
海外大学に在学中あるいは交換留学中の学生にとって、留学と就活がかぶる状況は避けられない課題のひとつです。
留学中の忙しいスケジュールの中で、日本の就職活動が本格化する時期を迎えると、どのように両立すればいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
特に、帰国時期や現地での学業、インターン、さらには就活特有の準備や手続きが重なると、どこから手をつけるべきか迷うものです。
本記事では、筆者自身の経験をもとに、留学と就活が同時進行になる際の注意点や解決策について具体的に解説していきます。
忙しい日々を乗り越えて就活の成功を目指すために、ぜひ参考にしてください。
- 留学と就活がかぶっても大丈夫?
- 留学と就活を両立させるためのスケジュール例
- 留学と就活を両立させるための準備:留学前
- 留学と就活を両立させるための準備:留学中
- 留学と就活を両立させるためのポイント・注意点
- 就活で留学経験をアピールする方法
- まとめ
留学と就活がかぶっても大丈夫?
結論から言うと、留学と就活がかぶっても対応次第で十分に乗り越えられます。
近年では、オンライン面接やWeb説明会の普及により、海外にいながらでも就職活動を進めやすくなっています。
ただし、留学生がよく直面する問題として挙げられるのは、スケジュール管理と情報収集の遅れです。
日本の就活スケジュールは予想以上に早く動き出すため、現地の勉強やインターンで忙しい中でも、企業の選考情報やエントリー時期をしっかり把握しておく必要があります。
留学先の生活リズムと就活のスケジュールがずれることもあるため、時差や通信環境などの準備も重要です。
「就活のために留学を短縮した方がいいのか…?」と悩んでいる方もいるかと思いますが、焦って帰国するよりも、留学の意義や成果を明確にし、それを武器にした就活戦略を立てることの方が大切です。
大事なのは、両方を無理なくこなすために、今なにができるかを考えて行動することです。
留学と就活を両立させるためのスケジュール例
留学中に就活を成功させるためには、スケジュール管理が非常に重要です。
海外での忙しい学生生活と、就職活動を同時に進めるのは簡単なことではありません。
ここでは、多くの留学生が悩みがちな「留学と就活がかぶる」課題を解消するための黄金スケジュールをご紹介します。
まず、就活の全体像を把握することが大切です。
一般的に、日本では4月入社に向けた新卒採用活動が前年の夏から本格化します。
そのため、海外にいる留学生も遅れを取らないよう、
少なくとも前年春頃から情報収集をスタートさせましょう。
この時期には、自己分析や企業研究に加え、オンライン説明会やインターンシップへの参加を検討することが重要です。
次に、留学中の学業や生活とのバランスを考慮したスケジュールを構築しましょう。
例えば、学期中は研究や試験の予定が詰まっていることが予想されるため、
事前準備を夏休みや空き時間に重点的に進めることをおすすめします。
さらに、11月開催のボストンキャリアフォーラム・2月開催のロンドンキャリアフォーラム等の主要イベントに向けて、書類や面接対策をしっかりと行いましょう。
これらの活動をスムーズに行うためには、オンラインツールや時間管理アプリを活用しながら、計画的に取り組むことが有効です。
また、4月の入社タイミングに間に合わない場合はどうするか、といった不安を持っている学生も多いでしょう。
そのような場合には、企業に事情を説明し入社日の調整について相談してみることも選択肢の一つです。
さらに、近年では8〜10月入社に対応した柔軟な企業も増えています。
それでは、具体的な留学と就活を両立させるためのスケジュール例を見ていきましょう。
交換留学に行く場合のスケジュール例
【大学3年 9〜10月】
・日本の就活スケジュールの確認(マイナビ・リクナビなどに登録)
・自己分析・業界研究をスタート
・オンラインでのOB/OG訪問やキャリアセンターの利用
【11〜12月】
ES(エントリーシート)や履歴書のテンプレートの作成
・SPIなど適性検査の勉強を少しずつ始める
・時差や通信環境などを確認し、Web面接への準備を整える
【大学3年 1〜2月】
・志望企業を絞り込み、ES提出に向けて準備
・志望動機や自己PRのブラッシュアップ(日本語の表現力も意識)
【3〜4月】
・オンライン面接を受ける(スケジュール管理を徹底)
・最終面接や健康診断など、必要に応じて一時帰国も検討
【5月以降】
・帰国後に必要な手続きや卒業の確認
・留学成果を振り返り、入社前研修や今後の準備へ
正規留学 × 秋入社を目指す場合のスケジュール例
【卒業1年前:6〜8月】
・自己分析・志望業界の整理
・オンラインで日本の就活サイト(マイナビ・帰国GO.comなど)に登録
【9〜12月】
・Web面接に対応できる環境を整える
・日本の秋採用に乗り遅れないように、締切に注意
【翌年1〜3月】
・最終面接や筆記試験があれば、一時帰国のタイミングを検討
・内定をもらった企業と、入社時期などについて相談
・通年採用・海外大卒枠を活用する企業にも視野を広げる
【4〜6月(卒業)】
・帰国準備と引っ越し
・必要があれば住民票・年金などの日本での手続き確認
【7〜9月】
・入社に備えた生活基盤の再構築(住居・保険・銀行口座など)
・9月または10月入社
留学と就活の両立は確かに難しい部分もありますが、計画次第でしっかりとクリアすることができます。
しっかり準備を整えたスケジュールで、理想のキャリアを実現していきましょう。
留学と就活を両立させるための準備:留学前
留学をしながら就活を成功させるためには、出発前の準備が非常に重要です。
特に、日本の就職活動はスケジュールが独特なため、留学期間中に就活を乗り越えるには、戦略的な計画と入念な事前準備が欠かせません。
日本の就職活動は、企業の説明会やエントリー受付が大学3年の春以降から本格化します。
一方で、海外の大学生の場合、学年や学期が異なるため、スケジュールがずれがちですが、留学生向けの選考時期やイベントが組まれているケースも少なくありません。
例えばキャリアフォーラムのような留学生向けイベントを活用すれば、渡航帰国の計画を留学前から立てずとも、日本企業と直接繋がることが期待できます。
これらの背景を踏まえ、自身の所属大学と選考時期がかぶらないように注意しながら、準備スケジュールを調整しましょう。
また、留学と就活を並行する場合、慣れ親しんだ日本でなるべく出発前に必要なものを準備しておくことが重要です。
例として、最新の履歴書や職務経歴書、自己PRポートフォリオやエントリーシート作成用のテンプレートなどが挙げられます。
また、就職活動アプリやキャリアフォーラムの専用プラットフォームも海外ではダウンロードできなくなってしまうこともあるので、事前にインストールし、使い方を確認しておくと、急な連絡にも迅速に対応できたり、就活を本格化するときに役立ちます。
留学と就活を両立させるための準備:留学中
留学中に就職活動を進めることは、多くの留学生にとって挑戦的な課題です。
特に帰国してからの時間が限られる新卒採用のスケジュールでは、効率的な準備が欠かせません。
しかし、海外での学業や生活に追われる中で、就活と留学がかぶる状況をどう乗り越えるべきか悩む学生も少なくありません。
このセクションでは、留学中に無理なく就職活動を進めるための具体的な準備方法や注意点について解説します。
留学中でもオンラインを活用して就活を進めることが可能です。
まず、定期的なネット環境の確保がポイントです。
Wi-Fi環境や静かなスペースを確保したうえで、ビデオ会議ツール(Zoom、Microsoft Teamsなど)の使い方に慣れておきましょう。
これにより、キャリアフォーラムのオンライン面談や企業説明会にも支障なく参加できます。
さらに、日本の就職活動特有のマナーや選考スケジュールに注意を払うことも、オンライン就活をスムーズに進めるために必要不可欠です。
また、留学中は、海外や日本の就職活動に役立つネットワークを構築するチャンスです。
例えば、留学先の大学で開催されるキャリアイベントやセミナー、ボストン・ロンドンキャリアフォーラムのような就職イベントを活用しましょう。
こうした場を通じて企業の人事担当者や同じく就職を目指す学生とつながることが可能です。
また、大学の教授や現地のインターン先での上司から推薦をもらうことも、将来の就職活動における強力なサポートになるでしょう。
つながりを持つためには、積極的にイベントや交流会に参加し、名刺交換やLinkedInなどのアプリでのつながりを形成することが大切です。
たとえ海外でのネットワークであっても、その経験やつながりは帰国後の就職活動でも貴重なアピールポイントになります。
そして、留学中にインターンシップや現地企業での経験を積むことは、日本での就職活動において非常に有利です。
インターンシップを経験することで、より実践的なスキルが身につくだけでなく、留学先での自律的な取り組みや課題解決力をアピールする材料にもなります。
現地でインターンをする際は、自分のキャリア目標に合った業界や役職を選びましょう。
その経験を就職活動の際には、エントリーシートや面接で具体的な成功エピソードとして活用できます。
例えば、インターンで得た英語力や異文化理解能力を、グローバル視点を持つ企業でどのように活かせるかを具体的に伝えることで好印象を与えられます。
さらに、日本企業へのアピールポイントとして、日本以外の環境での挑戦経験を強調しするようにしましょう。
たとえ短期間のインターンであったとしても、その経験自体があなたの独自性を際立たせる重要な証となります。
留学と就活を両立させるためのポイント・注意点
海外での学業を優先しながらも、日本での就職活動を成功させたいという願いを抱える学生にとって、スケジュール管理や効率的な準備が鍵を握ります。
ここでは、留学と就活を両立させる上で押さえるべきポイントや注意点について掘り下げていきます。
留学と就活がかぶる状況では、帰国後のスケジュール管理が非常に重要になります。
帰国後に就活が本格化している場合、スケジュールが詰まりすぎてしまい焦る学生も少なくありません。
そのため、留学中から日本の就職市場の動きや選考スケジュールを把握しておくことが求められます。
また、帰国後に必要な書類や就活アイテム(履歴書、スーツなど)は留学出発前に揃えておくと、留学中や帰国後の慌ただしさを軽減できます。
事前準備とスケジュール管理次第で、スムーズなスタートを切れるはずです。
そして、就職活動はストレスフルなプロセスです。
特に留学中から就活を両立させる場合、忙しさと孤独感が重なり、不安を感じやすくなることがあります。
この時期、メンタルヘルスを守ることを大事にしましょう。
具体的には、まず就活の計画を小分けにして進捗を確認する習慣を作ることが役立ちます。
達成感を得ることで心理的な余裕を保ちやすくなります。
また、家族や友人に進捗や気持ちを共有することや、同じ境遇にいる他の留学生と情報交換を行うこともリフレッシュに繋がります。
さらに、定期的に運動をしたり、趣味の時間など、自分なりのストレス発散方法を見つけておくことも大事です。
最後に、海外の学生支援機関やカウンセリングサービスを活用して、専門家からアドバイスを受ける選択肢も検討してみましょう。
特に主要な留学先であるアメリカやイギリスなどに留学されている方は、現地の学生からの相談に慣れているサービスも多く存在するため、気軽に利用することができます。
就活で留学経験をアピールする方法
留学経験は新卒採用において大きなアピールポイントとなります。
ただし、アピールの方法を間違えると魅力が伝わらない場合もあるため、戦略的に伝えることが必要です。
ここでは、留学経験を効果的にアピールする方法について解説していきます。
留学経験を就活で十分に伝えるためには、現地で得た経験やスキルを具体的にアピールする方法を把握することが大事です。
日本の企業に就職する場合は「何を学び」「どのように貢献できるか」を明確に示すことが求められます。
例えば、留学中に取り組んだプロジェクトや課題をただ羅列するのではなく、その中で得た問題解決力やリーダーシップ、協調性などを具体的に説明することが効果的です。
面接やエントリーシートでは、留学で得た経験をいかに言語化して具体例として伝えることができるかが重要です。
例えば、学業や課題活動を通して得た達成感や苦労したエピソードを語ることで、自分の強みがより説得力を持つようになります。
「海外インターンシップで業務改善に取り組みました」や「留学先で課外活動を立ち上げ運営しました」といった具体例は、企業にとっても関心のある話題となるでしょう。
また、留学当初に感じた日本との文化の違いや困難、そこからどのように成長したかという話も効果的です。
「最初は英語で十分に意見を述べるのが難しかったが、毎日チームメンバーとリハーサルを繰り返し、自信をつけることができました」といった実際の経験を共有することで、成長過程をアピールできます。
これにより、企業側も柔軟性や前向きな姿勢を評価しやすくなります。
さらに、自己分析や模擬面接を行い、企業目線で留学経験をどのようにアピールすれば良いのかを確認するのがおすすめです。
同時に、選ぶ企業の業界や職種に適した自己PRを練ることも非常に重要です。
時間をかけて準備を整えれば、自信を持って自分をアピールできるはずです。
留学経験を通じて培ったグローバルな視点は、現代の多くの企業が求める重要な資質の一つです。
留学中にはなかなか自覚する機会が少ないかもしれませんが、海外大学での生活は、異なる文化や価値観を受け入れながら自分自身の考えを持つ力を養います。
まとめ
留学と就活の両立は決して不可能ではありませんが、無計画に進めると大切なチャンスを逃してしまう可能性もあります。
この記事で紹介したスケジュールの立て方や注意点を参考に、自分のゴールから逆算して行動することが大切です。
情報収集を早めに行い、余裕を持った準備を心がけることで、留学も就活も充実したものになるはずです。
自分らしいキャリアを築く第一歩として、今できることから始めていきましょう。
◇経歴
高校は日本国内の文部科学省グローバル教育指定校に通学。
高校卒業後、タイの国立タマサート大学に1年間正規留学。
その後、転入先であるチェコの国立マサリク大学で政治とメディア学を専攻。
イギリスの企業でマーケティングインターンを経験し、その後ジュニアマーケターとして採用され、英語での実務経験もあります。
◇資格
・TOEIC 800(高校2年次取得
・ IELTS 6.5(高校3年次取得
・ CEFR C1 (大学2年次取得)
◇留学経験
・アイルランド・ダブリンで2週間のホームステイ (高校2年次)
・タイ国立タマサート大学(1年間正規留学)
・チェコ国立マサリク大学(現在3年目で政治とメディア学専攻)
◇海外渡航経験
・25カ国訪問済み(例:ギリシャ、ベトナム、アルバニアなど)
・現地での留学やインターンシップの経験あり
・現在は30歳までに30カ国訪れることが目標
◇自己紹介
旅行が大好きで、異文化交流や新しい経験を大切にしています。これまでの経験を活かし、留学の良さを伝えていけたらと嬉しいです。