「オーストラリアの主食は何?」
「日本のように、お米は食べられるのかな?」
オーストラリアへの渡航を考えている方の中には、このような食生活への不安を抱える方も多いのではないでしょうか?
実は、オーストラリアの主食は、パンやじゃがいも、パスタなど多様なんです!日本人にとって馴染み深いお米も入手可能です。
この記事では、留学やワーホリを考えている方へ向けて、オーストラリアの主食事情とお米の入手方法について詳しくお伝えしていきます。オーストラリア滞在中に快適な食生活を送りたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
オーストラリアの食事事情
オーストラリアの食文化は、イギリスからの入植者たちの伝統と、その後様々な国からやってきた移民たちの影響を受けて形作られてきました。
オーストラリアの食事事情について、オーストラリアの食文化の特徴、多様な食習慣、そして日本との違いの3つの観点から詳しく見ていきましょう。
オーストラリアの食文化の特徴
オーストラリアの1日の食事は、時間帯によって特徴があります。
朝食は主にトーストやシリアルなど軽めの食事を好み、昼食はサンドイッチやサラダ、寿司などのテイクアウトが人気です。夕食は家族団らんの大切な時間として、温かい肉料理を中心とした食事を楽しみます。
また、オーストラリアといえば「バーベキュー!」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
筆者もオーストラリア留学中は、何度もバーベキューに参加したことがありますが、オーストラリアでは、週末に家族や友人とバーベキューを楽しむ文化が根付いています。
また最近では、地元産の新鮮な野菜や果物を取り入れた健康的な食生活も広がってきています。
多文化国家ならではの多様な食習慣
オーストラリアは多文化国家として知られ、食文化も実に多彩です。
伝統的なイギリス料理をベースに、イタリアンや中華、地中海料理などが融合し、独自の食文化が形成されています。
メルボルンのライゴン通りには本格的なイタリアンレストランが並び、シドニーやメルボルンのチャイナタウンでは様々なアジア料理を楽しむことができます。
さらに、都市部のレストランやカフェでは、ベジタリアンやビーガン向けのヘルシーなメニューも充実。このように、オーストラリアでは世界各国の料理を日常的に味わえるのが大きな特徴です。
日本との大きな食文化の違い
オーストラリアと日本の食文化には、大きく3つの違いがあります。1つ目は主食に対する考え方です。
日本では「ご飯」が食事の中心なのに対し、オーストラリアではパン、パスタ、じゃがいもなど複数の主食があり、多文化社会ならではの多様性が見られます。
2つ目は、食事の時間帯です。
オーストラリアの夕食時間は17時から19時頃と、日本より2〜3時間ほど早いのが特徴。これは、夕食後の家族や友人との時間を大切にする文化が背景にあります。
3つ目は、料理の量です。オーストラリアの食事は日本に比べて圧倒的にボリュームが多く、特に肉料理が豊富です。
開拓時代からの食文化を反映して、バーベキューやローストなど大きな肉料理が一般的で、レストランの一皿も日本人の感覚からするとかなり多めに感じるでしょう。
オーストラリアの主食:パン
オーストラリアの主食の代表格といえばパンです。
朝食のトーストから昼食のサンドイッチ、夕食のディナーロールまで、一日を通して様々な形で食卓に登場します。
スーパーマーケットでは白パンや全粒粉パン、ライ麦パンなど多様な種類が並び、地元のベーカリーでは焼きたての香り高いパンも楽しめます。パンを中心とした食生活の特徴を見ていきましょう。
一般的な家庭での食べ方
オーストラリアの家庭では、1日を通してパンを様々な形で楽しみます。朝食の定番は、バターとベジマイトを塗ったトーストです。
ベジマイトはオーストラリアの国民食とも呼ばれる発酵食品で、バターのクリーミーさと独特の塩味が特徴です。
ただし、この風味は好みが分かれることも。筆者も、留学中に挑戦してみましたが、慣れるまでに少し時間がかかりました。
昼食では手軽で栄養バランスの良いサンドイッチを好む人が多く、ハムやチーズ、レタスなどを挟んで楽しみます。
夕食ではメインディッシュの付け合わせとしてディナーロールが親しまれ、スープやソースと共に味わうのが一般的です。
代表的なパンメニュー3選
オーストラリアで特に人気の高いパンメニューを3つご紹介します。
▼ミートパイ言わずと知れた、オーストラリアの代表的な国民食ですね。サクサク食感のパイ生地に牛肉や鶏肉、羊肉などをグレービーと共に詰めて焼き上げます。サッカーやクリケットの試合観戦時の定番メニューとしても親しまれています。 ▼チーズ&ベーコンロール
ふんわりとした生地にチーズとベーコンを包み込んで焼き上げた軽食。チーズのクリーミーさとベーコンの塩気が絶妙で、朝食やランチのお供として好まれています。 ▼ホットクロスバン
スパイスとドライフルーツを使った甘いパンで、十字架型のアイシングが特徴。イースターの時期に特に人気があり、温めてバターを塗って食べるのが定番です。
人気のパン屋チェーン3選
オーストラリアで愛される人気のパン屋チェーンを3つご紹介します。
▼Bakers Delight(ベーカーズディライト)1980年に創業の老舗チェーン。焼きたての食パンやロールパンが看板商品で、品質の高さと新鮮さに定評があります。全土に店舗があり、多くの人々に親しまれているパン屋です。 ▼Brumby's(ブランビーズ)
伝統的なパンから創作パンまで品揃えが豊富なチェーン店。サワードウやフィグ&クルミなど、健康志向の商品も充実しています。手作り感を大切にした商品作りが支持されており、地元の人々に愛される存在です。 ▼Breadtop(ブレッドトップ)
日本や台湾の影響を受けたアジアンテイストのパンが特徴。エッグタルトや台湾のパイナップルケーキ、日本の食パンなど、ユニークな商品ラインナップと手頃な価格で、若い世代を中心に人気を集めています。
ぜひ機会があれば、オーストラリア滞在中に訪れてみてくださいね!
オーストラリアの主食:じゃがいも(マッシュポテト)
オーストラリアの食卓で欠かせない主食、それがじゃがいもです。
栄養価が高く調理法も豊富なじゃがいもは、オーストラリアでは特にマッシュポテトとして親しまれています。じゃがいもは、地元で広く栽培されており、新鮮な食材を手に入れやすいことも要因です。
国民食「バンガーズ&マッシュ」をはじめ、様々な料理の付け合わせとして重宝されています。
マッシュポテトが主食として定着した背景
マッシュポテトがオーストラリアの主食として定着したのは、19世紀のイギリスからの入植者の影響が大きいです。
保存がきく上に栄養価も高く、様々な調理法で楽しめることから、広く受け入れられました。現在では、家庭料理やレストランのメニューで幅広く利用されています。
茹でたじゃがいもを潰し、バターや牛乳を加えてクリーミーに仕上げ、塩コショウで味付けするのが一般的。
特にミートパイやフィッシュアンドチップスの付け合わせとして親しまれ、グレービーソースをかけて食べるスタイルが定番です。
定番料理「バンガーズ&マッシュ」とは?
オーストラリアを代表する国民食「バンガーズ&マッシュ」は、焼きソーセージとマッシュポテトのシンプルながら満足感のある定番料理です。
ポークやビーフなど様々な種類のソーセージを使い、クリーミーに仕上げたマッシュポテトと一緒に、オニオングレイビーソースをかけて食べます。
家庭でも手軽に作れることから日常的に食べられており、パブやカフェでも人気メニューとなっています。
各家庭やレストランで独自のアレンジが加えられ、地域ごとの特色が楽しめるのも魅力の一つですね!特に寒い日には、体も心も温まる comfort food として親しまれています。
家庭での調理方法
マッシュポテトは家庭でも簡単に作ることができます!
基本的な作り方は、じゃがいもを皮むきして茹で、潰したものに牛乳とバターを加えて混ぜ合わせるだけ。
オーストラリアでは、生クリームを加えて濃厚に仕上げたり、コショウやナツメグでスパイシーなアクセントを付けたりするのが特徴です。
作り置きして冷凍保存しておけば、忙しい平日でも手軽に本格的なマッシュポテトを楽しめます。少し多めに作っておくと、便利ですよ!
オーストラリアの主食:パスタ
オーストラリアではパスタも主食として広く親しまれています。第二次世界大戦後、イタリアからの移民が増えたことで、本格的なパスタ文化が根付きました。
現在では、メルボルンやシドニーの本格的なイタリアンレストランから一般家庭まで、週に1〜2回は食べられる身近な存在です。
豊かな食材を活かしたオーストラリアならではのパスタ料理について、詳しく見ていきましょう。
イタリアンの影響を受けた食文化
オーストラリアのパスタ文化は、イタリア移民たちによって形成されました。彼らは伝統的なイタリアのレシピをベースに、地元の食材を活用した独自のアレンジを加えていきました。
特に地中海式の食事は健康的だと考えられており、パスタは栄養バランスの良い主食として広く受け入れられています。
現在では、各地域の特色を活かしたメニューが生まれ、オーストラリアならではのパスタ文化として発展しています。
特にメルボルンのライゴン・ストリートは「リトルイタリー」として知られ、本格的なイタリアンレストランが軒を連ねています。
現地で人気のパスタメニュー
オーストラリアのパスタの特徴は、なんといっても豊富な海の幸を活かしたメニューの多さ!
ガーリックシュリンプのスパゲッティやムール貝のリングイネなど、新鮮な魚介類を使用した料理が人気を集めています。
また、カンガルーミートのラグーソースなどのユニークな現地メニューや、オーガニック野菜を使用したヘルシーなベジタリアンパスタまで、バラエティ豊かなメニューも楽しめます。
家庭での一般的な食べ方
オーストラリアの家庭では、パスタは気軽に楽しめる主食として定着しています。
スーパーでは豊富な種類のパスタと調理済みソースが販売されており、特に忙しい平日の夕食の強い味方となっています。
一般的な調理方法はシンプルで、オリーブオイルやニンニク、トマトソースで味付けし、必ずサラダを添えるのが特徴です。
最近では週末に家族で手作りパスタにチャレンジする家庭も増え、本格的なイタリアン料理を自宅で楽しむ傾向も出てきています。
オーストラリアでお米は買える?
「日本のようにお米は手に入るのかな?」と不安に思っている方も多いと思います。ですが、ご安心ください!
オーストラリアでもお米は買えます。ただし、日本のようにたくさんの種類があるわけではなく、現地のスーパーでは主にインディカ米(長粒米)が中心。
日本米を買うためには、アジア食材店に行く必要があります。それでは、お米の入手方法や価格、調理法について詳しく見ていきましょう。
入手方法①現地のスーパーマーケット
ColesやWoolworthsなどの大手スーパーマーケットでは、「SunRice」というブランドのお米を中心に取り扱っています。主に長粒米で、1kgで2~3豪ドル、5kgで19豪ドル(約2,000円)と手頃な価格です。
アジア料理用のジャスミンライスやバスマティライスも購入できますが、日本米や寿司米はほとんど見かけません。
ただし、SunRiceブランドには日本米に近い食感の商品もあり、旅行や留学で訪れる日本人の間でも人気となっています!
入手方法②アジア食材店
日本米は、シドニーやメルボルンなどの大都市にあるGenki MartやFuji Martといった日本食を扱うアジア食材店で購入できます。
新潟県産コシヒカリなどの本格的な日本米は、5kgで45~60豪ドル(約4,500~6,000円)程度と、日本の2~3倍ほどの価格です。
もう少し手頃な価格を希望する場合は、日本米に近い食感の中国米や韓国米もおすすめです。
特に大都市のアジア食材店では、品揃えが豊富なので、自分好みのお米を探す楽しみもありますね!
オーストラリアでの炊飯方法
では、具体的な炊飯方法についても触れていきましょう。オーストラリアでの炊飯方法は大きく4つあります。
1つ目は炊飯器の購入です。KmartやTargetなどの大手小売店で、手頃な価格の現地・アジアブランドの炊飯器を購入できます。高価な日本製も売っていますが、アジアブランドの基本機能のみのシンプルな炊飯器でも十分美味しく炊けます!
2つ目は電子レンジ用の炊飯器具です。特に一人暮らしや少量の炊飯に便利ですね。
3つ目は鍋での炊飯です。米の1.2倍の水を入れ、沸騰後弱火で炊き、15分程しっかり蒸らすのがポイントです。
4つ目はマルチクッカーの活用です。炊飯以外の料理にも使える便利な代替手段として人気があります。
現地でお米を美味しく食べるコツ
オーストラリアで美味しいご飯を炊くためのコツをご紹介します!
研ぎ方のコツは、優しく手早く2〜3回程度にとどめること。現地米は日本米より傷つきやすいため、強く研ぎすぎると粘り気が出てしまいます。水加減は日本米より多めで、通常の1.2倍を目安にしましょう。
保存方法も重要です。オーストラリアは乾燥しやすい環境のため、密閉容器に入れて冷蔵庫の野菜室など涼しい場所で保管しましょう。長期保存なら冷凍保存がおすすめです。
このようなポイントを意識すれば、オーストラリアでも日本のような美味しいご飯を楽しむことができます!
まとめ
オーストラリアの主食文化は、パン、じゃがいも料理、パスタを中心に、世界各国の食文化が融合した多彩な魅力にあふれています。
伝統的なバンガーズ&マッシュから本格的なイタリアンまで様々なグルメを楽しめるうえ、日本米も入手できるので食生活の面でも安心ですね!
この記事を参考に、現地での食生活をイメージしておけば、留学やワーホリでの食に関する不安も解消できるはずです。新しい食文化との出会いを楽しみながら、充実したオーストラリア生活を送ってくださいね!

◇経歴
・インターナショナルプリスクールでの勤務経験あり
・幼児英会話講師としての勤務経験あり
◇資格
・ケンブリッジ英語検定FCE
・実用英語技能検定2級
・幼保英語検定2級
・児童英語インストラクター資格
◇留学経験
・オーストラリア(1年間)
・イギリス(1か月)
◇海外渡航経験
【旅行】
イタリア、オーストラリア、ハワイ、グアム、プーケット、バリ島、セブ島、台湾
◇自己紹介
英語と旅行に魅了され、学生時代にオーストラリアとイギリスへの留学を経験。
異文化との出会いが人生の大きな転機となる。
幼児英会話講師としての経験を積み、現在は英語や異文化の魅力を発信するWebライターとして活動中。
夢は、娘との親子留学といつかは家族で海外移住。
趣味は、週末プチ農業と地元のグルメ探し。