今回、ネイティブキャンプの魅力を語ってくれたのは、プロバスケットボールチーム『アースフレンズ東京Z』に所属する久岡幸太郎選手。同チームのポイントガードとして活躍する久岡選手にインタビューさせていただきました。

久岡幸太郎
久岡選手はいつからバスケットボールを始めたのでしょうか。

8歳か9歳の頃ですね。2歳上の姉がやっているのを見て、楽しそうだなと思って始めたのがきっかけです。その頃はただ好きでやっていたのですが、中学生の頃にはプロのバスケットボール選手になりたいと思っていました。

現在のチームでは、何人くらいの選手が英語を話すのでしょうか。

チームの12人のうち、外国籍の選手は5人で、ヘッドコーチも外国籍です。メンバーの半分近くが英語を話すという環境です。

久岡幸太郎
久岡選手は以前から英語を話せたのでしょうか。

英語学習を始める前は、英語力がゼロに近い状態でした。母国語が英語の選手とは、通訳を通さないとコミュニケーションがとれませんでしたね。英語を学び、積極的に英語でコミュニケーションを取ることが、チーム力の向上にも繋がるので、今は英語で会話しています。

練習や試合でのやり取りも英語なのでしょうか。

バスケットボールという競技自体が、元々アメリカのスポーツなので、基本英語が多いですね。コートの中では、基本英語でコミュニケーションを取りますが、日本人選手同士の時は日本語で話します。

プレー中のやりとりなどで、日本語と英語の違いがあれば、教えてください。

例えば相手チームにカウンターで攻められ、急いで自陣に戻るようなとき、日本人選手には『早く戻って!』というのですが、外国籍選手には『Get back』と言うなどの違いはあります。

受け答えにも違いはありますね。自分がボールを受け取る時、外国人選手への呼びかけは『I got it』、日本人には『こっち、こっち』という感じです。

久岡幸太郎
英語が話せるようになる前、プレーに関して悩みはありましたか。

Bリーグは外国籍選手枠が増え、数が以前より増えています。得点を取る、リバウンドボールを取るなど、バスケットボールにおいて重要なポジションを占めているのは外国籍選手が多いんです。

僕はポイントガードという司令塔的な役割なので、外国籍選手とのコミュニケーションを取ることが、絶対的に必要。

通訳を介すると、自分の真意や熱量が相手に伝わらないことも過去には多々ありました。外国籍選手に何か意見を言われたとき『君の気持ちはわかるが、俺はこうして欲しかった』という趣旨のことを通訳を介して伝えると、外国籍選手には単なる否定と伝わってしまうなど、誤解もありました。

英語力が向上したことによって、プレーに変化は生まれましたか。

確実に変化はありますね。バスケットボールはチームスポーツなので、技術はもちろんですが、コミュニケーションや連携プレーが非常に大事。互いの意図が相手に正確に伝わっていることが、いいチームプレーに繋がるのです。

今は、英語を話せない日本国籍選手の通訳的な役割をチーム内で担うこともあります。

久岡幸太郎
外国籍選手と英語でプライベートな会話を交わすような機会はありますか。

外国籍選手は陽気な人が多く、基本話好きなんです。

僕が英語を少し話せるようになったということを外国籍選手も感じていて、彼らから英語で話しかけてくる機会も増えました。そこで壁がなくなっているという実感もあります。

彼らの家族やキャリアなど、深いことまで英語で話せるようになり、チームメイトとしてさらに絆が深まっています。

久岡幸太郎
久岡幸太郎
久岡選手の英語学習の現状を教えてください。

大学のころは、英語は全く聞き取れず話せないという状況でした。

今、ネイティブキャンプを始めて1年が経ちました。基本的には、二人の先生を固定して毎日1コマは勉強するようにしています。教材はデイリーニュースを使用しています。英語だけでなく、時事問題や環境問題など、社会のことも知れるので楽しいですね。

正直、大学生までバスケットボールばかりであまり勉強をしてこなかったので、今英語を通じて色々な勉強を出来る環境がありがたいです。

ネイティブキャンプのどのような部分がおすすめでしょうか。

講師が本当に人柄の良い人ばかり。また、レッスン受講後にメッセージやノートが残るというのも、復習するときに助かります。

久岡選手の現在の英語力を教えてください。

ヒヤリングに関しては、彼らが日常話していることのほとんどは理解できるようになってきました。知らない単語や難しい言い回しが出てこない限りは、ほぼ理解できています。

スピーキングに関しては、詳しくすべてを英語では伝えることはまだできないのですが、問われたことに対して自分が『Yes』『No』のどちらの考えなのかは、英語で伝えられていると思います。

今後は自分の思いを細かく正確に伝えるために語彙をさらに増やし、英語力を高めていきたいと思っています。

久岡選手の好きな英語フレーズを教えてください。

好きというか、勉強していて出会ったフレーズがあります。起業家のモチベーションに関する一文なのですが、自分の生き方というか、キャリアにも繋がる言葉です。

『I will make it. Maybe not immediately, but absolutely and definitely』というフレーズで、『僕は必ずそれを達成する。もしかしたら、すぐにではないが絶対に』という意味です。

自分のバスケットボール人生においても英語学習においてもなのですが、すぐに達成できる目標ではなくても、日々コツコツと続けていつか達成するという決意が込められていて好きな言葉です。

憧れの選手を教えてください。

NBAのフェニックス・サンズに所属するクリス・ポール選手ですね。自分と同じポイントガードのプレイヤーで、世界でトップの選手だと思います。

日本のバスケットボール選手が海外で活躍するためにどのような要素が必要だと思いますか。

技術はもちろんですが、英語も絶対に必要だと思います。

日本人はよく言うと『真面目で謙虚』という方が多いと思うのですが、自我というか自分の思いを直接伝えるようなことが海外で活躍するには必要だと思うので、そのためにも英語力は高いほうが良いと思います。

海外への憧れはありますか。

NBA選手になりたいという訳ではないのですが、英語を勉強しているので、自分もいつか海外でプレーしたいという気持ちが以前より強くなっています。

現在の夢や目標を教えてください。

まずは所属するBリーグの中でトップレベルの選手になることです。その中でも、バスケをプレーしている小さな子どもたちの夢になれるような選手になれたらいいですね。

久岡幸太郎
これから世界に挑戦したいという人にひと言お願いします。

僕は小さい頃、バスケットボールが好きだったのでそのほかの勉強をおろそかにしていた部分もありました。でも、自分がプロになって思うことは、その時に勉強していれば人間的にももっと成長できていたかもしれないし、それがバスケットボールに活きていたかもしれないということです。

英語はもちろん大切ですが、他の勉強もスポーツ同様に頑張って取り組んでほしいですね。

仮にプロスポーツで活躍できなかったとしても、世の中的にグローバルになってきているので英語は必要ですし、他の勉強もキャリアの中で活きるはずですから。