。
田舎 vs 都市!カナダで住むならどっち?
カナダで住むなら田舎と都市どちらの方が良いでしょうか。田舎の良さと都市の良さを比較してみました。
人の親やすさ
海外で現地の人との交流を持とうと考えると人の親しみやすさは重要です。
私はトロントでホームステイをしていましたがビジネスライクな環境で仲良くなるというような状況ではありませんでした。
しかし、田舎に留学していた人の話を聞くと概ね仲良くなり居心地が良かったと聞いています。
もちろん、トロントで他のホームステイ先に行っている人で良かったという人もいるので一概には言えませんが傾向的には田舎の方が親しみやすい方が多いでしょう。
一方で、トロント・バンクーバーの方が多くのコミュニティがあるため様々なコミュニティに出向けば良い出会いがあると思います。
大自然へのアクセスのしやすさVS娯楽の多さ
トロントから自然にアクセスするには少し距離があります。
街の中にも区画ごとに公園があったり地下鉄で少し行けば自然豊かな場所もありますが、田舎程の広大な自然が広がっているわけではありません。
一方で都市にはバーやプロスポーツチームの観戦、様々なイベントが開催されているなど娯楽が多いです。
どのような生活環境が良いのかは好みにもよると思います。
バンクーバーやトロント、モントリオールなどにアクセスのよい田舎街であれば両方のメリットを享受できるかもしれません。
日本食レストラン・スーパーの多さ
地方都市には日本食レストラン・スーパーが少ないです。
日本が恋しくなった時にアクセスしづらい可能性があります。
日本から恋しくならないように持ってきたり都市部に行ったときに満喫したりはできますが、日本食が恋しくなった時にすぐにアクセスしづらいかもしれません。
仕事の見つけやすさ
大都市の方が仕事は相対的に多いですが競争も激しいです。
英語力が足りなくても受け入れてくれるところという意味では大都市の方が求人がありますし種類も豊富です。
田舎だとあなたがやりたい仕事がそもそも少ない可能性があります。
バンクーバー・トロント近郊の田舎スポット
バンクーバー・トロントも少し足を伸ばせば田舎のゆったりした場所はあります。それぞれの土地の田舎スポットを紹介します。
バンクーバー近郊の田舎スポット
バンクーバーは周辺に足を伸ばせば多様な自然が広がる地域があります。
ノースバンクーバー地域は多様な自然が特徴的な地域で、全体的にゆとりをもって建物が立てられており落ち着いた雰囲気の街になっています。
北部には複数の山があり、夏はハイキング、冬はスノースポーツを楽しめます。
西のウエストバンクーバーはサイプレス山を筆頭に自然が多い地域になっています。
トロント近郊の田舎スポット
トロントはコンパクトな都市で北部や東部に自然豊かなスポットがあります。
東に位置するスカボローは緑豊かなゆったりとした地域で15kmに及ぶ長さの崖の周辺には11の公園があります。
西側に位置するエローラは美しい街並みとエメラルドに輝く池があり自然を楽しむことができます。
東西に伸びた地下鉄からバスを経由することで様々な自然にアクセスができます。
また、少し時間はかかりますがトロントにいく方はナイアガラの滝を見に行かれることも多いですね。
まとめ
本記事では、カナダの田舎への留学・ワーホリのメリットやデメリット、カナダの田舎へ住むことの魅力、都市部からアクセスできる田舎などについて紹介しました。
説明の中でも書いたように、田舎がよいのか都市が良いのかは人によって異なります。
カナダに行って何を重視したいのかしっかりと考えましょう。
また、人によっては半年都市部、半年田舎というようなワーキングホリデーのスタイルをしている方もいらっしゃいました。
両方捨てられないのなら両方体験してみるのも面白いかもしれませんね。
◇経歴
フィリピンへの海外赴任3年(広告・マーケティング)
カナダでの飲食店でのウエイター半年
◇資格
TOEIC780点
◇留学経験
ILSC Language school(カナダ・トロント/2か月間)
◇海外渡航経験
仕事:フィリピン
ワーホリ:カナダ
旅行:ベトナム、香港、中国、韓国、インド、アメリカ、ペルー、ボリビア、ブラジル
◇自己紹介
はじめての海外は知らない世界を見たくてワーキングホリデーでカナダに行きました。
その経験を活かして仕事でも海外に行かせてもらっています。海外の魅力やこれから海外に行こうと考えている人によりよい情報発信ができるように心がけています。