世界最先端の技術を有し、文化やトレンドの発信地であるアメリカで働きたいと考えている人も多いのではないでしょうか?
「アメリカにはワーホリがないの?」
「アメリカでワーホリのように働きたい!」
本記事ではこのような悩みを持つ方に向けて、アメリカでワーホリがない理由とワーホリのように働く方法について解説していきます。
本記事を参考にアメリカで働く方法を知り、ワーホリのように現地での就労や観光を楽しんでくださいね。
アメリカでもワーホリしたい!
「アメリカでワーホリをしたい!」と考えている人は多いのではないでしょうか?
アメリカは多様な観光資源を有し、文化やトレンドの発信地であるため、世界中から多くの人が集まります。
ここからは、「アメリカでワーホリはできるのか」、「アメリカでワーホリのように働く方法」を詳しく解説していきます。
アメリカにはワーホリがない?
結論から言うと、アメリカはワーキングホリデー制度の協定国ではありません。つまり、ワーホリ制度を利用して現地で働きながら語学学校や観光など様々な体験を楽しむことができないのです。
アメリカで個人取得可能な観光ビザや学生ビザも就労を目的としていないため、一部の例外を除き現地での就労は認められていません。
アメリカではワーホリビザがないことに加え、取得しやすい他のビザも就労が認められていないため、現地で働く事は他国に比べて困難と言えます。
アメリカにワーホリがない理由とは?
アメリカにワーホリ制度がない理由としては、アメリカで違法移民が多い事が挙げられます。
2023年度のアメリカの不法入国者数は200万人以上と言われ、近年アメリカの歴史的に見ても多くの移民が不法入国しています。
このような状況の中で、移民による治安悪化や賃金の低下、政治的対立などアメリカ国内で多くの問題が浮き彫りになり、合法・違法にかかわらず移民に対して厳しい目線が向けられるようになりました。
このように、アメリカでワーホリ制度がない要因として、大量の違法移民とそれに付随して生じた多くの問題が挙げられています。
アメリカでワーホリのように働けるの?
ワーホリ制度が設けられていないアメリカで働くにはどのような方法があるのでしょうか?
ここからは、アメリカで働くことのできるJ-1ビザの概要と申請方法、J-1ビザ以外の就労方法について解説していきます。
J-1ビザとは?
J-1ビザとは教育・文化推進を目的に、アメリカ本国やハワイで有給インターンシップができるビザの事です。普通の就労ビザよりも取得難易度が低く、年齢制限もないためアメリカで働きたい多くの人に利用されています。
夏休み期間などに募集されている2~3ヶ月程度の短期インターンシップは日本人が参加しやすい一方で、給料が貰えなかったり、履歴書に書ける職務経験が積めなかったりするなどの問題があります。
J-1ビザでは企業から給料を貰いつつ、履歴書に記載できるような職務経験を積めることが特徴で、アメリカでワーホリのような働き方をしたい日本人におすすめです。
J-1ビザの2つの種類とは?
J-1ビザには社会人を対象とした「トレイニー」と、学生を対象とした「インターン」の2種類があります。
それぞれ申請条件や有効期限などが異なるため、違いを理解しつつ、自分に合ったビザを選びましょう。
例えば「トレイニー」の場合、日本の専門学校・短大・大学を卒業後、1年以上の職務経験がある場合に申請可能なビザで、最長18ヶ月間の滞在が可能です。
一方「インターン」の場合、日本の専門学校・短大・大学に在学中の学生で2年以上の課程を修了している人が対象で、最大12ヶ月間の滞在が可能です。
J-1ビザには「トレイニー」と「インターン」の2種類があるため、自分がどちらに該当するのかしっかりと確認してビザ取得に臨みましょう。
J-1ビザの申請方法は?
J-1ビザの申請から渡航までには平均6ヶ月程度の期間が必要です。以下ではJ-1ビザの申請手順を解説します。
・インターンシップ企業探し
J-1ビザ申請には、まず受け入れ先企業の求人情報を探す必要があります。
有給インターンシップの採用までには複数回の面接が必要で1~2ヶ月の期間がかかります。
・必要書類の準備
インターンシップ先の企業から内定が出たら、ビザ申請に必要な書類を準備します。
必要な書類としては、
・パスポート
・履歴書
・最終学歴証明書
・証明写真
・スポンサー団体へのDS2019(滞在許可証)発行の申請書
などが挙げられます。これらの用意には1ヶ月程度の時間がかかるため、余裕を持って準備しましょう。
・面接予約・面接
申請書類がそろうと、スポンサー団体や日本国内のアメリカ領事館・大使館で面接を行います。
面接には事前予約が必要ですが、予約が取りにくいこともあるためスケジュールに余裕を持って予約しましょう。
面接の合否は当日に分かるため、合格した場合はすぐに渡航準備を開始できます。
・ビザ発行
面接に合格後、数週間以内にJ-1ビザが添付されたパスポートが郵送されます。
現地での生活準備などに時間がかかることもあるため、約束したインターンシップ開始期日の1週間前にはアメリカに入国できるよう渡航準備を進めましょう。
J-1ビザ以外にアメリカで働く方法
J-1ビザ以外にアメリカで働く方法としては、就労ビザと学生ビザの2つがあります。
ここではそれぞれの特徴について解説していきます。
○就労ビザ
アメリカでの就労を認められた場合に受理されるビザで、取得には大学の学位レベルの専門的な知識または実務経験などが求められます。申請条件や必要書類がJ-1ビザに比べて厳しく、取得は困難です。
○学生ビザ
学生ビザはアメリカの大学や大学院などで学習を希望する場合に発行されるビザで、基本的に就労を目的としていません。しかし、一部の例外もあり、就労が可能となるケースもあります。
例えばキャンパス内での仕事や、専攻と関連した職種で企業研修を行うOPT(Optional Practical Training)に該当する場合、学生ビザであっても就労が認められています。
このように大学生や大学院生の場合、学生ビザで例外的に就労が可能です。
ワーホリできる国は?
ここまで、アメリカでワーホリができない理由とアメリカでワーホリのように働く方法を見てきましたが、「アメリカでなくともワーホリ制度を利用して海外で働きたい」という若者も多いのではないでしょうか?
最後に、日本とワーホリ協定を結んでいる国の中で特に人気の5ヶ国(カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アイルランド)とその他の加盟国について簡単に説明していきます。
カナダ
雄大な自然と多くの文化・言語が混ざり合うカナダはワーホリ先として人気の国です。
その中でもトロントやバンクーバーなどの大都市や、フランス文化の混ざり合うモントリオールなどは日本人に人気の都市を集めています。
カナダでは飲食・小売店スタッフやスキー場などでのリゾートバイトが人気の職種です。ロッキー山脈やナイアガラの滝など観光スポットが多い点も魅力的で、ワーホリ経験者が多く、現地での生活について情報共有がしやすいカナダは人気のワーホリ先です。
オーストラリア
オーストラリアは温暖な気候と豊かな自然、多くの人種が混ざり合う文化などからワーホリ先として人気の国です。
シドニーやメルボルンなどの大都市は求人や移民も多く、日本人にとって生活しやすい都市として人気を集めています。
豊かな観光資源を活かした観光業のスタッフや、果物の収穫などを行う農場での仕事が人気です。
ワーホリビザが最大3年間取得可能な点や、最低賃金が2300円以上と非常に高い点からワーホリ先として人気を集めています。
ニュージーランド
ニュージーランドは手つかずの自然と緩やかなライフスタイルが人気の国です。
オークランドやクライストチャーチなどの都市部と映画の舞台にもなった美しい田園風景が共存しています。
雄大な自然を活かしたワイン農園や果樹園での仕事が人気で、休日にはトレッキングやカヤックなどのアクティビティも充実しています。
比較的治安も良く、初めての海外生活にも適しているため、ニュージーランドはワーホリ先として人気です。
イギリス
イギリスは歴史を感じる町並みと伝統が根付く国として、ワーホリ先として人気の国です。
イギリスの中でも世界的な都市であるロンドンや、学術都市オックスフォード、産業革命時代の面影がのこる港町リバプールなどの都市が人気を集めています。
ヨーロッパを始め世界中から多くの観光客が訪れることからカフェやレストランも多く、接客スタッフとしての仕事が人気です。
他のヨーロッパ諸国への旅行や、美術館や博物館など文化的体験のしやすさから、多くの人がワーホリ先として選んでいます。
アイルランド
アイルランドは美しい自然と音楽文化からワーホリ先として人気の国です。
首都ダブリンは国際企業が多く進出しているため、英語を用いてビジネススキルを高めたい人に人気を集めています。
アイルランドではパブやレストランスタッフから、多国籍企業でのIT職まで様々な職種が経験できます。
ワーホリ定員が800人と制限があるものの、自然や文化、多様な仕事などワーホリ先として非常に魅力的な国です。
その他のワーホリ加盟国
上で紹介した以外にも合計29の国が日本とワーホリ協定を結んでいます。
以下ではワーホリ協定国を一覧で紹介します。
・カナダ
・オーストラリア
・ニュージーランド
・イギリス
・アイルランド
・ドイツ
・フランス
・デンマーク
・ノルウェー
・香港
・台湾
・韓国
・ポーランド
・ポルトガル
・スロバキア
・オーストリア
・ハンガリー
・スペイン
・チェコ
・アルゼンチン
・チリ
・アイスランド
・リトアニア
・スウェーデン
・イタリア
・フィンランド
・ラトビア
それぞれの国が異なる文化や言語を有し、どこを訪れても貴重な経験ができるので、自分の目的や考えに合った国を見つけてワーホリに行きましょう。
まとめ
本記事では、アメリカにワーホリがない理由とアメリカでワーホリのように働く方法を解説しました。
アメリカでは違法移民の増加とそれに伴う多くの問題が原因で、ワーホリ制度がありません。
そのため、アメリカで働きたい場合はJ-1ビザなどアメリカでの就労が認められているビザを取得する必要があります。
本記事を参考にアメリカでワーホリがない背景と現地で働く方法を理解し、ワーホリのように現地での就労や観光を楽しんでくださいね。

◇経歴
ドイツのミュンヘン工科大学に留学。
英語で日本におけるサプライチェーンマネジメントについてプレゼンを行う。
◇資格
IELTS Academic 6.5
◇留学経験
・渡航先:ドイツ ミュンヘン
・留学期間 2024年4月~8月
・学校名:ミュンヘン工科大学
◇海外渡航経験
ドイツに約半年間留学。
留学期間中にヨーロッパ10ヶ国20都市以上を旅行。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
はじめまして、タニタニと申します!
現在大学4回生で、自身の留学経験を活かしてブログやライティング業を行っております。
英語や留学に関心のある方の一助となれるよう情報発信していきますのでよろしくお願いします!