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仕事と睡眠、食事、入浴の他は
カランレッスンの時間に充てていました

Kazuki Sakaiさん (50代・男性)
ネイティブキャンプ歴:2年8ヶ月 (体験談時)

Q.カランメソッドをステージ12まで学ぼうと思われたきっかけはなんですか?

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海外からの留学生・研修生を受け入れるPositionに就いたことが直接のきっかけです。
海外留学生のsupportとなると単に日常会話がやれたらよいというわけにはいきません。言っていることの語学的な理解は勿論のこと、その言葉によって、彼らがどんな心の内を表現しようとしているのかを推し量れるだけの英語力が求められると思い、カランメソッド全12ステージを限られた時間の中で学ぼうと決めました。
私は東京大学文科3類に進学したので、それなりの英語学習はしてきたつもりでしたが、日本の英語教育の偏りという構造的な欠陥もあり、リスニング・スピーキングの能力は日常会話に毛の生えた程度でした。カランメソッドでは始めるにあたって、レベルチェックテストが用意されています。私は、ステージ5くらいから始められる実力はあると思っていたのですが、結果は何と・・・ステージ2からのスタートでした。

Q.カランメソッドではどんな部分で英語力の伸びを実感しましたか?

カランメソッドでは、徹底的にシャドーイングを行います。
講師のスピーキング速度も速いため、頭の中で英語を日本語に変換している余裕はありません。
最近、「英語脳を作る」というような表現もよく使われますが、カランメソッドの高速シャドーイングは「講師の発話した英語が、耳から入りそのまま私の口から出ていく」というような感触があります。ですから「英語脳(brain)」というより「英語口(mouth、lip)」なのかも知れません。
時々、”あれ、なんで意味もハッキリ分かってないのに、自分はこんなにペラペラ喋ってるんだろう?”と不思議な感覚にもなりました。
でも一方では、”子どもが大人の真似をして訳の分からないことを言っているような感じかな?”とも思いました。言い換えると「口移し」ですね。親から子への、最も基本的な伝え方。カランメソッドには、人が言葉というものを会得・体現していくプロセスが凝縮されているのかも知れません。

Q.2ヶ月半でカランレッスンを制覇された際の受講ペースを教えてください。

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限られた期間での習得が求められていたので、仕事と睡眠、食事、入浴の他はカランレッスンの時間に充てていました。
2019年9月14日に始めたのですが、12月末までの終了を目指して、最初は1日に2~4レッスン、10月に入ると連日5~9レッスンはやっていました。
結果的にちょうど11月末までの2か月半で全12ステージが終了し、12月にはビジネスカランコースに進み、これは2週間で終わったので、復習でもう一回りやりました。
基本的に「つらい!」と感じたことは一度もありませんでした。ただ、タイムスケージュールが相当tightだったので、心地よい講師の声に知らず知らず夢の中に落ちていきそうな時はありました。それでも、ミラクルなことに眠っていきそうな頭とは対照的に口は滑らかに動いていくんです。“ああ、自分はリラックスしてるんだなあ”と思いました。
受験勉強の時のような「圧迫感や苦しさ」とは無縁でやれている自分に気が付くと、なんだか嬉しかったですね。講師の皆さんのhospitalityにも助けられて、どんどんやる気が湧いてきました。

Q.全12ステージの内、どのステージが一番役に立ったと思いますか?

難しい質問ですね。
役に立つかどうかが分かるのは、「これから」だからかも知れません。
ただ言えることは、カランメソッドは、全12ステージが実に上手く体系化されているということです。
どこかのステージを飛ばして次へというのでは成り立たないのだと思います。
ただ「最初は易しい内容が、ステージが進むごとに難化していく」というような単純な構成ではありませんね。同じ単語、似たような表現や言い回しの繰り返しもありながら、二重螺旋(らせん)ループのような構造で昇っていく、そんなイメージです。
良く練られていると思いますし、ステージごとの変化も愉しみながら、エレベーターに乗るのではなく、その螺旋階段を一歩ずつ踏みしめて昇って行くところに、カランメソッドの醍醐味があるのではないでしょうか。

Q.カランメソッドでは何度も復習を繰り返しますが、効果的と感じましたか?

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スズキメソード(才能教育研究会)とカランメソッドはBasIcな部分が酷似していると思います。
スズキメソードの創始者・鈴木鎮一さんとは郷里が 同じ長野県・松本市ということもあり、生前親交が あったのですが、自ら開発した方式のことを『母国語の教育法』と謳っています。
ある時、アメリカの幼児が流暢に英語を話しているのを目の当たりにして、『日本では文法書に噛り付き、何年学校で習っても英語をまともに話せないのに、あんな幼児がペラペラ喋っている。いや世界中の子ども達が何の苦労もなく、母国語を操っている。周囲にその言葉を話して暮らす環境さえあれば誰でも、そう成れる。 人間なら皆そういう才能を宿しているんだ。』という大発見をしたのです。
『音楽こそ特別な才能がないと上達しないという固定観念があるが、母国語の教育法でやれば誰でもモーツァルトのように成れる。それを実証して見せよう。』
小さい子たちが、音大生の弾くような難曲を易々と弾いてしまうので、よく『英才教育』と勘違いされる【才能教育・スズキメソード】ですが、音楽のある環境・音楽のシャワーを浴びて育てば、持って生まれた才能が開花し、本当に誰もがそう成れるのです。カランメソッドは、まさに英語教育における『母国語の教育法』だと思います。
英語によるダイレクトメソッド・英語のシャワーを全身に浴びて学んでいけるからです。
学ぶこと、育つことの本質は、国や言語、文化を超え、共通している普遍的なものではないでしょうか。『反復練習』と聞くと、何となく堅苦しく『やらなくては~』となりそうですが、『母国語のように・英語のシャワーを浴びている』と見えてきたら、母に抱かれる赤子のように当たり前で快適になってくるんです。数え切れない反復以外に、子どもが成長していく道はありませんよね、その道を歩むのがカランメソッドだと思います。

Q.どのような基準で講師を選んでいましたか?1人の講師に慣れてしまうより、沢山の講師の声や発音や話し方に触れたほうがいいと思いますか?

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NativeCamp.は豊富な講師陣が揃っていますよね。
私の場合は、先ず80人ほどの講師のレッスンを受講し、一人ひとりの講師の特徴をノートにメモしました。
例えば、発音がクリアで聞き取りやすいとか、スピー キング速度がかなり速いとか、速度はゆっくりだが間の取り方が上手でシャドーイングがスムースにいくとか、間違ったフレーズは何度でも繰り返し丁寧にやってくれる等々。そして、その時々の自分のレベルや重点を置きたいところに合わせて、講師を選んでいきました。
スキルの高い講師がいつでも良いわけではなく、自分に合う講師がその時の良い講師なんだと思います。また私の仕事に求められているのは英語圏だけでなく、ヨーロッパやアジア、中南米からの留学生のサポートなので、限られた講師にだけ慣れてしまうのではなく、いろいろなタイプの講師とやり取り出来るように心がけていました。
それでも、やはり相性とか時間帯とかもあり、最終的には30名ほど(その中でも主には10数人)の講師とレッスンを継続しました。きっと講師の側からも私の特徴やポイントはよく見えていたと思います。今ではその講師の方々とは、とても親しくしてもらっています。ですから、レッスンも安心のなかでnaturalに受講することが出来ました。

Q.カラン以外にどのような学習を取り入れていましたか?その場合、どのような割合でしたか?

後半のステージは自分の考えを問われて応える場面も多々あったので、ほとんどカランメソッドレッスン一色で十分だと思いました。
あとは、他社で毎日英作文の問題を配信してくれるサイトがあったので、それを利用して毎日10分ほどの英作文のプラクティスをしました。ちょっとした他流試合みたいなものでしょうか、カランで学び身に付いたものを発揮する機会になりました。
ちょっとした合間や移動時間の時には、podcastのEnglishプログラムも聴いていました。
Podcastは、ラジオなどと違い、いつでも聴けますから忙しい人のリスニングのスキルアップには持って来いだと思います。そして、何より留学生や留学候補生とのやり取りも始まったので、MessengerやZoomでの会話やメールの交換を通じての実践機会も増えて来て、日々鍛えられています。

Q.ステージ後半で挫折される方が多いと聞きますが、ステージ12まで受講して良かったと思ったことを教えてください。

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山頂に辿り着かないと見えない景色がある。
このことは山登りの経験のある人なら実感的に分かる と思います。登っている途中で見える景色も、それは それで見応えもありますが、山頂から望む360度全方 向のパノラマは筆舌に尽くしがたいです。
小学校5年生の時に、山頂近くにある湖にスケートをやりに行ったことがあります。)
山の中腹辺りには濃い霧が出ていました。『五里霧中』ではありませんが、いつも歩いている登山道を見失ってしまう程でした。先が見えないので子どもながらに迷子になったような不安な気持ちになって、山を下りて行こうかとも考えました。でも、下っていくのさえ霧に包まれた中では困難で、もう肚を決めるしかないなと仲間たちと励まし合って上へ、上へと只ひたすらに向かいました・・・・・)
長い時間掛かって、ようやく山頂に着き、後ろを振り返った時、眼下には雲海が広がっていました。)
当時、雲海という言葉は知りませんでしたから、”雲のじゅうたんだ”と咄嗟に思いました。その光景の見事だったこと。別世界に立っているような気がしました。)
以後、大人になって、飛行機の窓から、それはそれは素晴らしい雲海を見たことは何度もあります。でも、その時の”雲のじゅうたん”に優るものはありません。)
何やら恐ろしくさえ感じた濃霧も、そこを通り過ぎて、俯瞰すると、あんな柔らかそうな雲のじゅうたんになるんだ。今でも鮮明に残る記憶・・・忘れられません。話が脱線してしまいましたが、カランメソッドのステージ後半で挫折してしまうというのは、『五里霧中』的な感じかもしれません。)
でも間違いなく山頂はあるのですから、前だけ上だけを向いて、そこまで辿り着いて、後ろを振り返って見てください。そこでしか見られない光景が、必ず眼前に、そして心の裡に広がるはずです。)

Q.これからカランメソッドを始める方へアドバイスがありましたらお願いします。良かったと思ったことを教えてください。

私もNativeCamperになったものの、このメソッドは面白そうだなと思いながら、1年近く二の足を踏んでいました。
やらない理由は幾つも出てきますよね
  • なかなか時間が取れない・・・
  • コインもだいぶ使うみたいだし・・・
  • 継続できるかな、最後までやれるかな・・・
  • 通常の4倍の速度で学べるって、本当かな???
でも、やれる条件はいっぱい揃っているんです。
私はNativeCampの回し者ではありませんが、特に「レッスン無制限」というのは願ってもないチャンスだと思います。一日1レッスンとか、週5レッスンとか、limitedな環境下では、カランメソッドレッスンは不可能だと思います。勿論、それくらいしか時間は取れないよ~という方も多いと思います。
最初は、そんなスタートでも十分だと思います。始めることが大事です。
でも、きっと英語のシャワーを全身に浴びるうちに、やる気スイッチが入って、何としてでももっとやりたいって成ると思うんです。そんな時、レッスン無制限って、ホント嬉しいです。
カランメソッドは、特効薬・万能薬でもないし、最終的なゴールでもありません。
しかし、人間が学び育つということの本質から組み立てられた優れた方式であることは間違いないと思います。『英語脳』『英語口』が身に付くだけでなく、自分自身の成長、子育て、人間関係の構築など、人生のヒントも たくさん含まれていると思います。
是非、tryしてみてください。
最後に、多くのhospitality溢れる講師の皆さん、細やかに対応・サポートしてくださったスタッフの皆さん、心から感謝いたします。

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