「そもそも、カナダはどこの大陸にあるの?」
「カナダはどんな国?」
「日本からどうやって行くの?」など、
カナダの全体像を知ることができますよ。
今までよりカナダをもっと身近に感じていただけたら嬉しいです。
この記事では、カナダの地理的な特徴をはじめ、カナダ国内の主要エリアを解説します。
カナダはどこにある?
カナダは、北アメリカ大陸の北端に位置します。ロシアに次いで世界で2番目に広い国。
国土面積は約998.5万平方kmあり、
日本の約27倍
という大きさ。北米大陸の北半分をカナダが占めています。
10 のProvince(州)と 3 のTerritory(準州)から成り立つカナダ。
カナダ国旗と言えば、中央に描かれている
メープルリーフ(カエデ)が象徴的です。
このメープルリーフの葉の先端の尖った部分と葉柄を合わせた12の数が、国を構成する10州と2準州(現3準州)を表しています。
カナダの周辺にある国
北側は北極海、南側はアメリカ合衆国と隣接しています。
国の南側にはアメリカ合衆国との国境が走り、北西部もアメリカのアラスカ州との国境を有しています。
カナダの北東側には、デンマーク領のグリーンランドもあります。
また、カナダの西側は太平洋、東側は大西洋に面しています。
広い国土面積と北・西・東と海に面した地形から、約24万kmという地球上で最も長い海岸線があるんですよ。
カナダの地理的な特徴
カナダの大自然
ロッキー山脈やナイアガラの滝、バンフ国立公園など雄大な自然を感じられる場所が数多くある国です。
また、カナダには、37の国立公園と 11の国立公園保護区があります。(2024年時点)
国として自然保護に力を入れており、限りある自然を守っていくための様々な規制もあります。
北極圏に近いノースウエスト準州のイエローナイフは、オーロラが見れる場所として世界的に有名です。
人生で一度は見てみたいと多くの観光客が訪れます。
カナダの気候
カナダは広い国のため、地域によって気候もさまざま。太平洋岸の一部は温暖地帯ですが、その他の地域は冷寒と乾燥帯に属しています。
西側のバンクーバーは温暖で冬の寒さも厳しくありませんが、同じカナダ国内でも東側のトロントでは、冬は氷点下を下回る日が当たり前。寒い時はマイナス30℃になることもあります。
日本と同じく四季があるカナダ。
特にカナダの紅葉の美しさは有名で、世界中の観光客が9〜10月の紅葉の時期にカナダを訪れます。
カナダ東部のナイアガラからケベック・シティへと続く紅葉の美しいルートは、
「メープル街道」という名で日本でもよく知られています。
カナダの人々
国土の大部分が北極圏にあり、カナダ北部は厳しい寒さです。
そのため、人口のおよそ7割が南部のアメリカとカナダの国境沿いに集中しています。
特に、トロントやバンクーバーなどの大都市に人口が密集しています。
また、人口の約2割が移民であるというのもカナダの大きな特徴の一つ。
ヨーロッパからだけでなく、アジア・中東からの移民も多くいます。
積極的に移民を受け入れている多民族国家だからこそ、互いの文化を大切にし多様性を受け入れる寛容的な国民性も持ち合わせています。
カナダの公用語
カナダの公用語は「英語」と思うかもしれませんが…実は、「英語」と「フランス語」の2言語を公用語と定めています。
多くの方は英語を母国語としていますが、ケベック州ではフランス語を州の公用語として定めています。
ケベック州はカナダのどこにあるかというと、カナダ東部に位置し、準州を除くと国内で1番大きい州です。
ケベック州のモントリオールやケベック・シティに観光に行くとまず驚くのが、道路標識や看板がフランス語表記であること。
フランス、そしてイギリスの植民地時代があった歴史的背景により、公用語として英語もフランス語も認めているところに、それぞれの文化を尊重し合うカナダの寛容性がうかがえます。
カナダの主要国際空港はどこ?日本からの行き方
トロント・ピアソン国際空港
トロント・ピアソン国際空港は、カナダ最大の国際空港で、2つのターミナルがあります。
日本からは、成田空港と羽田空港から直行便が運航されています。
大阪の関西国際空港からも、期間限定で直行便が運航されています。
バンクーバー国際空港
バンクーバー国際空港は、カナダで2番目に大きい国際空港です。ターミナルは4つあります。
西海岸に位置するため、アジア方面の発着便が多くあります。
成田空港と羽田空港から直行便が毎日運航されています。
関西国際空港からは、期間限定で直行便が運航されています。
カルガリー国際空港
バンクーバー国際空港と並ぶカナダ西部の拠点空港です。ターミナル数は2つ。
2023年に、成田空港からウエストジェット航空の直行便が新規就航され、カルガリーへのアクセスが今までよりグッとよくなりました。
モントリオール・ピエール・エリオット・トルドー国際空港
成田空港から直行便が運航されています。ターミナルは1つのみで、比較的コンパクトな空港です。
日本からカナダの主要都市へのフライト時間
ここでは、日本からカナダの主要都市へのフライト時間をご紹介します。
直行便を使った場合の時間です。
●トロント
東京(羽田・成田)からトロント:約12時間
関西国際空港からトロント:約13時間
●バンクーバー
東京(羽田・成田)からバンクーバー:約9時間
関西国際空港からバンクーバー:約9時間30分
●カルガリー
東京(成田)からカルガリー:約9時間30分
●モントリオール
東京(成田)からモントリオール:約12時間
日本から1番近いバンクーバーでも約9時間かかるため、カナダまでのフライトは長時間になります。
カナダは広大な国なので、地域によって時差の時間も異なります。
旅行や留学に行く際には、訪れる場所の時差もチェックしておきましょう。
カナダ国内の主要地域とそれぞれの特徴
10のProvince(州)と3のTerritory(準州)から成り立っているカナダ。
州にはある程度の自治権があり、教育制度も各州によって違います。
この章では、
「カナダの主要地域はどこ?」
「どこのエリアに、どんな都市があるの?」
という疑問にお答えします。
ブリティッシュ・コロンビア州
カナダの西側、太平洋側にある
ブリティッシュ・コロンビア州
カナダ第3の都市であるバンクーバー。
また、バンクーバー島に位置するビクトリアでは、豊かな自然とイギリスの影響を色濃く受けた美しい風景を楽しめます。
【ブリティッシュ・コロンビア州の主要都市】
・バンクーバー
・ビクトリア
バンクーバーは高層ビルが立ち並ぶ大都市でありながら、周辺には海も山もあります。
「自然に囲まれた都会」として人気のある住みやすい場所です。
カナダ国内で最も温暖な気候を持つ都市の1つのため、厳しい冬の寒さを避けたい方には過ごしやすいでしょう。
夏も乾燥していて涼しく、冬は雪があまり降らないため1年を通して過ごしやすい気候。
バンクーバーは、トロントと同じく移民の多い街です。
特にアジア系の移民が多いことでも知られています。
東京からバンクーバーへの直行便は毎日運航しています。
日本からのアクセスがよい国際都市のため、留学先としても大変人気がある都市です。
オンタリオ州
カナダの東側に位置する
オンタリオ州
州の一部は五大湖と隣接しています。
カナダ最大の都市トロントはカナダ経済の中心地、首都オタワは政治の中枢。
世界的に有名なナイアガラの滝があります。
【オンタリオ州の主要都市】
・トロント
・オタワ
留学先・観光地としても人気のあるトロントは、移民が多い国際色の豊かな都市です。
そのため、街を歩いている人種もさまざま。
チャイナタウン、コリアンタウン、リトルイタリー、グリークタウンをはじめとした各国のコミュニティタウンも有名です。
その国の食事や文化を身近に体験できるのもトロントの魅力。
夏は30℃近くまで上がる真夏日がある一方で、冬は日常的に雪が降り、氷点下まで下がる日も多い厳しい寒さです。
トロントからナイアガラの滝へは、車で約1時間半〜2時間で行けます。
アメリカのニューヨークにも飛行機で約1時間30分ほどで行けるアクセスのよさで、週末に小旅行することも可能です。
ケベック州
ケベック州は、オンタリオ州と隣接しています。
「北米のパリ」と呼ばれており、カナダの他の地域とは違った雰囲気が特徴です。
ケベック州は、カナダ国内で唯一「フランス語」を公用語にしています。
【ケベック州の主要都市】
・モントリオール
・ケベック・シティ
トロントに次ぐカナダ第2の都市であるモントリオール。
州の人口の約半分がモントリオール都市圏に集中しています。
英語とフランス語が話されるバイリンガル都市としても有名。
人口の約60%がフランス系カナダ人です。
フランス統治時代の雰囲気が今でも残っている美しい街並みは、カナダの他の都市では味わえない魅力があります。
ノートルダム大聖堂や旧市街など、見どころもたくさん。
芸術の街としても知られており、日本でも有名な「シルク・ドゥ・ソレイユ」の本拠地はモントリオールです。
アルバータ州
カナダの中西部に位置する
アルバータ州
南側はアメリカ、西側はバンクーバーがあるブリティッシュ・コロンビア州に隣接しています。
バンフ国立公園、ジャスパー国立公園など5つの国立公園があります。
【アルバータ州の主要都市】
・カルガリー
・エドモントン
カルガリーは、アルバータ州で最大の都市。
1988年に冬季オリンピックの会場になったことでも有名です。
ロッキー山脈のふもとに位置し、バンフにも車で約1時間の距離にあるため、観光にも大変便利です。
カルガリーの街中心部にあるカルガリー・タワーからは、街が一望できるだけでなく、カナディアンロッキーも見ることができます。
アルバータでは州税がないため、他の州に比べて物価が安く、生活費も抑えられます。
また、日本人も少ないため、留学先としてカルガリーを選ぶ人も増えてきているようです。
夏はアウトドア、冬はスキー・スノーボードもできるため、アウトドアを楽しみたい方にも魅力的な都市です。
まとめ
北米大陸の北の端に位置し、アメリカ合衆国の北部にあるカナダ。
カナダの主要都市には日本からの直行便も就航しているため、日本人にとってアクセスのよい国です。
フランス、イギリスの植民地時代があった歴史的背景があり、公用語として英語とフランス語を認めています。 多文化を認め、互いを尊重し合う国民性のため、カナダは留学先としても人気があるのでしょう。