
タイのバンコクへの旅行を計画していて、「カオサン通りは一体どんな場所なのか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
カオサン通りは「バックパッカーの聖地」と呼ばれており、安宿や屋台、バー、クラブなどが立ち並ぶ場所です。
この記事では、カオサン通りの特徴からおすすめの過ごし方、観光する際の注意点まで詳しく解説します。
カオサン通りに興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
※記事内の料金表記は1バーツ=5円で換算しています。(2025年12月15日時点)
- カオサン通りとは?
- カオサン通りの雰囲気と特徴
- カオサン通り観光におすすめの時期・時間帯
- カオサン通りのおすすめスポットとモデルコース
- カオサン通りの夜の活気・治安と注意点
- カオサン通りの周辺エリア
- まとめ
カオサン通りとは?
カオサン通りとは、タイの首都バンコクの中心部に位置する、長さ約300mの通りです。
安宿や屋台、バーなどが集まり、多くの観光客で賑わう場所となっています。
1980年代以降、旅人同士が情報を交換し合う場所であったことから、「バックパッカーの聖地」と呼ばれるようになりました。
2020年のコロナ禍の影響で一時的に観光客が激減したものの、少しずつ活気を取り戻し、現在は多くの人が訪れています。
カオサン通りへは、MRT(地下鉄)のサナームチャイ駅から「トゥクトゥク」で行くのが一般的です。
駅からカオサン通りまではトゥクトゥクで約10分で、乗車料金は約100バーツ(約500円)です。
カオサン通りの雰囲気と特徴

昼間のカオサン通りは、屋台があまり出ておらず観光客も少ないため、落ち着いた雰囲気があります。
一方、夜になると屋台が立ち並び、大勢の観光客で賑わいます。
そんな昼と夜で異なる雰囲気を持つカオサン通りの特徴を見ていきましょう。
昼は落ち着いた雰囲気で通りをゆっくり楽しめる
昼間のカオサン通りは、人通りが少なく全体的に静かな雰囲気です。
夜の賑わいを想像して訪れると少し物足りなさを感じるかもしれませんが、その分、通りをゆっくり歩きながらお店を回れます。
お土産屋でタイの伝統的な衣類や工芸品を見たり、旅行の疲れを癒すためにマッサージを受けたりと、マイペースに過ごせるでしょう。
混雑を避けてカオサン通りを楽しみたい方にとっては、満喫できる時間帯です。
夜は多くの人と音楽で賑わい、活気ある雰囲気を楽しめる
夜になると、カオサン通りは多くの人で賑わい始めます。
通り沿いのバーやクラブからは音楽が流れ、昼間とは異なる雰囲気を感じられるでしょう。
通りに漂うタイ料理の香りや行き交う人々の談笑に包まれ、歩いているだけでもカオサン通りの活気を味わえるのが魅力です。
バーやクラブでは観光客同士の交流が生まれやすいため、ナイトライフを楽しみたい方にとっては充実した時間を過ごせます。
カオサン通り観光におすすめの時期・時間帯
カオサン通りをせっかく観光するなら、最も楽しめる時期や時間帯に訪れたいですよね。
ここでは、その時期や時間帯について詳しく解説していきます。
おすすめの時期は乾季の11月〜2月
11月〜2月は乾燥した気候で過ごしやすく、通りを歩いても汗ばむことなく散策を楽しめるでしょう。
しかし、ベストシーズンのため観光客が多いのが難点です。
その影響で航空券やホテルの価格が高騰し、旅費が高くなってしまいます。
旅費を抑えるなら、雨季の6月〜10月が狙い目です。
ただし突然雨が降り出す「スコール」によって観光が中断される可能性があります。
おすすめの時間帯は夕方から夜
カオサン通りは夕方から夜にかけて賑わい始め、通りに立ち並ぶ屋台と行き交う人々の熱気を感じられます。
特に活気が溢れるのは夜の22時頃から深夜にかけての時間帯。
バーではお酒を楽しんだり、他の観光客と交流したりする人々で盛り上がっています。
メイン通りから路地に入れば、EDMやポップな音楽が鳴り響くクラブが軒を連ね、カオサン通りらしい夜の雰囲気を味わえるでしょう。
カオサン通りのおすすめスポットとモデルコース
ここからはカオサン通りを観光する際のモデルコースを紹介します。
昼間から訪れることを想定した場合、お土産探しやマッサージをした後、屋台で夕食を食べてバーやクラブでお酒や音楽を楽しむ流れが定番です。
お土産を探す
昼間は夜に比べて観光客が少ないため、ゆっくりお土産を見ることができます。
カオサン通り沿いには、多数のお土産屋が立ち並び、中でもタイの文化を感じられる雑貨屋が多くあります。
タイパンツやエスニック柄のTシャツ、伝統的な工芸品やアロマキャンドルなどは、タイのお土産として非常に人気です。
食料品店では、現地のお菓子やドライフルーツなども手に入るので、バラマキ土産を探してみるのもおすすめです。
タイマッサージで疲れを癒す
カオサン通りにはマッサージ店もいくつか軒を連ねており、観光と併せてマッサージを受けるのもおすすめです。
手軽なフットマッサージから本格的なタイ古式マッサージ、エステサロンのような空間での全身マッサージまで、豊富な種類があります。
メインの通り沿いから少し路地に入った場所にもあるため、散策した後に立ち寄ってみてください。
なお、料金は1時間200〜400バーツほど(約1,000〜2,000円)が目安です。
屋台で本場のタイ料理を味わう
夕方17時頃になると通りに屋台が並び始め、食欲をそそられる料理の香りが漂います。
屋台ではパッタイやカオマンガイ、トムヤムクンといった本格的なタイ料理を味わえます。
また、スコーピオンなどの昆虫類を使用した料理も売られており、タイならではの食文化を体験できるでしょう。
屋台の料理は1品あたり60〜80バーツほど(約300〜400円)です。
落ち着いた雰囲気で食事を楽しめるレストランもありますが、屋台よりは価格が少し高く、100〜500バーツほど(約500〜2,500円)が相場です。
バーやクラブでお酒・音楽を楽しむ
夜から深夜にかけて、バーやクラブでは賑わいを見せます。
店内に鳴り響く音楽やカラフルに光るネオンの中で、ビールやカクテルを飲んだり、他の観光客と交流したりしてナイトライフを楽しめるでしょう。
屋台でタイ料理を満喫した後は、ぜひバーやクラブでカオサン通りの魅力を満喫してみてください。
ドリンク料金はお店によって異なりますが、1杯100〜250バーツ程度(約500〜1,250円)が目安です。
カオサン通りの夜の活気・治安と注意点
カオサン通りでは多くの観光客で賑わい、活気ある雰囲気に包まれますが、スリや置き引き、ぼったくり等には十分注意が必要です。
ここでは、カオサン通りの夜を過ごす際の注意点を解説します。
人混みの場所でスリに遭わないよう気をつける
カオサン通りは夕方以降になると多くの人が通りを行き交います。
人混みの中ではスリに遭いやすくなるため、貴重品の管理を徹底してください。
例えば、スマホや財布をズボンの後ろポケットに入れず、カバンにしまって前掛けにして持つといった対策が有効です。
また、お店で食事をする際に貴重品を机や椅子に置いたまま、その場を離れないよう気をつけましょう。
ぼったくりに気をつける
カオサン通りでは、ぼったくりの被害に遭いやすいため注意しましょう。
例えば、トゥクトゥクで数倍の金額を請求されたり、ツアーの勧誘をされて相場を知らないまま契約したりといった事例がよくあります。
さらに、メニューに値段がはっきり書かれていないマッサージやバーなどで、清算時に想定より高い金額を請求されることもよくある被害です。
ぼったくりに遭わないためには勧誘されても簡単に信用しない、買い物をするときは事前にメニューの価格を確認しておくなどの対策を心掛けましょう。
カオサン通りの周辺エリア
ここでは、カオサン通り周辺のおすすめ観光スポットを紹介します。
カオサン通りと併せて巡りやすいスポットですので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。
ランブトリ通り
ランブトリ通りは、カオサン通りの一本北側に位置するスポットです。
バーやクラブで賑わうカオサン通りと違い、少し落ち着いた雰囲気でおしゃれな飲食店が立ち並んでいます。
タイ料理を味わいながらお酒を堪能でき、ゆったりと食事を楽しみたい方におすすめです。
また、屋外で食事ができるお店も多いため、開放感のある環境で夜を過ごせます。
ぜひディナーの際に訪れてみてください。
ワット・ポー
ワット・ポーは、1788年にチャクリー王朝の初代国王・ラーマ1世によって建てられた寺院です。
高さ約15m、全長約46mにおよぶ黄金色の「涅槃仏(ねはんぶつ)」が最大の見どころ。
幅約5mもある足裏には、タイ仏教の世界観を現す108個の模様が描かれています。
また、タイ古式マッサージの総本山となっており、敷地内ではマッサージを受けることも可能です。
ワット・ポーは、MRT(地下鉄)サナームチャイ駅から徒歩約5分で、入場料は300バーツ(約1,500円)です。
カオサン通りに行く前にぜひ立ち寄ってみてください。
ワット・プラケオ
ワット・プラケオは、1782年にチャクリー王朝の初代国王・ラーマ1世によって建てられた寺院です。
高さ約66cm、幅約48cmの「エメラルドの仏像」が見どころの1つ。
季節に合わせて3月頃、7月頃、11月頃に衣替えが行われるため、訪れる時期によって異なる姿が見られます。
なお、撮影は禁止されているため、写真を撮らないよう注意してください。
ワット・プラケオはMRT(地下鉄)サナームチャイ駅から徒歩約15分で、入場料は500バーツ(約2,500円)です。
ワット・ポーから北へ進んだ場所にあるため、併せて訪れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
カオサン通りはバンコクを代表する観光地の1つです。
お土産探しやマッサージが受けられるほか、夕方からは屋台でタイ料理を堪能したり、バーやクラブで音楽とともにお酒を楽しんだりできます。
特に夜のクラブでは多くの観光客で賑わうため、ナイトライフを楽しみたい方におすすめのスポットです。
なお、通り一帯ではスリや置き引き、ぼったくりなどの被害が多発しています。
貴重品管理の徹底や客引き・勧誘には簡単についていかないといった対策を行い、安全に観光を楽しんでください。
◇経歴
Webライター(留学・旅行関連)
◇留学経験
・フィリピン 2ヶ月
・カナダ(ワーキングホリデー中) 4ヶ月
◇海外渡航経験
・留学:フィリピン
・ワーキングホリデー:カナダ、ニュージーランド(1年ずつ)
・旅行:アメリカ、シンガポール、台湾など
◇自己紹介
海外での留学や仕事、旅を通じて、英語力だけでなく、行動力や環境への適応力も身についたと感じています。
また、異なる文化や人々の価値観に触れる中で、多くの発見や学びを得て、自分自身の成長も実感できました。
留学や海外に興味があり、挑戦したいと考えている皆さまに向けて、経験者の視点から少しでもお役に立てる記事をお届けしていきます。