
今回は、海外留学生活中の寮生活について特集していきたいと思います。寮はどのような生活を送る場所なのかということから始まり、海外留学で主流の寮の種類や設備を紹介した後、寮生活のメリットとデメリットを比較していきます。
そして最後に、寮生活を送る上でのアドバイスを海外留学経験者の筆者の視点から紹介していきたいと思います。留学中の滞在方法を何にするか迷っている方はぜひ、このコラムを参考にしてみてくださいね。
留学先の寮ってどんな様子?
まずは留学中の寮生活とは一体どのような生活スタイルなのか、想像がつきにくい方のためにアメリカの寮を参考にご紹介していきたいと思います。アメリカの寮は、基本的に2人〜5人で生活を送ります。ベッドや個人的なものをおける棚、勉強机、テレビなどが揃った個室があり、食事をするキッチンとダイニング、バスルーム、ランドリールームは共同なことが多いです。
食事の方は、朝晩食事付きのカフェテリアのミールプランか、自炊を選択できる事が多いでしょう。カフェテリアは大学構内にある事が多く、ミールプランを選んだ学生は朝と夜はここにきて食事をします。
キッチンやバスルーム、ランドリールームが共同の場合、時間によっては使用する人が多く混んでしまったり、掃除の頻度や掃除の方法などが国や文化によって異なる事も多く、共同生活を送る学生同士での話し合いやルールの設定がとても重要になります。
参考資料:【現役留学生に聞いて見た!】アメリカの大学の寮生活、どんなイメージ? | global Insight
https://www.iccworld.co.jp/ibp/globalinsights/2023/01/10/3883/
寮の種類と設備
続いて、留学中に滞在する寮の種類について、そして備え付けられていることが多い設備についてご説明します。学生寮と呼ばれる「寮」ですが、実は二種類あるのをご存じでしたか?
「大学寮」と呼ばれるものと、「レジデンス(民間寮)」の2種類があります。大学寮とレジデンスの大きな違いは居住している人です。大学寮はその名の通り大学に通っている人(大学生や附属の語学学校に通っている学生)が住んでいます。
一方、レジデンスは民間寮であるため、他大学の学生や会社員、ワーキングホリデーなどでその国に長期滞在している人が住んでいる場合もあります。
また、施設の立地に関しても異なります。大学寮は大学の敷地内やキャンパスのすぐそばに寮が建てられていることが一般的ですが、レジデンスが大学の近くではない場合もあります。公共交通機関を使って大学まで通う必要が出てくるのもレジデンスの大きな特徴の一つです。
施設内の設備についても違いがあります。大学寮は個室が設備されていることが少なく、2人以上のルームメイトと同じ部屋に寝ることが多いです。また、ワンフロアごとに設置されているトイレやシャワールーム、キッチンやランドリールームを共同で使います。一方、レジデンスではシェアハウス形式で個室としてプライベートな空間が確保されつつ、キッチンやバスルームなどは共同で使う場合が多いようです。
参考資料:留学先では寮がおすすめ!寮、ホームステイ、アパートの特徴とは
https://smaryu.com/column/d/37876/
留学先の寮での一日
では留学生として寮で生活を送る場合、どのような一日を送るのでしょうか?具体的な過ごし方の例を紹介していきたいと思います。
平日、休日で過ごし方は変わって来るため、それぞれのパターンを経験者の声を参照しながら見ていきましょう!
〜平日(学校へ行く日)〜
・ 起床
1人部屋の場合、アラームを何回鳴らしても音量が大きくても大丈夫。2人以上の場合は音量やスヌーズの回数に気を使う。
・身支度
1人部屋の場合、自分の好きなタイミングで洗面台やトイレを使用可能。2人以上の場合は譲り合って使う必要がある。身支度を整えて朝食をとりにキッチンへ向かう。
・朝食
先に朝食をとっているルームメイトに挨拶をする。シリアルやジャムを塗ったトーストなどの軽い朝食を食べる。必要な教材を持って学校へ出発。
・学校
語学学校で授業を受けたり、大学の学生の場合も講義を受ける。お昼は寮のキッチンでお弁当を作って持ってくる人もいれば、大学の中にあるカフェテリアで買って食べる人も。その日によって異なる。
・放課後
寮に戻ると夕食の準備を始める。多くのルームメイトがキッチンを使うため、しっかりとコミュニケーションをとって順番に使用する必要がある。各国の家庭料理などについてシェアしながら料理をするのも楽しみの一つ。
・就寝前
自分の部屋で翌日の課題やテスト勉強、自習を行う。授業で必要な教材などの準備をして就寝。
〜休日〜
・起床
自分のタイミングでゆっくり起床。
・洗濯
平日は混み合っていたり、学校の課題などで忙しいので休日にまとめて洗濯をすることが多い。
・料理
友達を呼んでキッチンで一緒にお昼ご飯を作って食べたり、寮のみんなでホームパーティーを開くこともある。
参考資料:留学の寮生活って楽しい?大変?快適に過ごすコツとポイントを経験者が解説! | 留学ブログ
https://schoolwith.me/columns/32958
寮生活のメリット
留学中の寮での生活がどのような様子か想像はつきましたでしょうか?留学中の滞在方法はホームステイ、寮、アパートなど複数ありますが、ここで寮で生活することのメリットについて詳しく触れておきたいと思います。
個室付きの場合はプライバシーが確保されている
寮によっては個室が確保されていない場合もありますが、確保されている場合はしっかりとプライバシーやプライベートな時間が確保されている点がありがたいですね。
家族と電話をしたいときやみんなに聞かれたくないセンシティブな内容を相談したい時など、1人の時間が必要な時もあります。留学中は学業が難しかったり、慣れない外国でストレスが溜まっているときは1人で過ごす時間も必要です。個室がない場合は、あまり人が来ないカフェを見つけたり、海や山などの自然に囲まれた場所で過ごしたり少しでも1人で過ごせる時間作りをするといいでしょう。
友達ができやすい
寮生活の醍醐味といえば、留学先での友達作りに困らないという点でしょう。留学先に到着した直後は知り合いや困った時に頼れる人がおらず心細いものです。
寮に住んでいるルームメイトとは生活を共にするのでコミュニケーションを取ることが必須ですよね。同じような境遇にいる仲間や一緒に生活を共にする人がいてくれる安心感は留学中とてもありがたく感じます。ルームメイトと気が合えば、一生の親友になることもあるでしょう!
交通費が浮く
先ほどもお伝えしたとおり、寮は基本的に大学やキャンパスの敷地内またはすぐそばに建てられています。そのため毎日学校へは徒歩で行くことができます。交通費は、休日や放課後に学校以外の場所へ出かけるときのみ必要になるので必要経費の削減になります。
食事付きの場合は食費が浮く
寮の種類によりますが、朝晩の食事付きのオプションを選択できる場合もあります。寮にはキッチンがついていることがほとんどなので、自炊をしたい人は自炊のプランを選びますが、朝晩の食費を浮かせたい人、料理をするのが手間だと感じる人はこのプランを選択するといいでしょう。
参考資料:留学先の滞在はホームステイか寮、どっちがおすすめ?メリットとデメリットを解説 | 留学ブログ
https://schoolwith.me/columns/33237
知っておきたい寮生活のデメリット
寮生活のメリットをお伝えしましたが、留学前に知っておきたいデメリットについても触れておきたいと思います。メリットとデメリットの両方を比較した上で、留学中の滞在方法を決定しましょう。
滞在費がかさむ
一つ目の懸念点は、滞在費がホームステイに比べて割高である点です。というのも、ホームステイは滞在費にすでに食費が含まれているのですが、寮は滞在費とは別に食費を支払う必要があるためです。特に1年間以上の長期でステイする場合、途中でルームシェアやホームステイに変更する人もいます。
ネイティブの人よりも留学生の割合の方が高いことがある
そもそも寮は現地出身の学生よりも学部に留学しに来ていたり語学学校に通っていたりする海外留学生が滞在する場所。そのため、現地の人と友達になりたい場合や居住を一緒にしたいと考えている方はホームステイを選択するのをおすすめします。
寮生活を最大限に活用するためのアドバイス
最後に、寮生活を最大限に活用し楽しむためのアドバイスを書かせていただきます。まず一つ目のアドバイスは、共用スペースであるため積極的にルームメイトと会話をして、生活上の誤解やしがらみが生まれないよう努力をすることです。
相手が不快に思うような行動は避け、文化の差で誤解が生まれてしまいそうだなと思ったら会話をして理解する気持ちを表現しましょう。海外では黙っていては伝わらないことがほとんどです。
また、会話やコミュニケーションをとっても解決しない問題や課題があるときは迷わずレジデントアシスタントに相談しましょう。レジデントアシスタントとは寮の管理をしてくれている人のことです。どのフロアにも必ず配置されているので、レジデントアシスタントの方とも日頃から仲良くしておくといいでしょう。
参考資料:知っていると安心 寮生活のアドバイス【Hinako vol.19】| 留学・英語のHIUC ヒューマン国際大学機構
https://hiuc.athuman.com/useful/hinako-vol19.html
まとめ
このコラムではここまで、留学中の寮生活について詳しく解説してきました。いかがでしたでしょうか?寮生活の設備や生活の様子、またメリットとデメリットを比較したので、これから海外留学を考えている方もこの記事を読んで滞在方法を決定する際の参考にしてみてはいかがでしょうか。
◇経歴
大学時代に、外国語がどのように学ばれるのかについて興味を持ち、日本の大学院で第二言語習得論•応用言語学の研究に励む。
修了後はインターナショナルスクールの先生や、小学生オンライングループ英会話のバイリンガル講師、日本の文化を海外に広める音楽スクールで活躍中。
◇資格
IELTS Academic module 6.5
(speaking 6.5 reading 7.0 listening 6.5 writing 6.0)
◇留学経験
高校時代、春休み中にニューヨークにある姉妹校のタウンゼント•ハリス高校へ研修に参加。
その後大学時代にニュージーランドに一学期間の留学を経験。語学学校に通ったのち、主に応用言語学を中心に学ぶ。
◇海外渡航経験
つい数ヶ月前、高校ぶりに訪れたニューヨークの空港でみつけたストリートピアノ。
つい弾きたくなりニューヨーク出身の作曲家ジョージ•ガーシュインの「ラプソディーインブルー」を弾いたら、メキシコのカンクン行きの搭乗を待っていた皆さんから盛大な拍手を貰いました!とてもいい思い出です。
◇自己紹介
これまでの海外経験や、日本で出会った留学生たちとの交流から、英語をはじめとした外国語を使うことで、私たちの視野や価値観はどんどん広がっていくと確信しています!
英語が好き!と言う気持ちを大切に、英語を学び続けられる燈を見つけられるよう行動すると、英語学習が楽しくなります!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.