
シニア世代の海外旅行は、時間の余裕と体力とのバランスを取るのが肝心です。
あくせくせずに、体力に合わせて無理なく回れ、美しい景色やグルメをじっくり味わえ、さらに安心して滞在できる環境を選ぶと、旅の満足度がぐっとアップするでしょう。
この記事では、60〜80代のシニア世代に人気の旅行先をランキング形式でご紹介しつつ、年代別の最適プランや夫婦旅行にぴったりの国、疲れにくい旅の作り方など、シニア旅行を成功させるためのポイントを詳しく解説していきます。
- シニアに人気の海外旅行先ランキングTOP10
- 年代別・目的別で選ぶシニアの海外旅行おすすめプラン
- シニアの海外旅行で失敗しない選び方のポイント
- シニアが海外旅行で疲れないための準備と注意点
- シニア海外旅行はツアーと個人手配どちらがおすすめか
- まとめ
シニアに人気の海外旅行先ランキングTOP10
まずはシニアに人気の海外旅行先をランキング形式で10カ国、ご紹介します。
おすすめポイントにも触れていくので、旅行先を決める時の参考にしてください。
1. 台湾:近くて食べ歩き・街歩きがしやすい
台湾はシニアに圧倒的な人気を誇ります。距離的に近く、飛行機で3時間で辿り着け、到着後も移動がスムーズで身体の負担が少ないのが魅力です。
手頃なパッケージツアーも多く、シニア向けの無理のないプランもたくさんありますから、はじめての海外ということなら、台湾を検討してみると良いでしょう。
食べ歩きや夜市めぐり、仏教寺院巡り、マッサージなど、無理なくゆったりと楽しむ時間を過ごせます。
新日国家で治安も良いため、安心して観光できるのもおすすめのポイントです。
2. 韓国:近い・おいしい・手軽
韓国は距離も費用も時間も、とにかく手軽という理由でシニア旅行の候補に必ず挙がる国です。
2〜3時間でサッと行けて、1泊2日という超短期でも楽しめるため、あまり時間のない人や、長期間日本を離れるのが不安な人にもおすすめです。
ソウルや釜山は街がコンパクトで、移動がしやすいのも魅力的なポイントです。
美容やグルメ、ショッピングが充実しているので、特に女性にとっては満足度が高い旅行先でしょう。
3. ハワイ:シニア人気の定番リゾート
ハワイといえば、日本人にとって定番の贅沢リゾート。
お仕事を引退して時間に余裕のあるシニアや、退職祝いにちょっと贅沢を…なんていうシニアにおすすめの旅行先です。
英語圏の中でも治安が良く、日本人観光客に慣れており、さらに日本語が通じる場面も多いため、言葉に不安のある人も、ストレスの少ない旅ができるでしょう。
海が見えるホテルのバルコニーでゆったり過ごす…なんてこともできますし、ショッピングや自然なども楽しめ、さらにはハワイと日本食の融合なんていうグルメも楽しめます。
4. シンガポール:清潔かつ治安良好
シンガポールは都市全体が非常に清潔で、安全性もとても高いことで知られています。
小さな国で、観光地がコンパクトにまとまっているため、移動の負担が少ないのもポイントです。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイやナイトサファリなど、シニア世代でも無理なく楽しめるアトラクションも豊富で、さまざまな文化が融合するシンガポール料理も楽しめます。
暑い国ですが、屋内施設が多いので、暑さを避けての観光も可能です。
5. オーストラリア:じっくり自然と都市の双方を楽しめる
「自然も都市もどちらも楽しみたい」という人にぴったりなのがオーストラリア。
比較的治安が良く、医療体制も整っているため、シニアでも安心して過ごせる国です。
シドニーやメルボルンなどの都市観光はもちろん、ビーチやブルーマウンテンズなどの自然観光まで幅広い選択肢があり、どんな人でも行きたい場所を見つけられるでしょう。
6. ニュージーランド:大自然に癒される旅
オーストラリアよりもさらにのんびりとした環境で、自然を楽しむ旅をしたい人におすすめなのが、ニュージーランド。
治安が良く、観光地も歩きやすく、シニアでも体力に無理をすることなく過ごせます。
ミルフォード・サウンドやロトルアの温泉など、癒しスポットが多いのも魅力的。
欧米的な環境で、ゆったりと旅をしたいなら、ニュージーランドは検討する価値ありです。
7. イタリア:観光地の宝庫でグルメも豊富
ローマ、フィレンツェ、ベネチアなど、都市ごとに異なる魅力を持ち、どこに行っても、その歴史的な街並みに感動すること間違いなしのイタリアは、シニアからの人気も高めです。
食の選択肢も豊富で、パスタやピザといった定番はもちろん、魚介類、肉類、なんでも美味しいものが揃っています。
ワインもおいしいので、ワイン好きにも見逃せません。
鉄道網が発達しているため、イタリア国内周遊もしやすく、色んな街を見てみたい!という人でも、旅程を組みやすいです。
8. スペイン:世界遺産もグルメも歴史も
スペインもイタリアに並び、シニア世代にとても相性の良い国です。
世界遺産のあるバルセロナやマドリードなどの都市は気候が穏やかで過ごしやすく、街を歩くだけでも十分楽しめます。
しかし、それらの大都市以外にも素晴らしい観光地があるため、ゆっくりあちこち見て回りたい人にもおすすめです。
食事は日本人の好みと相性が良く、パエリアのような米料理、魚介やお肉の煮込み、揚げ料理、など、豊富なラインナップが揃っています。
9. グアム:手近でまったりできるリゾート
グアムは日本から近く、日本人観光客から人気の常夏リゾートです。
そんな環境から、シニアの方でも滞在しやすく、近場でリゾート気分を味わいたいという人におすすめです。
海はもちろん、買い物やホテル滞在を中心にゆっくり海外を楽しむ…なんてことができるので、あまり体力に自信がない人でも安心して過ごせます。
日本語対応の施設も多いので、言葉の壁も感じづらいでしょう。
10. ベトナム:ゆっくりと時間が流れるリゾートがおすすめ
ベトナムは、物価が安く、場所を選べばのんびり過ごせる国です。
ホイアンやハノイなどの大都市は、少し忙しい感じがしますが、ダナンやホイアンといった場所なら、海や旧市街をのんびりと楽しめるので、とてもおすすめ。
ベトナム料理は辛いものも多いですが、自分で辛さを調節できる料理や、そもそも辛くない料理も多く、胃に優しい食べ物も多いので、安心して異国料理を楽しめる環境です。
年代別・目的別で選ぶシニアの海外旅行おすすめプラン

シニアといっても、60代・70代・80代それぞれで体力や好みは大きく異なります。
ここでは、年代ごとに無理なく楽しめる旅行スタイルを整理し、自分に合った旅の形を見つけやすいようにまとめました。
60代:アクティブ+ゆったりどちらも叶える!
60代の方は、まだまだ体力があるものの、旅程を詰め込みすぎてしまうと、どっと疲れが出てしまいやすい年代です。
ですから、海外旅行をする際には、観光と休息のバランスを取るようにしましょう。
世界遺産を見たり、街歩きをしたりする日を1日取ったら、次の日はホテルやレストラン、カフェなどでまったりしたり、観光は半日だけにとどめて、あとはお部屋やビーチなどでゆっくりするなど、休息時間を取るようにすれば、アクティブな旅も楽しめます。
70代:無理なくゆったり海外を楽しむ
70代の人には、移動が少なくすむように、なるべく1都市に腰を据える滞在型の海外旅行がおすすめです。
1つのホテルを拠点にして、時々ホテルで休憩をとりながら街歩きをゆっくり楽しんだり、体に無理のない現地ツアーに参加したりと、時間に追われない旅が向いています。
観光地をあれこれと詰め込むよりも、観光の中心となる場所にホテルを取り、なるべく移動を少なくするようにしましょう。
疲れたらすぐに休めるようにプランを組むと、充実した海外旅行が実現できます。
80代:安心安全最優先の近場旅
80代での海外旅行は、安心と安全を最優先しましょう。
なるべくフライト時間が短い国や、治安が良好な国、医療体制が整っている地域を選ぶのがおすすめです。
70代と同様、移動が少なめなことも考慮しましょう。
台湾や韓国、グアム、シンガポールなどの近場で、ホテルに滞在しながらのんびり過ごすような旅が最適。
現地に暮らしているかのように過ごせば、満足度が高い旅行が叶うはずです。
シニアの海外旅行で失敗しない選び方のポイント
シニア世代の方が旅行先を選ぶ時には、とにかく詰め込みすぎないのが鉄則です。
特にお仕事を引退された方だと、時間があるために、これまで憧れていた場所すべてを網羅したくなるかもしれません。
しかし、若い頃のように体力があるわけではないこと、また海外は日本とか環境が違うことを考慮して、ゆったりと余裕のあるプランニングをするのが重要です。
体調に影響がないように、さまざまな観点から行き先を決定し、余裕のあるプランニングをしましょう。
以下は、シニア世代が海外旅行をする際に考慮すべきポイントです。
シニアが海外旅行で疲れないための準備と注意点
シニアかどうかにかかわらず、日本と環境が異なる海外旅行では事前準備が肝心です。
以下のポイントをカバーすれば、疲れを感じづらい海外旅行が叶うでしょう。
シニア海外旅行はツアーと個人手配どちらがおすすめか
ツアーと個人手配のどちらが良いかは、年代にかかわらず、ひとりひとりのニーズや性格、時間の余裕などによっても異なります。
ここでは、どんな人がツアー向きでどんな人なら個人手配が良いかをご紹介します。
パッケージツアーがおすすめの人
以下に当てはまる人なら、パッケージツアーの方が負担のない海外旅行ができるでしょう。
ツアーにすれば、言葉の壁を感じることなく、安心して海外旅行ができ、さらに自分でプランニングをする必要がないため、とても楽なのがメリットです。
シニア向けのツアーというものもありますから、そういったツアーを選ぶことをおすすめします。
個人手配がおすすめの人
ツアーよりも個人旅行が向いているのは、以下のような人です。
個人手配は自由に過ごせるのが最大のメリットです。
基本的には個人手配にしておいて、現地ツアーの申し込みということもできますから、ツアーなしでは行きづらいところは、現地ツアーでカバーすると良いでしょう。
まとめ
シニアの海外旅行は、個人個人の体力や費用の余裕に合わせて、無理せず安心のプランニングをするのが鍵となります。
あまり海外旅行慣れしていないなら、まずは台湾や韓国などの近場から、はじめるのがおすすめ。
ですが時間に余裕があるという利点をいかして、長距離の旅に出るのも、良いですよね。
その場合は、たくさん休憩できるようなプランニングをしましょう。 ぜひこの記事を参考に、心地よいシニア旅の計画を立ててみてくださいね。
◇経歴
・英日翻訳および翻訳校正
・Webライター(ジャンル:英語・留学・旅行など)
・英会話講師
・カスタマーサポート/コールセンター(イギリスおよび日本・英語使用)
・カフェ店員(イギリス)
◇資格
TOEIC935点
英検準1級
ケンブリッジ英検FCE合格
◇留学経験
・イギリス:約10ヶ月(ロンドン内語学学校)
・グアテマラ:約3ヶ月(アンティグア内語学学校)
◇海外渡航経験
・イギリス:合計5年弱(内1年10ヶ月ワーホリ)
・グアテマラ:合計9ヶ月
合計50カ国に渡航歴あり
◇自己紹介
国内外で翻訳者兼Webライターとしてフリーランスをしています。これまで手がけた記事は1万記事以上。翻訳経験は通算7年位になります。
21歳の頃語学留学で渡英し、その後ワーホリビザ等を取得し、数年ロンドンで働いていました。
グアテマラへのスペイン語留学経験もあります。