
美しい海と陽気な人々に囲まれた「フィリピン」。
その中でも「微笑みの街」と呼ばれるバコロドは、観光だけでなく語学留学先としても近年注目されています。セブやマニラに比べるとまだまだ知名度は高くありませんが、その分自然が豊かで穏やかな留学生活ができる環境が整っています。まさに留学・観光の穴場的スポットと言えるでしょう。
本記事では、そんなバコロドの基本情報に加え、ネグロス島に点在する穴場のビーチリゾートを中心にご紹介!日帰りで訪れやすい場所から、バコロド観光とあわせて足を伸ばしてみたいおすすめスポットまで、フィリピン旅行や留学を検討している方にも役立つ情報をまとめています。
港町「バコロド」の基本情報
まずは、バコロドの基本情報からご紹介していきます。
バコロドの基礎知識
バコロド市はフィリピン中部のネグロス島に位置する都市。ネグロス島西部、ネグロス・オクシデンタル州の州都となっている都市で、人口は約60万人と、フィリピン国内では中規模の都市に分類されます。
フィリピン国内でも住みやすい街として知られ、毎年10月に開催される「マスカラ・フェスティバル」でも有名です。地元の人々は親しみやすく穏やかで、笑顔を絶やさないことから「微笑みの街(The City of Smiles)」として知られています。
また、フィリピンの中でも特にスペイン統治時代の文化を色濃く残しているエリアでもあり、コロニアル建築やカトリック文化などが現在も街の雰囲気に反映されています。
近年では語学留学の目的地として注目されていることもあり、日本人を含む海外留学希望者に人気になってきています。
バコロドの気候や過ごしやすさ
バコロドでは年間を通して温暖な気候が続きます。雨季と乾季があって、年間の平均気温が26〜30℃前後、湿度は高め、これらはマニラやセブと同様なのですが、比較すると過ごしやすいと感じる人が多いようです。急なスコールを除けば天気は安定しており、留学生活や旅行に支障をきたすような極端な気象は少ないのが特徴となっています。
また、フィリピン留学で気になる要素として治安も大きなポイントでしょう。バコロドの治安はフィリピン大都市のマニラやセブに比べると良いため、大都市に比べてストレスなく過ごせます。小さな都市のためナイトクラブやバーなどの娯楽が少なく、大きな事件が比較的少ないのが特徴。
さらに都市がコンパクトなため買い物のために長距離の移動をする必要がなく、公共交通機関もジプニー・トライシクルなどのローカルな乗り物も、留学生でも気軽に使えます。
公園やビーチも身近にあり、週末にはリラックスできる観光スポットやリゾート地へも簡単にアクセス可能。都市部ながらも自然に囲まれており、のどかな雰囲気が漂うバコロドは、喧騒を避けながら英語を学びたい人にとっては理想的な環境なのです。
バコロドの特徴と魅力
あまり地名を聞くことのないバコロドですが、その分知る人ぞ知る魅力がたっぷりの都市です。以下で詳しく解説していきましょう。
落ち着いた地方都市の雰囲気が心地よい
バコロドは、フィリピンのなかでも比較的静かで落ち着いた地方都市。商業施設やショッピングモールなど都市機能は備えつつも、騒がしすぎず、過ごしやすいサイズ感でまとまっている小さな街です。
また、通勤ラッシュや大渋滞が頻発するマニラやセブに比べると交通量が少なく、生活のペースがゆったりしている地方都市ならではの雰囲気、のんびりした風土が大きな魅力です。穏やかな空気感と人の温かさが共存する環境は、留学生活を快適に送るうえでも非常に魅力的なポイントになりますよね。
地元の人々の温かさに触れられる
「微笑みの街」と称されるように、バコロドの人々はとても親切でフレンドリー。観光客や外国人に対しても笑顔で接してくれる人が多く、慣れない海外生活に不安を抱えている留学生や、初めての海外生活を送る人にとっては心強い存在となります。
また、困っている人を放っておかない文化が根付いているため、現地で何かトラブルがあった際にも助けてもらえるはず。精神的に安心できる環境は、海外では何よりありがたいでしょう。
学びの環境:留学先としての魅力もたっぷり
バコロドは近年、語学留学の新たな留学先としても注目を集めています。もともと英語力の高いフィリピンの中でも、バコロドはネイティブスピーカーに近い発音と丁寧な教え方が特徴とされており、英語学校ではマンツーマン授業が中心。日本人以外にも韓国人やベトナム人など、アジア圏からの留学生が日々英語を学んでいます。
特に魅力的なのが、セブ留学やマニラに比べて留学費用や滞在中の生活費用を大幅に抑えられる点。元々フィリピン留学は欧米諸国への留学と比べて安価でコスパが良いのが特徴ですが、バコロドでは1か月あたりのトータル費用(授業料+寮費+食費)がフィリピンの他の都市よりさらに1〜2割安くなることが多いです。長期間の語学留学を希望する方にはぴったりの場所と言えるでしょう。
自然と都市のバランスが良い環境
バコロドは自然環境と都市としてのアクセスの良さ、そのバランスが絶妙です。コンパクトな都市なので、車やバスで少し郊外に出れば美しいビーチや山々が広がり、日帰りで行けるリゾートも豊富。
特にラカワン島やカービンリーフといった観光スポットは観光地化されすぎておらず、自然の美しさをそのまま楽しめる点が魅力です。それでいて、市街地には必要な施設が一通り揃っており、インフラも安定しています。
市内の移動もボートやジプニー、トライシクルといったローカル交通手段が充実しており、リーズナブルにあちこち出かけられるようになっています。
バコロド周辺の穴場ビーチリゾート【一覧】
バコロドの魅力のひとつが、気軽に訪れることができる穴場ビーチの豊富さです!セブやボラカイなどの有名な人気リゾートが注目されがちですが、実はバコロド市内からアクセス可能な海沿いにも、手つかずの自然が残る観光スポットが点在しています。
ラカワン島(Lakawon)
ラカワンは、バコロド市から車で2時間、さらにボートで約15分の距離にある白砂ビーチの島。特徴は、何と言っても透き通る美しい海!観光地化が最小限に抑えられた、自然そのものの美しさが楽しめます。
美しいエメラルドグリーンの海とフォトジェニックな「フローティングバー」で話題となっており、SNSでも徐々に人気を集めています。フローティングバーとは、海に浮かぶコテージのようなもの。ベッドに寝そべりながらドリンクや軽食を楽しむことができ、なんとも優雅な気分が味わえます。
日帰りでも宿泊でも楽しめるリゾート地で、島内には宿泊施設、レストラン、シャワーなどの基本設備が整っています。女子旅や、留学生の週末プチ旅行などにぴったりのスポットとなっています。
カービンリーフ(Carbin Reef)
サガイ市沖に位置する小さな砂州であるカービンリーフは、知る人ぞ知る海洋保護区です。引き潮の時にだけ現れる全長50メートル程度の小さな砂島で、エメラルドグリーンの透明度の高い海と真っ白な砂浜が神秘的で美しい、リゾート感が満載の場所となっています。
バコロドからタクシーで2時間ほどと日帰り旅行にぴったりの距離にありながら、真っ白な砂と透明度抜群の海、そしてカラフルなサンゴ礁が広がる景観はなんとも圧巻です。観光客が少ないためプライベート感のある特別な体験ができること間違いなしで、静かに海を満喫したい人には最適のスポットです。
売店などの商業施設はなく、事前予約が必要な場合もあるため、訪れる際には計画的に。
バコロドのおすすめ観光スポット
バコロドは、いわゆる「観光都市」ではありませんが、それが逆に魅力となっています。大規模な観光地化が進んでいないため観光客が少なく、よりディープな現地文化に触れることができるのです。以下にいくつかをピックアップしてご紹介します。
ザ・ルーインズ(The Ruins)
バコロド観光で最も有名といっても過言ではないのが、「ザ・ルーインズ」。かつて裕福なスペイン系フィリピン人が建てた豪邸の跡地で、第二次世界大戦時に焼け落ちたままの姿を保存しています。今ではその廃墟が写真映えするスポットとして人気を集めており、「フィリピンのタージ・マハル」とも呼ばれています。特に夕暮れ時や夜間のライトアップは幻想的でおすすめです。アクセスはバコロド市内中心部から車で約20分と行きやすいです。
サン・セバスチャン大聖堂(San Sebastian Cathedral)
バコロド市中心に位置する「サン・セバスチャン大聖堂」は、19世紀に建設された典型的なカトリック教会。現在でも地元の人々の信仰の拠点となっていて、週末にはバコロドのクリスチャンで賑わいます。美しい石造りの外観と荘厳な内部空間がその特徴で、静かに祈りを捧げることができる神聖な場所は、現地の人々の暮らしを垣間見るのにもぴったりです。
ネグロス博物館(The Negros Museum)
バコロドの歴史や文化を深く知りたい人におすすめなのは「ネグロス博物館」の見学です。かつてのネグロス州庁舎を改修した建物内に、ネグロス島の発展の過程やスペイン統治時代の貴重な資料が展示されています。英語での展示も多く、学びのある観光ができる場所として留学生にも人気です。
SMシティ・バコロド(SM City Bacolod)
バコロド最大級のショッピングモールである「SMシティ・バコロド」は、地元の人々だけでなく観光客や留学生の生活にも欠かせない存在。生活雑貨から洋服、飲食店が揃い、映画館まで入っています。また、フードコートやローカルレストランではフィリピンの家庭料理やスイーツをリーズナブルに味わえるので、旅行者にもおすすめ。週末は地元の人たちで賑わい、現地の空気を感じるにはもってこいの場所です。
地元マーケットでのローカル体験
観光スポットに出かけるより現地の人の暮らしぶりが見たいという人には、地元のマーケットに足を運んでみるのがおすすめ。新鮮な果物や魚介類、手作りのスナックや衣類など、まさに地域密着型のショッピング体験ができます。物価は安いですが、日本ではなかなか経験できない値引き交渉をするのも醍醐味のひとつですよ。
まとめ
バコロドは、英語を学びたい人、自然に囲まれた生活を送りたい人にとって理想的な留学先です。セブやマニラと比べて人の流れが少なく、コストパフォーマンスの高い語学学校や、手つかずの自然に囲まれた穴場ビーチリゾートが点在している点が大きな魅力。今回紹介したラカワン島やカービンリーフのように、日帰りで気軽に訪れられるおすすめスポットも多く、勉強の合間にリフレッシュするには最適です。
さらに、現地の人々の温かさや環境の良さも、留学生にとって嬉しいポイントですね。海外留学やフィリピン旅行を考えているなら、ぜひ一度バコロドにも目を向けてみてください。まだまだ知られていないこの街の魅力に、きっと心が惹かれるはずです!
◇経歴
幼稚園時代をシンガポールで過ごし、現地の友達と英語でよく遊んでいました。小学校からは日本で暮らし、中学生の時にカナダにホームステイした経験から海外での暮らしに魅了され、東京外国語大学に進学。
在学中にバンクーバーへの留学を経て就職し、新卒で入った会社では外資系クライアントと英語でやり取りをしていました。
現在は仕事で英語を使う機会はほとんどないものの、趣味として楽しく勉強し続けています!
◇資格
TOEIC940点、TOEFL iBT 90点
◇留学経験
バンクーバー(カナダ)、半年間、ILSC vancouver
◇海外渡航経験
・シンガポール(居住・旅行)
・マレーシア(旅行)
・モルディブ共和国(旅行)
・サイパン(旅行)
・カナダ(ホームステイ・留学)
・グアム(旅行)
・タイ(旅行)
・ドイツ(旅行)
・イタリア(旅行)
・トルコ(旅行)
・インドネシア(旅行)
◇自己紹介
英語が話せるだけで、世界中の「私が自分の言葉で会話できる人」の母数がぐんと広がったことが、私にとってはいちばん面白いポイントでした!これからも英語を通じていろんな地域のいろんな文化や人に触れ、知らないことを知っていきたいと思っています。