東南アジア随一の成長国・ベトナムでの留学は、手頃な費用で質の高い語学教育と国際的キャリア形成のチャンスを同時に得られるのが魅力です。費用・学校選び・ビザ手続きから現地生活情報まで、ベトナム留学を検討するあなたが知っておくべきポイントを解説します。

ベトナム留学の基本情報

伝統建築と近代都市が共存するホーチミン市の風景(ベトナム留学のメリット)

ベトナム留学とは?

  • ベトナム留学の魅力

    活気ある経済成長と温暖な気候、多様な文化が共存するベトナムは、学びと生活をバランス良く楽しめる環境です。英語だけでなくベトナム語や第三言語習得の機会も豊富で、費用対効果の高い語学留学先として近年注目を集めています。

  • 日本からのアクセスの良さ

    東京・大阪・名古屋など主要都市からホーチミンやハノイへの直行便は毎日運航され、所要時間は約5〜6時間。時差はわずか2時間しかないため、短期休暇を活用した事前視察や一時帰国も容易です。

  • 英語学習に適した環境

    公立・私立の語学学校ではケンブリッジやIELTS準拠のカリキュラムを採用。欧米出身の講師に加え、発音がクリアなベトナム人講師が在籍し、マンツーマンレッスンでもリーズナブルな価格設定が特徴です。

ベトナム留学の種類

  • 語学留学(英語)

    1週間から受講できる短期集中コースから、進学準備・IELTS/TOEIC対策までラインナップが豊富です。授業は「1コマ=520,000 VND(約3,100円)」のポイント制で、30・60・90・120・150コマのプリペイドパックを選択可能。期間・目標に合わせて自由にカスタマイズできます。

    • グループレッスン:12,900,000 VND(約75,000円)/週
    • マンツーマン:16,500,000 VND(約96,000円)/週

    1コマ単位で追加購入できるため、スケジュールや予算に応じてフレキシブルに設計できるのが魅力です。

  • 正規留学(大学留学)

    近年は英語で学位が取得できる国立・私立大学が増加。学費は国立・私立で大きく異なります。
    国立大学:年間20,000,000〜35,000,000VND(約12万〜21万円)と非常にリーズナブル。
    私立大学:年間160,000,000〜200,000,000VND(約96万〜120万円)近年値上げ傾向にあるものの、欧米私立に比べれば約1/3の水準です。
    成績優秀者向けの政府奨学金(学費50〜100%免除)や企業スポンサーシップも充実しており、留学生でも応募可能なケースが増えています。

  • 短期留学やインターンシップ

    語学+就業体験を組み合わせたプログラムが人気。IT・観光・製造業など主要産業の現場で、英語を実践的に使いながらベトナムのビジネス文化を体感できるため、キャリア志向の学生に好評です。

    • 期間:1カ月から参加可能。半年以上の長期インターンも選択可。
    • 費用:生活費は自己負担が基本。ただし有給インターンでは月5,000,000〜10,000,000 VND(約3万〜6万円)の手当が支給されるケースもあります。

    「英語で働く → 現地企業で評価 → 帰国後の就活で強みになる」というキャリア導線が描けるため、就業経験を積みつつ実践的に語学力を伸ばしたい人におすすめです。

ベトナム留学の注目ポイント

  • 英語が通じる日常・学習環境

    外資系企業や観光地のスタッフは英語対応が標準。教室外でも実践練習ができ、「使える語学」を身につけやすいのが利点です。

  • 外資系・国際企業が生むキャリアチャンス

    ホーチミンにはASEAN 市場を視野に入れた日系・欧米企業が多数進出しており、留学中のインターンがそのまま正社員登用につながるケースも多く見られます。さらに、現地で築いたネットワークは帰国後の就職活動やキャリアチェンジを強力に後押ししてくれます。

  • 多文化交流の機会

    韓国・タイ・欧州など多国籍の学生が集まるため、キャンパス内はまさに国際村。寮やシェアハウスでの共同生活を通じて、多文化理解力とコミュニケーション力が飛躍的に向上します。

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ベトナム留学の費用

歴史と文化を感じられるベトナム・ハノイ市の観光名所と自然の風景

留学費用の内訳

ベトナム留学で発生するコストは大きく授業料・生活費・保険料の3つに分けられます。

  • 授業料の相場

    プログラムや学校種別によって幅がありますが、下記が一般的です。

    • 語学学校:1カ月10,000,000〜20,000,000 VND(約60,000〜120,000円)グループ/マンツーマン比率やコマ数によって変動
    • 大学正規課程:1年間50,000,000〜100,000,000 VND(約300,000〜600,000円)国立は低価格、私立は上位帯だが欧米の約1/3
    • 専門・職業訓練校:半年15,000,000〜30,000,000 VND(約90,000〜180,000円)IT・観光・調理など実務系コースが中心
  • 生活費(寮費・食費・交通費)

    ベトナムは物価が日本の約1/3〜1/2。無理なく節約しやすい点も魅力です。

    • 学生寮:月3,800,000〜6,300,000 VND(約23,000〜38,000円/光熱費込)相部屋を選べばさらに安く抑えられる
    • 外食:1食50,000〜100,000 VND(約300〜600円)ローカル食堂なら25,000 VND(約150円)程度
    • 交通:市バス定期券月250,000 VND(約1,500円)Grabバイク1回25,000 VND(約150円)で短距離移動が可能
  • 留学保険の費用

    日本出発前に加入する海外旅行保険で月5,000〜8,000円。学校が提携する現地保険なら半額以下になる場合もあります。キャッシュレス対応や24時間日本語サポートの有無などを確認しましょう。

費用を抑える方法

  • キャンペーン割引・早期申込特典の活用

    語学学校によっては不定期(年数回)で授業料が10〜30%下がるプロモーションや、早期申込で入学金(約2,000,000 VND/12,000円)が無料になる特典を実施しています。実施有無とタイミングは学校ごとに異なるため、候補校のSNSや公式サイトを定期的にチェックして最新情報を逃さないようにしましょう。

  • シェアハウスや学生寮の活用

    1人部屋よりも2〜4人部屋を選択するだけで滞在費が3~4割安くなります。キッチン付き寮で自炊を併用すれば、月の食費をおよそ2,500,000 VND(約15,000円)に抑えることも可能です。

ベトナム留学費用の比較

  • 欧米圏との費用比較

    24週間(6カ月)の語学留学で発生する授業料+生活費の総額を比較すると、

    • 米国:約300万円
    • オーストラリア:約250万円
    • ベトナム:約120万円

    欧米主要国の半額以下で長期滞在が可能な点は、ベトナム留学最大のメリットです。

  • フィリピン留学との比較

    フィリピンは公用語が英語のため、街中で英語を実践しやすい環境が整っている一方、物価高・寮費高騰で総費用は上昇傾向にあります。ベトナムは日常英語の露出こそ少なめですが、

    • 授業料:ベトナムの方が20%ほど低コスト
    • 生活費:ベトナムの方が10〜20%低コスト
    • ビザ:両国ともに延長が比較的容易

    結果としてトータル費用はベトナムが圧倒的に安いため、コスパ重視の長期留学を検討するならベトナムが有力候補となります。

ベトナム留学先の選び方

自然豊かなハロン湾での風景とベトナム生活における注意点

人気の留学先都市

  • ホーチミン:経済の中心地

    多国籍企業やスタートアップが集まり、ビジネス系英語を学ぶのに最適。カフェ文化が発達しており、放課後の自習場所にも困りません。

  • ダナン:リゾート地と学びの融合

    美しいビーチと近代的インフラが特徴。落ち着いた環境で集中して語学学習に取り組みたい人に人気です。

  • ハノイ:文化と伝統の街

    千年の歴史を持つ旧市街と官公庁地区が共存。フランス植民地時代の建築や博物館が多く、文化体験と留学を同時に叶えられます。

語学学校の選び方

  • 英語コースのカリキュラム

    一般英語、IELTS対策、ビジネス英語など目的別に細分化。週30レッスン以上の集中コースは短期間でスコアアップを狙う学生に好評です。

  • 国際的な交流環境

    1クラスの国籍比率が30%以下に保たれている学校を選べば、授業中も寮生活も英語オンリーの環境を維持しやすくなります。

  • サポート体制と講師質

    日本語対応スタッフの有無、キャリアカウンセリング、大学進学サポートなどをチェック。講師はTESOL保持率70%以上が安心の目安です。

ベトナム留学の手続きと準備

ゴールデンブリッジが有名なリゾート都市ベトナム・ダナンの絶景スポット

ビザ申請の流れ

  • 英語コースのカリキュラム

    • 45日以内の留学:日本籍の場合はビザ免除となるため、パスポート残存有効期間が入国時点で6ヶ月以上残っている場合は特に手続き等は不要です。
    • 45日を超える留学:DHビザ(学生ビザ)の取得が必要となります。留学が決まった時点で手続きの準備を進めましょう。
  • 必要な書類と申請方法

    DHビザ(学生ビザ)申請前に以下の書類を集めましょう。

    • ビザ申請書:大使館サイトからダウンロード+顔写真 3.5 cm × 4.5 cm
    • パスポート原本:入国予定日から6カ月以上有効
    • 入国許可書:Visa Approval Letter の写し可
    • 入学許可証:語学学校発行
    • 滞在予定表:往復航空券写しなど補足資料

    以下の手順で申請が可能です。

    • 留学先の決定:留学先の語学学校に申し込みを行い、入学許可証を取得

    • ビザ承認書の発行依頼:学校がベトナム入国管理局へ申請し、Visa Approval Letterを発行してもらう

    • 渡航前にビザ申請:日本国内の在日ベトナム大使館・総領事館窓口で必要書類を提出
      オンライン申請不可のため要来館。

    • 入国後の一時居住申請:宿泊先(寮・アパート・ホテル)の代表者が、所在地を管轄する警察へ24時間以内にTemporary Residence Registrationを届け出る

    なお、大使館窓口での通常発給は5〜7営業日かかります。

留学準備のポイント

  • 留学保険の選び方

    都市部の交通はバイクが主流で事故リスクが高いため、バイク搭乗時の医療費補償と歯科治療をカバーし、24時間日本語サポートが付帯するプランを選択しましょう。キャッシュレス診療対応の保険であれば、提携病院で現金を用意する必要がありません。

  • 必要な持ち物リスト

    ベトナムならではの必須な持ち物は以下の通りです。

    • マルチ電源プラグ&220 V対応変圧器:ホーチミンなどは220 V/A・C混在
    • 虫よけ:デング熱対策
    • マスク: 排気ガスとPM2.5対策に有効
    • 薄手の長袖シャツ:冷房の効きすぎ・日差し・蚊の三重対策
    • 折り畳み傘:スコール対策
    • ベトナム語通訳アプリ:タクシー交渉や屋台注文で便利
    • 日本食・調味料のスティックタイプ:日本食が恋しくなったとき用
    • 防水スマホポーチ:スクーターやバイクの移動中の突然の雨から端末を保護
  • 現地での生活サポート体制

    空港送迎、SIM購入・設定サポートなどを提供する学校を選ぶと初日から安心して生活を始められます。

留学手続きの注意点

  • 入学時期の柔軟性

    語学学校は毎週月曜開講が一般的なので、希望時期に合わせて自由にスタートできます。繁忙期(6〜8月)は定員が早期に埋まるため、3〜4カ月前の申し込みが推奨です。

  • 留学エージェントの活用

    複数校の最新割引情報や留学のお申し込み手続き等を無料でサポートしてもらえるため、個人手配より結果的にコスト・時間両面で有利です。

  • トラブルを避けるための準備

    契約書(授業料・寮費・返金規定)は必ず原本をPDFで受領し、クラウドに保管しておきましょう。LINE・メールのやり取りはスクリーンショットを残し、万一のトラブル時にエビデンスとして活用しましょう。

ベトナム留学中の生活情報

活気ある街並みとサイゴン川が魅力のベトナム・ホーチミン市の風景

ベトナムでの生活費

  • 物価の安さと節約術

    ローカル市場では野菜・果物が日本の約1/3で購入できます。スーパーより最大30%安いため、自炊派は朝の市場巡りがおすすめ。フードデリバリーアプリは週替わりで10〜20%クーポンを配布しており、雨季の外出を避けながら食費を抑えられます。

  • 食事と外食事情

    代表的な国民食フォーは35,000〜45,000 VND(約210〜270円)、バインミーは20,000〜30,000 VND(約120〜180円)が相場。中級レストランでのステーキセットでも250,000 VND(約1,500円)以内とリーズナブルです。カフェ文化が盛んなホーチミンでは、スペシャルティコーヒーが60,000 VND(約360円)程度。テイクアウト割引やスタンプカードを活用すると月数千円単位で節約できます。

  • 交通手段と移動費

    • 市内路線バス:一律7,500 VND(約45円)。学生証提示で半額になる路線も
    • Grabバイク:3 km程度なら25,000〜30,000 VND(約150〜180円)
    • 空港〜市内中心部:Grabバイクで150,000 VND(約900円)、Grabタクシーでも230,000 VND(約1,380円)

    スクーターを長期レンタルする場合は月600,000〜800,000 VND(約3,600〜4,800円)が目安ですが、海外旅行保険でバイク事故補償が必須となるので注意しましょう。

現地での交流と文化

  • ベトナム人とのコミュニケーション

    笑顔と簡単なあいさつ「Xin chào(シンチャオ)=こんにちは」が友好の鍵。家族観を重視する国民性のため、年長者には敬意表現を忘れずに。

  • 年齢による一人称・二人称の使い分け

    自分が年下なら「Em(エム)」、年上には「Anh(アン)/Chị(チー)」を用いると好印象。授業中でも先生を「Thầy(タイ)/Cô(コー)」と呼ぶ文化を理解しておきましょう。

  • 多国籍の留学生との交流

    週末は学校主催の文化交流ツアーやボランティア活動に参加し、英語+ベトナム語の実践機会を最大化しましょう。

安全と治安

  • 治安状況

    • ホーチミン:観光客が集まる 1 区・3 区ではパトロールが強化されていますが、バイクによるひったくりが依然として多発しています。夜間や混雑時の移動はGrabまたはメトロ(電車)で移動しましょう。
    • ダナン:リゾート都市で警備は行き届いており夜間の海岸も比較的安全です。ただしスマホの置き引き対策として首掛けストラップが必須となります。
    • ハノイ:旧市街は終日賑わいますが、偽タクシー被害が散見されます。Mai Linh(マイリン)など正規タクシー、もしくは配車アプリの利用が安全です。
  • 外務省の情報を活用する

    「たびレジ」に登録して最新の治安情報を確認しましょう。渡航前に在ホーチミン日本国総領事館のSNSもチェックしましょう。

  • 緊急時の対応方法

    ベトナムの全国共通ダイヤルは下記のとおりで、固定電話・スマートフォンのどちらからでもそのまま発信できます。SIM未登録端末でも着信制限がない限り接続可能ですが、英語対応は限られるため学校スタッフや留学エージェントの連絡先と併用してください。

    • 警察:113
    • 消防:114
    • 救急:115

ベトナム留学で得られるもの

アジア文化と英語学習を両立できるベトナムの伝統的な夜景の街並み

人間関係と価値観の広がり

  • 多文化交流の経験

    寮・シェアハウスで日常的に料理をシェアしたり、テト(旧正月)のホームステイに招かれたりする体験を通じ、宗教・家族観・時間感覚などの違いを体感できます。

  • 新しい挑戦への自信

    授業を全て英語で受け、日常生活を送るこうした"小さな成功体験"を積み重ねることが「自分でもできる」という自信につながっていきます。帰国後の就活や転職面接で「逆境を乗り越えた具体例」として語れる強力なエピソードになります。

将来のキャリアへの影響

  • ASEAN・グローバル企業での就職機会

    日系メーカーの工場/ITオフショア拠点が集積するホーチミンでは、日本語+英語人材の求人が多数。留学中のインターンがそのまま正式オファーに直結するケースも珍しくありません。

  • 国際的なネットワーク形成

    同級生だけでなく、現地ビジネス交流会やスタートアップ・ミートアップで出会った仲間を通じてASEAN横断の人脈を構築できます。将来の共同事業や多国籍チームでのプロジェクト参画、海外赴任など幅広いキャリアオプションが開けます。

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ネイティブキャンプ留学おすすめのベトナムの語学学校

Brilliant Englishの看板がある語学学校の屋外入口、緑の植物

Brilliant English Vietnam LE THANH TON

ホーチミン1区・レタントン通りに位置し、日系飲食店が集まる「リトルジャパン」エリアの中心で通学も生活も便利。2024年全面改装の6階建て校舎には自習室も完備し、全館高速Wi‑Fi/電源タップ付き。在籍学生は常時50〜80名で、日本からの留学生がほとんどの学習環境です。

  • おすすめのコース:General English

    日本人英語学習者向けにデザインされたコースで、挨拶や買い物といった基礎会話から電話応対・簡易ビジネスメールまで段階的にカバー。基本構成は1日マンツーマン5コマ(各50分)ですが、希望に応じてマンツーマン/少人数グループを追加でき、最短1週間から柔軟にカスタマイズ可能です。

学校紹介

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生活情報

気候

SIMカードが安価で、街中のコンビニや空港でも手軽に購入可能。通信速度も比較的安定しています。

お金

バイクやタクシーが主な移動手段。交通ルールが日本と異なるため、慣れるまで注意が必要です。

食文化

通貨はベトナムドン (VND) 。現金が主流ですが、都市部ではカード利用も可能です。

医療

比較的安全ですが、スリやひったくりには注意が必要。夜間の移動や人混みでは防犯意識を高めましょう。

通信

生活費は日本の1/2〜1/3程度で非常に安価。外食も安く、留学中の費用を抑えたい方に最適です。

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