ネイティブキャンプのコラムをご覧の皆さん、こんにちは!今回もネイティブキャンプのコラムでは、海外旅行、留学、ワーキングホリデー、海外移住などにご興味を持っている方や検討している方にとって有益で役に立つ情報を発信していきます。
渡航までに必要な準備、現地での暮らし方や学校などの情報に限らず、日本にいるうちから始められる英語をはじめとした外国語のスキルアップに関する情報も分かりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ズバリ、今回特集していくのは「入国審査でよく聞かれる質問とその回答方法について」です!
海外に入国する際に必ず行わなければいけない手続きである入国審査。 一度海外に行ったことのある方であれば経験があるかと思います。
まだ海外に行ったことのない人のために、まずは入国審査とは何なのか基本的な情報を解説します。
外国の空港に着いた際に行うべき手続きの一つとして覚えておきましょう。
また今回は、入国審査で入国審査官から聞かれる頻度の高い質問をリストアップしています。
必ずと言って良いほど聞かれる質問や、よく聞かれる質問は英語力に自信がなくても事前に答える練習をしていけば良いですね。
英語での回答例文とその日本語訳を乗せておきますので、ぜひ参考にしてみてください。
さらに、入国審査をスムーズに行うためのポイントと、英語に自信がない場合の対策方法も解説していきます。
初めて海外に行く方、英語力に自信のない方も緊張せずに審査を終えられるよう、力になれたら幸いです。
入国審査とは?
それでは初めに、「入国審査」とは一体どのような手続きなのかを簡単に説明していきましょう。
入国審査とは、外国の空港にて行われる手続きで、日本から海外の国に入国する際には必ず通らなければいけない場所です。
外国人がその国に入国する際に、パスポート情報や顔写真、ビザの情報(あれば)、渡航目的などを専用の機械と入国審査官との対話で確認する作業になります。
具体的には、まず飛行機が空港に到着して空港内に移動したら入国審査専用のレーンに並びます。
自分の順番が来たら入国審査官が呼んでくれるのでそのブースへ移動します。
入国審査官がパスポートとビザ、ESTA(アメリカの場合)、NZETA(ニュージーランドの場合)、AUETA(オーストラリアの場合)などのビザ免除プログラムを利用して渡米する旅行者の適格性を判断する電子システムを確認します。
その後、指紋認証や顔認証などを専用の機械を用いて行います。
最後に、入国審査官から英語でいくつかの質問をされます。
これは、入国者の滞在を管理し、その人がその国の法律や規則を守るかどうか確認するための質問になります。
ここで質問される内容は、たいてい決まった質問であることが多いですが稀にイレギュラーな質問をされることもあります。
この英語での質問のやりとりの際に慌てないように、渡航する前にどのような質問がよく聞かれるのか、イレギュラーな質問にはどのようなものがあるのかを確認しておくことをお勧めします。
入国審査で必要なもの
・パスポート
・航空券
・入国カード(ESTAやNZETAなどの渡航認証システムで、提示を求められない場合もあります。)
それではこれらの入国審査の基本的な情報を踏まえ、ここからは入国審査でよく聞かれる質問を挙げていきます。
参考資料:入国審査とは?流れや内容、審査に引っかからないための対処方法をご紹介 | みんなでつくる!暮らしのマネーメディア みんなのマネ活
入国審査でよく聞かれる質問
入国審査でよく聞かれる質問は主に下記の4つになります。
これらの質問と回答の内容をもとに、入国者が入国条件を満たしているかどうか、法に触れるような危険人物でないかどうかを判断しています。
・滞在の目的 ・滞在期間
・滞在先
・帰国の意思や帰国日
滞在の目的
入国審査で滞在する目的は必ずと言っていいほど聞かれる質問です。
なぜならこの質問にスムーズに答えられないと、不法滞在や麻薬取引などが目的で入国しているかもしれないという疑惑が生じる可能性があるためです。
滞在期間
続いて多く聞かれるのが、滞在期間です。
三日間や四日間など、具体的な滞在日数を英語で言えるかどうかをみられており、入国審査官はその人が不法滞在をする意思がないかどうかを確認しています。
滞在先
滞在先を聞かれることもしばしばあります。
滞在先と言っても答え方はさまざまで、例えば「ニューヨークのマンハッタンです」と大まかに答える場合や、「マンハッタンにある〇〇ホテルに滞在します」のように具体的に答える方法もあります。
できれば、具体的に滞在先のホテル名や宿泊先名の住所などを答えられると、怪しまれる確率はその分減るでしょう。
帰国する意思や帰国日
自分の国に帰国する意思があるかどうか確認されたり、具体的な帰国日を聞かれる場合もあります。
英語に自信がない人は、帰国日を答える際におどおどせずに、英語で答えられるように練習しておくと良いですね。
参考資料:入国審査で聞かれることって?英語が話せない人向けの質問・回答リスト | Trip it Easy
入国審査の質問の回答例
ここからは、具体的に入国審査官からどのような質問がされるのかを英語の例文とその日本語訳で確認していきましょう。
一語一句同じではなくとも、同じ内容の質問をされることが多いので、丸ごと覚えてしまうのも手です。
滞在の目的
審査官:
What's the purpose of your visit?
(訪問の目的は何ですか?)
自分:
For sightseeing. (観光です。)
For business. (仕事です。)
For transit. (乗り換えのためです。)
「目的」は英語で「purpose」と言います。
審査官の質問の文の中に「purpose」という単語が聞こえたら、滞在の目的を聞かれているのだと解釈しましょう。
答えるときには、「〜のために」という意味のある「for 〜」を使って「for sightseeing. (観光のためです。)」のように答えましょう。
滞在期間
審査官:
How long will you be stayin in 〇〇(国名)?
(〇〇にはどのくらいの期間滞在しますか?)
自分:
For a week. (1週間です。)
For four days. (4日間です。)
For a month. (1ヶ月間です。)
滞在期間を聞かれているときには多くの場合、「どのくらい」という意味のある「How long」という表現が使われます。
「How long」が使われていたら「滞在する期間」について聞かれているのだと解釈しましょう。
答えるときには、「〜の間」「〜くらい」という意味のある「for」を使って「for 〇〇(日数や月数)」で答えましょう。
滞在先
審査官:
Where are you staying?
(どこに滞在しますか?)
自分:
(I'm going to stay at) 〇〇 hotel.
(〇〇ホテルに滞在する予定です。)
「どこに」という意味のある英語 「where」と、「滞在する」という意味の「stay」という単語が使われていたら間違いなく滞在先を聞かれていると思ってください。
答える際には、文章で答える余裕がある場合は「I'm going to stay at)」を頭につけましょう。
ただし余裕のない方は「at 〇〇 hotel」のみでも全く問題ありません。
帰国する意思や帰国日
審査官:
Do you have a return ticket?
(帰りの便の航空券は持っていますか?)
自分:
Yes, I do. (はい、持っています。)
審査官が自分の国に帰国する意思を確かめる場合、帰りの航空券を持っているかどうか聞いてくることがあります。
その場合「〜を持っていますか?」という意味の「Do you have 〜?」という表現が使われます。
「帰りの航空券」は「return ticket」と言います。
帰りの航空券を持っていると伝えたい場合は「Yes, I do.」と答えましょう。
留学やワーキングホリデーなどで長期の滞在の場合は帰りの航空券を持っていない場合もあります。
その場合は、
(持っていません。ワーキングホリデービザを取得していて、〇〇で1年間働く予定で来ているためです。)
のように説明しましょう。
参考資料:【海外旅行】入国審査の質問内容と答え方まとめ〜聞き取れない時の対処法も〜 | 旅のススメ。
審査をスムーズに行うためのポイント
正確にはっきりと簡潔に話すこと
入国審査では普段話さない英語でコミュニケーションを取ることや、もしひっかかってしまったらどうしようという気持ちのせいで緊張して、早口になったり声が小さくなりがちです。
審査官はあなたを落とし込もうとしてるわけではないので、安心して大きな声ではっきりと言いたいことを伝えましょう。
また、曖昧な回答や長い文章で話すよりも簡潔に一言二言で伝える方がわかりやすくスムーズに審査が進みます。
堂々とした態度で
実は審査官は、回答の内容だけではなく回答しているときの態度や表情、仕草などもしっかりと確認しています。
極端に自信がなさそうに見えたり、おどおどしていると怪しまれてしまうかも。 緊張しても背筋をピンと張って、堂々と見えるよう会話を進めましょう。
必要書類を手元に準備しておく
ビジネス目的で入国する場合は会社の情報やビジネスを行う場所の住所、旅行目的の場合は滞在するホテルの住所など、何か詳しく見せるよう言われた場合に提示できる資料は手元に用意しておくと良いでしょう。
しかし、あくまで見せるよう言われた場合にのみ資料は提示しましょう。
最初から資料を見せながら話すと、かえって英語による詳細な説明を求められて苦労することになります。
参考資料:【海外へ渡航する人必見!】入国審査時に聞かれることや英語での回答方法を解説! | 海外渡航に役立つメディア『グローバルコンパス』 | SMBC信託銀行プレスメディア
もし入国審査で英語が話せなかったら?
基本的に日本から海外に入国する場合、入国審査で使用される言語は世界共通語である英語です。
渡航前の今、自分の英語力に自信がなく審査に通過できるか不安な方は中学英語の文法と単語は一通り勉強しておくと良いでしょう。
入国審査で質問されるときに使われる英語表現は、中学の英文法や単語を知っていれば必ず理解できるものばかり。
入国者全員が英語が話せるわけではないので、審査官も簡潔でできるだけわかりやすい英語表現で質問をしてくれます。
今回紹介した質問の英語文章や、その答え方を暗記してしまうのも良いですし、中学文法と単語を使って自分なりに答えを用意して行くのも良いでしょう。
最悪の場合、翻訳アプリに頼ることもできますが、機械を通した会話よりも、入国者本人とのやりとりの方が信頼性が高いと言えるでしょう。
参考資料:入国審査は緊張する!ハワイでの子供の入国審査手続きについて | チェスナッツロード
まとめ
このコラムではここまで、海外に渡航する際に避けては通れない入国審査の内容とその質問事項、質問への答え方や通貨のためのコツについて解説してきました。
英語にもともと自信のない方は、せっかく海外に行くチャンスを生かして中学の英文法と単語の復習をしてみてはいかがでしょうか。
入国審査で、勉強して習得した英語を生かしてコミュニケーションができることで、その後の滞在での現地の人との英語でのコミュニケーションがより楽しみになることでしょう。
また、ご紹介したように入国審査で聞かれる質問は基本的に決まっています。
渡航前に必ず聞かれそうな内容とその英語表現を頭に入れておいて、堂々とした態度ではっきりと簡潔に伝えれば、全く問題なく審査を通過できますよ!入国審査を通過後の海外旅行を楽しんでくださいね。

出身地は静岡県の下田市です。実家の目の前にはエメラルドグリーンのビーチがひろがっています。小さい頃からスキンダイビングやボディーボードをして育ちました! フェリス女学院大学の英文科在学中にニュージーランドへ留学。そこで国際教育の重要さに気づき、横浜国立大学大学院教育学研究科へ進学。小学生の外国語教育の研究に携わる傍ら、アメリカからの留学生のチューター業務も経験。 修士課程修了後は、都内のインターナショナルプリスクールで5歳児クラスの担任を経験。外国人と日本人バイリンガルの2人体制でこどもたちと英語で探究学習を行う。日本語の授業も担当し、母語の大切さも伝えた。 現在は前職を退職し、英語を教えるだけでなく、国際交流•異文化交流の大切さをそだてるニュータイプのオンライン英会話をネイティブ講師とともに小学生に教えている。 ④ 趣味は洋楽をギターやピアノでカバーすること、ビーチでヨガ、サイクリング、ピアノ耳コピ、ダンス、犬と散歩。 夢は、英語をツールにして音楽やダンスや絵、スポーツなどの自分の得意なことを使って自分自身について表現し、世界の人と交流することを楽しいと思ってくれる子供達が増えるような「先生」そして「表現者」になること。 そしてもう一度大好きなニュージーランドにステキな家族、友人達と長期ステイすること!