義務教育期間中や高校生の夏休みはせいぜい約1ヶ月、社会人になるとお盆期間の約1週間ほどしか夏休みはありませんよね。
それに比べて
大学生の夏休みは長い、というのはよく聞きます。
実際にはどのくらい長いのでしょうか。
大学生の間は他の時期と比べると時間が自由に使えるイメージはありますが、その忙しさは大学や学科によって大きく違いがあります。
であれば、夏休みの長さにも大学によって違いがあるのでしょうか。
今回は、国立大・私立大・理系の学生による夏休み期間の違いをご紹介します。
また、夏休みが長いのであれば有意義に使う必要がありますよね。
大学生の有意義な夏休みの過ごし方も徹底解剖していきますので、「次の夏休みこそ無駄にしたくない!」という方は、ぜひ参考にしてみてください!
大学生の夏休み期間は平均でどのくらい?
大学生の夏休み期間は、平均で約1ヵ月半〜2ヶ月です。
大学によりますが、7月中旬〜8月上旬に始まり、9月中旬〜下旬に終わることが多いようです。
高校までのように終業式で一斉に夏休みがスタートし始業式で一斉に終わるようなものではなく、前期試験や受講している最後の授業が終わった人から順に夏休みに入り、後期に受講する最初の授業と同時に終わるのが特徴です。
同じ大学であっても、学生によって開始日や終了日が多少前後するのは、はじめのうちは不思議に感じる方もいるのではないでしょうか。
国公立大学の夏休み期間
まずは国公立大学の夏休み期間について解説していきます。
国公立大学の夏休みは、7月下旬にはじまり9月下旬に終わるのが一般的です。
国公立大学の入試が始まるのは私立大学に比べて遅いため、春休みは私立大学と比べると短いことが多いです。
その分、夏休みは私立大学と比べて長いといえます。
また、通常の講義が終わり次第夏休みに入るとは言っても、選択している講義によっては一部夏休み期間を利用して1日あたり数コマの講義を数日間〜1週間程度、集中的に行う集中講義もあります。
このような集中講義を選択している場合は夏休み期間に大学に通う必要が出てくるため、一般的に夏休みが長いと言われている国公立大学であっても実際の休み期間は短くなります。
このような集中講義は、教員免許を取るための教職課程などで開催される場合が多いようです。
私立大学の夏休み期間
私立大学の夏休み期間は8月初旬にはじまり九月中旬に終わることが多いです。
国公立大学と比べると約2週間ほど短いですが、私立大学は入試期間が国公立大学よりも長く、時期も早めに始まるため春休みは長いことが多いです。
私立大学であっても学生によっては集中講義があることもありますし、学年によってはゼミや実習が夏休み期間中に行われることもあります。
教育学部や医療系の学部、福祉系の学部などは長期間の連続した実習があるため、夏休み中に行われることが多いです。
理系の大学生の夏休みについて
ここまで、国公立大学か私立大学かで比較して解説してきましたが、それ以外の 分け方もあります。
一般的に、
理系の大学生は研究室などがあり忙しいと言われていますよね。 そんな理系の大学生の夏休みは、どのくらいなのでしょうか。
理系の大学生であっても、夏休みは大学のスケジュールに準じて設定されています。
ただ、実際はその間にも研究室によっては大学に通わなくてはいけないこともあるため、
「お盆の時期にしか休めなかった・・・。」
というような学生もいます。
理系の大学生の夏休み期間は所属する研究室によって異なるのです。
大学生の夏休み期間の有意義な過ごし方
夏休み期間に研究室に通わなくてはいけない理系学生や実習や集中講義が夏休み中に行われる学生も中にはいますが、多くの大学生にとって夏休みは約1ヵ月〜2か月間の長い自由な時間です。
これだけ長い時間があっても、何も考えずに過ごしていれば得るものも少なく簡単に過ぎ去ってしまいます。
そのため、ここからはこの長い夏休みを有意義に過ごす方法についていくつかご紹介していきます。
旅行
アルバイトなどによって、大学生は高校生のころまでと比べると自由に使えるお金が増えます。
また、社会人になると大学生のように友達とまとまった休みを合わせて取ることが難しくなります。
お金も時間もある程度自由の利く大学生のうちに、夏休みのような長期の休みを利用して国内外へ旅行してみるのがおすすめです。
数日間の海外旅行を満喫するのもいいですし、鈍行や夜行バスを使って時間と体力に余裕のある大学生ならではの低予算の旅をするのもいいでしょう。
旅行の計画を友達と一緒にわいわい話しながら立てている時間も含めて、思い出になること間違いありません。
一人暮らしをしている人は、この間に帰省をして家族や地元の友達と過ごす時間を作るのもいいでしょう。
サークル・部活動
夏休みの時間を使って、サークルや部活動に集中して取り組むのもおすすめです。
サークルや部活動の多くは、夏休み期間中に合宿があります。
これに参加することによって、メンバーとの関係をさらに深めることができるかもしれません。
積極的に幹事を務めてより充実した時間を過ごすのもいいでしょう。
同じ目標に向かって練習や活動に取り組む仲間と一緒に全力で打ち込むことは、何にも代えがたい経験となります。
仲間との協調性やコミュニケーション能力を育むいいきっかけになりますし、のちの就職活動にも役立つことでしょう。
アルバイト
普段は学業が忙しくてなかなかアルバイトに入れないという方は、夏休み期間にアルバイトを増やしたり、いつもとは違う短期のアルバイトに挑戦したりするのもいいでしょう。
短期のアルバイトには、海の家や花火大会の会場でのバイト、プールの監視員などがあげられます。
いつもはできない経験ができる上に、この間にまとめて稼いでおくことで、夏休みが終わってからの交際費や自己研鑽のためにお金を使う余裕が生まれます。
運転免許の取得
「大学生のうちに運転免許を取りたいけど、なかなか時間が作れず通えない・・・。」と悩む方も中にはいるでしょう。
そんな方は、夏休みを利用して免許合宿に通い運転免許を取得するのがおすすめです。
免許合宿では、2週間〜3週間程度、自動車学校の近くに宿泊しながら講習を受けて免許の取得を目指します。
短期間で安く運転免許が取得できるメリットがある上に、友達と一緒に参加することもできるので小旅行気分を味わうこともできるのです。
免許合宿で新たな出会いがあったという方も中にはいます。
資格やスキルの習得を目指す
夏休みを利用して、普段はなかなかできない資格やスキルの習得のために勉強をするのもおすすめです。
たとえばグローバルに活躍したい学生であればTOEICや英検などの英語力を証明するための資格を取ったり、経理業務に興味がある学生であれば簿記検定を受けてみたり。
エンジニア職やIT業界を希望する学生であれば、ITパスポートを今のうちに受けたりプログラミングの学習をしたりするのもいいでしょう。
世の中にはネットや本を利用して大学生でも独学で身に付けられるスキルが数多くあるので、自分の興味や将来的に目指す職業に関して今のうちにできそうなものがあれば時間があるうちに学んでおくことをおすすめします。
ここで学んでみて、実は興味がなかったり向いてなかったりしたことに気付いたのであればそれもそれで価値のある気づきです。
短期留学
夏休み限定の短期留学に挑戦して視野を広げたり、英語能力を伸ばしたりするのもいいでしょう。
大学主催で募集をおこなっているケースもあるため、早めに情報収集しておいて忘れずに期間内に応募してください。
長期留学だと、大学を休学しなくてはいけなかったり日本を長く離れることに抵抗があったりする方もいるかもしれませんが、数週間でも行ける短期留学であれば気軽に参加できると感じる方も多いと思います。
もちろん短期間な分、行くだけで英語ができるようになったり異文化を学んだりできるというわけではありません。
目的意識を持って行くことが大切です。
インターンシップ
大学を卒業後企業で社会人として働くために、大学生は一般的に3年生の夏ごろから就職活動の準備をおこないます。
就職活動とは、実際に企業に入社するための面接などの選考だけでなく、業界・企業の研究や自己分析も含まれます。
そのためにはそれなりの準備期間が必要なのです。
その一環で、夏休みなど時間のあるうちに企業で実際に仕事を体験するインターンシップに参加してみるのはどうでしょうか。
夏休みを使っておこなわれることが多く、インターンシップの参加によって、職業についての理解が深まったり、社会人にとって必要なスキルが学べたりします。
インターンシップへの参加も、もちろんいい経験になりますが、参加するために自分がどのような業界に興味があるのかを考えたり、どのような業界があるのかを調べたりすることにも価値があるので時間のあるうちにやっておきましょう。
まとめ
今回は、大学による夏休み期間の違いと、長い夏休み期間の有意義な過ごし方について解説しました。
私自身は教育系の国立大学に通っていたので、3年生は介護等体験や教育実習で実質的な夏休みはほとんどなかったのを覚えています。
それ以外の学年では友達と海外旅行をしたり、ひたすらアルバイトをしていたりしました。
今思うともう少しスキルアップに時間を投資しても良かったかなという気持ちもあります。
今大学生の皆さんは、夏休み期間を目一杯ダラダラしたいと思う方もいるかもしれませんが、こんなに自由に過ごせる期間は人生のうちでもそうそうないことを認識してぜひ有意義に過ごしてみてください。
そのためには、夏休みに入ってからではなく夏休み前から自分がどのように過ごしたいか、何を達成したいかを決めて計画を立てる必要があります。
もちろん、友達と遊ぶことやアルバイトをすることも大学生のうちだからこそできることです。
それらを楽しみつつ、プラスアルファで将来の自分のために今何ができるかを考えて過ごすのもいいのではないでしょうか。

◇経歴(英語を使用した経歴)
小中学生時代をアメリカ・ニューヨーク州で過ごした後、高校では英語を専門的に学び大学では主に英語教育を学びました。その中で、実際に中学生に対して学校で英語の授業を行ったり塾講師として受験英語の指導を行ったりしていました。
◇資格
・英検準1級
・TOEIC865点
・中学校教諭一種免許状(英語)
・高等学校教諭一種免許状(英語)
◇海外渡航経験
小学校3年生から中学生までの間、アメリカ・ニューヨーク州で生活し、現地の学校に通っていました。
この経験を通じて、異文化の中で生活する楽しさや戸惑いを肌で感じながら、英語や多様な価値観に触れることができました。
まだ幼いうちに新鮮な経験ができたこともあり、クラスメートとの交流や現地の行事への参加を通じて、自然とアメリカの文化に溶け込んでいく貴重な時間を過ごしました。
◇自己紹介
WEBライターのりんと申します。義務教育時代を海外で過ごした経験を活かして主に英語や教育に関する記事を執筆しております。