海外留学保険が必要な理由と選び方!留学中の病気やケガに備えよう!

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海外に留学する時、不安な気持ちもあるでしょう。初めて行く国や知らない土地、知人もいない場所に長期間滞在するのですから、当然のことです。そんななか、少しでも安心して留学生活を送る準備として大切なのが、保険です。

今回は、海外留学を控える方向けに、海外留学保険についてご紹介します。
「海外留学保険って何?」
「選ぶときに気を付けないといけないポイントは?」
などといった疑問にお答えしていきます!海外留学に行く前に、参考にしてみてください。

海外留学保険とは

海外に行く際の保険というと、「海外旅行保険」を思い浮かべる人もいるでしょう。実は、海外留学保険は海外旅行保険の一種なので、混乱する方もいるかもしれません。

海外旅行保険にプラスアルファで留学時に適した補償がついているものを、海外留学保険と呼んでいます。保険料の相場は1年間で14万円から20万円ほどだと言われています。

海外留学保険と海外旅行保険の違い

この項目では、海外留学保険と海外旅行保険の違いについて解説します。

補償期間の違い

海外留学保険と海外旅行保険には、明確な違いがあります。一番わかりやすいのが、補償期間の違いです。一般的な海外旅行保険では、補償期間を90日前後で設定しているものが多いです。

しかし、留学となるとそれでは十分ではないことがあります。海外留学保険ならば、留学期間に対応して1〜2年の期間を補償してくれるものがあります。海外旅行保険よりも加入できる期間が長いのが、海外留学保険の特徴です。

補償内容の違い

また、海外留学保険と海外旅行保険では、補償内容も異なります。海外旅行保険は旅行を前提とした補償内容となっているのが一般的です。

けがや病気の補償、携行品の補償、損害賠償責任の補償などがよくある内容です。

短期間の滞在であればこれで十分かもしれませんが、長期間滞在する留学の場合はこれだけだと安心できません。

海外留学保険では、現地で生活することを想定した補償内容が組み込まれています。留学生賠償責任の補償、留学生活用動産損害の補償、留学生継続費用の補償などといった内容が対象となるのが一般的です。

例えば、滞在先の賃貸を誤って水浸しにしてしまったり、空き巣に入られたりした場合、事故に遭った場合も補償対象になることがほとんどです。さらに、親族に急な不幸があった場合に緊急一時帰国費用を出してくれるものもあります。

1カ月未満の短期留学の場合であれば、海外旅行保険で十分なこともありますが、それ以上の長期滞在の場合には海外留学保険に加入した方がより安全に留学生活を送ることができるでしょう。

海外留学保険を選ぶ際のポイント

一口に海外留学保険といっても、さまざまな保険会社があるため迷ってしまう方もいるでしょう。

大手だと、AIG損保、東京海上日動、損保ジャパンなどといった会社が海外留学保険を扱っています。どの保険商品と契約するべきか迷った場合のために、選ぶ際のポイントをいくつかまとめていきます。

ポイント①:治療費や救援者費用などの違い

海外留学の際に保険を利用する機会として最も可能性が高いのは、医療を受ける場合でしょう。特に、持病がある方は注意した方が良いポイントです。

日本は国民皆保険制度があるため医療を受けた場合、窓口負担金額は最大で3割と比較的安いです。しかし、留学先では多くの場合、利用費の全額を負担しなければなりません。

その上で、長期入院を要する場合は家族に現地へ来てサポートとしてもらう場合も出てきます。この際の交通費や宿泊費は救援者費用といって、これも補償内容に含まれるかどうか、確認が必要となります。

保険によってはこれらの補償を受けられる金額に上限が定められています。自分のニーズに合った補償範囲を選ぶことが大切です。

ポイント②:留学期間と保険期間、延長手続きの可否

留学期間と保険期間を合わせることも、とても大切です。当初の留学予定期間だけでなく、留学期間の延長が余儀なくされる状況も想定しておきましょう。

もともと1年間の留学を想定していたとしても、新型コロナウイルス蔓延(まんえん)でのロックダウンや国際情勢によっては、自身が想定していなかった留学期間の延長が発生することがあります。

このような場合に保険期間の延長が可能かどうかは、事前に確認しておくべきポイントです。その際には、延長手続きの方法も確認しておきましょう。

場合によっては日本国内でしか手続きができない保険もあります。保険の延長手続きのためだけに一時帰国を余儀なくされることの内容、代理人でも手続きが可能かどうかも併せて把握しておくと安心です。

ポイント③:歯科治療費用が含まれているかどうか

ついつい医療費に含まれていると考えてしまい、盲点となりがちなのが歯科治療です。海外留学保険では、必ずしも歯科治療費用が補償範囲に含まれているわけではありません。

どんなに口腔衛生に気を配っていても、歯のトラブルは時間も場所も選んでくれません。虫歯や親知らず、歯周病などといったトラブルから、固い食べ物を食べようとして歯が欠けてしまった、などといった場合でも歯科治療を受ける必要が出てきます。
場合によっては一回の診察で20万円以上が請求されることもあります。

滞在が長期であるならば、なるべく歯科治療費用が補償内容に含まれている保険を選ぶのがベターです。

ポイント④:キャッシュレス対応病院があるか

留学先の事前調査として、キャッシュレス対応病院が近くにあるかどうかも確認しておくと安心です。キャッシュレス対応病院というのは、治療費用を保険会社が病院に直接支払ってくれる対象の病院です。

それぞれの保険会社が、滞在先の病院と契約しています。本来ならば、海外で治療を受けるとその費用を窓口で全額支払い、後から保険会社に対して補償費用を申請し、支払ってもらわなければいけません。
けれども、キャッシュレス対応病院であれば窓口での自己負担金なしで治療を受けられます。

場合によっては、一時的でも大きな金額を負担することになってしまうので、滞在先から行きやすい場所にキャッシュレス対応病院があるかどうかを確認して、保険を選ぶと良いでしょう。

ポイント⑤:留学先から他国に旅行する場合の対応

人によっては、留学期間中に留学先から他の国へと旅行する方もいるでしょう。
せっかくの長期滞在ですから、余すことなくさまざまな文化に触れたいですものね。他国への旅行計画がある場合、その旅行先が保険の補償範囲に入るかどうかも確認しておく必要があります。

場合によっては、旅行先の国では補償を受けられない保険もあります。また、補償を受けられる場合でも、事前に旅行先と日程を申請しておかなければいけないこともあります。

旅先で思わぬトラブルに遭遇することもあるので、計画がある方はこの点も保険を選ぶ際に確認していただきたいポイントです。

このように、海外留学保険を選ぶ際にはいくつかの確認しておくべきポイントがあります。自分のニーズに合った保険を選ぶためにも、自分にはいったい何が必要かを把握し、確認しておくことが大切です。

海外留学保険以外に現地の保険に入る場合

ここまでは日本で加入する海外留学保険についてお話ししてきました。しかしながら、留学先の国や地域、学校によっては、現地での保険加入が必要になる場合があります。
例えば、オーストラリアでは学生ビザの取得には、現地の海外留学生健康保険(OSHC)への加入が必要とされています。

また、留学先の学校が保険の補償内容を指定しているパターンもあります。こういった場合には、どのように対応すればよいのでしょうか。

一番大切なのは、留学先でどのような指定がされているかです。海外留学保険は、必ずしも加入しなければいけないわけではありません。現地で加入しなければいけない保険の補償内容で十分だと感じれば、日本で海外留学保険に加入はせず、現地の保険加入のみでも問題ないでしょう。

現地の保険だけだと不安だ、という方は、現地の保険ではカバーされていない部分を補償してくれる海外留学保険にも加入しておくと安心です。また、保険自体ではなく補償内容のみが指定されている場合には、その内容を満たす海外留学保険を選びましょう。

注意したいのは、保険に加入していない期間が発生しないようにすることです。現地に到着してから現地の保険契約をした場合、保険が適用されるまでの空白期間が生まれてしまう場合があります。

このような場合に備えて、短期間の海外旅行保険を一時的に利用する、というのもありです。

このように、自分の留学先の状況に合わせて、必要な補償が得られるように計画を立てることが大切です。

留学中に日本の健康保険に継続加入する場合

最後に、海外留学中の日本の健康保険についてもお話しします。日本にいる間は日本の健康保険に加入していると思いますが、海外に行っている間はどうなるのでしょうか。
簡単に言ってしまうと、海外留学中に日本の健康保険に加入し続ける義務はありません。

海外転出届を提出することで、日本の健康保険料の支払い義務がなくなります。海外転出届を提出するかどうかは、留学期間で判断するのが一般的です。

目安となるのが6カ月で、それ以上長く海外に滞在するのであれば、海外転出届を提出することを選択肢に入れておくとよいでしょう。

一方で、留学中も日本に住民票を残しておくならば、健康保険に継続加入することになります。日本の健康保険に加入したまま、留学中に現地で医療機関にかかった場合、帰国後に申請をすることで医療費を一部払い戻してもらうことが可能です。

日本の健康保険は自己負担額が医療費総額の最大3割となりますが、留学中の医療費についてもこれは同様です。

なので、現地の窓口で負担した金額のうち、7割を還付してもらうことができます。しかし、払い戻しの対象となるのは日本国内での保険適用となる医療行為のみで、日本で同じ治療を受けたときにかかる費用を目安に算出されます。

海外の医療費は日本と比較して高額になる場合が多いので、注意が必要です。

まとめ

今回は、海外留学保険についてお話ししました。海外留学保険とは何か、選ぶ際のポイント、現地で加入する保険、留学中の日本の健康保険の扱いなど、これから留学する方の参考に少しでもなっていれば幸いです。

海外留学というと不安も多いでしょうが、少しでも安心感を得るために、海外留学保険を検討することを強くおすすめします。備えあれば憂いなし、です。皆さんの留学が無事に安心できるものになることを、心から願っています。

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