フィリピン・マニラの気候とベストシーズンはいつ?現地経験者が服装・持ち物を解説

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はじめてフィリピンに行くとき、どんな気候なのかわからず服装や持ち物に迷うことはありませんか?

フィリピンと聞くと「常夏」のイメージが強いかもしれません。
しかし、時期によっては肌寒く感じる日もあるため、半袖だけでは乗り切れないこともあります。

この記事では、フィリピンの首都マニラに3年間住んでいた私が、季節ごとの気候やおすすめの服装について解説します。

この記事を通して、マニラ旅行の気温や服装、持ち物についてイメージを掴んでもらえたらうれしいです。

マニラの気候区分と年間気温

マニラは高温多湿の熱帯性気候で、季節は乾季(12〜5月)と雨季(6〜11月)に分かれます。

マニラの平均気温は年間を通して26〜30度程度と比較的安定しており、日本のような四季はあまり感じられません。

ただし、年にもよりますが11月末〜2月初め頃は比較的気温が低く、4〜5月が最も暑くなる傾向にあります。

また、フィリピンは台風の影響を受けやすく、例年8月から12月にかけて台風シーズンとなるため注意が必要です。

1年間の平均気温は以下の通りです。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均気温 26℃ 27℃ 28℃ 30℃ 30℃ 29℃ 28℃ 28℃ 28℃ 28℃ 28℃ 27℃

※参考URL:マニラ における年間の気候および平均気象

乾季(12月〜5月)のおすすめの服装と持ち物

マニラの乾季は12〜5月頃で、日差しが強く、特に日中は非常に暑くなります。

日によっては気温が35度近くまで上がることも。夜も暑いので、寝るときはエアコンが欠かせません。

服装は半袖・半ズボンで問題ありませんが、強い日差しから身を守る紫外線対策が必須です。
サングラスや帽子、日焼け止めなどがあると快適に過ごせます。
また、バイクを利用する場合は、長ズボンを履くのがおすすめです。

さらに、マニラの建物内は冷房が強く効いているため、場所によっては肌寒く感じます。
サッと羽織れる薄手の上着があると便利でしょう。

私は、雨の日にも使える薄手のジャンパーを持ち歩いていました。不要なときは腰に巻いておけるので楽ですよ。

雨季(6月〜11月)のおすすめの服装と持ち物

マニラの雨季は6〜11月頃で、雨が降ったりやんだり不安定な天気が続きます。

長時間降り続くことは少なく、短時間で一気に降って、すぐにやむことが多いです。特に8月〜9月は降水量が多い傾向にあります。

降水量の多さを知るために東京と比較してみましょう。東京の月間降水量が最も多い月でも230〜240mm程度なので、マニラの降水量がいかに多いかお分かりいただけるでしょう。

多い降水量で月230〜240mm程度なので8から9月はかなり多いことが分かります。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
降水量 16.5 31.0 25.1 16.1 122.5 275.9 337.7 555.9 412.2 230.8 146.2 116.3

※単位はmm

※参考URL:地点別平年値データ・グラフ (世界の天候データツール (ClimatView 月統計値))

気温は乾季ほど高くなく、比較的過ごしやすい日が多いでしょう。

降水量が多いと、排水設備が不十分な地域では道が冠水することもあります。

折りたたみ傘やレインブーツなど、雨対策グッズを持参しておくと安心です。

服装は、乾季と同様に半袖・半ズボンで問題ありませんが、肌寒く感じることもあるので薄手の上着があると便利です。実際に私が雨季にマニラに行った際は、夜に雨が降ったとき、上着を着たまま外に出ていました。

マニラ旅行のベストシーズンとおすすめの過ごし方

マニラのベストシーズンは12〜5月の乾季です。

雨が少なく、移動しやすいのが魅力です。特に1〜3月は気温が比較的上がらず、快適に過ごせます。

3〜5月はフィリピンの夏にあたるため、日差しが強く暑さを感じますが、その分ビーチやリゾートを楽しむにはもってこいの時期です。

一方、6〜11月の雨季は、スコールのような突然の土砂降りに見舞われることもあります。

ただ、急な雨は1〜2時間でやむことが多いため、雨が止むまで待てば観光を十分に楽しめます。

乾季は旅行のピークシーズンと重なるため、航空券やホテルの料金が高くなる可能性があります。

お財布と相談しながら計画を立てましょう。雨季に旅行する際は、台風情報や、雨の日の行動計画を事前に立てておくと安心です。

雨季にマニラを旅する際の注意点と対策

雨季にマニラを訪れる際の注意点をまとめました。

1. 台風情報を確認する

マニラは近海で台風が発生し、その影響を大きく受ける場所です。

かなりの頻度でマニラ付近に台風が接近するため、事前に台風情報を確認しておきましょう。台風が立て続けに来ることもあるので、旅行の計画は「雨が降ったらどうするか」を念頭に置いておくのが賢明です。

2. 突然のスコールは建物内で待機する

フィリピンでは海が近いこともあり、スコールのように突然、短時間で激しい雨が降ることがよくあります。

雨具を持参するのはもちろんですが、大雨の場合は無理に移動せず、建物内で雨宿りするのがおすすめです。道があまり舗装されていない場所では、歩くのが危険な場合もあります。

雨が降りそうなときは、室内で楽しめるアクティビティを計画するのもいいでしょう。

高層ビルが立ち並ぶBCGエリアやアジア最大級のショッピングモール SMモール・オブ・アジア、オカダマニラにあるカジノなど、室内で楽しめる場所はたくさんあります。

プールやバーのあるホテルを選んで、有意義に過ごすのもいいですね。格安でマッサージを受けたり、カフェでフィリピンのデザートやマンゴーシェイクを飲んで時間を潰すのもおすすめです。

3. 格安ホテルは立地をチェックする

格安ホテルは立地が良くないことが多く、目の前の道が冠水してしまうことも少なくありません。

歩道に穴があったり、排水溝がむき出しになっていたりして危険な場合もあります。ホテルを予約する際は、大通りに面した場所や、高層ビル、大きなモールに近いなど、立地の良いところを選ぶのがおすすめです。

4. デング熱に注意する

雨季はフィリピン全体でデング熱に感染する人が増える時期です。

蚊が原因で感染するため、虫除けスプレーは必須アイテムです。携帯用の蚊取り線香を室内で使うのもいいでしょう。

5. タクシーがつかまらないことも

マニラでの移動はタクシーを利用することが多いですが、雨の日はタクシーがなかなかつかまらなかったり、乗車拒否や料金を釣り上げられたりすることが増えます。

タクシーに乗る際は「Grab」という配車アプリの利用がおすすめです。

日本の携帯電話番号で日本から登録できる(2024年12月時点)ので、渡航前に準備しておくと安心です。Grabを使えば料金交渉やぼったくりの心配が少ないため、雨季に限らず活用してみてください。

6. 交通渋滞に注意する

マニラは世界最悪とも言われるほど交通渋滞がひどいことで有名です。

雨が降るとさらに渋滞が悪化するので、予定がある場合は早めの行動を心がけましょう。

7. 防水対策グッズを持参する

雨季には防水グッズや雨具が欠かせません。

防水加工のあるジャケットや折りたたみ傘、レインブーツなどを持参しておきましょう。

足首まで水が浸かることもあるので、レインブーツがあると安心です。
大雨だと傘を差しても荷物が濡れることがあるため、防水バッグを使ったり、カバンの中で濡れないような対策をしておくのも大切です。
濡れた時のために、タオルを1枚持っておくのも便利ですよ。

まとめ

フィリピンの首都マニラの気候や服装について解説しました。

ベストシーズンは12〜5月の乾季ですが、6〜11月の雨季でも晴れる日はありますし、旅費を抑えられるメリットもあります。ビーチやリゾートはもちろん、室内アクティビティも充実しているので、天気に応じて柔軟に予定を変更できるプランを立てておくといいでしょう。

ちなみに、私が10月にマニラに行った際は、ちょうど台風が過ぎ去った後だったので、晴れの日が多く、暑すぎず快適に過ごせました。

服装や持ち物は、特に雨季に注意が必要です。折りたたみ傘、レインブーツ、虫よけスプレー、持ち運び用のタオルがあると安心です。

もし忘れてしまっても、マニラには大きなモールがたくさんあるので、現地で安価なものを手に入れることもできます。持っていく荷物と相談しながら、現地調達も検討してみてください。

事前の情報収集と準備をしっかり行えば、どの時期でもマニラを十分に楽しめますよ。

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