【ビジネス英語】人件費って英語でなんて言う?関連表現も

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「人件費」や人件費にまつわる用語は日本語同様、英語にも様々な表現があります。

この記事では、「人件費」を英語でどのように表現するのか、またそれぞれの表現が持つニュアンスを例文付きでご紹介します。特にお金に関連する英単語は、ビジネスシーンやTOEICでもよく出題されるため、社会人の方やTOEIC受験を考えている方はぜひ最後までお読みください。

人件費の英語表現

人件費とその内訳

そもそも「人件費」とは何でしょうか?言葉を聞いたことはあっても、実際にどのような内訳で損益計算書に計上されているのかを知らない方は多いかもしれません。

まず「人件費」とは、会社が従業員に支払う給与や、ボーナスなどの賞与、健康保険や厚生年金などの社会保険料、労働保険料など、直接的に「人」に関連する費用のことを言います。人件費の内訳はおおまかに分けると以下のように分類されます。

給与/賞与:従業員に支払う固定的な給与や賞与などの金額

法定福利費: 健康保険、厚生年金、労災保険や雇用保険など

雇用形態に応じた手当: 時間外手当、技能手当、資格手当など

旅費交通費:通勤手当、出張費用などの交通費

教育·研修費用:従業員のスキル向上のためにかかる研修費用やその交通費など

福利厚生費:慶弔金、社宅費などの住宅手当、出産祝い、社員旅行などの福利厚生費用

退職金:従業員退職金など

参考元:経理COMPASS

https://advisors-freee.jp/article/category/cat-big-09/12727/

これを見てみると、ひとくくりに人件費と言ってもその範囲はとても幅広いことがわかりますね。人件費は企業にとって大きな財務的負担となりますが、従業員のモチベーション向上や人材の確保に重要な役割を果たしています。

では、「人件費」は英語で何と言うのでしょうか?人件費は英語でいくつかの表現に分かれていますので、次の章では英語表現や例文フレーズを順番にわかりやすく解説していきます!

Labor costs

「Labor costs」を日本語に翻訳すると「労働コスト」です。「Labor」が「労働/仕事/作業」という意味なので、労働にかかる費用=人件費という意味で使われます。

ただし、イギリス英語でのスペルは「labor」「labour」になるため、イギリス英語では「labour costs」という綴りになります。どちらの綴りでも間違いではありませんし、意味はアメリカ英語と同じく労働に関連する費用を示します。

We need to analyze our labor costs to improve profitability.

私たちは利益を改善するために人件費を分析する必要があります

Labor costs have increased significantly this quarter.

今四半期、人件費が大幅に増加しました

Personnel costs

「Personnel costs」とは、企業が従業員に対して支払う費用全般を指します。先に紹介した「labor costs」は、主に従業員の労働の対価として企業が支払う給与に焦点を当てた言葉です。「Personnel costs」は、より広範囲にわたってかかる費用(福利厚生費や保険料など)を含んだ言葉です。

Personnel costs have risen due to increased healthcare benefits for employees.

従業員に対する医療給付の増加により人件費が上昇した

We need to reduce personnel costs without compromising on employee satisfaction or productivity.

私たちは従業員の満足度や生産性を損なうことなく、人件費を削減する必要があります

To maintain the company's financial health, we have decided to cut labor costs.

会社の経営を維持するために、人件費を削減することにした

この「人件費を削減する」という表現をしたい場合は、「reduce/cut/trim/minimize」などを使うことができます。「人件費削減」はあまり使いたくないネガティブな表現ですが、テストに出題されることもあるので覚えておいて損はありませんね。

Personnel expenses

Personnel expensespersonnel costs同様、「人件費」を意味する言葉です。

この言葉を分けて翻訳すると

Personnel=人事、社員など、組織や企業に所属する全職員のこと

Expenses=支出

参考:Weblio辞書

https://www.weblio.jp/content/personnel#google_vignette

Personnel costsは人件費全体の管理や予算編成、経営分析に関連する文脈で使用するのに対し、personnel expenses実際の支出や具体的な支払いに焦点を当てた言葉になります。

Effective management of personnel expenses is very important for financial stability.

人件費の効果的な管理は、財務の安定にとって非常に重要です

「Personal expenses」という非常に似ている表現がありますが、こちらは「個人的な出費」という意味になります。Personnel(人事・社員)は名詞personalは「個人の/個人的な」という意味の形容詞。綴りが似ている上に発音も近いので勘違いしてしまいがちですが、実は全く意味が変わってしまうので注意が必要です。

参考元:English Live

https://englishlive.ef.com/ja-jp/blog/language-lab/top-6-common-business-english-mistakes/

Hiring costs

Hiring costs(採用コスト)」とは、社員やスタッフを新たに採用するための採用活動にかかる費用を指します。採用コストは多岐にわたりますが、主に内部コストと外部コストの2つに分けられています。内部コストは企業内で発生するコスト、外部コストは企業が外部のリソースやサービスを利用することで発生する費用です。

これらの費用は会社が新しい従業員を雇うためのもので、企業が採用活動を行う際の必要な経費となります。採用コストを削減しすぎると質の低下や企業イメージのマイナス、既存の従業員への負担が増える可能性がありますので、従業員採用には適切な予算が必要なことがわかりますね。

High hiring costs can impact the company's profitability.

高い採用コストは企業の利益に影響を与える可能性があります

We cannot approve this proposal because it directly impacts the hiring costs for the company.

この提案は企業の雇用コストに直接影響するので承認できない

補足になりますが、hiring costsと似た意味の表現で「recruitment costs」があります。具体的な違いを示すと以下のようになります。

Hiring costs(採用コスト)

新しいポジションに人を採用するために直接発生する費用。採用活動終了後、実際に入社するまでに発生する費用が含まれる。新しく入社する人材がスムーズに仕事を始めるために必要な費用。

Recruitment costs(採用活動コスト)

採用活動全般に関連する費用。求人広告掲載費、転職エージェント利用手数料、面接準備費用などが含まれる。会社にとって良い候補者を見つけて選考するプロセスにかかる費用。

このように、hiring costsとrecruitment costsは使われる文脈が違いますので、その時の場面に合ったものを選んで使うと良いですね!

人件費の関連表現

人件費に関連するその他の用語をご紹介します。これらは全て人件費に含まれる費用です。

Wage expenses (賃金コスト)

企業や組織が従業員に支払う賃金に関連する費用のこと。

Payroll costs (給与コスト)

企業が従業員に支払う全ての費用のこと。

Benefits expenses (福利厚生費用)

会社が従業員に提供する福利厚生にかかる全ての費用のこと。

Staffing expenses (スタッフの経費)

従業員やスタッフにかかる全ての費用を含む広い概念のこと。これには研修やスキルアップ費用なども含まれます。

まとめ

この記事では、人件費に関連する英単語とその使用方法について詳しく説明しました。ビジネスシーンにおいて「人件費」の話題は非常に一般的で、人材管理の一環として重要な役割を果たしています。人件費に関連する英単語はTOEICの他、経営戦略会議などのビジネスシーンまで様々な場面で取り上げられます。

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